【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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カービィのエアライダーやってて投稿が1週間空きました。
申し訳ありません……エックスが何でもしますので。

日常回のタイトルが思い付かないんです。
許してください……エックスが何でもしますので。




エックスに、日常……!?

 

マリーの招待に応じる為……トリニティ総合学園に、またやってきた。

 

(あまり、良い思い出は無かったな……そういえば)

 

来たと思えばいきなりつまみ出され、途方に暮れていた。

 

(マリーが居なかったら……どうなっていたか)

 

あの時差し伸べられた手を、エックスは忘れないだろう。

というより、あの時マリーが奔走してくれなければトリニティへは本格的に出禁になっていた可能性が高い。

 

(カイザーはトリニティだと要注意企業としてマークされてるからな……)

 

トリニティの街並みを歩いている際、視線を感じる事がある。

やはり、警戒されているのだろう。

 

「……あら」

「まぁ、ご覧になって……蒼き雷霆ですよ」

「本当ですか……?わぁ……今日も凛々しいですわ……」

「やはり実際に見る姿の方がカッコいい……」

 

なお、本人は知らないが数ある二つ名が歩きまくっているのは主にトリニティであり……知る人ぞ知る、有り体に言うと密かなファンが多いのであった。

 

本人は警戒されていると思っているがその実は熱心な追っかけの視線である。

 

「えーっと……確かシスターフッドの教会はこっちか」

 

徒歩10分ほど。

公共の駐輪場が教会からそこそこ離れているのは、やはり騒音など似合わない場所だからだろう。

 

(今日は、賑わってるな)

 

以前訪れた時はとても静かな場所だったが……。

マリーの言っていた、チャリティーバザーが賑わっているのだろう。

教会までの通りに人々が思い思いの品々を出品していた。

 

「あ、エックスさん!」

「やぁマリー、久しぶり」

 

人混みの中で、見知った顔を見つける。

シスターフッドの制服を身にまとった修道女。

伊落マリーであった。

 

「来てくださったんですね」

「マリーからの招待だからね。無碍にはできないさ」

「ありがとうございます」

「しかし、チャリティーバザーか。こんなにも人が集まるんだな」

「ええ……思っていたよりも参加者が多く驚いています。エックスさんが良ければ……一緒に見て回りませんか?」

「ああ。よろしく頼む」

「ふふっ……はい!」

 

マリーが、エックスの手を取り歩き出した。

 

「えっ」

「ご迷惑でしたか?」

「いや……自分で歩けるが……」

「この人混みです。はぐれてしまったら大変ですよ?」

 

エックスは凄まじく目立つ見た目をしている。

発見は容易だった。

 

「……分かった」

 

何となく、マリーの機嫌が良いので頷くしか無かったエックスであった。

 

「行きましょう」

 

その後、マリーと共に様々な品物を見て回った。

 

「何でしょう、これ……」

「これは……何だ?ああ、万華鏡か……」

「エックスさん、見てください」

「ん?あー……えっ!?E缶……?何故こんな所に……」

「エックスさん、エックスさん」

「なんだいマリー」

 

ずっとこんな調子であった。

マリーがずっとエックスさんエックスさんと呼んでくるのである。

 

随分と懐かれたものだ。

それとも、しっかりしているように見えてまだまだ甘えたいのだろうか。

 

「あ、エックスさ」

「あら……マリー?」

「さ、サクラコ様……!?」

 

ぴたり、とマリーの足が止まる。

釣られてエックスも立ち止まり、マリーを呼んだ生徒を見る。

 

マリーと同じ様に、シスターフッドの色が強く出た制服姿だ。

立ち振舞もトリニティらしく上品さを感じられる。

 

「こんな所で何を……あら、貴方は」

「初めまして。イレギュラーハンター、エックスだ」

「イレギュラーハンター……そんな職業、キヴォトスにあったでしょうか。失礼、私は歌住サクラコと申します」

「えっと……サクラコ様はどうしてこちらへ?」

「見慣れない者がいる、と通報がありまして」

「通報……」

 

恐らく、自分のことだろうとエックスは地味にショックを受けた。

 

「え、エックスさん……貴方のことでは……」

「ふむ……エックスさん、ですか。マリーが一緒ならば貴方の事では無さそうですね」

「えっ?」

 

間違いなくこの場で目立つのはエックスである。

 

「俺じゃないのか……?」

「……?貴方でしたら……マリーが通報しています。そうですよね?」

「え、あ、はあ……?」

「それでは、失礼します」

 

そう言うと、サクラコは去って行ってしまった。

 

「……ふふっ、エックスさん……通報されたことにショックを受け過ぎですよ……」

「仕方ないだろ……今までは通報を受けていた側なんだから……」

「ごめんなさい……ふふっ」

「い、いつまで笑っているんだ……全く」

「珍しくて、つい」

「珍しい?」

 

マリーは、思わず涙が滲むほど笑っていたが表情を戻す。

 

「私が知っているのは、頑張って様々な人々から称賛を受けている姿だけでしたので」

「え………………」

「この前の、アビドス砂漠での騒動。ニュースで拝見しました」

「あー……ニュースになっていたのか」

「はい。無茶、しましたよね」

 

……マリーの笑顔に圧が感じられたエックスは、目を逸らした。

 

「無茶されましたよね」

「必要経費だ……」

「全く……エックスさんはもう少し自分の身を大事にしてください」

「返す言葉もないな……」

「エックスさんの身体は怪我をしても交換したり修理できたりしますが……心はそうもいきませんから」

「心、か……」

「心の怪我は、自分でも分からないくらい重症化していることもあります」

「……肝に銘じておくよ」

「そうしてください」

「……なんだか、まるでシスターに懺悔しているみたいだな」

 

エックスの世界では、宗教はとうに廃れていった。

信じるものは救われなかった、それだけなのだろうか。

 

「そうですか?では……これを機に何か懺悔しますか?」

「よしてくれ……何も吐き出すことは無いよ」

「……本当ですか?」

「ああ」

「本当に、本当ですか?」

「本当だ」

「……じゃあ、信じます」

「信じてくれなかったのか?」

「いいえ。エックスさんは信じてますので」

「言ってることがめちゃくちゃじゃないか……?」

「ひとりで抱え込みがちなのはそうですので」

「気にしていることを……」

「なら……」

 

マリーが、エックスの前で振り返る。

 

「頼ってくださいね」

「……ああ。そのときは、頼むよ」

 

 




こういう日常回、着地地点を探すのが本当に苦手なんですよね……。
次はイブキかミモリかなぁ。
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