『バトルチップ、キャノン!スロットイン!』
リコのそんな掛け声と共に、エックスとセレナードの前に……緑の塗装がされたキャノン砲が大量に召喚された。
「これは……」
「キャノーダムですね。発射!」
セレナードの声に呼応して、キャノーダムが射撃を開始する。
「よし……!」
エックスも手頃な触手に斬りかかる。
手応えは軽い。
流石はゼロの武器だ。
「セレナード!これあとどのくらいあるんだ!?」
「わかりません!なにぶんこれは防衛機構なので、メインシステムにアクセスして停止させないと……!」
「メインシステムは!?」
「アレです!」
セレナードが指差す方向。
大量の植物の壁の向こう。
「骨が折れそうだな……」
「貴方の身体に骨格はあるんですか?」
「うーん……あるんじゃないか?」
『言ってる場合か!来るぞ!』
『バトルチップ、エンゲツクナイ!スロットイン!』
セレナードの周囲にクナイが浮かび、周りを薙ぎ払う。
エックスもバスターとゼットセイバーを駆使して進む。
「リコ、ヴィア!辺りを一掃できる強力なバトルチップは無いのですか!」
『悪い!容量の都合でスタンダードチップしか送れない!』
「ではカウントボムを!ありったけ!」
『わ、分かりました!カウントボム、スロットイン!』
「来なさい、ハンディース!」
地面に大量の穴が空き、中から大量の手が現れる。
「な、なんだ……!?」
「エックス、私の後ろに!」
「あ、ああ!」
ハンディースが何か手にしている……。
特徴的な機械音と、数字……カウントダウン。
「爆弾!?」
「ドリームオーラ!」
セレナードがバリアを展開する。
その瞬間、辺り一面に大量の爆発が連鎖的に巻き上がる。
『無茶苦茶しますね、このネットナビ』
『アロナか!後にしてくれ!』
『防衛機構が一次的にマヒしました!今です!』
セレナードが端末に取り付いて操作を行う。
その間、エックスはセレナードの背中を守ることになる。
「頼む……これ以上何も来るなよ……!」
「……よし、データを吸い出します」
「任せた!」
『防衛機構、再起動!』
「マグマブレード!」
エックスは炎をセイバーに纏わす特殊武器を選択。
「燃えろ!」
『……植物系を操るレプリロイドか……』
『ヴィアさん?』
『いや……思い当たる奴がいたなと』
『……アインヘリヤル八闘士ですか?』
『ああ。ラグナロク作戦で奴はエリアゼロに残された自然を破壊する任務を帯びていたはず』
「奴とは!?」
「抽出完了!エックス、先にプラグアウトを!」
「っ!分かった!」
『エックスさんを外へ戻します!』
エックスの視界が、白く染まる。