「ヴモォォォォォッ!!」
「何なのよコイツ!弾が逸れてくじゃない!」
黒髪に動物よ耳のようなものを生やした少女が叫ぶ。
先ほどから、対策委員会達の撃つ弾丸はミノ・マグナクスを避けるように飛んでいた。
「……なるほどね」
様子見をしていたホシノが、動いた。
「ヴモッ!?」
斧を振るマグナクス。
その斧をホシノはシールドで受け止め……反動でマグナクスの真上へ跳ねる。
そして、ショットガンの銃床でマグナクスの頭を打ち据えた。
「モォッ!?」
「硬いね。でも……この距離なら、バリアは張れないね」
ドン、ドン、ドンとショットガンを至近距離で連射する。
マグナクスはたまらず腕を振り、ホシノを振り払おうとする。
「おっと……ノノミちゃん」
「はい」
ショットガンの中の弾が無くなる。
ホシノは飛び退き……今度は、空からノノミがマグナクスの肩に着地する。
「ヴ、モ……!何度も……」
「同じ手だと思います?」
ノノミが手にしていたのはミニガンではなく……鉄パイプだった。
「えいっ!」
スパーン!とノノミがフルスイングしてマグナクスの顔面を打ち抜いた。
衝撃で鉄パイプが砕け折れた。
「モ"ォ"ッ"!?」
マグナクスの角が片方折れる。
その様子を、白髪の少女がドン引きして見ていた。
「ノノミ……そんなパワーファイターだったっけ……」
「ふふふ、ナイショです!あんまり可愛くないのでやりたくないんですけど……そうも言ってられませんから!」
今度は足元にあった電柱を持ち上げてぶん投げた。
「い、いい加減にする、ど!!」
マグナクスの斧が、電柱を叩き折る。
「怒っちゃいやですよ?」
「オマ、エから!殺す!」
「良いんですか?私に構ってて」
「チャージショット!!」
「ハッ!」
「ブモッォォォォ!?!!?」
エックスとホシノのそれぞれの射撃が、マグナクスの腕を吹き飛ばした。
「やった!」
「モ、モォォォ!!!」
……が、なんとマグナクスは腕、足、胴体をバラバラに浮遊させ始めた。
「うえっ!?」
片足だけが走ってくる光景に面食らった少女が慌てて逃げ出す。
「セリカちゃん!」
「な、なんなのよー!!」
「くっ……この、大人しくしろ!」
エックスが浮遊する胴体に飛び付く。
「モ、モォォォッ!!」
「うおりゃぁぁっ!!」
エックスは渾身の力を振り絞り、マグナクスの残った角をへし折った。
「ォォォォォォォォォォ!!?!!」
落下。
バラバラのまま、マグナクスのパーツが地面に落ちた。
……エックスの身体にまとまりついていた違和感が消える。
「磁場が……消えた?」
『エックス!無事か!?』
「ヴィア!」
ヴィアからの通信。
何故かこれも復旧したようだ。
『今すぐ離れろ!高熱源反応が真上にある!』
「なっ……皆!退避しろ!」
「な、何よ急に!」
「良いから早く!」
「ひやっ……!?」
エックスは近くに居たアヤネを抱えて走る。
「な、何なのよ!」
セリカ、ホシノ、白髪の少女、ノノミがエックスに続く。
その瞬間。
「ブモッォォォォ!!?!!!???!」
倒れていたマグナクスが、降り注いだ炎にのみ込まれた。
「な、何……!?」
「キャハハハハ!!!チョーダサいんだけど!ほんっとアンタすっとろいんだから!!」
空から、太陽が舞い降りる。
「お前は……!」
「ん?あぁ……!アンタがエックスね!イイじゃんイイじゃん!そのボロッボロのクッタクタって感じ!マジウケる!」
ソル・ティターニャン。
2体目のアインヘルヤル八闘士のレプリロイドが、姿を現した。