TS転生聖園ミカが先生と付き合いつつ先生にハーレムを作らせようとする話 作:tarako
こんにちは、聖園ミカです。
誰からも慕われる人が私だけに見せるだらけた素の姿。
誰からも怖がられている不良が実は心優しいのを私だけが知っている。
他人を怖がる人が私にだけは懐く。
そんな誰かの特別な存在になれた時、私はもっとも幸せなのかもしれません。
それでは本編へどうぞ。
教えて教えて【知る力】私と先生のハーレムに入っても良いと考える事が出来る生徒で、
バイセクシャルの生徒は誰?
ふんふん。なるほどなるほど。な~るほど。
おお…結構居るんだ……おぉ!?この子まで……!?むふふ。
でもやっぱりここは彼女にしよう。
最初に見た時、貴方以外に適任はいないと思ったよ。
よろしくね、早瀬ユウカさん。
私は彼女を捕らえるための蜘蛛の糸を綿密に張り巡らせていく、こんなのはどう?【知る力】
こっちは?そうなるんだ?ふんふん。
ある程度色々なユウカさん攻略ルートを確かめた後、私はすると決めていた質問をする。
「教えて教えて【知る力】私と先生とユウカちゃんが一番幸せになれるハーレムルートはどういう風に進めればいい?」
なるほどなるほど。な~~~~~るほど。
安心してねユウカさん。これから待ってるのは快楽と安らぎの日々。
私達と居ることで、貴方は肉体の快楽よりも精神の深いつながりにとても感動するみたい。
ベッドの中で裸で3人で他愛のない話をしようね、仕事が疲れたねって3人で不貞腐れようね、
休日にはどこかに出かけようか。きっと楽しい思い出になるよ。
楽しみにしててね☆
………
……
…
私と先生のらぶ☆らぶ生活は順調だ。
いきなりフルスロットルでべたべたくっついて24時間生活するのもアレなので、
イチャイチャするのは主に夜にすると2人で決めた。
それでも仕事の合間にふと目が合った時にくすっと笑ってしまったり、
日常の中でさり気なくハグやキスをしたりと浮かれに浮かれているのは間違いなかった。
「という訳で今日はユウカが当番に来るよ」
「はーい、先生。その時間は私は自室に行ってるね」
ユウカさんが来るならハーレム入りの計画を進めないのかって?
……まだ早い♠今日は顔見せって所かな♦
実は未だに先生に寝取らせとかの話はしてないんだよね。
まだ少し2人だけのいちゃいちゃを楽しみたくてさ……。
先生ちゅっちゅっ。
「いつもごめんね。除け者にしたい訳じゃないんだけど……」
「まぁ、ずっとシャーレに居て先生と話せてるし、当番の時ぐらいは譲ろうかなって☆」
「きちんと他の生徒とは距離を取るから安心してね、ミカ」
…………へぇ。
「え~何を安心するの~?」
私はニマニマと笑いながら先生をからかう。
先生はぐっと詰まりながらもきっちりと答えるようだ。
「恋人はミカだけだから安心して……」
「声が小さくて聞こえな~い!」
「恋人はミカだけです!」
「よくできました☆」
いや、ハーレム的に考えたらよくできていないのでは……?まぁ、いいや。
今日も一日頑張ろう!
………
……
…
夕方になり、最近良くメッセージを送ってくるナギちゃんとポチポチと言葉を交わす。
私と先生のデートの噂の広がりは、2回目や3回目のデートという存在しない情報を伴って未だに
盛り上がっているらしい。
ナギちゃんはすでに4回目のデートの噂を聞いたらしいので、『10回目のデートまではすぐに行くと思いますよ』なんて言ってた。トリニティ恐るべし。
さらにトリニティの匿名掲示板ではI.Nという謎の人物(イチカさん…)が、
先生と友達以上恋人未満の清い交際をしていた『私ちゃん』が『先生』を『聖園ミカ』に徹底的に寝取られる怪文書を発表して、阿鼻叫喚の大騒動になっているとか。
たちの悪いことに『私ちゃん』と『先生』の揺れ動く淡い純情を丁寧に書いてからの不意打ち寝取られである。……ヤバイね☆
そんなこんなで。
私の部屋でごろごろしていると今度は先生から仕事を手伝ってほしいとメッセージが来る。
私が来るのをユウカさんも了承してるとの事なので少しお化粧してから向かいますか。
ふふふ、ユウカさん楽しみにしててね。
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「ミカも仕事手伝ってくれるってユウカ」
先生が端末に目を落として、そう呟く。
聖園ミカ、エデン条約の際に暗躍していたティーパーティーパテル分派の元代表。
彼女が起こしたクーデター未遂はトリニティとゲヘナだけの問題ではなく、
私達ミレニアムにも確実に悪影響を及ぼした。
だけど、そんな事は些細なことだ。
何よりも許せないのは、彼女が巻き起こした騒動で先生が死にかけたということだ。
全てが全て、聖園ミカのせいではないのだろう。
だからといって先生が撃たれて意識不明になりましたが、奇跡的に助かったので無かったことにしましょう。とは私の心はどうしてもならなかった。
先生にもっと怒るべきだ等とは絶対に言わない。先生を直接撃った犯人にも、聖園ミカにも、
絶対に責めるような事は言わないだろう。
先生が死ぬかも知れない、と一報が入った時に私の心に産まれた激情の種は、
今日も心の奥底で何重にも蓋をされて憎悪が芽生えないように閉じ込められていた。
かつ、かつ、かつと彼女が部屋に来る足音が聞こえた。私は上手く笑顔を繕えているだろうか。
そして貴方はどんな顔をしているのか是非、確かめさせてください。
彼女がドアの前に立ち止まり、先生が扉を開く操作をする。
するとそこには──
天使が居た。
さっきの憎悪云々とか全部無かったことにしておいてください!
ミカさん本当に綺麗……!
私が数式や理論より感情を優先する日が来るなんて、と私の僅かに残った冷静な心が驚きの声をあげていた。
彼女がこちらを見て、にこりと笑う。
「貴方が早瀬ユウカさん?初めまして、聖園ミカです」
流れるように、ふわりとスカートを軽くつまみ、カーテシーで挨拶をする彼女。
スカートの裏地に広がる宇宙を模した柄がちらりと見えて、ずっとそこを注目してたら、くすくすと笑われてしまったので、慌てて彼女の顔を見る。
いたずらが成功したのを心から喜ぶような笑顔で、彼女はその黄金色の瞳を細める。
「よろしくね☆」
──私は恋をした。
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書き溜めが尽きたのでこれからの投稿はゆっくりになると思います。
高評価や感想、とても励みになっています。ありがとうございます。
これからものんびり本作にお付き合いください。