お嬢様と往く、『スーパーロボット大戦31』   作:和鷹聖

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こちらを執筆し始めの頃、再びコロナに掛かっちまったよ!

……もう何度目やん、ちくせう。


そんな悔しさをバネに書きました。


閑話 お嬢様、武装強化をする

 

 

《 簡易物質創造高速艦サクヤ 》

 

「頼みがある。」

「何でしょうか?」

「Gストーンを貸してくれ。」

 

月面のA・E(アナハイム・エレクトロニクス)へ向かう航路で、ブリッジにいるカルディナに真摯に頭を下げたのは叢雲劾(管理者)だった。

突然の事とはいえ、まさか叢雲劾(管理者)が頭を下げるとは思わなかった。

 

「……理由をお伺いしても?」

「お前との模擬戦(シミュレーション)で、ブルーフレームの出力の弱さを実感してな、そのパワー不足を補うために必要なんだ。」

「ふむ……わかりました。であればGSライド、一基お貸ししますわ。」

「……いいのか?」

管理者(あなた)程の方が真っ当な理由の下に真摯に頭を下げに来たのです、私側に余程の事がない限りは断りませんわ。戦力増強になるならそれで重畳、デメリットはございません。幸いにも、私の異空間収納(ポケット)には未使用のGSライドとGファイバーが御座います、そちらをお貸ししますわ。」

「……すまんな、恩に着る。」

 

あっさり貸与を了承したカルディナ。

相手が相手である、ふざけた態度を取りつつも、その本質は本物。

借りパクなんそしないだろう。

むしろブルーフレームとGSライドの組み合わせこそ気になる。

 

「ですがいいのですか?確か、今のブルーフレームの動力炉は核エンジンでは?」

「ああ。だがこの世界ではブルーフレームの核エンジンは他のMSと同じ、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉(ジェネレーター)と大差ない、という事が解ってな。少なくともお前のmk-2.5(ツヴァイハルプ)に勝てずとも生き残れる性能を持たねば、今後は生き残れんだろう。残念だがブルーフレームにはそこまでの機体性能はない。無理をすれば機体自体が壊れかねんしな。」

 

カルディナはこういう考えをして助けを求めてくる人物は嫌いではない。

勝つために最善を図る、そのための援助は惜しまない。

まして、なかなか面白い異世界技術交流(ミキシング)だ、乗らない手はないだろう。

だが、お嬢様の変態戦術とmk-2.5(ツヴァイハルプ)の機体性能と拮抗出来る機体とはいったいどんなものだろうか?

 

「改造は私に任せて貰っても?Gストーンが入る以上『外と中身が違う詐欺』になりますが宜しくても?」

「ああ。私が『権能』ではアカシックレコードから情報を取り出している以上、『その作品』から逸脱したものは創造出来ん制約がある。だがお前が私の許可を得た上での現地改修は認められている。勝手に作り替える訳ではないからな、今回のケースは問題ない。」

「……ならいっそ、武装強化もしてみません?『ヴィーヴルストライカー』辺りでも開発して、『ブルーフレームD』にでもしますから、ドラグーンを扱ってみては?」

「本当か?」

「『異次元収納(ポケット)』に、それなりに資材はありますので、タクティカル・アームズも『Ⅱ』に改装するとして、ローエングリン・ランチャーも同時運用出来るようにも致しますので手数、出力も向上するでしょう……となると、『ブルーフレームセカンドリバイ』になりますわね。」

「ブルーフレームの兵装としてはこの上ないな。」

「とはいえ、ただ二番煎じを造るのはいまいちですわ。装甲はTP装甲はそのままに、発泡金属装甲の上からナノラミネートアーマーを塗布し、ヴィーヴルストライカーには核エンジンを回してソード、ビームキャノンと両立出来るドラグーンそれぞれ10基、ローエングリン・ランチャー2門を装備してヴェスバーみたいに構えるようにして。タクティカルアームズとドラグーンと合体して動力炉直結でエネルギー刀身を出せる超大型剣を───って盛り過ぎましたわね。」

「いや、いいんじゃないか?私は好きだが。」

「……実現可能ですがプランとしては思い付きですわよ、実行していいのですか?」

「ああ、寧ろ面白い。この世界には『SEED』の因子はないからな、扱いで言えばオリジナル・ガンダムだ。どうせしつこく責める奴も追及する奴もいまい。」

 

笑顔で了承する叢雲劾(管理者)

だが忘れてはいないだろうか?

A・E(アナハイム・エレクトロニクス)は非常に鼻が利くのを……

 

「だがカレトヴルッフは止めてもらえると助かる。以前あれ一式をブルーフレームに装備させようとしたら、レッドフレーム担当者にキレられてな……」

「もしかして、ヴィーヴルストライカーと一緒にカレトヴルッフとビームアンテナを付けようとしました?」

「……よく解ったな。」

「それはキレられると言うよりは、ちゃんと仕様を見とけでは?機能不全になる組み合わせですわよ。それでなくとも、ブルーフレームにはタクティカルアームズが似合いますし。」

「……レッドフレームは両方付けてもOKなのにな。」

「製作者特権というヤツでしょう。『アストレイレッドフレーム改』とか言うチート機体も御座いますし。」

「ちなみにそちらを造る気は?」

「ないですわ。mk−2.5(ツヴァイハルプ)以上のてんこ盛りです。好きではありますが、実際に扱う愛機に実用性のない死に装備を持たせるのは私の主義ではいので。」

(……いや、けっこうどっこいどっこいじゃないか?相当似通っている気がするが。お前なら追加武装を施した上で乗りそうな気がするが。)

「何か仰いまして?」

「いや、何も。」

 

言ってはいないだけである。

 

「まあいいですわ、っと……V.C.、サクヤ10。」

《お呼びでしょうか。》

「ええ。設計プラン、これでいいかしら?」

《はい。最適化はこちらで行います。》

《Gドライブの設置と追加兵装の工作ですね、お任せあれ。》

 

V.C.、そして現在簡易物質創造装置高速艦のメインシステムである『サクヤ10』は、カルディナのオーダーを実行する。

すぐにブルーフレームは格納庫で分解され、動力炉の交換とGファイバーの接続が行われる。

物質創造装置では新調するバックパックと追加パーツ、『ヴィーヴルストライカー』の創造が行われた。

ブルーフレームのデータを元に、インコムのデータを応用し造るドラグーンだが、『SEED』の本家本元の造りを目指す訳ではなく、あくまで『それらしいもの』を造る。とは言え、性能はそれに比類するものを目指す。

簡易物質創造装置は本当に便利だ。

 

……だが、何事も()()という訳にはいかない。

 

「それで、見返りは御座います?」

「うむむ……この世界に来るであろう者達の『作品』のリストと、その映像情報(A〇az〇n v〇de〇)、でどうだろうか?」

「イエッッス!!」

 

何よりも欲しかった情報である。これで勝てる。

その無料開示件、頂きました。

 

「……いや、使用料は給料から天引きでお願いしたいところだが。」

「………え、そこは無料でしょう?もしくは全部そちら負担で。」

()から『無料はダメ、絶対。』と厳命されていてな、多少は有償提供という体はとらねばならんのだ、理解してくれ。」

「……無視したら手痛いしっぺ返しが来そうで怖いですわね、いいでしょう。」

 

無料視聴は原作者に利益還元されません。

 

「それでは善は急げ、格納庫に参りましょう。」

 

そして2人は格納庫へと向かう。

だが、そこにはR-GUNパワードの前で熟考するイングラムがいた。

 

「あら、少佐。」

「どうしたイングラム。そんな難しい顔をして。」

「む、カルディナに叢雲か。実はな……」

 

イングラムもシュミレーターに刺激され、R-GUNパワードの戦力アップを考えていた。

だが、このR-GUNパワードはあくまで借り物、どこの次元から来たかも不明なものだ。

隣で絶賛改造中のブルーフレームとは真逆のオーダーである。

 

「どの次元の機体であろうが、あまり手を加えるのはな……」

「まあ……大幅に改造しなければいいのでは?」

「そう思って他の手を模索していたんだが、なかなか思い浮かばなくてな。少なくとも6人で行ったシュミレーターレベルの敵が現れた時、対処出来るようにな。」

「それはそうだが、R-GUNパワードクラスの出力があれば、問題ないと思うが。」

「トロニウムエンジンの事を言っているのだろうが、R-GUNパワードのままでは、おいそれと使えん。トロニウムエンジンは念動力者がしっかり関わってこそ真価を発揮する……少なくとも、俺はそう設計しているからな。」

「少佐……」

 

きっとSRXチームの事だろう。

彼らの事を想っての試行錯誤だ。

ならばその想いを無下には出来ない。

 

「となれば、安易ですが保持可能な追加武器を持っては如何でしょう?後は機動性を高めるなら使い捨ての(パージ可能な)ブースターなどでしょうか。」

「機体をいじらない制約を課すなら、やはりその方がいいか。だが、一番欲しいのは手数だな。」

「手数?」

「ハイ・ツインランチャーではチャージに時間が掛かるからすぐには撃てん。手持ち武装はツイン・マグナライフルしかない。ニューデリーのような事があれば対多数を相手取るには圧倒的に銃火(手数)が足りん。率直にファンネルや、フェザーのような武装が欲しい。」

「難しいな。ならドラグーンか、インコムユニットだが……」

「ドラグーンはないでしょう。インコムユニットも現状のままとなるなら増設には手間が、何より操作性が凡雑ですわ。いっそ思考誘導の無線誘導でやった方が早いですわね。」

「それは最早ファンネルだな。フェザーを渡してやったらどうだ?」

「それは良いとは思うのですが、サクヤシリーズの追加改造ってコックピット周辺を大きく弄らねばならないので、お望み通りなるかは……」

「……見せて貰ったが、かなり手が加えられていたな。出来れば控えておきたい。」

「ん?そういえば……」

「どうした?」

「アストラナガンの武装に『ガン・ファミリア』がありましたわね、あれは確かダミー・ファミリアを用いているとか。」

「ああ。魔装機神(サイバスター)のデータを参考にな。」

「……で、実際に少佐のダミー・ファミリアっているんですか?」

「運用するためにいるが、普段はガン・ファミリアの中に……って、それがどうした??」

「あ、いえ……」

 

……そして数分後。

 

「あーーーっははははは!!!」

「だーーーっははははは!!!」

 

「ちょ!?カルディナお姉ちゃん、叢雲さん!?え、ちょっと何───……へ???」

 

格納庫から響くカルディナと叢雲劾(管理者)のツボに入った底抜けな大笑いが艦内に響き、大慌てでやって来たアズは、格納庫内の光景に目を点にしてしまう。

お腹を抱えて笑い転げるカルディナと叢雲劾(管理者)は……まあいいとして。

問題なのは、立ちすくむイングラムの足元に、すがりつくように甘えるように、二つのとある物体が……

 

パパ~

パパ~

 

「……パ、パ??」

 

そこにはヴィレッタ(ようじょ姿)と、クォヴレー(しょた姿)が、そこにあった。

そしてアズから見れば……

 

「……あの、少佐。」

「…………なんだ。」

「いつ結婚してお子さんを――」

「――違うッ!!!」(必死)

「……ですよねぇ。それで、お姉ちゃん。どうしたのこの子たち。」

「あはははは……!!お腹いたひ……ふう。そ、それがねぇ……」

 

お腹を痛める程に笑ったカルディナが説明すると次の通りとなる。

 

イングラムが欲していた武装の手数を補うため、カルディナが行ったのはアストラナガンからダミー・ファミリアの召喚を行ったのであった。

アストラナガンには対多数を相手取るため『T-LINKフェザー』、『アトラクター・シャワー』といった武装がある。

そして魔装機神(サイバスター)を参考にした『ガン・ファミリア』もだ。

ファミリア(使い魔)とは魔装機神の『ファミリア』を動かすため必要な存在。

そして最強の起動兵器を造るのに『α』のイングラムがアストラナガンに組み込んだ武装『ガン・ファミリア』は、そのファミリアを真似た『ダミー・ファミリア』を制御機関に組み込んでいる。

無意識下の存在たるファミリアであるが、名前のイメージからして虚ろそうであるものの、イングラムの無意識下のイメージが出ているはず。

そしてカルディナはガン・ファミリア増設(後付けユニットを作成予定)のため、制御機関たるダミー・ファミリアを召喚したのだ。

座標はカルディナ契約下の悪魔達が『次元門』で引っかかっている場所にいるため、召喚・そして()()自体は簡単だった。

 

……だが、いざ召喚してみたら……こうなった。

 

パパ~

パパ~

 

「うむむ……この頭にひりつくような声、テレパシーか。」

「あ、叢雲劾(管理者)。復活しました?」

「ああ。いつまでも笑ってばかりではいられんからな。しかし、こう見比べてみると……髪といい、顔つきといい、やはりお前の血縁者だな、イングラム。」

「……いや、否定はせんが、これは……」

「??どういう事?」

「イングラム少佐は、元が『とある人物』のクローンなのよ。」

 

とは言っても作品によってその扱いが違う。

初登場の『スーパーヒーロー作戦』では『とある人物』のクローンで、クリア後には『因果律の番人』として並行世界を彷徨う事に。

次いで『スーパーロボット大戦α』では『スーパーヒーロー作戦』後の世界から転移し、αの世界に辿り着いて宇宙を彷徨っていたところを『とある人物』に捕らえられ、洗脳された。そして前半味方、後半アストラナガンと共に敵となり立ちはだかって数々のトラウマと伝説を作った。

『スーパーロボット大戦α外伝』では『α』の戦闘後、実は生きていた事が判明。だが宇宙を乱す存在を突き止め、1人でこれに立ち向かうが敗北、肉体が消滅し魂だけの存在となってしまう。魂となったイングラムはこの事実、そして自ら作った機体のエネルギーを「イージス計画」に使用するべく元いた時代に帰還しようとしたが、機体が破壊されていた事で未来世界に漂着。為す術なくアンセスターによりアウルゲルミルのブラックボックスとして利用されてしまうが、アウルゲルミルが機能を停止した事で解放され、元の時代へ戻る事が出来た……ものの、既に死んでいるため後の『第三次スーパーロボット大戦α』では思念体として登場し、クォヴレー・ゴードンの力を引き出す手助けをしたり、SRXチームを激励したりしている。最終的には因果律の番人としての使命を果たす事が出来、別の世界へと旅立っていった。

そして『スーパーロボット大戦OG』ではバルシェムシリーズの原点『アウレフ・バルシェム』に魂が憑依し本来の記憶を取り戻す(=因果律の番人の使命に目覚める)寸前に『とある人物』によって『枷』を嵌められ、イングラム本来の意識が戻る事なく倒された。

敵に回ってから枷の影響が強まり本来の意識が次第に消えていったため、もう一人の因果律の番人が自我の確立を呼びかけるも、既に遅く彼の自我は死の直前まで戻ることはなかった……

 

ちなみに『α』で、本来の『アウレフ・バルシェム』は、イングラムと取り換えられた際に『とある人物』によって破棄されている。

他のバルシェムは全てイングラム自身を元に製造されているため、元のアウレフ・バルシェムはどのような外見・能力であったのかは不明だが、『OG』を参考にするならイングラムに似た容姿なのかもしれない。

 

そしてイングラム(オリジネイター)のクローン体2号がヴェート・バルシェムこと『ヴィレッタ・バディム』。それ以降もクローンが数多造られ、その内の一人がクォヴレーこと『アイン・バルシェム』なのだ。

 

「何か……凄い経歴なんだね。」

「そんな訳で多方面にはこれでもか!ってぐらい影響力がありまくりなのよ。」

「ちなみに、『とある人物』って?」

「……ごめんなさい、アズ。本当は言いたいけど、どこで因果が絡んで来るから今は伏せて。関わってくると何して来るかわかんないから。」

「今回直接関与はないだろうが……ただイングラムにとってこの上ない因縁の存在、というのは覚えておいて欲しい。」

「う、うん。(お姉ちゃんと叢雲さんが警戒するって事は、相当な人物なんだ。)」

「しかし、どうする?」

「いや~、他の例が動物だからそちらを想定していたので、まさか人型(ろり・しょた)とは……子供に飢えてました?」

「そんな訳あるか!」

「ですわね~……」

 

だがパパと呼ばれて甘えてくる、顔立ちも髪も似通ったろり・しょた2人に絡まれるイングラムは……やはりパパだ。

 

「さて、この子達の名前、どうします?少佐は何か候補あります?どうせ付けてないのでしょう?」

「……ヴィレッタ、クォヴレーでいいだろう。」

「投げ槍だな。」

「それだとクォヴレーが可哀そうですし、いずれくるかもしれないヴィレッタさんに失礼では?」

「ならお前に何か案はあるか?」

「そうですわね……まあ安直ですが、元名の『ヴェート』、『アイン』をもじって『ヴェレット』、『エイン』でどうでしょう?」

「悪くないな。」

 

アリガトゴザイマスっ!私、ヴェレット!

ヨロシクネっ!僕、エイン!

 

うん、実に可愛い。

そしてまだお腹が痛い。

 

「ところでお前達は、ダミーとはいえ俺の使い魔(ファミリア)だが……何が出来る?」

 

ん~……ガン・ファミリアはないから~

あ、あれがいいんじゃない?ヴェレット。

いえ~すいえ~す。それじゃパパ、R-GUNに乗って。

 

「?いいが、何をするつもりだ?」

 

それでは!

フュージョン!!

 

何と!?と突っ込む前に、ライダージャンプでR-GUNパワードのハイ・ツインランチャーにそれぞれ消えるヴェレットとエイン。

そして起動したR-GUNパワードのハイ・ツインランチャーがパージ、ふわりと浮かぶ。

 

「これは……ハイ・ツインランチャーをガン・ファミリアの替わりにしたのか。」

「なるほど。これでしたらハイ・ツインランチャーとツイン・マグナライフルと同時に使う事が出来ますわね。」

「だが、性能は如何程だろうか?」

 

よしキター!

うつよー!

 

「ちょ!?ここで撃つのですか!?」

「イングラム、止めろ!」

「くッ!既に発射シークエンスに入っている、制御を受け付けん!」

 

要望を受け、先走ってエネルギーをチャージし始めたハイ・ツインランチャー。

しかし発射シーケンスに入った以上、すぐに止める事等不可能で、隔壁に向けて純真無垢な一撃が───

 

《──なにやってるんですか。》

 

なんと!?

なんと~!

 

「V.C.!?」

《演習なら外でやって下さい、邪魔です。》

 

あ~れ~!

あ~れ~!

 

「サクヤ10まで……」

 

格納庫内の2本の作業用アームが突如動き出し、ハイ・ツインランチャーを掴んではハッチを開けた瞬間にカタパルトの如く放り出し、すぐさま閉めた。

V.C.とサクヤ10のコンビネーションで危機を脱したのだった。

だが放り出された直後にハイ・ツインランチャーは放たれ、索敵範囲内に入って来た直後の反応に被弾する。

 

「「「………」」」

 

だが撃墜までは免れたようで、すぐに方向転換するその反応は……

 

《対象、転進。索敵範囲外に高速離脱……反応ロスト。》

「……V.C.、今のは?」

《反応がすぐになくなりましたので詳細は不明ですが、ライブラリからの反応からして『ウルガル』の戦艦のようです。おそらく隠密機能(ステルス)で地球圏まで接近したのでしょうが、先程の攻撃を受けて撤退した模様。》

「ウルガル……」

 

 

『マジェスティックプリンス』に出てくる異星人の敵対組織で、この世界では大分長く争っている正体不明の存在である。

『アカシックレコード』を見れば正体がわかり、対抗策もあるだろうが基本大多数で攻めてくる相手だ、イベントが起きない限りは転機は訪れないだろう。

だが、撤退した戦艦は単体で動いていたようだが、何の目的があったのだろう。

……今は不明である。

 

だが今回撤退させたウルガル艦には、とある人物が乗っていたのだが、後々に大きく恨みを買った事を思い知る事となるのはまだ先の話。

それよりも……

 

……しゅみませんでちた。

……ごめんなちゃい。

 

回収したハイ・ツインランチャーから出て来たヴェレットとエインは土下座していた。

充分アウト事案な訳である。

 

「……よくこんなので俺はガン・ファミリアを使っていたな。」

「で、どうします?」

「いくつか問題はあるだろうが、しっかり訓練すれば運用は可能だろう。おい、ヴェレット、エイン。今後は俺の指示に従ってくれ。」

 

いえっさー!

了解です、パパ!

 

「……だが、パパは止めてくれ。俺は独身なんだ。」

 

え~、パパはパパでしょ?

そうだよ、パパ~。

 

「観念して、呼ばせてあげたらどうだ?」

「むしろそちらの方が違和感なく、不審がられませんわよ。」

「……好きにしろ。」

 

さすがパパ~!

パパ大好き~!

 

という訳でR-GUNパワードの手数不足は両手にツイン・マグナライフルと、『ランチャー・ファミリア』が追加された事で解消となった。

 

だが、後に来たクォヴレーには「ちいさい……俺、だと??」とガクブル驚愕された。

またアンネスには……

 

「……ふむ、子供か。いや、まだ早いぞ、シャア。いやだが出来たからには責任を……おっとその前に名前を付けて貰わねば……」

「「「「………」」」」

 

ひとり妄想が捗っていた様子を白い目で見られるのを気付かぬまま、しばらく妄想に耽っていたのだった。

 

「……はあ、何だかんだありましたが、ブルーフレームとR-GUNパワードの強化は無事に終わりましたわ。良き良き、ですわ。」

「カルディナ。」

「少佐、どうしまし────」

 

────バチン!!

 

「痛ったァァ―――!!!」

 

強烈なデコピンが、イングラムからカルディナの額に放たれる!!

 

「何するんですか!?」

「やかましい!!」

 

理不尽ながら、そうしないと何か気が済まなかったイングラムであった。

 

 

《おわり!》

 

 

『ガンダムアストレイブルーフレームV(ファイヴ)』を手に入れました

 

R-GUNパワードに武装『ダブル・ツインマグナライフル』『ランチャー・ファミリア』が追加されました

R-GUNパワードにサブパイロット『ヴェレット』『エイン』が追加されました

 

 

 


 

《 現在公開できる情報 》

 

〇ガンダムアストレイブルーフレームV(ファイヴ)

叢雲劾(管理者)が出力不足を補うため、カルディナにGSライドの導入を依頼し、行われた魔改造の結果出来た、ブルーフレームの皮を被った何か。

『ガンダムアストレイブルーフレームセカンドリバイ』に改造した本機を更にフレーム単位で強化し、出力増加と機体内部にGファイバーを設置、全身にスラスターを増設した事で機動性が各段に上がった。また、全身にナノラミネート塗装を施した事により、対ビーム性が上がり、全身にトランスフェイズ装甲も増設したため、ビームも物理攻撃も通さなくなった。(FT装甲?ナニソレ)

背面にエールストライカーの改造機『ヴィーヴルストライカー』を装備。これはソード・キャノンドラグーンを10基装備したものであり、全周囲に対しオールレンジ攻撃が可能となっている。また、小型化したローエングリン・ランチャーを2門装備しており、小型化ながら威力は増加している。

主装備は『タクティカルアームズⅢ』。Sフォーム、Gフォームは健在。ヴィーヴルストライカーとドッキングも可能で、推進力増加にも一役買っている。(背面撃ちも出来る)

タクティカルアームズとドラグーン2機が合体する事で使用可能な、大出力大型エネルギー刀『ディバイン・スレート』が必殺技。

オリジナルから逸脱………というよりもオリジナルを無視した『なんちゃって機』なので、完全に『外見詐欺(やりたい放題)』となっているが、叢雲劾(管理者)が了解を得ているため、問題なし!

また、名前は『セカンド』『サード』『サードリバイ』等、多様にあるブルーフレームだが、『オリジナルにない者』、『サードリバイはフォース扱い』、『ヴィーヴルストライカーの名前から』等の多々の理由から『V(ファイヴ)』としている。

 

……批判する輩など、おるまい(フラグ)。

 

 

〇ヴェレットとエイン

カルディナがアストラナガンより召喚した、イングラムのダミー・ファミリア。

アストラナガンの『ガン・ファミリア』に用いられているダミー・ファミリアであると思われるが、実際は不明。

外見がヴィレッタ(ようじょ)とクォヴレー(しょた)なのも理由は不明。

イングラムが主人のはずなのに「パパ」と呼ぶ。理由は「ちょっかんで!」らしい。

R-GUNパワードのハイ・ツインランチャーに憑依し、『ランチャー・ファミリア』として戦う出来る子。

だが子供なのでたまに誤射あり(ヲイ)なのが玉に傷。

血縁?気にしないで。

ママは誰? それは……おっと誰か来たようだ。

 

 

 




本編前のちょっとした導入で書く予定でしたが、あっさり書く予定が、だいぶこってりになりましたので、閑話扱いに。

ブルーフレームは設定を読み漁っていたら「うん、面倒だから全部入れたれ」とGSライド入りのガンダムに。
実質、武装追加したガイガーという扱い。
もしくはローエングリン・ランチャー無制限撃ちマン。

ヴェレットとエインはイングラムのダミー・ファミリアから、以前から思っていたネタを。
動物に当てはめるよりも、こっちの方が自然な気がして……
この先、行く先々でイングラムはパパ扱いwww

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