もう少しゼロに寄せた見た目になるよう、コマンドミッションのビームマフラーとかゼロのヘルメットとか付けたらそれっぽくなるかなと。
「……参ったな」
エックスは、途方に暮れていた。
地下鉄を利用して移動しようにも、砂で埋もれていたのだ。
『あちゃー……アビドス自治区の砂漠化、思っていたよりも深刻なんだな……』
『この方向で会っていますから……なんとか掘ってみますか?』
「そうだな……スピンホイール!」
特殊武器を選択。
タイヤに刃が散りばめられた様な弾を発射する。
砂の壁に接触すると、ガリガリと音を立てて掘り進んで行った。
『ハッ!このまま掘り進んでアビドス分校まで一直線だ!』
――――――――――
「……え?」
アビドス分校付近の地下鉄出入り口を出た瞬間……目に入ったのは残骸の山だった。
そこら中に転がっている人型だったものたちに一瞬怯む……が、
『……全部、バリアントの残骸です』
リコの驚愕したような声を聞き、ハッと気付く。
全て、バイル配下のレプリロイド兵の山だった。
『ハッ!大した強さじゃねーか……アビドス分校とやらは。規模がどの程度か知らないが、ここまで戦えるなんてない』
「……ノノミも、相当な実力者だったのかもな」
『エックスさん』
「……ああ。見られてる」
視線を空に上げる。
……ドローンが、空を飛んでいた。
「………………」
とりあえずノノミと会わなければ。
そう思い校門に差し掛かったところ……。
誰かが、グラウンドに立っている。
バリスティックシールド片手に、ショットガンを構えて佇んでいた。
「………………」
ただならぬ威圧感。
エックスの対高熱センサーは現在75%。
相当な炎天下の筈だが……立っている人物は汗一つ垂らしている様子がない。
感情が見えず、冷え切った視線をエックスに注いでいた。
『なんだ……あいつ』
「分からない。だが……アビドス分校の生徒だろう」
『あ、あの人に声をかけるんですか……怖すぎます……』
「ここで待っていた所で状況は変わらない。行くしかない」
エックスが一歩踏み出す。
銃声。
……エックスのつま先の少し前に、弾痕。
狙撃手が居る。
校舎の一角、一瞬だけレンズの反射光が見える。
「歓迎されていない様だな」
「帰って」
冷たく、言い放たれた。
「カイザーコーポレーションの人でしょ」
「……俺は」
「帰れ」
「待ってくれ、話を」
「帰れって、言っただけじゃ分からなかった?」
「ッ!?」
声が近くなった。
エックスが反応出来ないほどの速度で、距離を詰められていた。
「が、はっ……!?」
突き上げられるシールド。
エックスの身体が浮く。
吹っ飛びこそしなかったが、2,3歩後退った。
「……ふぅん。頑丈だね。そのへんの奴らは今ので真っ二つだったのに」
「くっ……うぅ……の、ノノミは……彼女に、会わせてくれ……」
「駄目」
片膝を付いたエックスの目の前に、少女は立つ。
「ノノミちゃんは甘いから。カイザーのお前が、この門を通れると思わないで」
「だが……!このままではこの土地一帯が干上がるぞ……!」
「アビドスは、私達がなんとかする」
「俺は、君たちを……!」
「要らない。だから、帰れ」
「がっ……!?」
エックスの視界いっぱいに広がる、少女の履く靴の裏。
凄まじい衝撃と共にエックスは吹き飛ぶ。
地面に2度3度激突し、バウンドしながら転がってしまう。
そして、バリアントの山に受け止められる形で止まった。
「お、れ……は……」
エックスは手を伸ばす。
だが、その手は空を切る。
『エックスさん!?エックスさん!返事を……!エックスさん!!』
『嘘だろ、エックス!起きろ!んなとこで倒れてどうすんだ!!』
二人の声が木霊する。
エックスは、意識を手放した。
「ごめんね、ノノミちゃん」
そんな声が、聞こえた気がした。
エックス、撃沈。
カイザーの肩書持って対策委員会へ接触するなんて流石に一悶着起こさないといけないかなと思いボロボロにしてみました。
ノーマルエックスではヒナとかホシノには勝てないかな?