ブルアカ×ポケモン   作:クロの騎士

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レポート15

=どちらかと言うと変化の術では?=

 

「主殿主殿!」

 

 と久田 イズナが部屋にやって来た。

 

「イズナは新しい忍法を習得しました! 早速実演します!」

 

 イズナはポケットからけむりだまを取り出す。

 

「イズナ流忍法分身の術!」

 

 けむりだまをを床に叩き付ける。

 玉が壊れて煙が発生しイズナの体を完全に隠す。

 そして、煙が晴れるとイズナが二人になっていた。

 

「主殿、どうですか?」

 

「うーん……イズナ、耳と尻尾を見てみな」

 

「耳と尻尾……ふぁ!?」

 

 二人の内一人のイズナは耳と尻尾が黒かった。

 

「うぅ……分身の術失敗です」

 

 ガックリと頭を下げるイズナ。

 隣にいたイズナはわるぎつねポケモンのゾロアに姿を変えてイズナの頭に乗っかる。

 

「精進あるのみだよ……それじゃあ、私は資料室に用があるからゆっくりしてね」

 

 先生はそう告げて部屋を出る。

 それから五分後、先生はユウカと一緒に部屋へ戻って来た。

 

「あれ……イズナ? いつ来たんだい?」

 

「……え?」

 

 先生は今までユウカと共に外出していた。

 では、イズナと一緒にいた先生は何だったのか……

 

 先程シャーレの屋上から白い狐が飛び降りたのであった。

 

=こうごうせい=

 

 百鬼夜行連合学院の縁側にて和楽 チセがボーッと空を見上げていた。

 

「チセちゃん、何をしているんですか?」

 

 桑上 カホはチセを見かけて声を掛ける。

 チセはゆっくりとカホの方へ顔を向けた。

 

「えーっと……日光浴?」

 

「日光浴ですか……では隣にいるのは何ですか?」

 

「隣……?」

 

 チセは左に顔を向ける。

 そこにははなかまポケモンのラランテスがいた。

 どうやらラランテスも日光浴をしているようだ。

 

「えーっと……解んない」

 

「そうですか。解らないですか」

 

 チセ様は今日も可愛いな……とカホは緩んだ表情をする。

 

「いや、そのポケモンについて調べんのか?」

 

 と天地 ニヤはツッコミを入れた。

 

 その後、チセとラランテスが共に縁側にて日光浴をしているところを度々見掛けるようになったと言う……

 

=モフモフに包まれておやすみなさい=

 

 何処からか綺麗な歌声が聞こえて来る。

 その声に誘われて春日 ツバキはそちらの方へと向かう。

 

「……いた」

 

 声の主に辿り着いた。

 そこにいたのはハミングポケモンのチルタリスである。

 

「羽フワフワそう……触っていい?」

 

 そうツバキがと問うとチルタリスはコクリと頷いた。

 

「……やっぱりフワフワ~」

 

 まるで綿菓子のような柔らかさ。

 この翼で包まれて眠れば最高だろう……そんなことを考えていると、その思いを察したのかチルタリスが自らツバキの身体を翼で包み始めた。

 

「最高……それじゃあお休み」

 

 チルタリスの翼に包まれたツバキは目を閉じる。

 綺麗な歌声が心地よく耳に入る……まるで子守歌だ。

 ツバキにとって今までで一番のいい睡眠

だったのは言うまでもないだろう。

 

=イトマルの糸=

 

 今日はポケモン講座の日である。

 本日のお題はいとはきポケモンのイトマルだ。

 

「イトマルの口やお尻から出す糸はかなり丈夫で出来ており、十キロの岩を乗せても切れることはありません」

 

 私の方に乗っていたイトマルは天井に向かって口から糸を吐き、天井へとぶら下がった。

 

「この丈夫な糸で漁師が投げ縄に使用したり警察が犯人捕縛の為のネットとして使用する例があります」

 

「あ、あの……その糸を後で貰えないでしょうか?」

 

「こちらにもお願いします」

 

 ヴァルキューレ警察学校の子とオデュッセイア海洋高等学校の子がイトマルの糸を所望してきた。

 

「もちろんいいですよ」

 

 私は二つ返事で答えて話を続けた。

 

「後はこの糸で編み物をしたり……顔に巻いて美容に使うこともあるそうです」

 

 美容と言う言葉に参加していた生徒たちが目を輝かせる。

 

「牙や角には毒があります。少量ですが相手を麻痺させるには十分なのでくれぐれも不要に近づかないように……では、今日の講座はここまでとします」

 

 そう釘を刺してから講座を終えて希望者にイトマルを提供した。

 

(それにしても、やはりむしポケモンの日は参加者が極端に少なくなるな……)

 

 ミツハニとビークイーンの時は満員だったが、今日の講座は十人もいなかった。

 どうやらどの世界でも少女たちの興味は同じらしい。

 

 なお、数分後には各学校のトップを含めて多くの生徒にイトマルについての問い合わせがありました。

 

=アギャス!=

 

「…………」

 

「アギャス!」

 

 明星 ヒマリは現在とあるポケモンと出会った。

 まるで龍のような生物と言うより機械みたいなポケモンだ。

 

「確かパラドックスポケモンでしたか? 未来から来たと言う……」

 

 襲っては来ない。

 だが、ジッとこちらを見ている……正確にはヒマリが持つランチボックスだ。

 中身はサンドイッチである。

 

「…………」

 

 試しにランチボックスを持って左に右に動かす。

 すると目の前のポケモンはランチボックスの方へと顔を動かした。

 

「……食べますか?」

 

 ヒマリはサンドイッチを取り出して見せる。

 目の前のポケモンはヒマリの方へと近づきサンドイッチの匂いを嗅ぐ。

 そして、パクリとサンドイッチを食べ始めた。

 

=タイムマシンの有無=

 

「……と言う訳で懐かれました」

 

 ヒマリがミライドンに乗ってやって来た。

 何でもサンドイッチをあげたら懐かれたようだ。

 

「パラドックスポケモンは凶暴な個体が多いのだけれど……」

 

「これが超天才清楚系美少女ハッカーの魅力なのです」

 

 いや、ヒマリの魅力と言うよりサンドイッチの魅力ではないだろうか?

 私の知るミライドンもサンドイッチが好きだったから、もしかしたらミライドンの好物なのかもしれない。

 

(それにしても、ミライドンまで現れたとなればタイムマシンの存在をやはり疑うべきかな?)

 

 生きている未来のパラドックスポケモンはミライドンが始めてである。

 もしも本当にタイムマシンがあるのなら、誰かに悪用される前にこちらで抑えておくべきだろ。

 

=レポート15のポケモンおよびトレーナー=

 

イズナ:ゾロア

チセ:ラランテス

ツバキ:チルタリス

ヒマリ:ミライドン

 




イトマルの講座に出ていたのは全員モブちゃんたちです。
チセとラランテスはそんなに違和感ないでしょう。
ツバキとチルタリスも的外れではないかと思います。
ヒマリとミライドンはただ単にヒマリを車椅子の代わりにミライドンに乗せたかっただけです……異論は認めます!

では、次回もよろしくお願いします。
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