=甘くない悩み=
わたあめポケモンのペロッパフはふわふわした体毛に包まれており、その見た目はまるで綿菓子のようなポケモンである。
普段から甘い物ばかり食べているため、その体毛は甘くベタベタしている。
一日に自身の体重と同じくらいの糖分を摂取しており、足りないと機嫌が悪くなってしまう……
「ハスミ先輩にそっくりっす……って本人に言ったら怒られたっす」
「それは当たり前のことだよ」
仲正イチカの言葉に私はそう返した。
で、当の本人であるハスミはペロッパフに頭を埋めている。
どうやらペロッパフと一緒に甘い物を食べているせいでいつも以上にカロリーを摂取しているのだそうだ。
つまり今は後悔中らしい。
(正義実現委員会の仕事はハードだから摂取した分は消費していると思うけど……)
このような女性の悩みを男の私がどうこう言うのはデリカシーがないだろ。
私は思うだけで決して口には出さなかった。
=最高のダイエット?=
「話は変わるっすが、とある生徒が白いキノコみたいなポケモンに襲われたって報告があったっす」
「白いキノコ……もしかするとネマシュかな?」
シッテムの箱の画面にはっこうポケモンのネマシュを表示してイチカに見せた。
「他の生物からエネルギーを吸い取る能力があって……その生徒は無事かい?」
「無傷っす。その生徒はヨーテリーってポケモンを相棒にしていたようで、ヨーテリーのほえるで襲ってきたポケモンが逃げ出したそうっすよ」
「それはよかった」
すると、話を聞いていたハスミがペロッパフから突然頭を上げた。
「イチカ、そのネマシュと言うポケモンが出現した場所を教えてください」
「それはいいっすけど……もしかして、ネマシュにエネルギーを吸い取らせてダイエットするとか考えてないっすよね?」
「何を言いますか……ポケモンの保護は立派な正義実現員会の任務……そう、これは任務なのです!」
ダイエット目的なのはバレバレである。
「……先生、どう思うっすか?」
「あはは……ほどほどにね」
私は苦笑いするしかなかった。
=ゲーム開発部は今日も元気である=
「うわーん! ゲームの題材が決まらないよ!」
ゲーム開発部の部室にてモモイが嘆く。
そんな彼女をモモイの相棒であるプラスルとミドリの相棒であるマイナンが応援をしていた。
「このままじゃ部費が……部費が!!」
「お姉ちゃん落ち着いて」
モモイを落ち着かせるミドリ。
この数ヶ月ゲーム開発部は何も成果がなかった。
ゲーム開発がそう簡単に出来ないことはユウカも理解しているが、それでも進捗ゼロの状況に「このままだと部費がゼロになるわよ?」と釘を刺したのである。
「先生に相談してみるのはどうでしょうか?」
「姫、先生に頼るのはまだ早いと思います」
アリスの案にケイが答える。
未だにケイはアリスと同じボディにいるため、まるで一人二役をしているかのようだ。
「ポケモンを題材にしてみたらどうかな?」
はごもりポケモンのクルマユを抱えたユズがそう提案した。
「ポケモンを題材……それだ!!」
モモイは提案に賛成した。
ミドリ、アリス、ケイも同様である。
こうしてゲーム開発部はポケモンを題材にしたゲーム開発を進める。
ああでもないこうでもないと話し合いをする彼女たちを見て、マギアナが少し動いていたのは誰も知らないことである。
=あったかもしれない話=
「先生!」
声を掛けられて振り返る。
そこには銀鏡 イオリと彼女の相棒であるヘルガーがいた。
「やあ、イオリにヘルガー。見回り中かい?」
「うん、そうだよ。その途中で先生を見掛けて……ちょっと聞きたいことがあるんだ」
「何かな?」
イオリは少し言い難そうにしていたが、意を決して口を開いた。
「先生って足フェチだったりするのか?」
「……え?」
予想外の質問に一瞬思考が停止した。
「いや、それはないよ……どうしてそんなことを聞いたのかな?」
「ここ最近、先生に足を舐められる夢を見るんだ」
「成る程……それでか」
別個体のダークライが現れたのかな?
被害報告はイオリ以外に無いけど……警戒しておこう。
「イオリ、私は足フェチではないけど信じるかどうかはイオリ自身の判断に任せるよ。それからその夢が苦しいようなら私に相談してね」
「うん……解った」
この時の私はイオリの夢は悪夢と考えていたが、イオリからしたらそれは悪夢でないことを知らないのであった。
=レポート18ポケモンとトレーナー=
ハスミ:ペロッパフ
モモイ:プラスル
ミドリ:マイナン
ユズ:クルマユ
イオリ:ヘルガー
ユズとクルマユは個人的には合っていると思います。
ペロッパフは最初スイーツ部かレイサのパートナーにしようとしたんですが、ペロッパフを調べたらハスミの方が合ってるのでは?と思いそうしました。
では、次回もよろしくお願いします。