【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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廃遊園地、スランピア

 

『前々から思っていましたけど、エックスさんは相談などしてくれない御方だったりしますか?』

 

しばらくして、エックスは通信機越しに怒られていた。

 

「その……すまないヒマリ……」

 

なんとも弱々しい声でヒマリへの謝罪を口にするのだった。

 

『確かにその廃遊園地は前々から変な噂が立つ場所ではありましたが……それにしたって主目標そっちのけでそんな話を受ける必要がありました?』

「仕方ないんだ……暫くミカには逆らえない」

 

情けない話だが、現在エックスの待遇はミカの機嫌1つに握られていると言っても過言ではない。

 

『エックスさんがトリニティで信頼を勝ち取るまで自由に行動出来ないのは確かにそうですけど、それにしたって相談の一つくらいないのですか?』

 

ただ、ヒマリの言い分にも一理ある。

カイザーコーポレーションへの面接の時もそうだったからだ。

 

「面目ない……」

『リコさんとヴィアさんも見てたのならそう言ってくださいますか』

『うわこっちにもかよ!』

『飛び火してますぅ!?』

「くすくす……見てあの人……正座してる……」

「えー、何あの青い人ー、変なの」

 

……気が付けば妙にギャラリーが増えている。

エックスは慌てて立ち上がった。

 

「と、取り敢えず現場に向かう!」

『エックスさん!今日という今日は……』

「すまない……!ヴィア、リコ!切ってくれ!」

『あっ!帰ったら覚えてなさ(ブツッ』

『……これ、後が大変だぞ』

「分かってるさ……」

 

エックスはがくりと項垂れ、駐輪場へ向かった。

イレギュラーハンターとは違う気苦労が多いが……不思議と不快感は無かった。

むしろ……。

 

「……楽しんでる、のかな」

 

状況は良くない。

バイルと言う不安要素がある。

 

だが……不思議とこの生活に心地良さを見出している自分が居た。

 

「……いや、そんな事を言っている場合じゃない」

 

頭を振る。

柄にもなく雑念に囚われている。

落ち着いて、目標を再設定する。

 

「今回の目標は廃棄された遊園地……スランピア」

『SNSを漁ってみましたが、極々少数……五人ほど行方不明者が出ています。そのうち、トリニティの生徒が二人』

「期間は分かるか?」

『全員1週間以内だ』

「その短さなら他の線は無いのか?」

『エックス、お前の世界ならそうだろうがここは学園都市だ。教員は出席を取るはずだ』

 

ヴィアの言葉に頷く。

 

『欠席してるなら普通は家に連絡を取るなりする。それにお前だって持ってるそのスマホ、普通の生徒なら皆持ってる筈だ』

 

エックスの横をお喋りしながら4人の生徒が通り過ぎて行った。

新作のスイーツの話でスマホ片手に談笑していた。

 

「……ああ」

『なら、連絡が着かず家にも3日4日帰ってないならそれは事件になり得る』

「……なるほど」

 

連絡手段も、絶えずネットに繋がっている環境下で数日居なくなる。

確かに考えてみれば妙だ。

 

『そして……最後の手がかりが』

 

リコがエックスの視界にある記事を映し出した。

 

「……心霊スポットで肝試し」

『ハッ!こればっかはどこでも皆やるもんだな!』

「行こう」

『ナビゲートします!』

 

エックスはバイクのエンジンを吹かす。

 

「無事で居てくれよ……!」

 

全力で走る傍ら、景色から活気が消え、どんどん寂れていく。

それもそうだろう。

この先は人のいるべき場所では無くなっているのだから。

 

「……ん?」

 

前方に……見覚えのある後ろ姿が映った。

 

「……え?」

「あっ……エイミ?」

「エックス……?何で?」

 

ブレーキをかける。

どう見てもエイミだった。

 

「エイミこそ、何故……」

「部長から、一人で突っ走る馬鹿のサポートをしろって言われた」

「……すまない」

「冗談だよ。たまたま行き先がここだっただけ」

「そうだったのか……良ければ乗っていくかい?」

「そのつもり……足があるなら使うほうが効率が良い」

 

言ってる間に後ろへ乗り込んでいた。

苦笑しながらエックスはまたアクセルを踏む。

 

「エックスはどうしてここに?」

「依頼だ」

「ふぅん……厄介事?」

「そんな所だ。急がないと人命に関わる」

「だと思った」

「悪いけど飛ばすぞ」

「オッケー」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「ここか……」

 

道路はとてもじゃないがバイクで走れる道ではなかった為、徒歩で15分ほど歩く羽目になった。

 

「門、閉まってるね」

 

エイミがガチャガチャと錠前を触っている。

錆び付いてはいるが、強度はまだまだ残されていた。

 

「もしもし?部長?」

 

エイミがヒマリに電話をかけ始めたのに内心びっくりするエックスだったが、どこかから侵入出来ないか辺りを見渡す。

 

「……行方不明者が出てるなら、何処かから入っている筈なんだが……」

『その通りです』

「う、わっ!?」

 

急に通信が繋がって視界にヒマリの顔が映された。

思わず仰け反ってしまう。

 

……そして、背中が門にぶつかり……。

 

メキョッ……。

 

「「あ」」

『あら』

 

ミシミシと音を立てて鉄の柵が倒れてしまった。

それも、物凄い音を出して。

 

その瞬間……大音量の警報が鳴り響いた。

 

「えっ」

「エイミ!伏せろ!」

「うわっ」

 

エックスは咄嗟にエイミを押し倒した。

抗議の声は飛来した弾丸に掻き消される。

 

「な、何!?」

「警備用のドローンだ!俺が壁を作ったら直ぐに門の左右に散開しろ!」

「わ、分かった!」

 

一瞬だけ、ドローンが様子見をする。

その瞬間にエックスは腕をバスターに変形させる。

 

「クリスタルタワー!」

 

地面から天に向けてクリスタルの柱が生成される。

ドローンが慌てた様に柱に攻撃するが、放たれた弾丸は全て跳ね返されいくつか自滅した。

 

「今だ!」

 

合図もそこそこに、二人は門の支柱を盾にして身を隠す。

 

「廃遊園地なのに何でこんなに警備用のドローンが居るんだ!?」

「設備が生きてるのかも」

『その……申し訳ありませんエックスさん……』

「あー、まぁ……その、ヒマリも悪気が有ったわけじゃないんだろ……?」

『少し……ほんの少し驚かそうと思ってリコさん達に……』

「……まぁ、過ぎた事だ」

 

らしくなくしゅんとしているヒマリに毒気を抜かれたので、エックスはこれ以上問答を続ける気にはならなかった。

 

「……それで?どうしようか」

 

エイミがショットガンを構えた。

 

「やる事は一つだろう」

 

エックスもバスターを構える。

 

「押し通る!」

 

 




スランピア、どの学校の自治区にあるか分からなかったので苦肉の策でした。
結局次の総力戦のお相手はヤツらです。
そろそろサブタイトル考えるのが大変になってきた……。
エックス&マリーのイベント、どうしようかな……。

そういえば皆様総力戦で誰が好きでしょうか。

私はBGM、演出、見た目でグレゴリオが好きです。

……でもエックスと戦わせようとするとシチュエーションも戦わせ方何も思いつかないんですよね……。
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