翌日、種目別競技大会の当日を迎えた。大会とはいえ、沢山の生徒やウマ娘ファンの方が見に来ていた。そんな中で俺はいつものごとく、観覧の手前の柵に腰かけ眺め長から,アイネスの事を観ていると。何故か先輩が来てた。
先輩「お、やっぱりここにいたか。そんな座り方したら落ちるぞ。」
「あれ⁇どうしたんですか?今日は種目別競技でグランド使えないから、お休みのはずですよね⁈」
先輩「そうだけど、お前にお客だ!!」
「おれにっすか?」
突然の先輩から来客が来てると言われていると、アイネスフウジンの家族さんが来ており俺に挨拶をしにしたのだ。とは言え、なんで先輩がアイネスの家族を連れてきたんだ⁇と思っているとアイネスの母からアイネスに話が聞いていたと。
アイネスの母親「アイネスからお話は伺っています。今日は皆んなで、あの子の勇姿を見に……、ぐす…!」
「あぁ,お母さん!」
アイネス母親「す,すみません…あの子がこの学園で、大好きなレースのために全力で頑張っているんだと思うと…!アイネスは昔から、朝から晩までグラウンドを駆け回る程走ることが大好きな子だったんです。クラブチームにも入っていて…」
アイネスの小さい頃から走るのが好きだった事と母親の体調が悪くなり、家族の為にと走るのを後にして家族を第一に考えるようになった事を話してくれて、お母さんからしたら彼女の大好きなレースに没頭出来る日を願っていた。
そんなお母さんにアイネスについて話。
「アイネスは本当にトレーニングでどんなに辛くても何一つ笑顔で楽しそうにしていて、何よりも本当にレースにないしての楽しそうに走っている彼女からも伝わってものがありまして、前向きに頑張れるのも家族のおかげで言っていました」
と話していると、ざわざわしていた観客が徐々に静まってきており、どうやらレースが始まるらしく視線をゲートへと注がれ…レースが始まった。
実況「芝2400mスタートしました!!アイネスフウジン、素晴らしいスタートでハナを奪います!!先頭のアイネスフウジンがレースを引っ張る展開!!注目のメジロライアンは後方の一団に位置し、脚を溜めています!」
「良いスタートが切れた…そこから、脚を残しつつ自分のペースで…」
そう言いつつ、俺は1週間前の事を思い出していた。
ー種目別競技大会、1週間前ー
アイネス「『マイペースな逃げ"、虎の巻』?」
「あぁ!!種目別競技で、この作戦で行く!!そのために、決行出来るだけの実力を身につける新たなトレーニングをする」
アイネス「それでこれ作ったの⁇あはは,相変わらず張り切り屋さんだから〜!ん〜と、なになに⁇走力を上がるためのフォームの改善…スタミナ回復に有効な呼吸法…。」
真剣に自分の考えた新たなトレーニングメニューを読むアイネス。
実践通りに走り出すアイネス、色んな事を意識しながら体に染み込ませ行く。
アイネス「だぁぁぁぁぁぁぁ〜」
ーレース最終コーナー前ー
アイネス「…………ー、行ける!」
実況「レースも最終コーナーからの向こう正面へ!仕掛けるのははやり……メジロライアンッ!」
メジロライアン「だぁぁぁー!」
「(やっぱりメジロ家な所はあるな、ここぞって言う脚の溜めをわかってる…!このままいけばライアンに抜かれる……、でも…)」
アイネス「(今は、違う!!)」
これまでのトレーニングで確実に強くなっているのに気づいてるアイネス。だからそこ絶対譲れない…絶対に負けられないものがある。
アイネス「ここは、あたしのものなの……!!」
「いったれ!!アイネス!!」
実況「アイネスフウジン、落ちない!逃げ切るか、追いつくか、勝者はー」
2人「だぁぁぁぉぁ!!
実況「アイネスフウジンだぁーーーーーーーーー!!」
最終コーナーで溜めた力を全量で使い切り、見事一着を掴み取ったアイネス。俺は思うままに感情を露に出した。しっかりと家族の前でアイネスに結果を残せた。走り切ったアイネスはそのまま、大の字に倒れ込み大きく荒れた呼吸を整え最高の笑みを浮かべた。
アイネスに駆け込む二人の妹と喜びあっている。
先輩「よく、あそこまで強くさせたな。見事な走りやったぞ」
「アイネスが頑張った結果ですよ」
先輩「……、担当にするのは、考えていないのか⁇」
「……!、………でも、種目別競技迄の期間だけですから…」
先輩「いつまであの事でウジウジするな,アイネスにしたらお前はもう立派なトレーナーだ!しっかり彼女の思いに答えてやれ!出会った頃の様に"当たって砕ける"それがお前なんだら。」
そう言われて、俺は本当は最初からのアイネスをスカウトしたい気持ちがあったんだ。それだけは何があろうと変わらない自分もいた。そう思っていた時に、アイネスが家族を連れ駆け寄って来た。
アイネス「トレーナー、勝ったの!!
「よく頑張ったな」
アイネス「それでね、お母さんがちょっとお礼?言いたいって」
アイネス母「あなたのご指導のたまものだと。ありがとうございます。これからもアイネスをよろしくお願いします」
「いや、俺は……(種目別競技期間の仮トレーナーですし)」
と言おうとするとさっきの先輩の言葉が急に蘇り、"当たって砕ける"そう最初の頃はそれがほぼ毎日の様にしていた。どんなに失敗しようとやってみないとわからないから全力でぶつかりに行く、そう事をしてた。するとアイネスからー
アイネス「私ね、『トレーナー』には堂々として欲しいの。だって二人三脚して行く人だもん。例えば、ここぞって時に最高の口説き文句で決めて欲しい。つい、『はい』って言痛くなる様な!あたしをあんなに立派に仕上げたんだもん、今ならあの言葉、言えるよね?」
そうだ…アイネスはしっかり成長している、彼女の努力もあるが…俺はそんな彼女をもっと一緒に頑張って、もっと先の【彼方】"ミライ"迄行きたい…初めて走りを見た時からずっと思ってたんだ…
「俺は…アイネスの姿をずっと近くで見届けたいそして、一緒にまだ見たことない景色へ行く!!」
アイネス「……‼︎あはは!うん、合格!」
その後、家族を見送った後……部室に帰ってる際、アイネスが脇をうりうりと押してきた。
「何⁇」
アイネス「ふふ,だってさ…ヘナヘナだったキミが『担当になって』どころか、あんな言葉を言える様になっちゃうなんてねー」
「揶揄うな」
アイネス「嬉しかったな、改めてこれからよろしくね!…私の走る姿、いやになるくらい見せたげるの♪」
「……(やっと、トレーナーになったんだ。)」
そんな気さえ、したまま普段は明るい気さくな『お姉ちゃん』アイネスフウジンと契約し、初めての担当ウマ娘がついた。そして部室に戻ると.先輩ら三人にアイネスを担当する事になったと話すと…
思いっきり、先輩とカツラギから手荒すぎる祝福を喰らわれどさくさに紛れ、先輩に思いっきりお尻を蹴られる。
2ヶ月間も待たせてしまったのもあるが、これからは自信を持ってトレーナーとして行こ!!【※サブトレーナーは継続したくから、チームジュピターをまだ辞める事はないがね…】」