エックスのブレードアーマーは……ヘルメットはゼロのものに似た形状となり、肩からは黄金のビームマフラーがせり出していた。
シルエットが、エックスのよく知る姿に寄せられていた。
「はぁっ!!」
エックスがゼットセイバーを振るい、コピーエックスを圧倒する。
「くっ……!な、何だ……!この動き……!」
「お前には分かるまい!俺1人の力じゃないからだ!」
「こ、このっ……!ファイアーショット!」
「
エックスの両手に、一対の棒が握られ……ビーム刃か左右に開く。
巨大な扇のような形だ
エックスがBファンを振るった瞬間、コピーエックスのファイアーショットの軌道が変わる。
「何……!?」
炎はミモリの近くに着弾した。
「きゃっ……!?」
「この程度か?」
「さ、さっきまで劣勢だったクセに……!」
「
Bファンを捨て、今度は先端にビーム刃が展開された長物……槍を抜く。
「サンダー……」
「遅いッ!連葉断!」
「ごっ……!?」
コピーエックスがバスターを向けるより先に、素早く距離を詰めDグレイヴによる怒涛の六連突きを放つ。
刃は、通った。
「グッ、く……くそ……!防御を抜けた……!?」
「うおおおっ!!」
「調子に、乗るなァ!」
コピーエックスが大きく飛び退き、バスターをフルチャージする。
「……今だ!」
「な、何……!?うわっ!?」
コピーエックスの足元にグレネードが撃ち込まれた。
「な、何だ……くっ!?」
様々な銃撃がコピーエックスに撃ち込まれていく。
「貴方は、許されないことをしました」
ミモリが、エックスの隣に立った。
生体反応多数。
気が付けば、この戦場をぐるりと生徒たちが包囲していた。
「故に……私たちは、全力をもって貴方を排除します!」
「う、うぅ……人間、風情が……!」
「それがお前の本音か」
「黙れ!人間はボクたちレプリロイドに管理されてようやく生き長らえるんだ!」
「俺達は、人間の為に産み出された。その俺達が人間を管理しようとしてはいけない」
「エックス!お前は……疑問に思わないのか!悩まないのか!人間に従う自分の存在を!」
癇癪を起こしたように、コピーエックスは喚く。
「俺はもう、迷わない。イレギュラーを排除し、この世界を守る」
「エックスゥ!!」
「ゼットセイバー!」
撃たれているのを厭わず、コピーエックスはバスターをチャージする。
対するエックスは、片手でゼットセイバーを抜き放ち、空いた腕でバスターを構えた。
「死ねぇェ!!」
「ダブルチャージウェーブ!!」
お互いにフルチャージショットを放つ。
チャージショットがぶつかり合い、相殺される。
……が、その裏に二発目のチャージショットが隠されていた。
「何っ……!?」
コピーエックスのバスターがチャージショットに飲まれる。
そして、飛来したゼットセイバーの剣波がコピーエックスの右腕を斬り飛ばした。
「う、が、ぁっ……!?」
「お前の負けだ!」
「ぼ、ボクは……人類の守護者なんだ……!勝手に消えたオマエより、優れてる……!」
ヨロヨロと後退り、呻いたかと思えば……。
「まだ、ボクは負けてない!オマエたち、皆殺しにしてやる……!」
『コピーエックスのエネルギーが増大しています!』
観測を続けていたセレナードからの警告。
『こいつ、Mk-2じゃなかったのか!?』
『エックスさん!コピーエックスは真の姿を隠しています!早くトドメを……!』
「なっ……それを早く言え!」
エックスは慌ててゼットセイバーを振りかざし走る。
……が、
「お、そ、いッ!!」
ゼットセイバーが虚しく空を切る。
「え……」
消えた。
いや、違う。
『上です!』
セレナードの声に反応し、空を見上げる。
……コピーエックスは、空へと跳び上がり……眩い光を放った。
「なんだ……?」
輪郭が変わる。
存在そのものを変化させているかの様に姿が変わる。
「さぁ……悔い改めよ」
頭部以外の全てがエックスとは思えないほど変わっている。
下半身は無くなり、両の腕は肥大化。
頭部にはまるでヘイローのような発光パーツが付けられ、
大きく開かれた翼は、まるで天使のような荘厳さだった。
『シャイニングトランスフォーム……』
『変身されちまったか……!』
「……この時代の人間は……俺が居なくなったあと、何を思ってお前を作ったんだ……」
エックスは、呆然と呟いた。