『朝日杯FS当日』
遂にアイネスにとっての初のGⅠに挑む日が来た。
アイネス「トレーナー、見て見て!すごーいっ!朝日杯の特集、テレビで流れてるんだって!妹達が送ってきたんだけどね!ほら!あたしもここにちっちゃく映ってる!」
フラッシュ「それだけ、このレースに注目が出てるってことですよ」
ドーベル「でも、初めてのGⅠやから緊張とはしないの凄いよ」
俺は正直、周りのウマ娘と比べると、自主練等がしづらかった分、練習時間を十分に取れたとは言い難く、この出走もあくまでダービーの為で、初のGⅠで周囲との差で心折れる子もいる。
そうなったら…
アイネス「おーい、トレーナー?」
「……っ!」
ドーベル「ちょっと、しっかりしたよね!あんたビビってたらアイネスもビビでしょ」
「いっ、今は!気楽に!!」
アイネス「へっ?う、うん…?」
「負けても凹まず,経験を積む意識で!」
アイネス「おぉ〜…!なるほど、ふむふむ〜。ふ…ふふっ、あははっ!ねぇ、トレーナー!」
「どうした!?」
フラッシュ「何考えているのかバレバレですよ。心配しな方もアイネスさんは大丈夫ですよ」
「そうだな…アイネス!お前なら1着になれる」
アイネス「うん、見てて。このお姉ちゃんの強さを!」
そして、アイネスがパドックに行く前に俺は皆んなにとあることをしようと伝えて、それは「気合い入れ」だ。
この先、多くのレースが彼女らを待っていると思う。それに負けないようにみんなで気合いを入れて、レースに挑める様にしたかった。
「じゃぁ、練習した通りで…せーの!」
パンッ
パンッ
ドンッ
パンッ
ニギッ
「「「「ーヒウィゴー【Here we go】」」」」
ドーベル「…これ、いる?」
【ゲートイン前】
アイネス(これがGI Ⅰのレース....これまで走ってきたレースよりやっぱり緊迫感を感じる...でも、トレーナーとチームみんなと一緒に頑張ってきたんだ...絶対に先頭は譲らないの...)
ゆっくりとゲートインするアイネス。
アイネス(絶対に...お姉ちゃんが勝つの...。)
実況「クラシックへの登竜門「朝日杯ヒューチュリティステークス!
ここから道が始まる!
18人のウマ娘達が今ゆっくりとゲートへと入っていきます。」
アイネス「............見ててトレーナー....行ってくるの...。」
ーガッコンー
実況「今スタートしました!各ウマ、娘揃って綺麗なスタートを切れました!
さあ、アイネスフウジン。逃げる逃げる、快調に飛ばして早くも先頭。」
(少し飛ばし過ぎる気が...阪神での1600mは意外に長いようで短い...
一度ペースをミスれば、最終直線で勝負出来なくなる時もある...アイネス...)
アイネス(少し飛ばしすぎたかも...でも絶対に先頭は譲れないの...っ)
実況「第4コーナーを進んで直線へ向かう。
まだ一馬身以上の差があるぞ。ここから後ろのウマ娘達はどう動くのか!?
アイネス(もっと前へ...前へ...前へ前へ...先頭は...あたしだあああああああああっ)
実況「アイネスフウジン。粘るっ、粘るっ!
残り200。先頭は変わらず、アイネスフウジン!今、一着でゴールイン!
見事ジュニア級お王者を勝ち取った!」
観客「ーわあああああああああああああああああ!」
アイネス「はあ...はあ...っ」
「アイネス、よく最後まで走り切った!」
アイネス「あは...トレーナー...。....やったの 〜....」
フラッシュ「アイネスさん!?」
「急いで担架を持って来る!」
ドーベル「そこまで大袈裟にしなくていいのでは....?」
アイネス「あーっ...ふふっ、も〜心配さんなんだから....。
は〜...風、気持ちい〜....」