「で、どうするんですか?」
ディープログ、ロックマンX部門。
丸テーブルにヴィア、リコ、アロナがそれぞれ向かい合って座っていた。
「エイミさんを通じて仕掛けを施しはしましたが……」
「肝心のエックスがバイルを撃てないのが痛いな……あの時代の人間へのプロテクトがここまで固かったとは……」
「聞く限り、レプリロイドは人間に手出し出来ないようになってるんですよね?」
「その通りだ。そのプロテクトを超えた連中が所謂イレギュラーに相当する」
「エックスさんをイレギュラー化させず、Dr.バイルを捕縛する……可能なんですか?」
「策はある……が、それにゃデカグラマトン……オメガが邪魔だ」
「……オメガ」
アロナの手元のタブレットに、白の巨人が映し出された。
「あの時エックスさんに倒された筈じゃ?」
「修復されてるさ。流石にな」
元々オメガは白い姿でなく、ダークエルフと合体したオレンジ色が本来の姿だ。
「原作だとオメガは最初のステージと……ラスボスだ」
「ラスボス……なるほど。また戦うのは既定路線と」
「ああ。エックスならまぁ負けはしないだろうが……その後だ」
間違いなく消耗しているエックスにバイルが何もしない訳がない。
そこをどうフォローするか。
「エックスに間違いなく余力は無い……」
「……私たちが出張るしか無いですかね」
「貴方達をですか?」
アロナがじとーっと2人を見る。
「はぁ……もう手は打ってるんですよね。エイミさんに設置させたディメンショナルコンバーター……でしたっけ。それをつかうんですよね」
「バレてたか」
ディメンショナルコンバーター。
アニメ、ロックマンEXEにてダークナビが現実世界へ侵攻する為に使用されたデバイスだ。
電脳世界の住人は展開されるディメンショナルエリア内でのみ実体化することが出来た。
「これが最後ですからね。私も全力を出しますとも」
「ほう?」
「ブルーアーカイブに一次的にロックマンXをオーバーライドします」
「大きく出たな……!」
「ディメンショナルエリアを展開、中にバイルを閉じ込めて我々で捕縛。こうなりますかね」
「セレナードさんを実体化させられる副次効果もあるのでそちらも援護に回せそうですね」
「そうだな……」
「ではセレナードのオペレートをリコさんにやって頂くとして」
アロナが机の上の書類を1枚2人の前に提示した。
「……エックスさんの強化プランです」
「へぇ……?」「おお……!」
「今回の決戦で使っていただけたらと」
「本気だな、アロナ」
「終わりが近いので」
「よし、決着をつけるぜ……!」
「「おーっ!!」」
人知れず、計画は進んでいた。