【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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自分の投稿速度とアンケートって凄く相性悪い気がしてならない……。

あと今見たら誤字脱字してるし……。
次の話からアンケート結果の内容に進みます。
ただ、一票も入ってないのはそれはそれでやるせないので依頼の名目で会いに行きます。


第3章 激闘!アインヘリヤル八闘士!
久しぶりのカイザーPMC


 

「お前にやってもらいたい仕事がある」

 

数日ぶりにカイザーに顔を出せば直ぐ様理事長から呼び出しが掛かった。

何の用だと思い理事長室を訪ねてみると。

 

「クライアントからのご指名だ」

「俺を?」

「かの高名な『蒼き鋼鉄』殿に、だそうだ。有名になったものだな」

「やめてくれ。自分で名乗ってる訳じゃない」

「フンッ……貴様のあだ名も随分と増えたじゃないか」

 

エックスが知ってるだけでも3つ。

それ以上にトリニティには広まっているらしい。

 

「俺はただのイレギュラーハンターで……ただのエックスだ」

「ではただのエックス。お前宛だ」

 

理事長からUSBメモリを投げて寄越された。

それを受け取り、手首に差す。

 

「依頼主は……トリニティの企業か。貴様もとことんトリニティで有名人になったな」

「……護衛か」

「その通り。あの会社も中々敵が多くてな。企業懇親パーティーを主催する予定だそうだが……間違いなく妨害が入るだろう」

「何故カイザーじゃなくて俺を名指しなんだ?」

「来賓の中に……対立企業が多い。特に……」

 

データの中にあった企業の名前が拡大される。

 

「セイント·ネフティス……」

「そことは昔から激しく対立していてな……PMC単体としてでなく……カイザーコーポレーション自体とな」

「……解せないな。来賓の機嫌を損ねる事になるぞ」

「カイザーを傘下に置いたアピールをするのか、それとも単に腕の利くヤツを手当たり次第に雇っているのか……この際どうでも良い」

 

エックスはメモリを抜き、理事長に投げ返した。

 

「どうする?」

「受けるさ」

「相変わらずの即決か。少しは迷ったらどうだ」

「俺を陥れるつもりなら、現地で見極めれば良い」

「罠だったら正面から叩き潰すつもりか?」

「場合に寄る」

「フン……貴様が言うと洒落にならん。方法は貴様に一任する」

「分かった」

「せいぜい依頼主からの覚えを良くしておけ。トリニティ進出の足がかりになるかも知れん」

「本気で言ってるのか?」

「冗談だ」

 

用は終わりだ、と言わんばかりに理事長は背を向ける。

エックスも挨拶もそこそこに部屋を出た。

 

「セイント·ネフティスか……コンビニでもブランドを見かけるな」

 

キヴォトスはコンビニや自販機で弾が買えるというのもエックスが面食らった事の一つだった。

と言うか手榴弾まで買えるのか……。

 

『あ、エックスさんお疲れ様です!どうされましたか?』

「ヒマリに繋いでくれ。仕事が入った」

『分かりました!』

 

ゲヘナに向かう前に片付けておこう。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「あっ!こんにちは!エックスさん!」

「やぁ、キリノじゃないか」

 

一旦ミレニアムに帰ろうかと思案しているときに、声をかけられた。

振り向いてみれば……やはりというか、キリノだった。

 

なんだかD.U.に来るたびにキリノと遭遇している気もするが、そもそもヴァルキューレの管轄内であり生活安全課のキリノが日々パトロールに励んでいるのも周知の事実で……。

 

要するに毎日顔くらい見かけるのだ。

 

「今日もお仕事ですか?」

「ああ。今度……」

 

と、ここまで口に出してふと止まる。

 

「?」

「あー……いや、」

 

守秘義務に反するなと反省する。

何だかんだ依頼と言う形で仕事をする事にまだ慣れていないのだ。

依頼主の情報を喋らなければ大丈夫だろうか……。

そもそもキリノは知り得た情報を宣伝する子ではないし。

 

「別の会社からの依頼が来たんだ」

 

結果、ギリギリ許されるレベルの内容が口から出た。

 

「カイザー以外ですか……?意外ですね」

「そうなのか?」

「はい……そもそもカイザーの評判がよくないのであったとしても身内からの依頼が主だとは聞いていました」

「確かに……」

 

生徒に手を出さない仕事ばかり選んでいたが、よくよく考えれば他企業との衝突の仲裁やアビドス砂漠の前哨基地の奪還だったりと依頼主はカイザーコーポレーションの仕事が多かった。

 

「それで、どんな……あっ。部外者がこんな事聞いてはいけませんね」

「護衛任務とだけしかまだ聞いてないよ。説明はこれからだ」

「そうなんですね……本官の見た所によると……エックスさんの武装はあまり向いてるとは言えませんね」

「ああ……何で俺を頼ったのかがイマイチ理解できなくてね……」

 

流石というか、任務特性だけを伝えたのにエックスには不向きと瞬時に判断している。

伊達に警備局希望では無いということか。

 

「そうだったんですね。もしかしたら……エックスさんの評判で選んでるのかも知れません」

「俺の?」

「はい。本官が聞くのは『カイザーに居るのは勿体ないお人好し』とか!」

「あはは……お人好しか」

 

度々……それこそノノミにはしょっちゅうお人好しだと言われていたが……いよいよ住民にまで言われるようになっていたらしい。

 

「エックスさんは良い人です。本官も保証します!」

「そっか……ありがとう、キリノ」

 

良い人。

元の世界ではそう評されることなど無かった。

そもそも、エックスはレプリロイドである。

人間ではなく、機械で出来たヒトモドキ。

 

この世界……キヴォトスは、当たり前のように人間と機械が共存していて、当たり前の様にロボットを人と評している。

 

ある意味では……キヴォトスはエックスが望んだ未来の姿なのかも知れない。

 

「よし……!頑張ろう!」

「ふふふ……やっとらしくなりましたね!エックスさん、ちょっと元気ありませんでしたか

ら」

「そう見えたかい?俺もまだまだだな……」

「そんな事は……おや」

 

キリノの無線機が喧しく鳴り響く。

何かしらの事件だろうか。

 

「呼び出しが入りましたので本官は失礼します!」

「うん、それじゃあねキリノ。気を付けて」

「はい!またお会いしましょう!」

 

慌ただしくキリノは走り去った。

……エックスは、心なしか足取りが軽くバイクまで歩いて行った。

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

「護衛任務か……」

 

ミレニアムの特異現象捜査部に戻り、ヒマリに報告した後。

 

『地味に護衛任務って今まで無かったよな』

「何で知って……言えないんだろ」

『まぁな』

 

エックスの人生で、確かに護衛任務というのは……皆無だった。

 

「トリニティに居を置く複合企業『ラウンズ』その代表からの依頼でしたね」

 

ヒマリがそう説明する。

こっそりデータをコピーしてヒマリには渡してある。

 

「それなりに大きな企業で、今回の懇親会で他の大企業と繋がりを作ろうと画策しているのかも知れませんね」

「そんな所だろう」

「ただ……少し調べても無理をして拡張してきたツケと言うのでしょうか……傘下の身内からもかなり疎まれている様です」

「業務提携とかちゃんとできないのか?」

「いつでも寝首をかかれる……そんな状況です」

「……これじゃ何処から狙われるか事前に調べておくのも一苦労だな」

 

情報を集めれば集めるほどきな臭さが拭えない。

企業というのはどこもこんなものなのだろうか。

 

「あまりに行き過ぎれば流石に自治する学校から制裁が加えられるけど」

「まぁそうだろうな……」

「そう言えばエックスさんは……スーツとか、持ってるんですか?」

「スーツ?俺は基本的にアーマーだしな……そう言った装備は持ってないかな」

 

しかも基本的にはアーマーは返却している。

だが、何故かあの亀裂に入る前から全てのアーマーを持っている気がしていた。

そして、現に返したはずの過去のアーマーを纏っている。

 

「パーティーの護衛ならそれなりの格好も必要になるでしょう」

「そういうものなのか?」

 

後ろでエックスが作り出したドリフトダイヤモンドで涼んでいたエイミが答えた。

 

「非効率だよね、こんな格好。何より暑いし」

「……ヒマリ?」

「どうしてそこでエイミに聞くんですか……」

 

エックスの体型に合わせてオーダーメイドしたところで挙動に耐えられる訳でもなさそうだが……。

 

「一応特殊作戦用のアーマーはあるが……まだ試作品何だよな」

「へぇ、どんな奴?」

「これとあまり見た目は変わらないよ。ビームマフラー機能がまだ安定してなくてね」

「……ビームマフラー?」

「エイリア……同僚が言うには、対レーダー用ステルス装備だ」

「何故ビームをマフラー状にする必要が……?いやでも……?」

 

ヒマリが何か引っ掛かったのかブツブツと自分の世界に入っていってしまった。

 

「まぁ、その格好がエックスの一張羅とか看板みたいな物だし良いんじゃない」

「下手に着飾って動けなくなるのは論外だからな……そうしよう」

 

結局、いつもの自分が一番なのだ。

着飾る必要はレプリロイドには不要。

 

(それにしては派手なカラーの奴らも多かったが……)

 

「ラウンズ、とだけあって参加する企業もそれなりに多いですね」

「そうなのか?」

「ラウンズ……円卓。エックスさんはアーサー王伝説についてはご存知ですか?」

「いや……」

「簡単に言えば騎士道群像劇です。アーサー王と呼ばれた王の元に集った騎士達の物語。そしてその騎士が集う場所を円卓と呼びました」

「なるほど……企業の名前にあるアーサーやランスロットはそう言う意味なのか」

「まぁ……あまり縁起の良い名前では無いものも多いですが」

 

ヒマリの眺めているモニターにエックスも視線をやる。

今まで、企業との付き合いなんて考えた事も無かった。

よくも悪くも、イレギュラーハンターと言う役職を全うしていた訳だが。

 

 

……ふと、エックスは訪問者リストの中の名前に目が留まった。

 

「セイント·ネフティス……十六夜ノノミ……?」

「あら、ご存知ありませんでしたか?彼女……ネフティスのご令嬢ですよ」

「えっ……えぇっ!?」

「あっ……」

 

ぱきっ、とエックスの作り出した氷が砕けた。

 

 




更新ごとに感想ありがとうございます。
いつも楽しく読ませてもらってます。

と言うわけでノノミ回の布石でした。

ようやくX4も8ボス半分は倒せました。
あとX2は3体、X7は1体、X8は2体ですね。

オリジナル企業の名前が思い付かないので随時募集します。
感想と一緒に貰えると泣いて喜びます。
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