【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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ミレニアムのエンジニアって変なやつばっかだと思うんだけど……そもそもキヴォトスの生徒って皆濃いから多少変なの出しても許される気はする。

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やっぱりご都合収束の為にはどうしても必要かもしれません……エックスだけ見たい人には申し訳ありません。


遭遇!エンジニア部!!

 

ミレニアムサイエンススクールと言う名前の通り、科学、技術、研究……とにかくそういったモノが盛んな校風であると言うのは、エレベーターを降りて3歩で思い知る事になった。

 

道行く少女たちがぎょっとした顔でエックスとエイミを二度見三度見する。

 

恍惚とした表情でエックスの全身を舐め回すように眺める少女。

 

挙句の果てには工具一式両手に鬼気迫った顔で追い掛けられる。

 

「な、何なんだここは……」

 

エックスは思わず零した。

もうここまで歩くのに何度生命の危機を感じたか。

 

「エンジニア部。マイスターって呼ばれる機械製作、修理のスペシャリストたちの巣窟」

「何故俺を見てあんな……」

「……レプリロイド?だっけ。そんな技術存在しないからね」

「……え?じゃああの色んなところにいるモニター頭の人たちは……」

「大人」

「……え?」

 

たまたま近くを通りかかった機械頭の男性と目が合う。

少し怪訝そうな顔をして視線を外し、そのまま歩き去った。

 

「大人……?」

「そう。エックスのところは違うの?」

「ああ……アレは、レプリロイドだ……」

「ふぅん?」

 

興味なさそうな相槌をエイミはする。

 

(……どういうことだ?)

 

エックスの中の疑問は膨らむばかりだ。

彼女達の頭の上のリング。

レプリロイドのような存在を大人と称する。

デカグラマトン。

 

整理出来ていない謎だらけだ。

 

「居たぞ!例の青いやつ!」

「捕らえろ!バラして解明したら今年度の予算は確保も同然!」

「行け―っ!」

 

突然、巨大なヘルメットが目の前に降ってきた。

 

「……また変なの作って」

「えっ……これ……」

 

にゅ、と巨大なツルハシが生えたと思った瞬間エックス目掛けて振り下ろされた。

 

「危ない……!」

 

咄嗟に飛び退く。

隣りに居たエイミも既に退避していた。

 

「行け!試作岩盤粉砕ロボット(仮)!奴を拘束しろ!」

「……メットールじゃないか」

 

工業ヘルメットに足が生えた様な丸っこいシルエット。

エックスの世界でも馴染み深いメカニロイドだった。

 

「……これで予算もらうつもりだったの?ゲームに出てくるキャラの猿真似じゃん」

「え?ゲーム??これが出てくるゲームがあるのかい?」

「何だっけ……詳しくないから」

「メガマンだよ!最近出た11も良いけど私は8が好きかな!よく見たらお兄さんもメガマンそっくりだね!」

「え?君は……?」

 

突然会話に割り込む小さな猫耳の女の子に困惑が隠せない。

 

「エックス、アレ予算の不正使用で破棄するって通達がユウカから来たから壊して良いよ」

「え?わ、分かった」

「うわーっ!凄い!腕がバスターになった!ミドリ!見て見てこの人メガマンみたい!」

「ちょっとお姉ちゃん……!すみません、すぐ行きますので……」

「またね!メガマンのそっくりさん!」

「……何だったんだ?」

「エックス、危ない」

「えっ、うわっ!」

 

気が付けば目の前に大きな足裏。

慌ててバスターを構えて特殊武器を選択した。

 

「ショットガンアイス!!」

 

氷の塊が巨大メットールに炸裂。

弾ける前に当たったので、メットールは凍り付く。

流石に大きい相手なので全身は凍らなかったが動きは止まった。

 

「はぁぁぁ!!」

 

次の武装を選択。

エネルギーをチャージし、エックスは飛び上がった!

 

 

「ライジングファイア!!」

 

 

 

「見て見てミドリ!アレ!神龍拳!」

「え、昇龍拳じゃないの?」

「派手にやったなぁ……」

 

……その後、ミレニアムの治安維持組織にしょっ引かれて全員連れて行かれた。

 

「エックス、さんでしたっけ……メットールって名前、良いですね……使わせてもらいます」

「お願いだから次は平和的に利用してね……?」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「やぁいらっしゃい。話は聞いてるよ……ここまで騒がしかったろ?」

 

案内された倉庫に入ると、一対の端末を頭頂部に浮かべた少女が出迎えた。

 

「ウタハ、くれぐれも忘れないで。じゃあエックス、後で迎えに来るから」

「えっ、この状況で俺を置いていくのか……」

 

流石のエックスも弱音がこぼれる。

こうも状況に振り回されれば仕方のない事かもしれない。

 

「私は別件で用事があるから。それじゃ」

 

無情にもエイミはスタスタと倉庫を後にした。

 

「初めまして、エンジニア部部長の白石ウタハだ。ようこそ、イレギュラーハンターエックス」

「初めまして」

 

ウタハに手を差し出されたので、エックスも握手で返した。

 

「………………」

「あの………………?」

 

ウタハが手を離さない。

じっとエックスの手を見ている。

すると、エックスの手をグッと握り始めた。

 

「えっと、白石さん?」

「これは……どういう素材だ?さっき銃口に変形したし継ぎ目も全く無い……それに熱は感じないが手の質感はグローブを付けた人間のそれだ……わからない……」

「あのー……」

 

エックスの手を触りながら、ずっとブツブツ呟いている。

完全に一人の世界に行ってしまった。

 

「騒がしいけど、何……?」

「おっ!貴方は噂のイレギュラーハンターですね!」

 

続々と裏手から人が集まってくる。

寝不足そうな顔をしてる大人しそうな子と、制服を着崩しているが溌溂として真面目そうな顔をした子だ。

 

……それは着崩しなのだろうかと一瞬エックスは考えたが、特に必要のないことなので思考するのを辞めた。

 

「猫塚ヒビキ」

「豊見コトリです!分からないことがあれば私におまかせあれ!」

「よ、よろしく……」

「ああ、済んだのか」

 

ずっと自分の世界に没頭していたウタハがやっとこちらに帰ってきた。

 

「さぁ、エックス。こちらへ来てくれ」

「え?あぁ……」

 

手を引かれるので、ウタハに付いていく。

倉庫の中には大小様々な物体が無造作に置かれていた。

 

「……これは?」

 

エックスの意識が引っ張られたのは、かなり大型の長方形の箱だった。

 

「ああ、それは……」

「説明しましょう!これは宇宙戦艦搭載用に作られたレールガンです!」

「宇宙戦艦……」

「下半期の予算の70%を注ぎ込んで開発しました!」

「すごいな……それで、これを積む宇宙戦艦は?」

 

エックスがそう聞くと、3人は気まずそうにサッと顔を背けた。

 

「……予算の70%を注ぎ込んだ、そう聞いたと思うけど」

「……あっ」

 

エックスは全てを察した様に声を上げる。

 

「予算が、足りませんでした!」

「そんなに堂々と言わなくても……」

 

驚いたのは、この世界の技術水準が思っていたより高かったことだ。

 

学生が宇宙空間で行動可能な装備の開発ができている。

 

(……俺たちの世界に、かなり近いのかもな)

 

「重さも140kg、射撃時の反動も200kg以上!流石にこんなもの生身で撃てる人も居なく完全に死蔵状態です」

「人間どころか俺も流石に無理かな……」

 

(ガイアアーマーなら問題なさそうな気はするが……)

 

「さて、エックス。ここに座ってくれるかな」

「ああ」

 

診療台の用な椅子が鎮座していた。

 

「さて、それじゃあ君に合う規格を探そうじゃないか」

「……頼むから、言われてる事はしないでくれよ」

「………………努力しよう」

「確約してくれないか!?」

 

 




特殊武器を無節操に使いすぎてる気がする。
エックスなら光の剣持てそうですよね。
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