「……で、その例の装置がこれ?」
エイミと対策委員会のメンバーは、人工太陽の制御装置へとたどり着いた。
道中妨害はあったものの……バリアント程度ではこの戦力を止めることはできなかった。
『エイミ。私をプラグインしてください』
エイミのスマホから、セレナードが進言する。
「わぁ……天下のミレニアムは人工知能まで凄いのね……」
「ふふふ……セリカちゃん。この子はミレニアム製じゃないですよ。エックスさんのネットナビです」
「ネットナビ……?ていうかノノミ先輩なんで知ってるんですか……」
「じゃ、入れるね」
『え、エイミ……?ちゃんとプロセスを踏んでくれないと……』
「部長やエックスが言ってたアレ?非効率」
『そ、そんなぁ』
エイミがスマホから伸ばしたコードを装置にねじ込んだ。
セレナードがちょっと悲しそうな顔で転送される。
「さて……それじゃあ、よろしくね」
「はいはい……おじさんにはちょーっと荷が重いかなぁ……この数」
ずらり、と対策委員会を包囲する影。
完全に囲まれた。
「……凄い数」
「ええ、でも」
「敵じゃないね……!」
各々が得物を構える。
あまりの不敵さに、機械ながらもバリアントがたじろく。
「それじゃ、片付けますか……!」
――――――――――
『申し訳ありません……ヒマリさん。かわりに仕切って貰って……』
「貴女がたの存在を気軽に明かす訳にもいきませんので、仕方有りませんよ」
『はい……けど、精一杯サポートしますよ!』
「では早速……セレナードを送り込んだのですが、この先はどうすれば……?」
『大丈夫ですよ、ヒマリ』
人工太陽の電脳へと侵入したセレナードからの通信。
『この電脳内に、人工太陽の制御端末が置かれている筈です』
「ええ。ちょっと反則気味ですが、向こうも反則してますのでおあいこですね」
『世界の支配者を気取る老人なんてさっさと排除してしまいましょう』
「ふふふ、あなたもなかなか過激派ですね」
『ふふふ、それほどでも』
セレナードの視界いっぱいに、砲台のような緑の大砲が次々と現れた。
『懐かしい……キャノーダムですか』
セレナードが、羽衣のような自身の浮遊ユニットを撫でる。
その瞬間、一体のキャノーダムが両断された。
『……敵ではありませんが。ふふ、普通のネットナビの真似事……やってみたかったんですよね。ヒマリ』
「なんでしょうか」
『オペレート、よろしくお願いしますね』
「ええ」
セレナードが不敵に微笑む。
『バトルオペレーションセット、』
「イン!」
――――――――――
「ハッキングが始まったね。私も、戦闘に参加するよ」
「そりゃ、助かるね……!」
ホシノが、足元から飛び出したバリアント·クローの爪攻撃を危なげなく躱す。
そのままシールドで胴体を殴り、上下泣き別れの状態で吹き飛ばした。
ノノミはミニガンの掃射でバリアント·ファイアの集団を薙ぎ払っていた。
それぞれ撃ち漏らしをセリカとシロコが掃討し、その周囲をドローンが飛び回っていた。
「良い連携。効率的だね」
「そりゃどうも。次、来るわよ!」
耐久戦が始まった。
というわけで、ブルアカ世界の住人によるバイル反攻作戦開始。