【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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皆様カンナかフブキは引けたでしょうか。


私は貯めた石全部使って爆死しました。

俺は……一体……なんの為に戦っているんDAAAAAAAA!!!!!!!


第2章 未来からの挑戦状!
邂逅!時を超えた因縁!


 

『ミッションを説明しましょう。今回の目標地点はミレニアム近郊の廃墟都市です』

 

後日、特異現象捜査部にて。

エックス達はカイザーPMC参謀からのブリーフィングを受けていた。

 

『この近辺からデータにあるデカグラマトンの尖兵の出現が観測されました。我らカイザーPMCはここに威力偵察を仕掛けます』

「危険じゃないか?」

『その為の対デカグラマトン大隊です。斥候に長けたメンバーを選出しております。今回、エックス特別顧問は我らのルートとは別ルートでの進入になります』

「ああ」

『……しかし本当に2名でよろしいのですか?』

 

今回のメンバー……エックスと、エイミの二人だけだ。

オペレーターとしてヒマリが通信を繋げることになっている。

 

リオは……こちらとは別件の用事であまり顔を合わせていない。

というよりその別件のせいでこの業務をヒマリに押し付けている。

そのことを以前ヒマリが愚痴っていた。

 

「ええ。こう見えてもこの子は強いので」

『そちらは特に心配しておりません。エックス様、本当によろしいので?』

「俺は基本的に現場には少人数で向かっていたから、本当は一人のほうが良いんだが……ヒマリがどうしてもと」

「協力している身ですので、現場にも同行させるべきかと」

「危険があればすぐ帰すからな」

「エックスこそ、足引っ張らないでよ」

『……承知しました。こちらの状況も逐一お伝えします。何かあれば救援要請を』

「分かった。そちらも支援が必要なら言ってくれ」

『ありがとうございます。では、作戦を開始します』

「分かった」

 

通信が切られた。

 

「こほん。それでは……特異現象捜査部、出撃!……うふふ、一度こういった音頭を取ってみたかったんで……ちょっと二人共!?もう行ったのですか!?エイミ!せめてエアコンの温度を戻してから行ってくださる!?」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

バイクに二人乗りで指定場所の少し離れた場所へ乗り入れた。

進入地点にバイクで行ってしまえば音で存在が暴露してしまう。

 

そのため、現場までは徒歩で行く事になる。

 

「エイミ、本当に良いんだな?」

「くどいよエックス。同じ会話を繰り返すのは効率的じゃない」

「……それでも、君は子供で、俺は君を守らなくちゃならない」

「子供とか大人とか、個人の能力の前では無意味な尺度だよ。私は戦えるし、強いから」

「……分かった」

 

エイミの決意は固いようだ。

これ以上は野暮だろう。

 

「……行くぞ!」

 

エックスとエイミは、廃墟に突入した。

 

しばらく進んでいくと……。

 

「……待ってエックス。アレ」

「アレは……レプリロイド……?」

 

エイミに制止され、立ち止まり物陰に隠れた。

廃墟に突入してから30分ほど進んだ場所。

それまで大した妨害も傷害も現れなかったが……。

 

「……あんなレプリロイド、見たこと無いぞ」

 

エックスは独りごちる。

エイミは疑問符を浮かべながらこちらを見た。

 

視線の先に居るのは、紫色のボディアーマーに表情の分からない黒いバイザーをしたレプリロイドだった。

それも、同じ様な見た目の奴らがたくさん。

 

「レプリロイド……なの?」

「分からない」

『……こちらのアーカイブにも該当はありませんでした』

 

通信を繋いでいたヒマリからも困惑の声が現れる。

 

「戦闘は……避けるべきだな」

「私達のやることはあくまで捜索。戦闘じゃない」

「奴らが進んだら、行こう」

 

搭載されている知能はあまり高性能ではないのか、ゆらゆらと左右を見たあとにすぐ歩き去っていった。

 

「気味悪い」

「……同感だ」

 

どうも、あのレプリロイドにはあまり良い印象を抱かなかった。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「……アレは……エックス!?何故此処に……!?」

 

バイルは、目の前のコンソールを力任せに叩く。

 

「このタイミング……やっとデカグラマトンを掌握しオメガの再建も目前というタイミングで……やはり貴様は目障りだ……!」

 

バイルは手早くコンソールを操作し、背後に控えていた白の巨人……オメガを起動する。

 

「バリアントも量産出来た。後はここらのデータを削除し工場を爆破すれば良い……ケセドさえ居ればこちらの兵力は無尽蔵に作れるのだからな……」

 

ヴン……と低い音がする。

白の巨人が立ち上がった。

 

「行け、オメガよ!エックスを亡き者にしろ!」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

何処かで爆発音がした。

 

「爆発……!?」

「こっちじゃないよ」

「聞こえるか!」

『こちら本隊。エックス様、非常に拙いことになりました』

「何だ!?」

『現在正体不明の敵勢力と交戦中です』

「なんだって……!?」

『数が多くこちらの兵力では防戦も出来ないかもしれません』

「分かった!すぐに行く!」

「ちょっとエックス!勝手に……あ」

 

エイミが抗議の声を上げた瞬間、目の前の通路は瓦礫の山と化し通行不能となった。

 

「……分かったよ」

「すまないエイミ……!行くぞ!」

「後で何か奢ってよ」

『全隊に報告します!現在この廃墟全体に爆薬が仕掛けられています!即刻退去を!』

『拙い!IEDーーーーーッ!!!』

『なっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

無線から、砂嵐が響き渡る。

また爆発音がした。

 

「ここに留まるのは得策じゃないね」

「退避しよう……!」

「でも出口までかなりの距離があるね」

『ナビゲートします……ですが、間に合うかどうか』

「くっ……あっ!」

「えっ?」

 

エックスはアーマーを換装する。

 

「え、ちょっと、アーマー替えるなら言ってよ!眩しい!」

「装着、ファルコンアーマー!」

 

青いパーツから一転、白をメインとした配色に置き換わり、背中には一対の翼のようなパーツが装着される。

 

「エイミ、捕まって!」

「え、あ、うん」

「行くぞ!」

「え、う、わぁ!?」

 

エックスはエイミを抱えると飛び上がった。

そのまま地形を無視しフリームーブかっ飛んで行った。

 

『あら速いですね……と言うかなんですかそのアーマー換装って……』

 

ヒマリがそうぼやいた。

 

エックスとエイミは廃墟を抜ける。

次の瞬間、地響きと共に出入り口が倒壊した。

 

『間一髪、ですね』

「ああ……だが、収穫はなしか……」

 

エックスはエイミを降ろし、アーマーを解除する。

 

しかし……。

 

「明らかに……人の手が入っている」

「そうだね……なんというか、今までみたいに得体の知れないモノを相手取ってる感じはしなかった」

 

……ここに本当にデカグラマトンが?

 

エックスは頭の片隅に引掛かっていた疑問を打ち明けた。

 

『もしかして……私達は何か重大な思い違いをしていたのでは……?』

「た、助けてくれええええ!!」

「なんだ!?」

 

響き渡る悲鳴。

振り返ると、カイザーPMCの兵士がこちらに走ってきていた。

 

「どうした?何があった」

「エックス隊長……!大変です……!部隊が何者かに襲われています!」

「なんだって!?相手は!?」

「正体不明のロボット軍団です……!全員、紫色で、黒のバイザーの……」

 

そこまで聞いて、エックスはエイミと顔を見合わせた。

間違いない。

先ほど廃墟内で見たレプリロイドだ。

 

「分かった、救援に向かう」

「ありがとうございます!」

「エイミは避難を……」

「私も行く。気になる事があるから」

『珍しいですね……エイミがこんなにやる気を出すなんて』

「わかった。けど無茶だけはしないでくれ」

「それはそっくりそのまま返すよ」

「ははは……行くぞ!」

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

戦場はさながら地獄の様な風景だった。

 

「これは……」

 

レプリロイドと、カイザーPMC兵達がそこら中に転がっていた。

 

「一体何が……」

「あ、アレです……!アイツが部隊を……!ア"ッ」

 

グシャリ。

エックスとエイミの立つ間を何かが物凄いスピードで通り過ぎ……カイザー兵士が潰された。

 

「なっ……」

 

エイミが絶句する。

エックスはバスターを構えて兵士を潰した物に発砲した。

 

「何……!?」

 

それは凄まじいスピードでバスターを回避し、持ち主の元へ戻った。

 

「何……アレ……」

 

エイミが呟いた。

 

……そこには、白の巨人が立っていた。

顔に一本線が走っているだけの、無機質な顔。

苛烈な本性を表すかのような鋭角なシルエット。

そして背に背負う巨大な剣。

 

「何だ……」

 

エックスは、言葉に出来ない悪寒の様な物を感じていた。

 

『エックスさん……?』

「アレは……危険だ。すぐに破壊しなければいけない……」

「……同感。凄くやな感じがする」

『エックス様……聞こえますか……』

 

参謀から通信が入る。

 

「無事なんだな!?」

『我々は大打撃を受け撤退中です……エックス様はどちらに……』

「現場だ」

『なんと……!?すぐに離脱を!奴が……』

「その奴とやらは目の前にいる」

『なんと……』

「大丈夫だ。今から破壊する」

『無理です!撤退を!奴は……』

 

ザッ、と音がして通信が沈黙した。

 

「な……」

「エックス、部長からも連絡が途絶えた」

「……やるしかないか」

 

エックスは巨大レプリロイドにバスターを向ける。

 

「クゥッークックック……久しぶりだな!エックス!!」

 

……突然、老人の笑い声が響いた。

 

「……!」

「エックス、あれ……!」

 

巨人の肩に、一人の老人が立っていた。

老人の出で立ちもかなり奇妙なもので……何かの液体で満たされたヘルメットの様な物を被っていた。

 

「誰だ!」

「何だワシの事を忘れたのか?随分と傲慢な英雄様だな!」

「俺は英雄になったつもりはない!」

「クックック……良い身分だな!ワシをこんな姿に変えておいて!」

「なんだって……!?」

「エックス……どういう事……?」

「待ってくれ、俺も身に覚えが無いんだ……」

 

巨人に対する違和感、そしてこちらを知っている言動をする。

 

「お前は……一体誰なんだ……!」

「ワシか……!?ワシはバイル!貴様ら全てのレプリロイドと、全ての人間に復讐する者だ!!!」

 

 

 




何かカイザー参謀が妙にキャラ立ってるな……。
遂に出会う、一方的な因縁。
これどう収拾付ければ良いんだ……。
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