=お菓子の妖精=
月に二度ほどポケモンに関する講座を開いている。
今日はクリームポケモンのマホイップについてだ。
「マホイップは身体からホイップクリームを出します。このクリームはマホイップが幸せを感じるほど美味くなります」
マホイップが出したクリームを講座に来ていた生徒にふるまう。
生徒たちの感想は「美味しい!」や「今まで食べたことがない!」など好評なものだった。
「マホイップには様々な種類がいます」
私はマホイップの進化前であるマホミルをモンスターボールから出す。
そのマホミルにアメざいくを持たせ、一緒に回転した。
すると、マホミルの体が光りマホミルからマホイップへと進化する。
「このように進化前のマホミルにアメざいくを渡して回転するとマホイップへ進化します。アメざいくはマホイップの髪飾りとなり、回転の仕方や時刻によって進化後の風味……マホイップのフレーバーが変わります」
今回はいちごのアメざいくを渡してキャラメルミックスのマホイップへと進化させた。
「先生、チョコミント味のマホイップはいますか?」
栗村 アイリが手を挙げて質問して来た。
「チョコミントフレーバーのマホイップがいるとは聞いたことがありませんね……ただミルキーミントと言うフレーバーのマホイップはいます」
「先生、マホイップのフレーバーって何種類あるの?」
今度は伊原木 ヨシミが質問する。
「先生が知る限りだと九種類ですね。ただ先ほども説明した通り回転方法や時刻によって進化する為、まだ見ぬフレーバーのマホイップがいるかもしれません」
「先生、マホミルに渡すアメざいくってキヴォトスで売っているものでもいけるの?」
今度は柚鳥 ナツが質問して来た。
「はい。先ほど進化に使用したアメざいくはキヴォトスで売られていたものです」
「先生、マホイップの生息地って何処にあるんですか?」
最後に杏山 カズサが質問する。
この質問には他の生徒も気になるようで目の色がなんとなく変わっているように見えた。
「マホイップについてはまだ野生の個体はいないようですが、マホミルは野生の個体を複数確認されているようです。後ほど生息地について教えましょう……ですが、マホミル以外の野生のポケモンがいますので注意してください。それとくれぐれも乱獲しないように」
「「「はーい!」」」
「では、今日の講座はここまでとします。次回はミツハニーとビークインについてお話しするので次回もぜひ参加してくださいね?」
=彼女は例外中の例外である=
ごうわんポケモンのキテルグマ……その可愛い見た目と違いとても危険なポケモンである。
圧倒的な筋力を持ち、キヴォトスの生徒でも戦えばただでは済まないだろう。
「……えーっと?」
だが、どの世界でも例外や規格外は存在する。
例えばキテルグマに現在進行形で抱き着かれている聖園 ミカが正にそうだ。
普通の生徒なら背骨を折られているところだが、ミカは「この子意外に力強いね~☆」と何ともない様子である。
「……くぅ?」
満足したかのようにキテルグマはミカを離す。
そして「何ともないの?」と言わんばかりに首をかしげた。
「か、可愛いじゃん……」
ミカはそんなキテルグマに一目惚れをした。
=似たもの同士=
「……で、ミカさん。そのモモフレンズにいそうな生物は何なのですか?」
「さっき仲良くなった☆」
「いえ、そうではなくてですね……」
桐藤 ナギサはミカが連れて来たキテルグマを見て頭を抱えた。
「ふむ……このポケモンはキテルグマと言うらしい」
連邦生徒会から支給されたポケモン図鑑を使用して百合園 セイアはキテルグマについて調べる。
図鑑に書かれている説明文を読んだ後、セイアはミカにこう言った。
「ミカ、その子は家で飼えないから元の場所に返してきなさい」
「えぇー、なんで?」
「このキテルグマと言うポケモンは危険だからだ」
セイアは二人にキテルグマについて説明する。
「……ミカさん、そのポケモンに何もされませんでしたか?」
「いきなり抱き着かれたこと以外は何もされてないよ☆」
「既に何かされた後じゃないですか!?」
ナギサは「大丈夫なのですか!?」と慌てた様子で問うとミカが「全然平気だよ☆」と答える。
確かに大きな怪我はしていないようだ。
「セイアちゃん、この子って本当に危険なの?」
「図鑑の説明が正しければ戦車を単体で軽々ひっくり返せるだろうな」
「それくらいなら私でも出来るよ☆」
「……あぁ、そうだったな」
キテルグマと同等のパワーを持つミカだからこそ抱き着かれても無傷なのだろう。
そう考えるとキテルグマはこのままミカに任せた方がいいのではないか?……セイアとナギサはそう考えた。
「確かポケモンを捕獲できるモンスターボールとやらも一緒に支給されていたな?」
「えぇ……万が一キテルグマが暴れた場合を想定した方がいいということですね?」
「そう言うことだ」
一度モンスタボールで捕まえれば暴走しても止められるだろう。
「つまり、この子と一緒にいていいの?」
「ミカさんが責任をもってお世話をするのが条件です」
「うん、もちろんするよ☆」
こうしてトリニティにヤバイコンビが結成されるのであった。
=一方そのころ……(例のあの子は関係ありません)=
「あら、あなたは……」
「ミィ?」
浦和 ハナコはうさぎポケモンのミミロップと出会った。
ブラウンとクリーム色のニーソックスを履いているかのような毛並みの脚線美を持つポケモン界のバニーガールである。
「…………」
「…………」
互いに数秒見つめあった後、がっしと握手をする。
「私にはわかります……あなたは私と同じです」
「ミィミィ!」
「私と共に高みを目指しませんか?」
「ミィミィミィ!!」
ここでもまたヤバイコンビが結成された。
なお、このミミロップがオスであることはハナコはまだ知らない……
=レポート13のポケモンおよびトレーナー=
先生:マホイップ(キャラメルミックス)
ミカ:キテルグマ
ハナコ:ミミロップ
今回はトリニティ編でした。
放課後スイーツ部はマホイップを相棒にするかは未定です。
ミカとキテルグマのコンビは個人的にはベストマッチかと思います。
ハナコとミミロップは……うん、異論は認めるよ。
では、次回もお願いします。