アイネスフウジンとの種目別競技に向けてのトレーニングにて、消耗戦での仕掛ける走り方に辿り着き更なるトレーニングへと進めた数日後、俺はたまたま先輩に買い出しを頼まれデパートへと買い物から帰ってきてる最中だった。
「先輩から頼まれた買い物は…ある程度は買えたっと。午後からアイネスとのトレーニングだし,また新たなメニューも考えるか」
と校舎内のグランド方面から部室へと向かう。俺的にはグランドから通った方がチームジュピターの部室に近いと思ったのだ。そんな時、グランドではトレーニングに励むトレセン学園のウマ娘生徒達がいたのであったが、その中で異彩を放つ黒髪のウマ娘目が入り、足を止めており気づいたらグランドの階段に腰をかけ眺めていた。
黒髪のウマ娘「…1分58秒1.課題はクリア。11時45分休憩。スケジュール通りですね。その次はー」
先程から黙々と走ってはタイムを確認し,休憩を挟み…設定したスケジュールを淀みなくこなしているようだ。
ウマ娘A「うわ,すご…あの子、【エイシンフラッシュ】さんか。ドイツからの留学生なんだっけ⁇」
ウマ娘B「そうそう。もうこっちに来て1年くらい経つのかな⁇ まぁ、話した事はないけど……」
エイシンフラッシュ「…………」
ウマ娘A「わっ,ヤバ……聞こえたかな? い、行こ行こ……。」
(へぇ〜〜、ドイツからの…)
他のウマ娘から彼女の事を聞き耳をたてて聞いていた。どうやら去年ドイツから留学しトレセン学園に入ったらしく、実家は中々人気のケーキ屋さん見たい。冷徹さを感じる佇まいに加え、留学生の少ないこの学園でも珍しいドイツ出身ともなれば,他のウマ娘が気になるのも無理はない。それでも、周囲のざわめきを全く意に介する様子をなく、再び走り出した。
エイシンフラッシュ「はっ、はっ、はっ…」
「すっごい綺麗な走りだな……」
綺麗に整えられた黒い髪と尻尾が、太陽のもとキラキラ輝く。それらが波打つような美しい走りには、惹かれるものがあり一瞬にして一目惚れになった時、スマホがなり先輩からの着信にて我を戻し、急ぐかの様にグランドを後にした。
彼女への惹かれるものを目の奥に仕舞い込んだまま、アイネスとのトレーニングの時が経ち、いよいよ最後の調整を控えた大切な最終日ー
アイネス「えー!今日は1日中、降水確率100%!?トレーニング出来ないんじゃ……!!」
「だ、大丈夫だ!!屋内トレーニング施設があるから、予約が埋まっていなければ、そこでできるかも知らないから!!とりあえず、一旦部室に戻るか」
そんな望みにかけて、部室に戻り先輩に屋内ジムやプールの状態を確認して貰ったが…
アイネス「あちゃー。まさか、ジムもプールも予約がいっぱいなんて。」
先輩「天気予報が雨って、知ってたから早目に予約した人もいたやろし。そればかりはな」
「こちらの確認不足で、ごめん……。大事な最終日に部室にこもらせてしまって…」
種目別競技を迎えての大切な日に限って、こんな失態をおかす羽目になって落ち込んでいると。
アイネス「トレーナー。アイネスお姉ちゃんがとっておきの魔法の言葉、教えてあげよっか。『まずは落ち着いて、次は前向きに。それが終わったら、やる事を1つずつ決めて行こう!』」
「!!!!」
アイネス「どう⁇小さい頃からお母さんによく言われてきた言葉でね、今でも前向きになりたい時に心の中で唱えているんだ。トレーナーも、心の中で唱えてみて、そしたら絶対、落ち着いてくるの!!」
からかうような言葉とは裏腹に、真っ直ぐこちらを見てくる顔。随分心配させてしまっていた事にようやく気づく。
「……アイネス、ごめんな……ありがとう」
アルダン「それにしても、とても良い魔法の言葉ですわね〜」
エース「あぁ,何故か不思議と落ち着いて来る感じだ」
先輩「きっと良いお母さんなんだね」
アイネス「うん、そうなの!! うちのお母さんー家族はみんなすごいの!!優しくて、大切な事をたくさん知っててね。トレセン学園に来られたのも、家族のおかげなんだよ」
「背中押してくれたのか⁇」
そう問いかけると、家族について話してくれる。アイネスの母は体が弱く、妹たちもまだ小さいから手がかかってしまい、家のお手伝いをしなが普通の中学に通い、小学生から通ってるクラブチームに入り大好きな走ることをさていかが、トレセン学園での高等部の進学はせずに商業系に行き家族を支えようとしていたが、母からトレセン学園の高等部入学願書を渡されアイネスの好きな事をして欲しいと言われ、自分の気持ちと向き合いまだ走りたい自分がいてトレセン学園に進学したとの事。
アイネス「お母さんがそうやってきっかけを作ってくれて、入学が決まったらお父さんが入学金かき集めてくれて、今ー妹たちはお母さんのサポートをしてくれるし。家族のおかげで,私はここにいられるんだよ!!」
「……(家族にとってアイネスにはとても大切な存在なんだな、だったら…)
」
結果を残さなくてはいけない。そうな使命感に頬を張られたような気がして。
「明日は絶対、家族に立派な姿見せよう!」
アイネス「…!!ふふっ、うんうん、良い顔になったね!それでこそ私のトレーナーなの♪って、まだ仮だっけ。」
先輩「(確かに、良い顔になっまな。初めて会った時の瞳に戻ってきたな)」
アルダン「トレーナー、何ニヤついているのですか⁇」
先輩「いゃ、昔のあいつも思い出してね…(もう、すっかりトレーナーになってるじゃん)」