いやヴァルキューレですよ。
キリノですよフブキですよ。
この二人めっちゃ好きなんで嬉しいんですよ。
カンナですよ?
私は多分死にます。
書けば出ますかね……。
あ、本日2ページ目の更新ですので注意してください。
アビドス学園、対策委員会。
「おつかれさまでした~」
「お疲れ様でした」
「ん、お疲れ様」
「もうこんな時間じゃない!私先に行きます!」
「ノノミちゃん」
「あ、ホシノ先輩」
「また探しに行くの?」
「………………」
「今日で1週間……流砂に呑まれたって言ってたよね」
「分かってます」
「ノノミちゃん」
「まだお礼もお別れも言ってないんです」
「……無茶しちゃ駄目だからね?」
「はい」
――――――――――
「……これで、どうだ!」
かちり、と音を立ててエックスの右の手首にケーブルが刺さった。
「刺さった」
「「「やったー!!!」」」
3人が両手を挙げて喜んだ。
それを見てエックスも笑みを溢す。
(やってることは大人顔負けだけど、こうして子供たちがやりたい事をのびのび好きにやる環境としては……理想に近いのかもな)
学園都市の存在に、エックスは思いを馳せていた。
(いつか、人間もレプリロイドも争うことの無い理想郷みたいな世界に……)
「エックスさん」
「?」
「取り敢えず今日はここまでにしよう。結構良い時間だ」
「本当だ。もうそんなに経っていたんだ」
「その……終わってから言うのもなんだけど……退屈させてごめん……」
「退屈はしなかったさ。楽しそうにしてる君達を見てたらあっという間だったよ」
「「「………………」」」
「どうしたんだい?」
3人が黙ってしまったので、慌てて声をかけた。
「……エックスさんは本当にロボットなのかい?あまりにも……人間的すぎる」
「俺達レプリロイドには感情というものは備わっている。その中でも俺は……特別らしいけど」
「特別?」
「……ごめん、忘れてくれ」
その特別のせいで色々あったことを思い出し、エックスは苦虫を噛み潰した様な顔をしてしまう。
「そうか」
「終わった?」
ノックもそこそこ、エイミが入ってきた。
「取り敢えず中断と言った形かな。二人は休憩に行ったよ」
「そう。次は明日?」
「明日は少し都合が悪い……また連絡する」
「分かった。エックス、帰るよ」
「ああ……それじゃ、白石さん」
「ウタハでいい。またね、エックスさん」
――――――――――
『……解析はできたかしら、ウタハ』
エックスとエイミが去ったあと、一体の通信用ドローンが入れ替わりに入って来た。
そのドローンから、音声が発せられた。
「結果から言うとNOだ」
『………………』
「凄いね、ブラックボックスが人の形をしてると言っても過言じゃない」
『何も、分からなかったと?』
「マイスターの名が聞いて呆れるね……。何なんだい彼は」
『……分からないわ』
「ヴェリタスからもアプローチ掛けた方が多少はマシかも知れないけど……私はちょっと無理かな」
『そう。分かったわ』
そう言い残して、ドローンはすぐに居なくなった。
「……しかし、協力してもらう相手がそんなに信用できないかい?リオ」
――――――――――
「困りましたね」
部室に戻ると、ヒマリがそんなことを呟いていた。
なお、部室に戻るまでにもまた一悶着あった事は割愛する。
「何が?」
「あらエイミにエックスさん。お帰りなさい」
「ただいま。それで、何を困ってるの」
「お待ちなさいエイミ。今が適温なのですから空調を弄る必要はありません」
「えー……暑いじゃん」
「そんな事はありませんからね!?」
「あー……エイミは、暑さを感じるから薄着なのかい?」
「薄着……エックスさん、貴方はこれを薄着と称すのですか???」
「いや……俺達も熱を持ち過ぎると故障の原因になるから適度に冷やすものだし……」
「ほら」
「ほらじゃありません。相手は機械ですよエイミ。貴女は人間です」
「それで、ヒマリは何に困ってるんだ?」
話に乗ってしまったが脱線に脱線を重ねてしまったのでエックスが軌道修正する事になった。
こほん、とヒマリが改めて居住まいを正す。
「エックスさんの泊まる場所がありません」
「それは……気にしてはないけど。俺は眠らないし」
「エックスさんは協力者……謂わばお客さんです。お客さんに不自由させるなんて全知の名折れ」
「そ、そうか……」
「少し待っていてくださいね、どこかに……」
「こうなると長いから、エックスも用事とかあるなら済ませて来たら?」
「用事、用事か……」
生憎とここで済ませる用事など帰るための手段を見つける事くらいだが……。
「ああそうだ。情報を集めるならD.Uが良いと言われたっけ」
「D.U.?分かった、地図持ってくるね」
「ありがとう、あと……連絡手段は無いかな」
「あれ、知り合い居るの?」
「知り合いと言うには付き合いは短いけどね。アビドス学園に連絡を取りたいんだ」
――――――――――
「………………」
エックスは受話器と言われた端末を、自分の集音部分に当てた。
もともと人が耳に押し当てる為に作られているそれは、勿論エックスには合わない。
『はい、こちらアビドス廃校対策委員会です』
「あ、もしもし俺は……」
『この番号を知ってること、どういうことなのか聞いても良いかしら』
「は?え……俺は聞いただけなんだが……」
(おかしいな……ヒマリから聞いた番号はこれだったはず……いやでも今アビドスって……)
『問答無用!私達にこれ以上面倒事を持ち込まないで!』
「ま、待ってくれ!そこに十六夜ノノミって子はいないかい!?」
ヒートアップする相手の剣幕に負けないよう、エックスも声を荒げた。
近くで見ていたヒマリがぎょっとする。
『何、ノノミ先輩の知り合い?』
「知り合いと言うには付き合いは短いかな……」
「さっきと同じ事言ってる」
『……分かった。ノノミ先輩に決めて貰う。名前は』
「エックスだ」
『エックスゥ?偽名だってもうちょっとマシな……あれ、ノノミ先輩どうし……きゃっ』
ガタガタと受話器の向こうで物が落ちたり誰かが声を上げたりしている。
待つこと数瞬。
『……エックス、さん……?』
恐る恐る、と言った様子で名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「久しぶり、ノノミ」
『あ、ああ……良かった……』
心の底から、安堵したような声だった。
『心配、したんですから』
「こっちも心配だった。怪我とかしてないかい?」
『お陰様で……ってそうじゃありません!エックスさんの方がもっとボロボロだったじゃないですか……!』
「俺の傷は修理すればすぐ直る」
『でも……!』
「無事が確認出来て良かった」
『それはこっちの台詞です……』
段々ぐすぐすと啜り泣く様な声になってきた。
慌てて話題を変える。
「そう言えば報道を見たよ、探してくれていたんだね」
『当たり前じゃないですか……』
(しまった、話題を変えられていないじゃないか)
今まで戦闘ばかりだったエックスにとって、かなり難易度の高いミッションだった。
『エックスさんは、今どちらに?場所が分かるなら迎えに行きますけど……』
「今、俺はミレニアムサイエンススクールに居るんだ」
『え……えぇ!?ど、どうしてですか!?』
「どうしてと言われても……気が付けばここに流れ着いていたらしい」
『そんな……アビドスからかなり距離があるんですよ……?』
「そうなのか……?」
『はい。そうですか……今ミレニアムに……』
ノノミはそれっきり黙ってしまった。
「……ノノミ?」
『エックスさん』
「あ、ああ……なんだい?」
『ミレニアムにはどれくらい居るんですか?』
「え?ああ……ちょっと頼まれ事をされたから……それ次第かな」
『分かりました。じゃあ週に1回で良いので連絡をくれませんか?』
「構わないが……何故?」
『安否確認です』
「なんだって……?そんな」
『エックスさんは誰かのためにすぐ無茶するお人好しさんなんですから、そのための安否確認です』
「うっ……」
既に前例を作ってしまっているので反論しづらい。
『……すみません、迷惑ですよね』
「そ、そんな事は無い!ノノミに助けられたから俺は今ここに居るんだ」
『ありがとうございます。エックスさんの用事が済んだら、改めてアビドスに来てください。歓迎しますよ』
「ああ、分かったよ」
『それじゃあ、また来週』
「ああ、また」
『……約束ですよ?』
「勿論」
『……はい!』
電話は切れた。
「………………」
「「………………」」
エイミとヒマリが物凄いジト目でエックスを見ていた。
「な、何かな……」
「いえ……意外とエックスさんも罪作りな御方なのですね」
「そうかな。どちらかというと罪を取り締まる側だったけど」
「……うーん。頑張れ、アビドスの誰か」
「???」
「さて、エックスさんはこれからD.U.へ?」
「そうしたいところだけど……もう空が暗くなり始めてる。明日かな」
「あら。もうこんな時間……どうしましょう、エックスさんは……」
「ここに泊めると多分リオ先輩がうるさいかも」
「そうですよね……どうしましょう」
「取り敢えず日の当たる場所に居られれば大丈夫だ」
「そうですね……取り敢えずエンジニア部の倉庫に」
「なんだって!?」
何処かでヴァルキューレと絡ませられないかな……。
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