ブルアカ×ポケモン   作:クロの騎士

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レポート11

=エデン条約に関するお知らせ=

 

 エデン条約の調印式は桐藤 ナギサの申し出により一ヶ月の延期が決定した。

 

 悪事を働いた生徒の事実確認と該当生徒の処罰など、トリニティ内のごたごたを解決を優先したいとのことである。

 

 ゲヘナの羽沼 マコトはこれを了承した。

 何処かの誰か(先生)がマコトに「これでトリニティに貸しができるのでは?」と助言したことによりあっさりと受け入れたのである。

 

 ちなみに、アリウスがテロを計画していたことは両学園のトップおよび連邦生徒会と先生のみしか知らない。

 トリニティおよび連邦生徒会は無用な混乱を避けるため、ゲヘナについては何処かの誰か(先生)が「嗚呼、これで私を脅すカードができましたね(棒読み)」とマコトに最後の切り札として口外しないように成功。

 

 こうして、エデン条約に関する火種は燃え上がる前に先生の手で沈下したのであった。

 

=シャーレの先生は人気者=

 

「最近、先生についてナギサ様からよく聞かれるのですが……」

 

 ペロロ様に変身したメタモンを自身の膝に乗せるヒフミが言う。

 どうやらあの件から私の情報を得ようとしている様だ。

 

「まさかナギサ様は先生のことが―――」

 

「多分、違うと思うよ」

 

 好かれていると言うより警戒されているのだろう。

 自らの秘め事を暴露されたのだからそうなるのも解る。

 

「自分で言うのもアレだけどシャーレの先生は何かと話題に尽きないからね」

 

「確かに先生は人気者ですね」

 

 最近ではヒフミみたいにシャーレのオフィスを訪れる生徒が多い。

 しかも色々な学園からである。

 

「さて、休暇はこれくらいにして勉強を再開しようか」

 

「はい」

 

 今日ヒフミが来たのは私に勉強を教えて貰う為だ。

 何でもテストをサボったので補習授業部とやらに入れられたらしい。

 サボった理由はテスト当日がペロロ様のライブがあったのでそちらを優先したそうだ。

 

「メタモンを身代わりにしようとは思わなかったのかい?」

 

 と問うとヒフミはこう答えた。

 

「メタモンと一緒行きたかったので」

 

 いい子だ……けど、テストはきちんと受けようね。

 

=ゲヘナのモフモフ襲来=

 

「マコト先輩から先生を味方に付けろと命令されましたので来ました」

 

 棗 イロハと言うゲヘナの生徒がやって来た。

 彼女の隣にかぜかくれポケモンのエルフーンがいる。

 

「そのエルフーンは君の子かい?」

 

「そうですよ」

 

 エルフーンが私の方に近づいて来た。

 私はエルフーンの綿の部分をモフモフと触る……うん、気持ちが良い。

 

「……情報通りですね」

 

「情報?」

 

「先生はポケモンが大好きと言う情報です」

 

「うん、事実だね」

 

 事前に対象の情報を得るのは当たり前のことだろう。

 私がポケモンが大好きであることは普段の私を知る者ならば解るだろうし公言こそせずとも態度で解ることである。 

 バレたところでダメージなどない。

 

「それで私を味方に付けろとマコトから命令されて来たんだよね」

 

「はい。それでは早速……」

 

 イロハはそう言うと、鞄から枕と本を取り出す。

 部屋に置かれているソファに枕を引き、寝転んで本を読み始める。

 

「……君の相棒はただサボりに来ただけなのかな?」

 

「もふふーん」

 

 どうやら彼女はシャーレのオフィスにサボりに来ただけのようだ。

 私はイロハを無視して業務を進めた。

 

=先生の方が一枚上手=

 

「イロハよ……先生は味方に付けられそうか?」

 

「えぇ、私とエルフーンの魅力で先生はメロメロです」

 

「キキキ、そうかそうか」

 

 イロハの報告マコトはご満悦である。

 それが虚偽とは全く疑っていないようだ。

 

「あ、これは先生からです」

 

 とイロハはビニール袋をマコトに手渡した。 

 

「なんだこれは?」

 

「先生の手作りプリンだそうです」

 

 プリン……それを聞いてある人物が真っ先に反応する。

 

「プリン!?」

 

 その人物とは丹花 イブキである。

 イブキは眼を輝かせながらプリンの入ったビニール袋を見ている。

 

「キキキ、この私に献上品とは……よろしい! では実食と行こう!」

 

 マコトとイブキは早速プリンを食べ始めた。

 プリンの材料はモーモーミルクとしあわせタマゴ……上に乗っているクリームはミルキィバニラフレーバーのマホイップの出したクリームである。

 

「美味しい!」

 

「あぁ、これは上手い!」

 

 それは今まで食べたプリンの中でも一番美味しいプリンだった。

 マコトもイブキも完全に胃袋を掴まれる。

 

(これでは先生を味方にする前にこちらが懐柔されそうですね)

 

 三時のおやつとしてプリンを食べて既に懐柔されているイロハはそう心の中で呟いた。

 

=ヌケニンのアレ=

 

「先生、こちらのポケモンについて教えて貰えますか?」

 

 黒服は一枚の写真をテーブルに置く。

 

「ぬけがらポケモンのヌケニンだね」

 

 私はヌケニンについて説明した。

 ツチニンと言うポケモンからテッカニンと言うポケモンに進化する際、ヌケニンが誕生する。

 他のポケモンと違いその存在はある意味で珍しいと言えるポケモンだ。

 

「こちらのポケモンの頭上にあるもの……それはヘイローではないかと考えました」

 

 ヘイローとは生徒たちの頭の上に浮かんでいる物体のことだ。

 私の元いた世界にヘイローを持つ者はいない。

 だが、だからと言ってヌケニンの頭の上にあるのがヘイローではないと言う理由にはならないだろう。

 向こうの世界でもヌケニンの頭上にある物体が何かは解っていないのである。

 

「ヌケニンと呼ばれるポケモンの研究をしてもよろしいでしょうか?」

 

「ネクロズマの研究は勝手に進めているのに今回は私に訊くのかい?」

 

「ベアトリーチェの件がありますのでね……」

 

「……別にいいよ。ただしポケモンや生徒に酷いことをした場合は―――」

 

「クックックッ、もちろん解っていますとも」

 

 黒服は姿を消した。

 監視しているから大胆な行動はしないだろう。

 けど、やはり油断できない相手であるのは間違いない。

 

=時を渡るポケモン=

 

 アビドス砂漠にてときわたりポケモンのセレビィが現れた。

 その二つ名の通りセレビィは時を渡ることができる。

 

 かつてセレビィのときわたりに巻き込まれ過去や未来へ飛んでしまった経験があるので警戒していたが、すぐにまたときわたりをして何処かへ飛んでしまった。

 過去か未来か……行方は解らない。

 

 報告はまた今度だ。

 特にホシノに伝えるのはまだ早いだろう。

 

=レポート11のポケモンおよびトレーナー=

 

ヒフミ:メタモン

イロハ:エルフーン

 




ピロローン♪
とある生徒の生存フラグが立ちました……

次回もよろしくお願いします。
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