ブルアカ×ポケモン   作:クロの騎士

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レポート1の時系列は先生着任~アビドスに初めて訪れた直後となります。
原作と時系列が異なる可能があり、今後もそうなるところが正直るかもしれないのでご容赦下さい。


レポート1

=この世界線の先生について=

 

男はポケモンについて研究している学者である。

 

ある日のフィールドワーク中に突然目の前の空間が歪み、気が付けばキヴォトスと呼ばれる学園都市に迷い込んでいた。

 

普通の人であれば取り乱すところだろう。

だが、彼は過去や未来や異世界に飛ばされた経験があるので冷静に行動を始めた。

 

まずは最寄りの警察に自身のことを説明。

彼の言葉を疑いはしたが、この都市で大人の男はいないこともあって保護されることになった。

 

その後、警察から連邦生徒会に身柄を移され、連邦生徒会首席行政官である七神 リンの提案により連邦捜査部『シャーレ』の顧問として任命。

彼はそれを了承したことでキヴォトスの先生となった。

 

 

=空飛ぶシッテムの箱=

 

 先生として着任してから一週間が経った。

 

「せ、先生大変です! シッテムの箱に侵入者が!!」

 

「テケテケテ~ケ♪」

 

 慌てるアロナ。

 そんな彼女の周りをいたずらっぽく笑いながら飛び交う存在が一匹いた。

 

「あれはロトムだな」

 

「ロトム……もしかしてポケモンですか?」

 

「あぁ、そうだ。体のすべてがプラズマで構成されていて、こうして電子機器の中に侵入したり電線を移動することが出来る」

 

「な、成る程……やはりポケモンとは不思議な生き物なんですね」

 

 ポケモンたちがこのキヴォトスで目撃されたのは今から約一ヶ月前のことらしい。

 まだまだ知らないことが多い不思議な生物……と言うのがキヴォトスに住まう者たちの認識である。

 まあ、それは元の世界でも同じことだが……

 

「このロトムと言うポケモンは害が無いんですか?」

 

「イタズラ好きな個体が多く家電品に入り込んでは故障や暴走を引き起こすが害はないはずだ」

 

「……いや、それ害ありますよね?」

 

 む?……言われて見れば確かにそうだ。

 

「まあ、せっかくだから仲良くしてみたらどうだ? もしも無理そうなら私がどうにかしよう」

 

「わ、解りました」

 

 後日、ロトムの能力で形が変わったシッテムの箱が自由に飛べるようになり、私以外の子たちと会話出来るようになった。

 アロナは凄い楽しそうだが、アレはロトムに乗っ取られているように見えるが……まあ、本人が嫌ではなさそうなので放置することにしよう。

 

 それはそうと、シッテムの箱の中にいるアロナの姿を見てリンちゃんが少し怪訝な顔をしていた気のせいだろうか?

 

=信頼していない訳ではないが・・・=

 

【先生、アビドスでポケモンを一匹保護したよ~】

 

 モモトークにてホシノから連絡を貰い、早速アビドスへと向かった。

 

「先生、この子だよ」

 

 ホシノの指差す方に視線を向ける。

 

「やあ~」

 

 そこにはピンク色で何とものほほんとしたポケモンがそこにいた。

 

「ヤドンだな」

 

「うどん?」

 

「ヤドンだ」

 

 シロコの言葉に突っ込みを入れた後、ヤドンの様子を観察する。

 

「見たところ怪我は無さそうだな……アロナ、スキャンを頼む」

 

「解りましたー」

 

 鞄の中に入れていたシッテムの箱が飛び出し、ヤドンの方へと近づく。

 今やシッテムの箱はポケモン図鑑の機能も備わっている。

 しかも対象のレベルや覚えている技を知ることも可能だ。

 これらはアロナとロトムの頑張りによるもの……科学の力ってスッゲェーってやつである。

 

「ヤァー」

 

 スキャン中、ヤドンが大きくあくびをする。

 釣られてシロコたちもあくびをした。

 

「この子があくびすると眠くなるんだよね~」

 

「それはあくびと言う技を使用しているからだな」

 

「あくびが技……ですか?」

 

 シロコの言葉に応えると、アヤネが首を傾げた。

 

「あくびは相手の眠気を誘う技でね…‥本当に寝てしまうこともあるが、君たちなら眠りに付くことはそうそうないだろう」

 

「先生、この子は他にどんな技を覚えているんですか?」

 

 ちょうどスキャンが終わったので、ノノミの質問に画面を見ながら答えた。

 

「あくびの他にはみずでっぽうとねんりき‥‥それからねむるだな」

 

「ねむる……それも技なの?」

 

 セリカの疑問に私は頷いて答える。

 

「あぁ、そうだ。使用するとねむり状態になるが体力を回復することが出来る」

 

 この子のレベルは5……危険性は皆無だな。

 

「それでこの子はどうするかい? 正直、私としてはこのまま君たちに保護して貰えると助かるのだが……」

 

 設備が揃っていないと言う理由もあるが、一番は可能な限り生徒たちにポケモンと触れ合って欲しいと言うのが大きな理由だ。

 この世界にポケモンが迷い込んでいる原因は不明だが、ポケモンたちはこのキヴォトスで生態系を築き始めている。

 完全な排除よりも共存をして欲しい……それが私の願望だ。

 

「解ったよ。この子は私たちで面倒見るよ~」

 

「ありがとう……出来る限りの支援はするからよろしく頼む」

 

 私はヤドンについての知識をアビドス対策委員会の面々に伝えた。

 ちなみにだが、ヤドンのしっぽが元の世界で珍味であることはしばらくの間伏せておくことにする。

 

=可愛いは正義!=

 

「先生、お時間よろしいでしょうか?」

 

 シャーレの執務室にて、とある協力者のレポートを読んでいるとユウカがやって来た。

 

「あぁ、構わないよ」

 

 レポートを机の引き出しにしまい、私はユウカの方へと顔を向けた。

 

「実は今日ミレニアムの自治区内でポケモンと思われる生物を目撃しました」

 

「そのポケモンはどんな姿をしていたか覚えているかい?」

 

「はい。小さくて白くてまるで幼女みたいで……近づこうとしたら一瞬のうちに消えてしまいました」

 

「成る程……アロナ、ユウカが目撃したポケモンが何か解るかい?」

 

 と問うと、シッテムの箱がこちらへと飛んできた。

 

「はい! ユウカさんが見たポケモンはズバリラルトスですね?」

 

 画面にラルトスが映し出されると、ユウカはシッテムの箱をガバッと両手で掴む。

 

「そう! この子です!!」

 

 随分と興奮気味に食い入るよう画面に映し出されたラルトスを見るユウカ。

 そんな彼女を見て、私はあることを提案した。

 

「ラルトスはまだミレニアムにいるかもしれない。保護を頼めるかな? 出来ればそのまま育ててくれると嬉しいのだが……どうかい?」

 

「はい! 私にお任せ下さい!!」

 

 と返事をしたユウカに私はラルトスについての情報を教えた。

 ラルトスは他者の感情に敏感で敵意を感じるとすぐに逃げ隠れしてしまうが、ユウカの抱いているものは一種の愛なのでもしかしたラルトスを保護出来るかもしれない……まあ、吉報を待つことにしよう。

 

=この世界の闇=

 

 ユウカが帰った後、私は机にしまっていたレポートを出して再び読み始めた。

 

「カイザーにゲマトリアにアリウス……この世界も多くの闇を抱えているようだな」

 

 これはまだ氷山の一角だ。

 このキヴォトスで先生となったからには、これらの闇を払わなければない。

 

「最悪、闇には闇で対抗する……それでいいな?」

 

 私の影が奥の方へと伸びていき、翼を持ったソレは赤い眼を光らせた。

 

=レポート1のトレーナーおよびポケモン=

 

先生:?????

アロナ:ロトム

ホシノ:ヤドン

ユウカ:未定

 

 




久しぶりに投稿。
前作については気が向いたら書き直すかもです。

それではまた
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