TS転生聖園ミカが先生と付き合いつつ先生にハーレムを作らせようとする話   作:tarako

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屋根裏のモンスター

こんにちは、聖園ミカです。

将来の夢は先生のお嫁さんです。住んでいる場所は寮の屋根裏部屋。最近は神秘を鍛えています、いつの日か世界を救うと信じて。

 

 

私がこの世界でするべきことを明確にした日から私の人生は輝いています。

まるで恋愛シミュレーションゲームをするように先生の好感度を稼ぎ、先生の好きな趣味を私も好きになり一緒に楽しんで、先生の好きな料理を一緒に食べて…etc

そんな事を繰り返していると先生は当然私を意識する訳です。

 

 

時々、夜に先生が癒やしを求めて電話をしてくる位には。ふふふ。

prrr...prrr...ピッ!ミカダヨー。

 

 

「──それで、今日も仕事が大変で……ってこんな愚痴よくないよね」

 

 

「ううん、先生。私と話す時はいいんだよ?せっかくだからもっと愚痴吐き出しちゃおうか」

 

 

「はは……こんな事話せるのミカだけだよ。少しお言葉に甘えて弱音を吐いてもいいかな?」

 

 

「もちろん。先生の特別になったみたいでちょっと嬉しいな。

大丈夫だよ、先生はすごく頑張ってる」

 

 

「ありがとうミカ。────みたいな事があってね…」

 

 

「えー!?それ先生何も悪くないじゃんね!もー酷いよその人!先生は親切にしてるのにさー!」

 

 

「そう…かな」

 

 

私だったら……私とだったらそんな酷いことしないよ?先生と一緒に過ごす延長で仕事も一緒に出来るよ?

先生が傷つかないように先回りして【知る力】を使うことも出来るよ?

ちょっと疲れたときには趣味の話で一緒に盛り上がることも出来るよ?

 

 

「そうだよ!もー先生お人好しすぎなんだから。……でもそんな所が大好きだよ」

 

 

「ミカ…」

 

 

「きっとその人は先生っていう大人の男の人に戸惑っているだけだと思う。

 わざと先生が傷つく事を言って、それでも構ってくれるか試しているんだ。悪い猫ちゃんみたいだね」

 

 

「ふふ…猫ちゃんか。確かにそんな感じかも」

 

 

 

泥棒猫かな。

 

 

 

「だけど安心して。先生の想いはきっと届くよ。

本気で生徒のことを考えている貴方の言葉だもん」

 

 

「うん。そっか、そうだよね…よし!失敗で落ち込んでたらいけないね。私もしっかりしないと。

 周りからも責められて…ちょっと引きずってたけどミカに話せてすっきりできたよ」

 

 

「いいの、いいの☆先生と話せるだけで私は嬉しいんだから」

 

 

先生が元気になって良かった。私と話すことで少しでも楽しいと思ってもらえるなら、

それはもう最高なのだ。

でも最近先生に会えてないからちょっと心の闇が溢れ出しそう。

闇しかないって?うるさいんじゃい。

ここはもうあの手を使っちゃうかな。

 

 

教えて教えて【知る力】私をシャーレ所属にして先生の傍に常に居られるようにするにはどうしたらいい?

ふんふん、なるほどなるほど。な~るほど。

 

 

 

「ところで先生、ものは相談なんだけど──」

 

 

 

………

……

 

 

 

 

先生との電話から2日後の夕方、私はトリニティ学園正門前で行われている『聖園ミカ追放デモ』を遠くから参加者に見つからないように眺めていた。

そんな事をやっているのは学園中に貼られているビラで知っていたが、

実際に来てみると結構な人数がデモに参加していて、口々に私の悪行を叫んでいる。

デモの参加者が暴走しないようになのか、正義実現委員会もデモの周りでうんざりしたような顔で警戒している。

 

 

 

 

「聖園ミカはアリウスと内通していた魔女だ!!あまりにも罰が軽すぎる!!今すぐに学園を追放するべきだ!!」

 

 

 

一際大きな声で誰かが叫ぶとそれに追随するように

 

 

「そうだ!そうだ!」 「聖園ミカは学園を辞めろー!」

 

 

といった声がそこら中から上がった。

うぅん…まぁ…理はあるのかな。

 

 

 

「エデン条約の締結中にミサイルが撃ち込まれたのは全て聖園ミカのせいだ!!今すぐ学園辞めろー!!」

 

 

「辞めろー!辞めろー!」「聖園ミカに厳罰を!」

 

 

 

割とそうとも言えるの…かな?

いや…どうだろう……。

 

 

 

「さらには、先生とデートしてるなどという情報もあった!!魔女め!!魔女め!!」

 

 

「許せない!許せない!」「魔女に罰を!魔女に罰を!」

 

 

 

ふふっ(勝者の笑み)先生と楽しくデートしたセクシー魔女でごめんね?

シュプレヒコールに先生とデートしたという情報が流れると、流れはそれ一色に染まっていった。

 

 

 

「はぁ!?デートしたんすか先生!?聞いてないっすよ!!」

 

 

 

「ずるい!ずるい!」「太れ!太れ!」「魔女!魔女!」「淫売!淫売!」「デートずるい!デートずるい!」

 

「私ともデートを!私ともデートを!」←「誰があんたみたいなブスとデートするのよ!」←「は!?あんた何様!?」←「何よ!」←「あんたこそ何よ!」⇔「「キーーー!!」」

 

「先生とデートするのは私よ!」「ひっこめ!ひっこめ!」「先生は私とデート!先生は私とデート!」

 

 

 

正義実現委員会の仲正イチカさんらしき声も聞こえた気がしたが幻聴だろう。

もはやこれは『聖園ミカ追放デモ』というより『もてない女の僻み大絶叫』になっている。

ところどころで乱闘まで発生してるし……。

 

 

 

今更だがなんで私がここに居るかというと、このデモ隊を蹴散らして馬鹿にすると、

トリニティでの軋轢は深く、シャーレでの学生生活が望ましい。という私にとって最良の結果を得ることが出来ると【知った】のだ。

だから煽り散らかす心持ちでここに来て様子を見てたんだけど……うん。

あなた達に贈る言葉は決まったよ。

 

 

 

姿を潜めていた建物の影から私は身体中に神秘を巡らせながら、

デモが行われている正門前まで歩いていく。

これからの期待にまるでHUNTER○HUNTERの錬をしたかのような圧倒的な神秘が私から立ち上る。

 

 

 

「だから先生とデートするのは私だと言ってるだろう!!この陰湿共が!!……えっ」

 

「はぁ!?あんたは黙ってて…私が……あ」

 

「魔女でもデートできたんだしw私ならもっと凄いデート………ひっ」

 

「あ……あ……ま、魔女だ……!」

 

 

 

デモ隊に近づくに連れ、私に気づく人が増えていき、その顔が絶望に染まっていく。

神秘を巡らせるとどうにも威圧感みたいなのが発生してしまうらしいが、これから煽る相手には、まぁ気にしなくてもいいだろう。

一歩一歩距離を縮める度にわーぎゃー五月蝿かった校門が静まり返っていき、

私が辿り着いた時には誰も喋らない無言の空間が広がっていた。

まるで不用意に何かを喋れば私に目をつけられて、殺されるとでもいうかの有り様に私は少し笑ってしまった。

 

 

 

そして彼女たちに魔女の魔女らしい一撃を浴びせる。

 

 

 

「ふふっ、先生とのデートはねゲームセンターに行ったんだ。初めて行くゲームセンター、初めてする先生とのデート、緊張したなぁ。

 でね、UFOキャッチャーに先生がハマってる作品のフィギュアが入荷されてたから先生を誘ってみたら、少年のような笑顔で『取ろう!』って言ってね、可愛かったなぁ。

 最初の500クレジットは先生がやってみたけどダメダメで、次の500クレジットは私がやって惜しい所までフィギュアを持っていけたの。

 次の500クレジット、私はふと思いついたことを言ってみたの。手を重ねてボタンを押してみない?合体攻撃だよ!ってね。

 先生もノリノリで『やろう!』っていってボタンの上に置いていた私の手にそっと優しく手を重ねてくれたの、大きくて温かい大人の男性の手…凄かったなぁ。

 もちろん合体攻撃は大成功!私と先生は手を取り合って喜んだんだ。それでね、先生だけ欲しいフィギュア貰ったままだと申し訳ないって、

 私にも何かUFOキャッチャーで取ってくれることになったんだ。私が取ってもらったのはちょっといいな、って思ってた猫のぬいぐるみ。

 どうやってぬいぐるみを取ってもらったかって?もちろん合体攻撃で、だよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「殺す……!!」」」」」」」」

 

 

 

莫大な神秘がなんぼのもんじゃい!と襲いかかってきたデモ隊を私はばったばったと銃撃で沈めていく。

鬼気迫ってんねぇ、すごいねぇ、と思いながら私はキリエエレイソンを口ずさむ余裕すらあった。

 

 

 

「~~~♪」

 

 

 

BANG!BANG!

 

 

 

「リア充爆発しろ……ガクッ」 「魔女め……ウッ」 「私にも先生紹介して!あっ、駄目……ウーン」

 

 

 

BANG!BANG!

 

 

 

「わ、私は友達に連れてこられて……キャン」 「ヤメロー!シニタクナーイ!シニタクナーイ!」 

「も、もうデモしませんから許してください……アフン」

 

 

 

鍛えすぎた神秘で必要以上に痛めつけないように、丁寧に丁寧に気絶させていく。

 

 

 

「ふんふんふん~♪」

 

 

 

「ちく…しょう…………」

 

 

 

最後の一人が振り絞るような声でどさりと倒れた。相手にならなかったね。

うんうん。【知る力】で確認したけどこれで私はめでたくシャーレ行きとなるようだ。やったね。

でもあまりにもあっさりと決着が付いたので物足りなくて周囲を見回してみると、呆然と立っている正義実現委員会の人たちが居た。あ、イチカさんも居る。

そういえばデモの監視みたいなことをしてたね、お疲れ様。

 

 

 

「あ、あーっと……その…正義実現委員会のイチカっす。ミカ様少し聴取のお時間よろしいっすか…?」

 

 

 

「うん、もちろん。ただ、わかってると思うけど向こうから手を出してきたんだからね?

正当防衛だよ☆」

 

 

 

「…………っす」

 

 

 

明らかに納得してない表情でイチカさんは返事をした。

そういえば先生とのデートの話になった時にイチカさんも何か叫んでたような……。

少し揺さぶってみるか…♠

正実のみんな~ちょっとこっちに来て来て。ミカさんのお話が始まるよ!

 

 

 

「先生とのデートの帰り道にね、この楽しい時間が永遠に続けばいいと思ったんだ。でも、そんなのは当然できなくて、別れの時間がどんどん近づいてきて。

 その時に思ったのがゲームセンターで重ねた手の感触だったんだ。じっと先生の手を見ると、何と先生も私の手を見てたの。

 二人の間に言葉はいらなくて私達は手を握りあったの。先生は大人で、私はちょっとだけ子供だったから照れ隠しに『また合体攻撃だね!』って言ったの。

 先生が『そうだね、合体攻撃だ』って言った時、私達二人が合体攻撃で倒す敵が分かったの。それは先生と生徒が恋人同士になるのを邪魔する厚い壁。

 私はその壁を絶対に壊せるって思ったから喜んで先生にそう言ったの。けれど先生は大人だから『私は先生でミカは生徒だよ』ってやんわりと嗜めるように言ったの。

 でもね、先生は口では諭すような事を言っていたけど、手を握る力はとても強かったの。

 『私は生徒で』ぎゅっと生徒って言った時に手を強く握るの。『貴方は先生』先生と言った時に先生の手で私の手を握らせるように誘導する。

 何度か私は生徒で貴方は先生といって握るタイミングを繰り返すと先生もルールが分かったのかくすりと微笑んだの。

 『私は先生で』ぎゅっ『ミカは生徒』ぎゅっ『私は生徒で』ぎゅっ『貴方は先生』ぎゅっ

 生徒と言った時は私が手を握って、先生と言った時は先生が手を握る。何が楽しいのか私達はそんな事を別れる直前まで繰り返したの。

 先生、また二人で出かけようね?ぎゅっ『うん、私は先生でミカは生徒だからね。また出かける日を楽しみにしてるよ』ぎゅっぎゅっ。

 ふぅ…………。ミカさんのお話はこれでおしまい☆」

 

 

 

私が話し終えると固唾をのんで話を聞いていた正実のモブちゃん達は顔を赤くしてきゃーきゃーと騒ぎ始める。

すごいすごい!と興奮した様子で話すその姿はとても微笑ましいものだった。

イチカさんもそう思──

 

 

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛何゛な゛ん゛す゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!

 何でこっちに攻撃して来るんすか!?」

 

 

 

「イチカさん興奮してくれるかなって思って……」

 

 

 

「するわけないっすよ!!脳が破壊されます!!!!」

 

 

 

「やっぱり……イチカさん寝取られの才能、有るよ」

 

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛話゛が゛通゛じ゛な゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」

 

 

 

美少女は藤原竜也みたいな喋り方をしていても可愛いなと思いました。まる。

でもイチカさんに寝取られの才能が有るのは本当だよ?【知っている】からね。

 

 

興奮してるイチカさんをなだめながら、私はトリニティの景色を眺める。

もうここに来れなくなる訳じゃないけどしばらく離れるとなると、見飽きた景色が途端に素晴らしかったような気がしてくる。

なんだかんだで好きだな、トリニティ。

でも先生のほうがもっと好きなんです。ずっと一緒に居たいんです。

 

 

 

 

「ところで先生、ものは相談なんだけど──」

 

 

 

「私、シャーレで学生生活を送ることって出来るかな…?

 制服とか教科書を捨てられたり燃やされたりしてろくに勉強が出来なくなってて…うん……」

 

 

 

「先生には迷惑をかけることになっちゃうけど……え?迷惑じゃないって?……ありがとう」

 

 

 

「最後に私をいじめてる人たちと話してみるつもり。怖いけど勇気を出してみるよ。

それで駄目だったら申し訳ないけどお願いしてもいいかな?」

 

 

 

「ぐすっ…駄目だったよ…先生。わ、私が魔女だから…ぐすっ……うぅ……

え?ミカは魔女じゃない?……ありがとう、先生……ふふ」

 

 

 

「うん。それじゃあ、また。今度はシャーレで会おうね、先生。大好きだよ」

 

 

 

先生は、騙されたんだよ。

これからはずっと一緒だね。

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