恐らくここから大きく原作とことなるので時系列を言うのはこれで最後になると思います。
=簡単な任務・・・そう思っていた=
「……ここは何所だ?」
目覚めたサオリは体を起こして辺りを見渡す。
窓のないが電光のおかげで明るい部屋……あるのは自身が寝ていたベッドのみ。
(何が起きた?)
自分たちはマダムの命令でシャーレの先生を暗殺しに来た。
シャーレのオフィスに侵入したところまでは覚えている……その後何が起きたか解らない。
(捕まったのか?……皆は何所だ?)
と考えていると、部屋の中に金色の巨大なリングが出現する。
そのリングの中から誰かが出てきた。
「やあ、気分はどうだい?」
ターゲット……シャーレの先生だ。
武器は無いが任務を遂行しようと先生に向かって行こうとしたが、思うように体をが動けなかった。
「今の君はまひ状態だから無理はしない方がいいよ」
(……何かしら対策するのは当たり前か)
何が起きたかは解らないがこれだけは理解した……自分たちは敗北したのだ。
=悪夢はお前に相応しい=
任務は失敗した。
敗者をマダムは許さない……恐らく戻っても待っているのは死だろう。
「他の皆は?」
「無事だよ。それぞれ小部屋で監視中さ」
それを聞いてサオリは内心安心した。
「君たちはアリウスの生徒ですね? マダム……君たちがそう呼んでいる者の命令で私の命を奪いに来た……そうだね?」
「…………」
「沈黙は肯定と同じだよ?」
すべてを見抜かしているかのようだ。
もしかすると本当に何もかもお見通しなのかもしれない。
(最初から勝負にもならなかった……と言うことか)
マダムの支配から抜け出せないように、目の前の男は戦ってはいけない存在だと認識した。
「……じゃあ、マダムとやらに挨拶をしないとね」
と先生が言った瞬間、景色が見覚えのある場所へと変わった。
「初めましてマダム……いえ、ベアトリーチェ。私はシャーレの先生です」
ここは地下墓地(カタコンベ)の先にある自分たちアリウスの自治区。
そして、眼前にいるのはサオリ自身が良く知る人物……そうマダムだ。
「サオリ……任務は失敗したのですね」
マダムことベアトリーチェは頭部に存在する無数の眼がサオリを見る。
この使えないガラクタの処遇は後で考えるとして、まずは最優先事項の方から片付けよう。
「初めまして先生………そしてさようなら」
ベアトリーチェの体が変貌した。
いわゆる戦闘形態であるその姿は正しく異型の化け物と言える。
「どうやらあのポケモンとやらはいないようですね……これなら簡単に始末出来ます。先生をやった後はサオリ貴女もです……もちろん、他のアリウススクワットも仲良くあの世に送って上げましょう」
完全に勝った気でいるベアトリーチェに対し、先生はこう告げた。
「いつから私の手持ちがあの子だけだと思っているのです?」
先生の影から一体のポケモンが現れる。
それは黒服たちを監視しているポケモンと別の種類……ベアトリーチェに悪夢を見せる存在。
「ダークライ……ダークホール」
ダークライと呼ばれたポケモンは黒いエネルギーを放つ。
「なぁ……」
直撃を受けたベアトリーチェはその場に倒れた。
ダークライのダークホールは相手をねむり状態にする。
更にダークライは寝ている者に悪夢を見せる能力を持つ。
現在、ベアトリーチェは強烈な悪夢を見ている。
「さて……これの後片付けは任せていいかな?」
先生はそう問うと、いつからそこにいたのかタブレットを持った首のない男が立っていた。
「はい、お任せください」
「そうか……よろしくね。えっと……」
「私はゲマトリアのゴルコンダと申します」
「うん……よろしくゴルコンダ」
ゴルコンダと名乗った男は悪夢にうなされているベアトリーチェ回収した後、何処かへと姿を消す。
それを確認してから唖然とするサオリの方を見た。
=アリウスの処遇について=
「これで君たちは自由……と言いたいところだけど残念ながらそう言う訳には行かないんだよね」
マダムことベアトリーチェがいなくなったことでアリウスは統率力を失うことになる。
恐怖で縛られ憎悪を糧にして来た生徒が自由の身になればどう言うことになるか……火を見るよりもファイヤーだろう。
「君たちアリウスは当面の間シャーレ預かりになる。まずは最低限人並みの生活に慣れて貰う……話し訊いてる?」
「あ、あぁ……すまない。あまりにも唐突な出来事に混乱している」
「まあそうなるよね……まあ、まずはアリウスの生徒たちに説明をしないとだ……その為に君に協力して欲しい」
「……解った。協力する」
「ありがとう。そう言えば名前を聞いてなかったね」
「あぁ、私は錠前 サオリだ。よろしく頼む」
こうしてベアトリーチェの支配からアリウスの生徒を救うことが出来た。
彼女たちには今まで苦しんできた分を幸せな生活を歩んで欲しい。
その為に私は先生として頑張らないとである。
=後処理=
「このたびはうちのベアトリーチェがご迷惑を掛けました」
黒服がシャーレのオフィスを訪れた。
何でも今回の件の謝罪に来たらしい。
「仲間なら手をしっかりと……って言いたいところだけれど、ベアトリーチェの独断と暴走だから謝罪はいいよ……ベアトリーチェはその後どう?」
「部屋に引き籠もっています。どうやら自分が虐げて来た者に自分が虐げられる悪夢を見たらしく……クックックッ、まるで神秘を恐怖に変えられたかのようです」
「その例えは解らないけどしばらくは悪事が出来ないようだね……ちなみに仲間を傷つけた報復とかしばないの?」
「今回は彼女の自業自得ですので……本音を言うとザマア(笑)と言う奴ですね」
ベアトリーチェはどうやら嫌われているようだ。
「では私はそろそろ帰ります……私の相棒をお披露目できたことですしね」
黒服の横に真っ黒にそまった水晶の塊みたいなポケモンがいた。
プリズムポケモン……ネクロズマだ。
「自慢……それとも宣戦布告?」
「クックックッ……いえ、そんなつもりはありません。今回のことで先生を敵に回すのはゲマトリアの不利益になると判断しました……そうですね、その二択なら自慢ですね」
「……そう」
どうやってウルトラビースト……それもネクロズマなんかを手懐けたのだろうか?
やはりゲマトリアと言う組織は油断も隙もないようだ。
ベアトリーチェが引き篭もりになりました。
そして、黒服の相棒はネクロズマに決定。
主人公は伝説厨と言わないでください……
では、次回もよろしくお願いします。