【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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コピーエックスのシャイニングトランスフォーム形態、天使を模してるのは何故なんでしょうね。


Fake

 

「光よ」

 

コピーエックスが厳かに告げる。

その瞬間、鉤爪状になった両の手のひらから眩いばかりの閃光が放たれる。

 

「た、退避だ!全員!今すぐに!!」

 

光景の異常さに気付いたエックスは、直ぐ様警告を飛ばす。

だが、遅かった。

 

「う、わっ……!?」

 

輝く光の槍が、辺り一面雨のように降り注いだ。

 

「ぐっ……なんて攻撃だ……!」

『エックス、気を付けろ!ヤツの攻撃は範囲が広い殲滅向きの武装ばかりだ!』

「何か対策は無いのか!」

『頭が弱点だが……この高度、一瞬で詰める方法が……』

 

コピーエックスが飛ぶ高さは……エックスの跳躍の最高高度をゆうに超えている。

自力で到達不可能な高さだ。

 

そして、今のブレードアーマーの武装は全てゼロ由来の武器……要するに、近接武器しか装備されていない。

特殊武器も併用が不可能になってしまっている。

 

「どうすれば……」

「え、エックスさん……!」

「ミモリ、無事か!?」

 

コピーエックスの真下……光が降り注いだ場所は既にクレーターの様に落ち窪んでいた。

範囲から逃れたエックスに、ミモリが駆け寄ってくる。

 

「わ、私は大丈夫です……でも、皆が……」

「……ああ、拙いな」

 

援軍で駆け付けてきてくれた百鬼夜行連合学院の生徒たちに被害が出てしまっている。

幸い軽傷ばかりではあるが、死傷者が出るのは時間の問題だろう。

 

コピーエックスの攻撃に、生徒が耐えられる保証が無い。

 

「皆には退避してもらって、対処は俺だけで……」

 

と、言いかけた瞬間、また発砲音。

四方八方からコピーエックスに向けて攻撃が開始された。

 

「……血気盛んすぎやしないかい?」

『これだけ暴れられましたからね。流石に我慢も限界でしょう』

「何か……決定打を与えられる方法があれば良いのだが……」

『頭部が弱点なら、攻撃が届けば如何様にも出来ます。問題はどう届かせるか……ですが』

 

セレナードとのやり取り。

上空の敵にどう攻撃を届けさせるか。

バイルの改造により、エックスの遠距離攻撃はほぼ通じない。

ゼロの武器ならば防御を貫通出来るがそもそも攻撃が届かない。

 

(落ち着け……考えろ。何か……何かあるはず)

 

「エックスさん!」

 

次の瞬間、柱の様なオブジェクトがエックスの立っていた場所に2本突き刺ささる。

エックスはミモリを抱えて飛び退っていた。

 

「これだけ攻撃しても狙いは俺か……!ん?」

 

……2本の柱。

上手く利用すれば……。

 

「セレナード」

『目算ですが、長さは充分です』

『エックスさん??何をするつもりですか……?』

「受け止める。ミモリ、離れていてくれ」

「えっ?えぇっ!?」

「Kナックル!」

 

両手にKナックルを装備する。

また、コピーエックスが柱を浮遊させる。

 

『ハッ!なるほどな!やっちまえエックス!』

「うおおおおおっ!!」

 

飛来した柱を正面から受け止めた。

 

「きゃっ……!?」

「はぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

柱をフルスイングして2本目の柱を打ち返し……目の前の地面に思いっきり突き刺した。

 

T(タイラント)ブレイカー!」

 

Dグレイヴの様な長柄を取り出す。

先端がビーム刃ではなく……巨大な鎚に変形し、打撃面が緑に輝いた。

 

エックスが跳躍し……刺さった柱を蹴り登り、

 

「くっ……!」

 

コピーエックスの上空を取った。

 

「エックスゥゥゥゥゥゥ!!!」

「うおおおおっ!大烈槌!!」

「グ、ゥッ……!?」

 

伸ばされた鉤爪をすり抜け、コピーエックスの頭部にTブレイカーを叩き付けた。

 

バランスを崩し、コピーエックスの高度が下がる。

 

「こんな、馬鹿な……!ボクが……!」

「お前は俺に勝てない」

「ボクが、ニセモノだからか……!」

「身体がニセモノでも、心はホンモノになれる!お前には理想も、意志も無い!俺を模倣し満足していただけのニセモノに……俺は負けない!」

「クソ……!クソッ!バイル!もっと、チカラを寄越せ!足りないぞ!」

「やめろ!コピーエックス!勝負は着いた!」

「もっと、もっと……!もっとチカラを……!!」

 

『……情けないのう?ネオ・アルカディアの守護者殿。じゃが……ワシもこのまま負けるのは我慢ならんのでな。デカグラマトン、やれ』

 

「グ……!?バ、イル……何を……!?」

 

衝撃。

エックスとコピーエックスはそのまま墜落する。

 

「あ、が、ぎ、ギギギギ……」

「コピー、エックス……?」

 

投げ出されたエックスが立ち上がる。

少しふらついたが、背中をミモリが支えてくれた。

 

「ど、どうしたんですか……?」

「分からない……」

 

バイルに通信を送っていたようだが……。

 

「ガァァァァァァァァッ!!!」

 

とても、先ほどまで喋っていた相手と同じとは思えない絶叫が響く。

 

「なっ……!?」

 

コピーエックスの背中を何かが突き破り、翼がもげる。

獣のような咆哮をあげながら鉤爪で上体を起こそうとする。

 

「モット……チカラヲォォォォォォォォォォ!!!」

 

悲鳴の様な絶叫。

自らの姿が禍々しく変化している。

激痛を伴っているのだろう。

 

エックスは、顔を顰めた。

 

「コピーエックス……お前は……」

『エックス。トドメを刺してやれ……もう、惨めだ』

『エックスさん……』

「終わりにしよう……」

 

未だ地面を這うコピーエックスに、エックスは近付く。

ゼットセイバーを展開する。

 

「俺は、負けるわけにはいかないんだ」

 

一閃。

 

コピーエックスは、静かに両断され……爆発した。

 

「バイル……!俺は、貴様を許さない……!絶対に……!」

 

静かに、力強くエックスは言い放った。

 

 

 




コピーエックス戦、完。
これにて百鬼夜行連合学院の問題は解決。
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