ブルアカ×ポケモン   作:クロの騎士

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レポート26

=眠れる巨人=

 

「カムラッド、此処が例の場所だ」

 

 チェリノのマンムーから降りる。

 目の前には古い神殿が存在していた。

 

「キッサキシティ……私のいた世界にある神殿に似ているな」

 

 数日前にレッドウィンターの自治区で発見されたらしい。

 ポケモンや道具が流れ着いているのだから建物が向こうの世界から来ても不思議ではない。

 ただ、これが本当に私のいた世界の物かは今のところ不明である。

 

「取り敢えず、中に入ってみるか」

 

 私はチェリノと数名のレッドウィンター生徒を連れて神殿の中に入る。

 どうやらこの神殿は広い部屋が一階層あるだけらしい。

 だが、部屋の奥に予想通りの巨大なポケモンが眠りについていた。

 

「レジギガス……やはりあのポケモンがいるか」

 

「この巨大な像はポケモンなのか?」

 

「うん、そうだよ」

 

 チェリノの問に頷いて答えた後、レジギガスに近づく。

 

「大地を司るポケモンと呼ばれていて、天変地異や大災害が起きた時に目覚めてポケモンや人々を守ったと言う伝承もあるんだ」

 

「ほう、では守り神と言ったところだな」

 

「そうだね。でも、怒らせると怖いポケモンだから無理に起こそうとせずにこのままにしておくのが良いと私は思うよ」

 

「うむ、カムラッドが言うのであればそうしよう」

 

 チェリノはこの神殿に警備を数名配置し、神殿に誰も近づかせないようにした。

 もしも神殿に入りたい場合は、私とチェリノの許可が必要になる。

 

=火口に棲むポケモン=

 

「キキキキ、よく来たな先生」

 

 マコトに呼ばれてゲヘナ学園を訪れていた。

 

「早速だがこれを見てくれ」

 

 と一枚の写真を渡される。

 そこには上空から山の天辺を映し出した物らしく、火口近くに一匹のポケモンがいるが見えた。

 

「間違いなくヒードランだね」

 

「……そのヒードランとはどんなポケモンだ?」

 

「【かこうポケモン】と呼ばれている伝説のポケモンさ」

 

「ほう……」

 

 マコトが明らかに何かを企むような顔になった。

 

「一応言っておくけど今の君たちでは敵わないし従えられもしない……例えヒナでもね」

 

「心配するな。ポケモンの高い能力やその危険性は百も承知だ。しかし、伝説のポケモンがゲヘナにいると言うことだけでも強みになるとは思わないか?」

 

「……それはどうだろうね?」

 

 ミレニアムやトリニティには伝説のポケモンがおり、しかも従えている状況だ。

 まあ、そのことをマコトに言うと何をしでかすか解らないので黙っておくことにした。

 

=死者を蘇らせし虹色の鳥=

 

「先生、死者を蘇らせるポケモンとかいるの?」

 

 シャーレを一人で訪れていたホシノが唐突に聞いて来た。

 

「そうだね……【にじいろポケモン】のホウオウはかつて命を落とした三匹のポケモンを蘇らせたと言う伝説があるよ」

 

「そのホウオウってこのキヴォトスにいるの?」

 

「今のところはいなさそうだよ。そもそもホウオウは心正しき者に現れると言う伝説のポケモン……そう簡単に出会えるポケモンじゃないからね」

 

「……そうなんだ」

 

 しばらく沈黙が続く。

 そして、顔を下に向けていたホシノがいつも通りの表情で私の方を見た。

 

「おじさんじゃあ一生ホウオウには会えないね~」

 

「それは解らない……一つ言っておくけど、ホウオウに会えたとしても死者を蘇らせてくれるとは限らないからね」

 

 私はそうホシノにそう告げる。

 ホシノがどうして死者を蘇らせるポケモンについて聞いたのか……その理由は何となく想像がついた。

 

(彼女に隠し事をしている時点で私もホウオウには一生会えないだろうな)

 

 まあ、そもそも私は心正しい者ではないけどね。

 

=裁きの雷=

 

「ポケモンには特性や技で天候を変えるものもいる」

 

 ミレニアムにて、リオと二人で会話をしていた。

 

「生息地が変わらない限り天候が突然変わると言う現象はエリアが限られているだろうし、変わっても短時間で元に戻ると思うけど……」

 

「はい、先生の仰る通りです……ただ例外もあるようです」

 

 リオは天候変化に関する資料を渡してきた。

 私はその資料に目を通す。

 

「突然の雷……しかも場所が移動しているね」

 

「やはりそこに気付きましたか」

 

 雷を落として移動するポケモン……その心当たりが一つある。

 

「ボルトロスと言うポケモンがその候補に上がるかな?」

 

 シッテムの箱の画面に【らいげきポケモン】のボルトロスを映してリオに見せた。

 

「このポケモンは雷と夏を司る伝説のポケモン。大空を飛び回り雷を落とし、その土地の土壌を鍛えていると言われている」

 

「……悪しき者に裁きの雷を落とすポケモンではないのですか?」

 

「そんな伝承は聞いたことないけど……どうしたの?」

 

「雷が落とされた場所はすべてカイザーコーポレーションに関わる場所なので……怪我人はいないと報告は受けているわ」

 

 成る程ね。

 

「カイザーのやっていたことに怒りを抱いて雷を落としたと言うこともあり得る話だね」

 

 ポケモンだって感情のある生物である。

 怒りや憎しみを抱いて行動することだってもちろんあるはずだ。

 

=レポート26のポケモンおよびトレーナー=

 

チェリノ:マンムー

 

その他

レッドウィンター:レジギガス

ゲヘナ:ヒードラン

未定:ボルトロス

 




今回は伝説のポケモンがメインの話でした。

では、次回もよろしくお願いします。
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