【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

70 / 130
ここのところ筆の調子が良いので連投しています。


新たなる危機!

 

マリーからモモトークにメッセージが来た。

 

(珍しいな)

 

内容を見てみると……あまり大きな声では言えないが普通にシスターフッドの業務内容だった。

 

『送り先を間違えているよ』

 

そう打ち込み送った。

暫くすると、

 

『申し訳ありません』

『急いでおりましたので間違えて送ってしまいました……』

 

と返ってきた。

メッセージが届いたということは、一段落ついたということだろう。

 

『お疲れ様。誰だってミスの一つや二つあるさ』

『そう言って頂けると助かります』

『忙しかったんだな』

『ええ……以前言っていた催しが本格的に開催となる見込みで皆様ピリピリしておりまして……』

『それは……大変だな。何か手伝えることはあるかい?』

『えっ!?そんな、エックスさんは部外者なのですから……』

 

「怒られた後に女性とモモトークとは良いご身分ですね」

「え!?いや、すまない、そういうつもりは……!」

 

ヒマリが、何とも言えない表情でこっちを見ていた。

エックスは慌ててスマホを机に置いてヒマリに向き直った。

 

「……まぁ、エックスさんの連絡先は基本的に女性ばかりですし?モテる男は大変ですね?」

「何を言ってるんだ……」

「あんまりいろんな人に手を出してると、ノノミさんが悲しみますよ?」

「……え?何故そこでノノミが?」

「……?えっ?恋人なのでは?」

 

……場が凍りついた。

 

『こんにちはですぅ〜ヒマリさーん!……あっ、お忙しそうですので後で……いえ、黙って見てますね……』

『ハッ!やってんなエックス!』

「何がだ!?」

 

ヒマリが物凄くバツが悪そうな顔で尋ねてくる。

 

「えっ……ノノミさん、エックスさんとお付き合いされてるのでは……?」

「違うよ。彼女は友人だ」

「ええ……?でも背中に名前とか書かれてましたしよくモモトークやり取りしてますよね……?この前もD.U.でデートしてましたし……」

「俺とノノミは特別な関係ではないよ……それに」

 

エックスはため息を吐く。

 

「レプリロイドは、人間と同じ人生を歩めないんだ。そんな関係にはなれない」

「そう……なんですか?」

「どれだけ人と近くても、俺たちは機械だ。人の心を推し量ることは出来ない。それに……寿命が違うんだ」

「……エックスさんと話していると、貴方がロボットだと言うのをついつい忘れてしまいますね」

「ロボットではなくレプリロイド……まぁこの世界からしたらロボットだが」

 

どこまで行っても、レプリロイドと人間は別の存在で。

異なる種族間で結ばれるというのは夢物語だ。

 

「申し訳ありません、エックスさん……」

「いや、良いんだ。彼女には良くしてもらっているし、恩人ではある」

「ここに来る前は、ノノミさんと行動していたんですよね」

「ほんの短い間だけどな。そう言えば……彼女から連絡が一切無いな」

 

2週間、ノノミから連絡がない。

最後にエックスが送ったメッセージに既読も付いていない。

 

「……………妙ですね」

「週1回連絡をやりとりする約束をしているが……電話にでなかった」

「確か……アビドスの生徒でしたよね」

「ああ」

 

エックスとヒマリの視線が、モニターに映されている地図へ向く。

 

……最後のオメガの反応、その点の位置。

 

「胸騒ぎがする」

「同感です。どうして早く気付けなかったんでしょうか」

「ただいま」

 

エイミが帰ってきた。

エイミの端末に入っていたセレナードが、捜査部のコンピューターに移動する。

 

「エイミ」

「アビドスだよね。結構拙い状況かも」

『情報を共有します』

 

セレナードがまとめていたパワーポイントを投映する。

 

『現在アビドス自治区は急激な気温の上昇で砂漠化が進行しています』

「気温の上昇……?」

「うん。調べたところ記録的な猛暑が連日続いる」

『そして、異常な磁場が観測されました』

 

砂漠に飲み込まれる街並み、奇妙なオブジェと化した鉄屑……アビドスの街並みは、先日の百鬼夜行連合に勝るとも劣らない惨状だった。

 

『磁場異常と、急激な温度上昇……まさか』

「ヴィアさん、何か心当たりが?」

『ああ。アインヘルヤル八闘士にそんなメンバーが居たはずだ』

「なんだと!?」

 

リコがスライドに画像データを追加する。

 

『蝶型レプリロイド、ソル・ティターニアン。そして、牛型レプリロイド、ミノ・マグナクスです』

『それぞれ人工太陽の管理レプリロイドと磁気、磁場のエキスパートだ』

「まさしく合致するレプリロイドですね……」

『アビドスに人工太陽が新たに設置され、磁場による電子機器の異常……陸の孤島だな』

『はい。インフラは麻痺していて対策委員会が対応しておりました』

「対策委員会が……?皆は無事なのか?」

『今のところは、ですが』

 

エックスは考える……が、即決した。

 

「行こう」

『そう言うと思ったぜ』

「エックスさんならそう言うと思っていました」

 

ヴィアとヒマリ、それぞれから呆れたように言われる。

マリーには、暫く留守にするとメッセージを送る。

 

「まずは磁場対策ですね。エックスさんのボディに何かしら細工をしないと拙いかもしれません」

『恐らくだがエックスは耐えられるだろうが……やるに越したことはないな』

『エンジニア部に掛け合ってみましょう』

「それと、温度対策だね。1時間も外歩いてたら干上がっちゃう」

 

意見をまとめる。

 

「熱と磁気の対策をして、俺一人でアビドスに侵入する。エイミとセレナードが後方で待機……磁場がなくなり次第突入」

「了解」

「よし……!行こう、アビドスへ!」

 

 




いざ、アビドスへ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。