【完結】デカグラマトンハンターX   作:塊ロック

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小休止、そして元凶へ!

 

「戻ってこい、セレナード!」

 

キヴォトスに帰還したエックスは、すぐさまセレナードをスマホに戻した。

 

『ふぅ……久しぶりにネットナビの真似事をするのも悪くないですね』

「よくやった、セレナード」

『そちらもお疲れ様です、エックス。データのコピーをディープログとヒマリの元へに送りますね』

『了解!解析するぜ!』

「エックスさん、おかえりなさい。大丈夫ですか?」

「ああ、問題ないよ」

 

エックスの姿を見て、安堵の息を漏らすミモリ。

 

「取り敢えず、データは抜いたし……コイツは破壊しておこう」

「分かりました」

「エクスプロージョン!!」

 

特殊武器、エクスプロージョンを選択。

射程は短いが高威力の連続爆発を巻き起こす。

 

機械の花はすぐさま燃え尽きた。

 

「よし……」

「取り敢えず、移動しましょう。お疲れでしょうし休憩しませんか?」

「そうだな……そうしよう」

 

解析の結果が出るまでは大人しくしているべきか。

判断したエックスは、ミモリと共に封鎖地区を後にした。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「そこの茶屋に入ろうか」

「……えっ?」

「すみません。お茶と団子を」

「えっ……、そんな、悪いですよ」

「君は学生なんだから、大人がお金を払うべきさ。君は君自身のためにお金を貯めるといい」

「……ずるいですね、そんな言い方」

「俺は君たちが健やかに成長するのを願っているだけさ」

「……あれ、エックスさん……飲食は出来ないんじゃ」

「あはは……それが、話すとややこしくなるんだけど……出来るようになったんだ」

「えぇ……?」

「ふれるもの全部が未知のことだから……この通り、すっかりハマっちゃってね。色々飲食してる」

 

出された緑茶に口をつける。

 

「うっ……百鬼夜行のお茶は、かなり……苦いんだな……」

「……ふふっ。なんだか、子どもみたいですね」

「この通り、味覚は生まれたばかりだからな……何もかも初体験だよ」

「甘いものと一緒に飲めば、お茶の味も際立ちますよ。はい、お団子もどうぞ」

「いただこうかな……うん、美味しい」

 

何となく、落ち着く。

そのままお互い、何も話さずゆっくりしていた。

 

「えっと……エックス、さん?」

 

そんな中、ミモリがおずおずと口を開く。

 

「今回の件が終わっても……しばらく……その、百鬼夜行に居てくれませんか……?」

「え?」

「その、2度も被害を受けてて……その度に、エックスさんを呼んでも……えっと、もしかしたら間に合わないかもしれないじゃないですか……!?」

「うーん……そうしたい所だけど、俺はミレニアム所属だからな」

「えっ。そうなんですか……?」

「ああ。ほら」

 

エックスはミモリにIDカードを見せた。

 

「ヴェリタス……ホワイトハッカー集団でしたっけ。でもあそこはミレニアム非公認だったと思いますけど……」

「……え?そうなのか?」

「知らなかったんですか……?」

「いや……名前を貸してもらってるだけだったから……」

「……あ、あはは……!それで所属してるって言うんですか……」

「た……確かに……」

「エックスさんも、意外と抜けてますね……」

「う、うーん……ソレ以外にもカイザーに居るしなぁ」

「……無理に、とは言いませんよ。エックスさんの都合もありますし」

「ああ……ごめんな」

「大丈夫です。お仕事が終わって……百鬼夜行に桜が咲くようになったら、また来てください」

「………………ああ」

 

エックスは、良心が痛んだ。

 

この仕事……キヴォトスでの異常の解決。

それはすなわちエックスの帰還を意味する。

 

帰るまでに、桜は咲くのだろうか。

 

「……その前に、この異変を解決しないとな」

『待たせたな、エックス。結果が出たぞ』

『やはり、キヴォトスの技術ではありませんでした……他の世界は、こんなにも技術が進歩しているのですね』

 

ヴィアと、ヒマリから連絡が入る。

 

『……エックスさんの様なレプリロイドが居る世界……どんな世界なんでしょうね』

「……良い場所、とは言えないけど……頑張って、良くしようとしてるところだ」

『エックスさん、このナノマシンですが……取り憑いた植物の成長を停滞させています』

「じゃあ、本当に桜が咲かない理由だったのか」

「停滞……ですか。では……木は死んでいないと?」

『ああ。この世界の植物はすごいな……まるで神秘だ』

「神秘?」

『私たち側の影響をかなり軽減されています……他世界からの干渉にとても大きな抵抗力を持っています』

「……だから、木は死んでいないと?」

『時間の問題だけどな』

「解決の糸口は何があるのか?」

『ああ。さっき伝えそびれたこともついでに言うぞ』

 

スマホに地図が表示される。

セレナードがマーカーを打っていく。

 

『マーカーが打ってある場所が、さっきの機械の花が咲いている場所だ。これを潰していけば……恐らく管理者も黙っちゃいない』

「エックスさん、その地図をこちらに貰えませんか?みんなに共有して手伝ってもらいます」

「分かった」

『散布されたナノマシンを停止させるプログラムを私とエイミで作成しています。それを管理者のレプリロイドに打ち込めば機能停止させられるはずです』

「分かった。それで、管理者というのは?」

 

スマホに管理者と思わしきレプリロイドの写真が転送される。

 

『そいつの名は、ノービル·マンドラゴだ!』

 

 

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