ブルアカ×ポケモン   作:クロの騎士

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レポート21

=お呼びじゃなくても=

 

 現在、シャーレの執務室にて書類整理をしている。

 

「っ!? 紙で指を切ってしまった……」

 

 フィールドワークに出ると怪我をすることもあるのでこれくらいは何ともない。

 だが、少しの傷でもそこから菌が入って大変なことになるかもしれないので消毒した後で絆創膏を張ろうと思う。

 

「先生! 怪我をなされたんですね!?」

 

「ラッキー!?」

 

 突如として目の前の現れたのは鷲見 セリナと【たまごポケモン】のラッキーである。

 恐らくテレポートを使用したのだろうが……ラッキーはテレポートを覚えただろうか?

 と言うか、どうやって怪我をしたことを知ったのだろうか?

 

「うん、紙で指を切ってしまってね……今から処置をするつもりだよ」

 

「それなら私たちにお任せ下さい!」

 

「ラッキー!」

 

 うーん……気持ちは有り難いのだが、態々彼女たちの手を借りるようなことでもないだろう。

 しかし、好意を無下にするのも気が引ける。

 

「……解ったよ。せっかく来てくれたのだからお願いするよ」

 

「はい! それでは手当しますね」

 

「ラッキー」

 

 私はセリナとラッキーに指の手当をして貰う。

 その後、資料整理まで手伝ってくれた。

 とても優しい子たちである。

 

=鉄蛇VS鉄蛇=

 

 アビドス周辺の砂漠にて、第三セフィラ・ビナーと【てつへびポケモン】のハガネールが交戦していた。

 ハガネールは通常個体ではなくオヤブンと呼ばれる個体である。

 

 ビナーはミサイルを発射する。

 それをハガネールがアイアンテールで薙ぎ払う。

 

 ミサイルが効かないと理解したビナーはレーザーを放つ。

 だが、ハガネールはまもるを使用して攻撃を防いだ。

 

 真面に戦っても効果が無い。

 そう理解したビナーは地面に潜り、その衝撃で砂嵐が発生させた。

 

 視界を奪い、尚かつ地面の中から奇襲する作戦。

 しかし、この作戦もハガネールに対して効果は無かった。

 

 ハガネールも地面に潜りビナーを見つける。

 そのままビナーを巻き付き、ビナーの装甲に向かってかみくだくを使用。

 

 束縛からどうにか抜けようと暴れるビナーだったが、バリバリと装甲を喰われて行く。

 徐々に抵抗が弱まり……そして、完全にその機能を停止した。

 

 良いエサを手に入れたハガネールはビナーを自身の巣へと運ぶ。

 そんな光景を見ているとある三人組がいた。

 

「ふふふ、ビナーはデカグラマトンの中で最弱」

 

「最弱はケテルじゃ……」

 

「現実逃避しているだけだから真面目に応えなくていい」

 

 マスクをしている少女、目隠しをしている少女、イヤーマフをしている少女の順にそう言うのであった。

 

=未来は不透明がちょうどいい=

 

「先生に会ったあの日から未来予知の能力が失われたようだ」

 

 そう言うとセイアは紅茶を飲む。

 彼女の膝の上には【ことりポケモン】のネイティが眠っていた。

 

「完全に能力を失ったのかい?」

 

「どうだろう? まあ、この世界の私にはもう不要のものだからどちらでもいいさ」

 

「確かに別の……いや、本来の世界の未来を見てもこちらの世界には関係ない話だからね」

 

 本来の世界……そこではポケモンたちはおらず私ではない別の人物が先生をしている正常な世界。

 セイアが見た未来は恐らくすべてその正常な世界の物だったのだろう。

 

「そもそも未来なんて物は可能性の一種にしか過ぎない。何かしらの力が加われば簡単に変化してしまう不確定なもの……現にこの世界に私やポケモンたちがいるのが何よりの証拠ではないかい?」

 

「その通りだ。私の見た未来はただの可能性……絶対ではなくあり得たかもしれない選択肢の一つにしか過ぎない。先生と出会えてそのことに気付いたよ」

 

 セイアはティーカップを置くと優しくネイティを撫で始める。

 その表情は何だか晴れ晴れとしているように見えた。

 

=フィールドワーク ゲヘナ編(1)=

 

 ゲヘナ自治区にはヒノム火山と言う場所が存在している。

 

「マグマッグやヒノヤコマ……流石に火山と言うだけあって【ほのお】タイプのポケモンが多いね」

 

「はい! たくさんポケモンがいます」

 

 アロナがシッテムの箱の写真機能でポケモンたちを映して行く。

 私も双眼鏡でポケモンたちの様子を確認し、双眼鏡を降ろして私はクルリと後ろを向いた。

 

「護衛ありがとね、ヒナ」

 

「礼は不要よ。ゲヘナに生息するポケモンについて調査するのも風紀委員の仕事だから」

 

 と言うヒナの羽がピクピクと少し動く。

 うん、解り易いな~。

 

「それにしても、ポケモンと言う生物は本当に色々な種類がいますね」

 

 アコが思っていたことを言う。

 彼女の近くには【れいこくポケモン】のレパルダスがヒナのアブソルと一緒にビニールシートの上でくつろいでいた。

 

「私の世界では千以上種類がいるからね」

 

「そ、そんなにいるんですか?」

 

 驚くアコにコクリと頷いた。

 

「棲む場所によってその土地に適した姿になるポケモンが沢山いるんだ……もしかしたら、キヴォトス独自の姿のポケモンも生まれるかもしれないね」

 

 とそんなことを話していると……

 

「わははは! 今日は此処で温泉開発だ!」

 

「「「おー!!」」」

 

 団体さんが現れた。

 

「アレは温泉開発部……」

 

「温泉開発部?」

 

「美食研究会と同様テロ集団よ」

 

 聞いたことがある。

 温泉が好きな集団でところ構わず温泉を掘ろうとしているらしい。

 

「と言う訳でドリュウズ、まずは穴を掘れ」

 

「どりゅ!」

 

 恐らく先頭にいる白衣を着た子が温泉開発部の部長である鬼怒川 カスミで彼女の隣にいる【ちていポケモン】のドリュウズはパートナーなのだろう。

 

「先生、ちょっと彼女たちを黙らせて来るわね」

 

「私も行きます。レパルダス、着いてきて」

 

 ヒナとアコはそれぞれアブソルとレパルダスを連れて温泉開発部へと向かう。

 その後、風紀委員会のワンサイドゲームであったことは言うまでも無いだろう。

 

=レポート21のポケモンおよびトレーナー=

 

セリナ:ラッキー

セイア:ネイティ

アコ:レパルダス

カスミ:ドリュウズ




ピカイブ(ポケモンレッツゴー)では技マシンとしてテレポートがあり、ラッキーがテレポートを覚えるみたいです。
セリナとテレポートラッキーの組み合わせはベストマッチではありませんか?
セイアはネイティ(ネイティオ)、カスミはドリュウズがやはり合います。
アコのレパルダスは雰囲気的にそうかな~と思いました。

では、次回もよろしくお願いします。
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