「えっ……?」
ノノミがたまたま観ていたニュース番組。
そこには……巨人と戦うエックスが映っていた。
「なにこれ……特撮?」
セリカが呟く……が、ホシノの顔は真顔だった。
「……そっか、エックスさん……あれか、最後の出来なんですね」
ノノミは、呆然と呟いた。
……その様子を見て、シロコとアヤネは顔を見合わす。
ホシノが、口を開いた。
「行きたいんでしょ?」
「え……?」
「ノノミちゃん、ずっと心ここにあらずって感じだったもんね」
「ん、昨日夜中に泣きながら帰ってきたと思ったらすぐ寝たし」
「な、泣いてません!」
「ノノミ先輩……まだ目元赤いですよ……」
「ほんと、ノノミちゃん泣かせるなんて……許せないね」
「ホシノ先輩……」
「行っておいで、ノノミちゃん」
ノノミが4人を見る。
4人とも、真剣な顔で頷いていた。
「……ありがとう、ございます……!」
振り絞るように呟き、ノノミはミニガンを担いで走り出した。
「……ほんと、最後まで責任とってよね……レプリロイドさん」
ホシノがうんざりしたように零した。
――――――――――
「シャイニングレイ!」
ミレニアム上空。
エックスとオメガは空中戦に移っていた。
オメガは少しずつ……移動しているが、その度にディメンショナルエリアの壁に阻まれている。
エックスは飛行形態のアルティメットアーマーに乗り、オメガの周囲を飛び回りながら攻撃を加えていた。
「……効いてる!」
前回戦った時、エックスのバスターは対策されていた。
だが、今は腕部に当たれば弾かれるものの……胸部や頭部には攻撃が通っている。
「行ける……!」
先程から、ヴィアとリコからの連絡は途絶えている。
だから、エックスは全力でオメガに攻撃を加えるしかない。
バイルはなんとかすると言っていた。
なら、信じるしか無い。
「ぐぬぅ……!ちょこまかと!」
「メタルアンカー!シュート!」
オメガが背中の大剣を抜き、振るう。
エックスは鋼鉄の錨を召喚し、投げ付ける。
剣の攻撃を縫うように避ける。
今は、こちらが小回りが利くぶん有利だ。
「オメガ、何をしている!早くこの防壁を突破しろ!」
「させるか!」
ストックチャージショットによりバスターのフルチャージを4発叩き込む。
更にバスターへイカロスチップを装備する。
「チャージウィルレーザー!!」
チャージの段階が上がり、最大チャージの攻撃方法が変化する。
スパイラルクラッシュバスターをレーザーの様に断続的に発射する。
「ダブルチャージショット!」
セカンドアーマーの機能を使い、両腕をバスターへ変形させる。
「何故だ……!何故奴のバスターが効いている……!?アーマーも付けておらぬのに……!?」
「アーマーを着て強くなったんじゃない!俺が強くなったから、アーマーを授かったんだ!」
飛んできたオメガの片腕をゼットセイバーを抜き迎撃する。
「チャージマグマブレード!」
炎の刃を無数に飛ばし、最後に一閃して叩き斬る。
「ホーミングトーピード!」
足元のアルティメットアーマーのミサイルランチャーの蓋が開き、数十発のミサイルが発射される。
片腕を失い、バランスを崩したオメガに次々と命中していく。
「トドメだ……!」
ゼットセイバーをチャージして、思いっきり叩き付けた。
オメガの身体がぐらりと揺らる。
そのまま、段々と高度が落ちていく。
「やったか……?」
エックスは、不信感と手応えとも言えぬ感覚に襲われ……落ち行くオメガを眺めた。