アイネスの初GⅠとなる『朝日杯FS』とフラッシュの"メイクデビュー“を間もなくに控え、2人のトレーニングは徐々に磨きが入る。
フラッシュ「ーそれでは、次のトレーニングは15時からとなりますので、また6時間30分後に。」
アイネス「ハーーーーイ、なの!」
「ああ,お疲れ様」
アイネス「お疲れ〜!、トレーナー」
フラッシュ「それでは!」
アイネスとフラッシュの早朝トレーニングを終えた後。授業に向かう彼女を校舎迄見送り、俺は1人、部室に向かっていた。
「あれ?先輩!」
先輩「おぉ!珍しいな、こんな時間に。いつもなら5分前ぐらいに来るのに!?」
「今日は、早朝から2人のトレーニングをしていまして,今さっき2人を校舎迄送ってた所です。」
先輩「そういえば、遂にお前の担当ウマ娘もGⅠに出走するのか〜!」
正直、俺は緊張と不安がある。初のGⅠでアイネスがGⅠの圧に潰れないか.そして、メイクデビューからいきなりG Iを目標にしてほんとによかったのか。
G Iのあの圧はアルダンやカツラギが出走した時に何度も見た事あるからわかる。あそこはただもんではない、【悪魔】がいると感じた。
「はい…、先輩は自分の担当ウマ娘が初めて、GⅠに出られる時って…緊張とかしました?」
先輩「そうだなぁ、どっちかと言うとー」
先輩と一緒に歩きながら、チーム・ジュピターの部室に向かって歩いていると、後ろから…。
???「トーーーーレーーーーーナーーーーーー!!」
ドデェンッ!!
後ろから1人の女性トレーナーが,大きい声を上げて俺に飛び掛かり、その反応で俺は思いっきり倒れ込む。
???「やっと、会えた!もう離さないから!!」
「辞めろ……、早よどけや…」
先輩「てか、お前…そいつ誰だよ⁈」
すると、俺に抱きついて来た女性トレーナーが離れて先輩に向いた。
???「貴方が、先輩トレーナーさんですね。初めてまして、『トレーナーの彼女です!』。ずっと会えなかったので、来ちゃいました♪」
先輩「「彼女」?って…、こいつの?…」
???「はい♪(こいつ、先輩の前でまたそんな…)
女性トレーナーの爆弾発言に入り込もうとすると、その近くにいたアルダン達が割ってくる。
エース「おい…、サブ…、お前彼女いたの聞いてないぞ…」
アルダン「サブトレーナーさん…」
テン「ポンコツ…」
「んな、訳ないやろ!!。ただの同期だよ!!こいつが盛ってるだけやし。」
そう…この女性トレーナーは、俺の同期の【桐生院葵】という奴だ。こいつとは、ライセンス試験会場にてチンピラに絡まれている所を助けたのだが、その時俺は助ける余りに咄嗟に…『こいつの彼氏です』と話してしまい、その勇姿や発言にこいつが心を撃ち抜かれたらしく、今に至る。
先輩「お前、いくらなんでもそれは無いな」
「だって、あれしかすべがなかったすよ」
エース「(ポンコツだな)」
アルダン「(そればかりは、ですね)」
テン「(ほんまに、ポンコツですわ)」
「それより、なんだよ。桐生!!」
桐生院「何って、貴方。担当ついたんですって」
聞くと、どうやらこいつも最近担当がついたらしく。それを俺に伝えたかったみたいだ。(ほんまにどうでもええって!)
???「……トレーナー。……やっと追いついた。……この人達?」
桐生院「あぁ!ごめんさないミーク、急に置いて行ってしまって…!」
先輩(ミーク⁈)」
桐生院の後ろからゆったりと歩いてくる1人のウマ娘がいた。
桐生院「こちらは、担当のハッピーミークです。ミーク、ご挨拶してもらえますか?」
ミーク「……ハッピーミークです。……こんにちは。」
「おぉ…、!!(なんかのんびりした奴だな)」
桐生院「ほんで、こちらのトレーナーはー」
先輩「こいつの…チーフトレーナーです!」
ミーク「……、どうも。」
なんか先輩の様子がおかしく思ったけど…、気のせいかな?
そして、桐生院は俺にお互いトレーナーになったから連絡先交換を求められて、彼女と連絡交換をする。
桐生院「そんなわけで、もしかしたらお互いのウマ娘が同じGⅠレースに出走するかもだし。その時はよろしくね♪(だからくっつくな)」
ミーク「‥‥………。(って、なんでこいつ「ミーク」俺をずっと見とる?)」
桐生院「って…‥‥あの、ミーク?あんまりじろじろ見ては失礼ですよ……」
ミーク「……あ。……すみません。」
桐生院「それでは、またね。トレーナー♪」
そうして、嵐のごとく桐生院とその担当ウマ娘は去っていった。先輩には同期の事について謝罪しようとすると…、何故か睨んだ様な目つきでさっきの2人を見ていた…。
「……?、先輩?」
先輩「お前…、あのウマ娘とあのトレーナーには、何がなんでも絶対に負けるなよ…。」
明らかに先輩の様子がおかしかった。いつもなら,何気ない感じの先輩なのに、最大のライバル心の様なものが出てきてた。すると、急遽たづなさんには会いに行くといい先輩は行ってしまった。
「どうしたんやろ?先輩?」
テン「トレーナー様…なんかいつもと違いましたね」
エース「あぁ,あれは…、俺がシービーに感情を向ける様子と似てるな」
「それって…」
アルダン「トレーナーは、あんな人ではライバルなんて思えませんよ。サブトレーナーさん…。」
「確かにな」
アルダン「(それに、あの人が一番のライバルに思っているのは…」
アルダンは、俺の方を見ているのに気遣いない自分がある。
先輩「(あの桐生院…、ただモンじゃない。確かあいつが受けたライセンス試験で圧倒的なトップだったし。あの家庭は代々、名トレーナーを輩出してる家庭やし。何より…あのウマ娘……,)たづなさん!」
たづな「あら、ジュピターのトレーナーさん!どうしのですか?」
先輩「ちょっと….、頼みたいものがあります……」
ーその頃ー
アイネス「トレーナー……、彼女…、いたんだって…」
「はぁ!?」
フラッシュ「テンポさんから聴きました…とても可愛いらしい、トレーナーさんですって…」
何故かアイネスとフラッシュに桐生院の盛った事が、耳に入られ問い詰められていた。
「待て待て!彼女じゃなく、ただの同期だって!」
フラッシュ「ほんとですか?」
「ほんとだって!」
アイネス「ふぅ〜…」
「だから待って」
それをじっと見ているだけのアルダン達だった。