【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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すまない。
またなんだ……前回からとんでもなく間が空いてしまいました。

またしても低評価を受けてモチベーション死滅しておりましたが、未完で置いておくのも気持ち悪いのでなんとか頑張って完結まで持っていきたい所存……。


新たな協力者

 

エックスは思わず絶句した。

画面に映る自分が、百鬼夜行の街並みを破壊してまわっている姿に。

 

「これは……どういう事だ……?」

 

辛うじて絞り出した言葉は、困惑。

これなら市民がエックスを見て怯えていたのも納得出来る。

 

『エックス、気を確かに。貴方は私と一緒に、今、ここに来ました。これは貴方ではありません』

 

セレナードがそうフォローしてくれる。

 

『なんてこった……バイルの野郎、そう来たか』

『ヴィアさん?今、バイル……と?』

『ああ。アレはコピーエックス……ここにいる、エックスの文字通りの模造品だ』

「俺の……?なんでそんな」

『とある事情から……エックスさんが不在になる期間があったんです。その間の代理指導者として開発されたのが、あのコピーエックスです』

「ということは……未来の俺のコピーと言うことなのか」

『その通りです』

『エックス!恐らく……ヤツから、オメガの反応がでている……今回の騒動、今までより厄介かもしれないぞ』

 

肌で感じるプレッシャー。

トリニティの時も、エックスはお尋ね者だったが……。

今回は、味方どころか敵しか居ない。

 

『なるべく、人と関わらないように行動するのが懸命……ですね』

 

セレナードが呆れたように呟く。

 

「大丈夫か……!」

『言った傍から……』

 

エックスが誰かを見付けて走り出していた。

それに、セレナードはため息をつく。

 

『《ロックマン》はお人好しでなければならない法則でもあるのですか……?』

『まぁ、あいつの起源がお人好しだしな』

『色々知ってそうですね、ヴィアさん?』

『まぁ、色々な』

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

制服姿の少女が襲われていたので、咄嗟に助け出したはいいものの……つい先ほど言われたことを思い出して自省していた。

 

「た、助けて頂いて……ありがとうございます」

「いや……当然のことをしたまでだ……君は……えっと、百鬼夜行連合学院の生徒か?」

「は、はい……!修行部の副部長をしております。水羽ミモリと申します」

 

深々と自己紹介され、エックスも釣られて居住まいを正した。

 

「俺はエックス。ミレニアム学園のヴェリタスに臨時で所属してる」

「ミレニアム学園、ですか……?わざわざ百鬼夜行連合までようこそおいでくださいました」

「あ、いや……仕事なんだ……」

「こうしてお会いしたのも何かの縁、ご案内したいところなのですが……」

「……ああ」

 

エックスは、違和感を感じた。

この少女……水羽ミモリは、エックスの事を警戒していない。

この状況の首謀者を、知らない……?

 

『……チャンス、だな。知らないのであれば現地の協力者として利用できそうだが』

『ヴィアさん!言い方が悪過ぎます!』

 

「ミモリ、今……ここで起こってる事件について、何か知ってるかい?」

「え……ああ、今の状況の説明からですね。畏まりました。今、百鬼夜行連合学院の至る所で正体不明のロボットによる無差別攻撃が行なわれています。首謀者は不明、目的も不明……百花繚乱が対処していますが、限界はすぐに来ました。今は戦える生徒達ほぼ全員で対処にあたっていて……」

「なるほど……」

 

エックスの肩にセレナードのホログラムが投影される。

 

『エックス。百鬼夜行連合の土地の地図を入手しました』

「ああ、ありがとう」

「わぁ……流石ミレニアム学園……ナビも最先端ですね」

『初めまして、お嬢さん。私はエックスのネットナビ、セレナードとお呼びください』

「ご丁寧にありがとうございます。水羽ミモリです」

 

畏まって挨拶まで始めてしまった。

このミモリと言う少女、周りのペースを引っ張る引力でも出ているのだろうか。

 

「それで……エックスさんのお仕事、とは?」

「あ、ああ……今、騒動の渦中に居る何者かを暴いて倒すこと……かな」

「そうなんですね……微力ならがら、お力添え出来て幸いです」

「ああ、助かっ……っ!?」

 

ごん、とエックスの頭に何かが当たる。

からん、と足元に落ちたのは……掌大の石ころ。

 

「え……だ、大丈夫ですか……!?」

「ああ……大したダメージじゃないよ」

 

周囲を見渡す。

……見られている。

 

友好的ではない視線。

間違いなく、今回の被害者達であり……エックスが犯人だと知っている人々。

 

「誰がこんな事を……」

「良いんだ、ミモリ。ところで……君はコイツをどこかで見たかい?」

『あっ……おいバカ!わざわざ見せなくていいだろ!』

「え……」

 

ミモリに、スマホで先ほどの映像を見せる。

彼女は真剣に動画を見て思案し……。

 

「いえ、見ていません」

「……眼の前に居るのに?」

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とても強い眼差しで、まっすぐエックスを見据えて言い放った。

 

「……どうして、そう思うんだい?」

「貴方がこんな事をする様な人では無いと判断したからです」

「この短時間で?」

「はい……それに、この動画の通りなら……貴方はきっと私を助けてくれていません」

「それは……そうだが」

「察するに、貴方と主犯が同じ見た目のせいで協力が得られないと考えているようですね」

「実際、市民からも敬遠どころか敵視されてる」

「……決めました!」

 

はしっ、とミモリがエックスの手を取る。

 

「これもまた修行……!不肖、水羽ミモリ……お手伝い致します!」

「えっ……そんな、悪いよ」

「何が悪いと言うのですか。私も、事態を終息したいのです。お手伝いをさせてくださいませ」

 

キヴォトスに来てから、妙に意志の強い女性とばかり会うなと心の中で苦笑する。

 

「わかったよ。よろしく、ミモリ」

 

先はまだ見えない……だが、希望はある。

 

 

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