レディナガンの弟はヒーローを夢見る   作:ぴえん丸

21 / 25
二十発目

 

 

 

 

 

 

「えー……そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間一か月休める道理はない」

 

 

「まさか……」

 

 

相澤先生のその発言に、クラスに緊張が走った。

 

 

「夏休み、林間合宿をやるぞ」

 

 

 

「知ってたよーーやったーー!!!」

 

 

 

補習か何かかなんて警戒していた皆は、一転して嬉しいお知らせに俄かにざわめき出した。

 

 

「肝試そーー!!」

 

 

「風呂!!」

 

 

「花火」

 

 

「風呂!!」

 

 

「カレーだな……!」

 

 

「行水!!」

 

 

エロブドウは無視するとしても、皆が口々にやりたいことを上げていく。

 

 

「自然環境ですとまた活動条件が変わってきますわね」

 

 

「いかなる環境でも正しい選択を……か。面白い」

 

 

「湯浴み!」

 

 

「寝食皆と!!ワクワクしてきたぁあ!!」

 

 

収拾がつかなくなってきたところで相澤先生が髪をざわつかせると、皆一斉に静かになった。

 

 

「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は……学校で補習地獄だ」

 

 

「みんな頑張ろーぜ!!」

 

 

先生から通達される補習地獄の可能性に、切島が冷や汗を流しながら必死の形相で皆に発破をかけてきた。

 

上鳴とかも冷や汗を流してしまっている。

 

実技はいいとして筆記がなー⋯

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで時間は流れて六月最終週。

 

期末テストまで残すところ一週間を切っていた。

 

 

 

「全く勉強してねー-!!」

 

 

 

叫ぶ上鳴の横で、芦戸さんがあっけらかんと笑い始めた。

 

確か2人とも中間はワースト2だったはずだ。

 

 

 

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねー-!!」

 

 

 

なんでもともとそこまで良くないのに、コツコツ勉強しておかなかったのか。

 

芦戸さん、あっはっはっはなんて笑っている場合やないよ?

 

 

「中間はまー入学したてで範囲狭いし特に苦労しなかったんだけどなー……行事が重なったのもあるけどやっぱ、期末は中間と違って……」

 

 

 

「演習試験もあるのが辛ぇところだよな」

 

 

 

ぼやく砂藤に峰田がドヤ顔で返す。

 

中間テストはクラス10位だったらしい。なんであのブドウ頭がそこそこ頭がいいんだろうかー⋯。

 

 

 

「あんたは同族だと思ってた!!」

 

 

 

「お前みたいなやつはバカで初めて愛嬌が出るんだろが……!どこに需要があるんだよ……!」

 

 

 

「"世界"かな」

 

 

 

上鳴と芦戸さんが悔しそうに叫ぶ。

 

そしてエロの塊のブドウ頭の頭が良くても、どこにも需要はないと俺も思う。

 

 

「アシドさん、上鳴くん!が……頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」

 

 

「うむ!」

 

 

「普通に授業受けてりゃ赤点は出ねぇだろ」

 

 

 

そう元気付ける緑谷、飯田、轟の中間の順位は確か5位、6位、2位だったはず。

 

轟のは元気付けているっていうよりも止めな気がするけど。

 

うん、どっちにしろ傷を抉るだけや。

 

 

 

「言葉には気を付けろ!!」

 

 

案の定刺さるものがあったみたいで、上鳴は胸を押さえて這いつくばりながら叫んだ。

 

雄英に入れている時点で地頭はいい筈なのに、なんでこうまで差ができてしまうのか⋯。

 

 

「お二人とも、座学なら私お力添え出来るかもしれません」

 

 

「ヤオモモー!!!」

 

 

 

八百万さんが勉強を見てあげるらしい。

 

 

「お二人じゃないけど……ウチもいいかな?2次関数ちょっと応用で躓いちゃって……」

 

 

「え?」

 

 

「俺もいいか?」

 

 

「え?」

 

 

耳郎さんと尾白も八百万さんにお願いすると、八百万さんの感情が歓喜で埋め尽くされた。

 

 

「良いデストモ!!」

 

諸手を挙げて歓迎する百ちゃんに、教えてもらう皆が俄かに盛り上がった。

 

なんかプリプリしてる⋯w

 

 

 

昼休み。

 

場所は変わってランチラッシュのメシ処。

 

今日は透に誘われて一緒に食べる約束をしたが⋯緑谷たち3人組だけじゃなくて、轟と蛙水さんも一緒に食事を食べることになった。まぁいいけどさ

 

轟はあの保須の一件以来、緑谷、飯田と一緒にいることが多い。

 

 

「普通科目は授業範囲内からでまだなんとかなるけど……演習試験が内容不透明で怖いね」

 

 

「突飛なことはしないと思うがなぁ」

 

 

「普通科目はまだなんとかなるんやな……」

 

 

 

緑谷の言葉通り、まだ演習試験の内容は具体的には発表されてなくて不透明だ。

 

 

「一学期でやったことの総合的内容」

 

 

「とだけしか教えてくれないんだもの相澤先生」

 

 

「戦闘訓練と救助訓練、あとはほぼ基礎トレだよね」

 

 

透、蛙水さん、麗日さんで言葉を引き継ぎつつ喋る。

 

そんなことを話していると、B組の物真似野郎(物間)が緑谷の背後に近づいてきていた。

 

 

「試験勉強に加えて体力面も万全に……アイタ!」

 

 

警告している途中で、物間が持っていたトレーで緑谷の頭を小突いた。

 

角を当てられていたし普通に痛そう。よし仕返してやろう

 

 

「ああごめん、頭大きいから当たってしまっゴフェッ!?」

 

「物間くん!?」

 

『あ〜!ごっめーん!俺のライフルちょっと大きくてさー!そこにある醤油を取ろうとしたら当たっちった〜!ごめんねぇ???』

 

 

てへぺろっと言ったらB組の委員長、拳道という人が来た。

 

 

「あんたらさ、さっき期末の演習試験不透明とか言ってたね。入試ん時みたいな対ロボット演習らしいよ」

 

 

「え!?本当!?なんで知ってるの!!?」

 

 

「私先輩に知り合いいるからさ。聞いた。ちょっとズルだけど」

 

 

拳藤さんは自分が知り得る情報を惜し気もなくこっちに伝えてくれた。良い人認定!

 

 

「ズルじゃないよ!そうだきっと前情報の収集も試験の一環に織り込まれてたんだそっか先輩に聞けばよかったんだ何で気付かなかったんだ」

 

 

拳藤さんの情報を聞いて緑谷がブツブツといつものアレを始める。

 

それに対して拳藤さんがぎょっとした様子で緑谷を見ていて、笑ってしまいそうになる。

 

私たちはもう慣れてしまったけど、やっぱりちょっと怖いぞ緑谷。

 

 

「バカなのかい拳藤。せっかくの情報アドバンテージを!!ココこそ憎きA組を出し抜くチャンスだったんだ……」

 

 

「憎くはないっつーの」

 

 

拳藤さんは物間にチョップして黙らせて去っていった。

 

『ロボットか⋯』

 

破壊弾で1発KO!でいっか

 

 

 

 

 

 




1.八百万百
2.飯田天哉
3.筒美火伊斗
4.爆豪勝己
5.緑谷出久
6.轟焦凍
7.蛙吹梅雨
8.耳郎響香
9.尾白猿尾
10.峰田実
11.障子目蔵
12.砂藤力道
13.口田甲司
14.麗日お茶子
15.常闇踏陰
16.切島鋭児郎
17.葉隠透
18.瀬呂範太
19.青山優雅
20.芦戸三奈
21.上鳴電気

恋愛要素を入れようと思っているのですがお相手をどうしようか悩んでいるのでアンケートおねしゃす

  • 女子の中では結構話す 葉隠 透
  • オリジナルキャラ
  • その他
  • 恋愛要素入れんでええわ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。