こうして俺とアイネスフウジンとの仮契約期間がスタートした。せっかく任せてくれたのだから,出来る限りの事はしたい。とはいえー
(独りよがりにはなりたくない)
無理をさせて怪我を生む可能性もある。尚且つ押し付けるのでは無く,彼女にも選択肢を………そんな思いで慎重にメニューを集めていく。
「ん〜〜〜〜〜〜〜、んん?」
??「なーーに,しているんだよ。サブよ」
「………!!。って,なんだよカツラギかよ」
そう言って自席にて,Ma〇〇ookを開き真剣にメニューを作成している所を,声かけてきたのは,先輩のもう1人の担当ウマ娘【カツラギエース】だ。愛称は『エース』。
カツラギは田舎で生まれ田舎育ちでレースに必要な設備を乏しいかったらしく,トレーニングの機会に恵まれない幼少期を過ごしていたらしいが、この出会ったとかはそんなの1ミリも感じはなかった。
しかにレースになると誰も近づけさせないぐらいの気迫にて,先頭をぶっちぎる走りを見せる。彼女はウマ娘界のエースになる事らしい。しかも,前に模擬レースにいたミスターシービーと同期でライバルだが,カツラギからさたら[シービーの引き立て役]でしかないとの事。それでもそれを超える為に,頑張ってる。
カツラギ「トレーナーから聞いたぞ。あんたやっとウマ娘らと向き合う様になったって。」
「まぁ,種目別競技迄の期間やけどな…」
カツラギ「てか,もう吹っ切れたのか⁈って思ったけど……その目じゃ,まだ抱えたら感じだな」
「…でも,アイネスが頼りにしてくれたからには,それに答えたい」
そうカツラギに言い,再びトレーニングメニューを作成を始める。その姿にカツラギも何処か納得している様で,ノートパソコンの側にボストンコーヒーを置いて部室を後にした。
そして,アイネスフウジンにチームジュピターの部室に来るように伝えてそこで初めて先輩とチームジュピターのメンバーとの初対面を果たす。
先輩「うちの後輩を頼ってくれてありがとうな!」
アイネスフウジン「いいの,いいの。私が彼にお願いしたんですし。それに,まさかキミこのチームのサブトレーナーだったなんてね〜」
「まぁ、あんまり話さなかったからな」
アイネスフウジン「アルダンさんも,エースもよろしくなの!!」
アルダン「はい,よろしくお願いします!」
カツラギ「おぉ!…」
そして,俺はアイネスに種目別競技までにやるトレーニングメニューを渡すのだが,なんでも彼女に選択肢出来る様に色々と作成したのだが…
アイネスフウジン「って,量凄くない!?こっちがスピードアップ強化メニューで,こっちがスタミナ強化に主軸を置いたトレーニングメニューで…スタートダッシュだけでこんなに!?」
あまりにも多さにアイネスもびっくりしている。先輩達からにはどんだけ作りこんでいると突っ込まれ,正直あのメニュー全部作り出すのに朝方の4時半迄かかっていた…
アタネスフウジン「あっはっは,気合い入りすぎなの〜!!」
あまりのびっくりさに,笑い出すアイネス。その笑顔に俺は,見覚えがあった…,それは、初めてアイネスと出会ったあの日の不思議な感情が溢れて来たあの笑みやった。しばらくアイネスは笑い続けていた。
アタネスフウジン「はー,笑った。…でもさ,キミの気持ちはわかったけど,まさかこれ全部,種目別競技大会までにやりきるつもりなの」
「いゃ,全部はやる必要はない!様々なトレーニングをしたながらアイネスの走りを知り,それに合われて今の必要な物を精査していく。そのためにするこの数点のトレーニング候補から負担を考えつつ選んで欲しい」
アイネスフウジン「えっ,あたしが?……そっか,わかった!それじゃぁ,どれにしよっかな〜。キミが大変そうなやつにしちゃおっかな〜♪」
そんな2人のやり取りをトレーナーデスクから眺めている先輩とアルダンとカツラギがいた。
カツラギ「たく,あいつったら余計になる様な事をしてさ!」
先輩「まぁ,良いんじゃないから⁈あいつ前見たに少しずつ戻ってきてそうな感じやし」
アルダン「えぇ,そうですね。それに……なんだかあの2人お似合いな感じしますね」
そんな調子でアイネスフウジンとのトレーニングは始まる。
プールにて,スタミナ強化や海岸での足腰を鍛えるトレーニング,野原での坂道ダッシュ等の使用したメニューを選んでもらい,サポートに徹しつつ走り方を観察する日々は続いて行った。
そして、数日間彼女を走りを見続けてアイネスに向いている走り方を見つけた。彼女はたとえトレーニングであっても,『走る」とならばとにかくがむしゃらになるウマ娘であり,倒れこんでしまうまで力を全て出し切る方が出来,案外やろうと思って出来る事は出来ない。【消耗戦を仕掛ける】逃げな事だと。
序盤にハイペースを濱出してレースを作り,逃げて道中一度息を入れて,最後の直線で溜めた脚を逃げ切る。
「焦らずに自分のペースを保てば,あとは全ての力を出し切る。その思い切りの良さが,継続が追る局面が最大の武器になる」
アイネスフウジン「そっか……脚さえ残せたら後は気持ちの問題だもん。前はなにがあっても譲らないって気持ちを持っていられたら…ううん,あたしはまた続けられる自信がある。だから…勝てる!!」
先輩(結構いい感じになってきてるな)
扉越しで2人を見守っている先輩の姿が夕焼けにて照らされていた。