ブルアカ×ポケモン   作:クロの騎士

17 / 27
レポート17

=砂漠の悩み=

 

 アビドス高等学校に今月分の支援物資を届に来た。

 

「弾薬に食料に水にその他備品……アヤネ、確認をお願い」

 

「はい……大丈夫です。問題ありません」

 

 確認後、アヤネから受け取り証明のサインを貰う。

 

「ありがとう。じゃあ、運び入れようか」

 

「解りました。メタング、そちらのコンテナをお願いします」

 

「メタ!」

 

 アヤネの相棒であるてつツメポケモンのメタングがコンテナを運ぶ。

 私とアヤネもそれぞれ物資の入った段ボールを倉庫へと運び始めた。

 

「それで最近はどうだい?」

 

 私はアヤネに問う。

 

「借金についてはもう悩まなくて済みました……後の問題はアビドスの砂をどう片付けるかですね」

 

 元々借金の理由は砂嵐に遭った街の復興である。

 今も街は砂で埋もれているので復興にはお金もそうだが時間も労力も多く掛かるだろう。

 

「ここ最近の議題はまさにその解決方法なのですが……」

 

「いい案は出ないんだね」

 

「はい……」

 

 借金返済の為にアイドルやバスジャックや銀行強盗やマルチ商法を素で提案していた例がある。

 何となく会議の様子が想像できた。

 

「本当に困ったら私を頼っていいからね?」

 

「いえ! 先生にこれ以上ご迷惑は―――」

 

「いいんだよ。なぜなら私は先生で君たちは生徒……そうでなくとも子供が大人に頼るのはどの世界でも共通だからね」

 

「先生……ありがとうございます。ですが、もう少し私たちで解決方法を模索します」

 

「うん、解ったよ」

 

 私はアヤネの考えを尊重し、しばらく見守ることにした。

 

=アリウスの現在=

 

 ベアトリーチェの支配から解放されたアリウス生徒たちは現在シャーレの監視下で暮らしている。

 一部の生徒はアビドスやミレニアムに編入予定。

 アリウススクワッドを含めた数名はこのままシャーレ預かりになる予定である。

 

「先生、失礼する」

 

 サオリと彼女の相棒であるネコイタチポケモンのザングースが部屋に入って来た。

 

「フィールドワークに出ていた各員の報告書をまとめて持ってきた」

 

「あぁ、ありがとう」

 

 私は報告を受け取る。

 現在、アリウスの生徒たちには各自治区に生息するポケモンの調査や保護したポケモンの世話などを頼んでいる。

 

「素晴らしい。よく観察している……ところで今の暮らしは慣れたかな?」

 

 資料を読み終えてから私はサオリに問う。

 

「皆、まだ慣れないと言った感じだ。マダムが夢に出て来る者もいると言う」

 

「サオリ自身はどうだい?」

 

「……私も同様だ」

 

 暖かい寝床に美味しいご飯そして仲間と切磋琢磨出来る学び舎……それらが当たり前ではない環境下にいたのだから無理もないだろう。

 

「ゆっくりと慣れればいいさ……君たちの悪夢はもう終わっているのだからね」

 

「そうだな……そうさせて貰う」

 

=ゴースト対策=

 

「最近、学園内で幽霊を見たと言う生徒がいるそうです」

 

 現在、トリニティのシスターフッドに所属する伊落 マリーから相談を受けている。

 

「恐らくゴーストタイプのポケモンが出現したんだろうね」

 

「どうしたらよろしいでしょうか?」

 

 ゴーストポケモンはイタズラ好きな個体が多い。

 彼らは遊びのつもりでも相手は怯えてしまう。

 現に眠れないと言う子もいるそうだ。

 

「そうだね……そうだ、ちょうどいい子がいるよ」

 

 私はとあるポケモンをマリーに預けた。

 そのポケモンとは……

 

「ぷりぃ!」

 

 ふうせんポケモンのプリンである。

 

「しばらくこの子と一緒に夜の巡回をしてみるといいよ」

 

「解りました」

 

 一週間後。

 プリンの十八番であるうたうのおかげでゴーストタイプのポケモンの目撃数が減ったらしい。

 また、生徒たちがグッスリと安眠していると言う話だ。

 

=ひと狩り行こうぜ!=

 

 デカグラマトンの一種……第一セフィラ・ケテル。

 現在、ケテルは二十匹のポケモンと戦闘中である。

 そのポケモンとはハンマーポケモンのデカヌチャンとその進化前であるカヌチャンとナカヌチャンだ。

 

「ぬちゃ!」

 

 デカヌチャンの合図でカヌチャンとナカヌチャンが一斉に攻撃を開始。

 ケテルの攻撃をまもるやリフレクターで防御しつつでんじはでまひ状態にする。

 ダメージを負えば後方でねむるを使用して体力を回復し、再び前線へと戻る。

 更にこれらはすべて陽動であり、デカヌチャンがつるぎのまいで最大まで攻撃力を上げ……そして、デカハンマーでケテルを機能停止に追い込んだ。

 

「ぬちゃ!!」

 

 機能停止したケテルにデカヌチャンたちが群がり、各々ケテルのパーツを剥ぎ取って行く。

 そして、バラバラになったケテルのパーツはミレニアムのエンジニア部まで運び込まれた。

 

「……今日も大漁」

 

 運び込まれるパーツを見て、猫塚 ヒビキは一人静かに感想を述べた。

 

=そして彼は現実逃避をする=

 

「……エンジニア部に運ばれているパーツはデカグラマトンの物ではないかとリオ会長が言っていました」

 

「クックッ……今日もいい天気ですね」

 

「黒服……」

 

 ユウカの報告に黒服は現実逃避をし、そんな黒服に同情するかのような視線を向ける先生であった。

 

=レポート17のポケモンおよびトレーナー=

 

アヤネ:メタング

サオリ:ザングース

マリー:プリン

 

その他

エンジニア部所属

デカヌチャン、ナカヌチャン、カヌチャン




アヤネはドローンでの支援がメインなのでメタングにしてみました。
サオリとザングースは何となくイメージでマリーとプリンも同様です。
デカヌチャンたちは誰かのパートナーと言うよりエンジニア部の協力者(ポケモン)にしました。

では、次回もよろしくお願いいたします・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。