ロックマンXの新作ではありませんが本家の新作が出ると言うことはシリーズがまだ生きているということ!
希望が灯った!!
……ん?2027??マジで??
『それでは、暫くゲヘナの方に行くのですね』
「ああ。何かあったらすぐに連絡をくれ」
『分かりました。お気を付けて』
ヒマリへの連絡を済ませてから、カイザーセキュリティを訪れた。
「ようこそおいで下さいました、エックスさん……!お噂はかねがね」
出迎えてくれたのは、今度の案件の部隊長を務める男性だった。
「よろしく。早速依頼の件たが……」
「はい、資料をお渡ししますのでこちらへ」
隊長に通されたブリーフィングルームで一通りの説明を受ける。
……慈愛の怪盗からの予告状に対して、依頼人はあまり重要だとは思っていない様だ。
「ゲヘナのゴロツキから美術品を護送しろ、とのことなので」
「移送の日時は?」
「本日深夜0時から日の出までにゲヘナを突破し、トリニティへ向かいます」
「なるほど……」
夜中の移動は理に適っている。
だが、何かしらの騒ぎを起こすと昼間よりも目立つ可能性がある。
(アキラ次第、か……どうしてこんなことに)
エックスとしてはアキラの事を案じたいのも山々だが、仕事を失敗させる訳にもいかない。
護送する美術品が盗品だとしても証拠が無い。
(難しい話になってきたな……)
どの道、アキラが襲ってきた場合エックスは彼女を撃てないので……ほぼ詰みである。
(困ったな)
「エックスさん?」
「ああ、すまない……考え事だ。こちらの戦力はどの程度だ?」
「こちらになります」
「……厳しいな」
エックスがよく出入りしているのが対デカグラマトン部隊であり、最新鋭の装備で固められているので酷な話であるが……成績不振の部署の部隊の装備などその程度であった。
「ええ……」
「ゲヘナを突破するのも、かなり苦労しそうだな」
「間違いなく競合他社やマフィア、ギャング崩れ、半グレの妨害には遭うかと」
「どうしてゲヘナでこんな事を……」
キヴォトス全土の治安が悪いとは重々承知ではあるものの、ゲヘナだけこうもぶっちぎりで治安が悪いと何とも言えない気分になる。
しかも生徒たちが治安の悪さに拍車をかけているのでエックスと言えども悲しくなってくる。
(歪んでいる)
「少し、外の空気を吸ってくるよ」
「作戦は夜ですので、ゆっくり休憩してください」
取り敢えず、外に出た。
――――――――――
ガコン。
自動販売機から500ミリリットルペットボトルのミネラルウォーターが排出される。
あれから色んなものを摂取してみたが、結局のところ水が一番エックス的に好みだった。
「はぁ……」
どうしたものか。
生徒を頼るというのも手だが……ゲヘナの知り合いとなると万魔殿の生徒たちだ。
おいそれと助力を請うには大物が過ぎる。
「困ったな……」
「困ってるの?」
「ああ……」
「どのくらい?」
「とても……かな」
「じゃあ、イブキが助けてあげるね!」
「……えっ!?」
慌てて振り向くと、金髪の小さな子がエックスを見上げていた。
「イブキ……!?」
「ひさしぶり、おにーさん!会いに来たよ!」
年末とはいえ2年後……待てねぇ!!