【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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結局この文字数で話を進めるのが性に合ってる気がします。



メガマン……?

 

「初めまして!私はミレニアムサイエンススクールゲーム開発部1年、才羽モモイ!」

「初めまして。同じく1年の才羽ミドリです」

「えっと、初めまして……?ヴェリタス臨時勤務員のエックスだ」

 

自己紹介をしてから、エックスは思い出した。

ここに来たばかりの頃……エンジニア部に向かう最中こちらをメガマンと呼んだ少女が居たのを。

 

「エックス……?」

「それがお名前だったんですね……すみません、姉が変な呼び方をして……」

「別に構わないよ。こちらこそすまない。君たちは一度会っていたね」

「あ、覚えててくれたんだ!」

「エンジニア部に向かう途中で出会った巨大なメットー……ロボットの処理の際に立ち会っていた……そうだね?」

「はい、そうです」

「ユウカにお願いして何処に住んでるか教えてもらったけど……まさか使われてない部室棟に住んでたなんて!」

「ちょ、ちょっとお姉ちゃん……!」

 

モモイと名乗った少女はエックスの背後の室内を覗き見しようとしてミドリに止められていた。

 

「ユウカから?」

「あ、はい……お姉ちゃんがどうしても貴方に会いたいと聞かなくて……」

「そうなのか。でもどうして俺に?」

 

彼女たちとエックスの接点ははっきり言ってあの時同じ場に居ただけ。

それから一切関わることはなかった。

 

「それはね……取材だよ!」

「取材?」

「私たちはゲーム開発部……その名の通り、活動目的はゲームの開発です。今回訪問させて貰ったのは……その、私たち……今煮詰まってて」

「ふむ……なるほど。アイデアを得るために俺に取材を?よくヒマリが許可を出した」

 

エックスがそう呟くと、二人は顔を見合わせた。

嫌な予感がしてエックスは思わず尋ねた。

 

「……許可を、取ってないのかい?」

「え、えーっと……」

「あ、はは……」

 

よくよく考えると、最早エックスの存在は公然の秘密のようなものになっている。

今更許可も何も必要無いのだろうか。

 

『私がヒマリに連絡しましょうか?』

 

セレナードの声がエックスに直接届く。

スマホのスピーカーとエックスの聴覚機能を接続することに成功したため、セレナードとエックスはスマホが手元になくとも会話できる様になった。

 

セレナードがスマホを操作し、別の者へ連絡を取る事も可能になり、一気に利便性が増したのだ。

 

「いや、大丈夫だろう」

「?」

 

目の前に居た2人が疑問符を頭に浮かべたような顔をしていた。

エックスは苦笑し、

 

「ヒマリが泳がせているってことは……まぁ、大丈夫ってことなんだろう。何が聞きたいんだい?」

「ずばり……その腕!」

「えっ?」

 

腕。

しばしエックスは自分の両手を見る。

特に変わったものでは……。

 

「ああ、これか」

「「おおっ……!」」

 

エックスは右腕を瞬時にバスターへ変形させる。

2人から感嘆の声が上る。

 

「これ、何が出るんですか……!?」

「基本的にエネルギーの塊だ」

「撃ってるところ見てみたい!」

「えっ?今からかい……?」

「射撃場は私たちが抑えるから!」

「……仕方ない。付き合うと言ったのはこちらだからな」

「「わーい!」」

 

 

 

 

――――――――――ミレニアム射撃場。

 

 

 

 

「どうぞ!」

 

モモイが元気よく用意された的に向かって手を広げた。

的が描かれた紙がぶら下がっている。

 

(室内で撃つから……的までの距離は大体250m、的の後ろは……土が盛ってある。なら加減は必要無いな)

 

「はっ……!」

 

エックスはバスターを三連射し……的に風穴を3つ開ける。

 

「おお……意外と静かな音」

「銃声にしては軽いね」

「火薬を使ってないからな」

「わ、凄いよミドリ!焦げてる!」

「なるほど……エネルギー弾。キヴォトスでは中々お目にかかれないですね……」

 

エックスが撃ち抜いた的を見て2人ははしゃいでいた。

 

「そう言えば……あの時は炎と氷も撃ってましたよね」

「ああ。たしかあの時は、ショットガンアイスとライジングファイアだったな」

「他にも何か出るの!?」

「え?ああ……元々俺には拡張機能があって……今まで倒したイレギュラーの武器を扱えるんだ」

「イレギュラー?」

「……あ、そうか……その説明もしなきゃいけないな」

 

エックスは自身の本来の職業と、イレギュラーについて語った。

……別の世界の存在だというのは流石に伏せた。

 

「そ、そうだったんですね……」

「それじゃあ、他にどんな武器が使えるんですか!?」

 

モモイが興奮気味にまくし立てるので……室内でつかっても大丈夫そうな特殊武器をピックアップして使ってみせた。

 

「炎に雷に氷に……変な水晶が出たり、終いにはミサイルまで……」

「凄い……!本当にフィクションのロボットみたい!それに武器を変えるたびに色が変わるのは……ミラクルキッドみたいだね!」

「そんな名前のゲームもあるのかい?」

「うん!レインボー戦士ミラクルキッドっていうの!」

 

楽しそうにはしゃぐ2人を見て、エックスは顔を綻ばせる。

戦うことしか出来ない自分の行動が、こんな形で役に立つとは思わなかった。

 

「その腕のバスター以外に、他にも武器はあるんですか?」

「ああ、ある」

 

エックスは腰からゼットセイバーを取り出した。

 

「懐中電灯?」

 

モモイの発言に納得してしまい、苦笑した。

確かに、刃を発振していない時はそうにも見えなくはない。

 

ゼットセイバーの刃を発振させた。

 

「うわっ……ビームサーベル!?」

「これは、俺の親友の物なんだが……一時的に借り受けている」

「エックスさんは銃も使えて……剣も使えるんですね!」

「剣に関してはてんで素人でね……友達の見様見真似さ」

 

ゼロの華麗なセイバー捌きを真似できず、大振りに振り抜くしか出来ない。

しかし、ゼットセイバー事態の威力も有りそれで解決できてしまうのだが。

 

「そうなんですね……」

「他には!他には何かないの!」

 

すっかり興奮したモモイが催促してくる。

特殊武器は粗方見せたが……。

 

「そうだな……後はアーマーか」

 

エックス自身の機能を拡張する各種追加アーマー。

ファーストアーマーを装着する。

 

「わっ、何……!?」

「急に光が……えっ?着替えてる……?」

「白くなってる!」

「これは俺の機能を拡張する追加のアーマーだ」

「へぇー!こんなのもあるんだ……」

「これもいくつかあるんですか?」

「ああ。それぞれに得意な機能が違うから、使い分けているんだ」

「見せて見せて!」

 

「これがセカンドアーマー。空中でダッシュしたり、チャージショットが2発撃てるようになる」

「へー!」

「これはマックスアーマー。自動マッピング機能がある」

「なるほど……」

「ガイアアーマー。防御力が自慢だ」

「見るからに堅牢そうですね」

「ブレードアーマー。ゼットセイバーを主軸に戦うアーマーだ」

「あっ、バスターとセイバーが合体した!」

 

気が付けば……すっかり時間が経っていた。

射撃場の外に出れば、夕方もかなり朱が濃くなっている。

 

「うわー……お姉ちゃん、もう日が暮れちゃった」

「でも、楽しかったでしょ?」

「それは……うん」

「エックスさんも、今日はありがとう!」

「礼には及ばないさ。俺も色々学ばせてもらった」

 

エックス自身も、楽しさを感じていた。

自分の一挙一動で姉妹が喜んでくれていた。

今まで味わったことの無い感覚だった。

 

「また、会いに来ても良い!?」

「うーん……実は、出張することになっていてね……暫く空けることになるんだ」

「そうなんですか?」

「ああ。用事が済んでからなら、歓迎するよ」

「わーい!ありがとう!エックスさん!またね!」

「さようなら、エックスさん」

「ああ。また」

 

2人に手を振って、別れた。

スマホを見ると、ヒマリからメッセージが来ていた。

 

『あまり、喋りすぎないように』

 

一応の釘刺しが来ていたが……。

 

(知られて拙いことは言っていない……はずだ)

 

あの少女たちがエックスに害なす行動をするとは思えなかった。

 

(ノノミへの連絡は……明日で良いか)

 

そろそろバイトをしている時間だと前に語っていた。

 

「さて……そろそろ向かおうか……」

 

次のエリア……百鬼夜行連合へ。

 

 




ヴィアとリコがちょっと空気気味になってますが、あの2人も四六時中こっちを見てるわけでもないということでどうかひとつ。

こちらはこちらで別の管理人が見ています。
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