異世界迷宮と斉奏を   作:或香

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178 待望

 無人島に持っていくなら何か。

 今なら自分は計量カップと答えるかもしれない。

 

 正確な統一規格などがない世界で、毎回同じ量をはかりたいと思った時はどうすればいいのか。

 というか米とかいう絶妙な水分量と火加減で仕上がりにいくらでも差がでてくる代物を、食べたいという割にまともな計量方法を考えてこなかった自分が悪い。

 ある程度は用意してきたんだが、そいつらは自分のいなくなった部屋のリュックに詰め込まれたままだ。

 

 迷宮のドロップアイテムはサイズが固定されているが、その中に容器になりそうなものはない。

 金属のインゴットの代わりにタンブラーでもドロップしてはくれまいか。

 

 

 同じコップですり切り4杯ほどの米をボウルに入れて研ぐ。

 ほとんど白くなるほどに糠を落としたつもりだったが、やはり手作業での精米では簡単に綺麗にはできないものだ。

 多めに濯いでやって、やっと許容できるくらいの濁り加減になったところで、吸水のために一旦置いておく。

 

 ほぼ同じ分量でもう1回分も用意して、あとは炊く前に加える水の量で調整しよう。

 リカヴィオラに横について分量のメモを取ってもらっているが、これで合っているのかは炊きあがるまでわからないんだよなぁ。 

 

 

 30分以上は浸水させ、オーレズの粒が半透明から白くなったのを確認したら、ザルにあげて水気を切る。

 滴る水がほとんど無くなったら、1度皿に移し、細木の板をシーソーのようにして、その片側に皿を乗せた。

 もう片方にはほぼ同じサイズの皿を乗せ、その中に少しずつ水を加えていく。

 

 天秤のように釣り合うくらいにゆらゆらと静かに揺れるほどになったら、両方の中身を鍋へと移した。

 浸水後の米と同じ重さの水を加える、という工程はこれくらいしか思いつかなかったからだ。

 一般的な精米後の白米なら、炊飯に必要な水量はこの程度のはずである。

 

 

 火加減を調整してもらった竈に、蓋付きの鍋を置いてしっかりと見張る。

 

 やがて内側からブクブクと音がし始めて、蓋の隙間から泡が出てくるようになったら、火が強まらないように炭を動かしてもらった。

 吹きこぼれが進んできたくらいで火力を落とし、火が消えない程度に弱火にして加熱を続ける。

 

 少なくとも10分は経ったかと思う頃合いで、蓋を取らずに隣の五徳へと移動させた。

 後は蒸らしの作業だ。

 

 もう一方のオーレズも浸水からザルに上げ、水切りから同じように水を用意して別の鍋に移した。

 こちらを炊き始める前に、先行のご飯の仕上がりを確認する。

 

 

 蓋を開けた時の香りは間違いない、炊きたての白ご飯の匂い……いや若干香ばしいか?

 湯気も少なかった気もするので、水分が不足していたんだろうか。

 

 スプーンで少し掬ってみると、結構固めである。

 口に含んで噛んでみれば、浸水させたことで芯は残っていなかったものの、やはりパサついている。

 蒸らし時間も足りてなかったかな。

 品種の問題か、精米具合の問題か。

 

 水に濡らしたヘラをしゃもじ代わりに差し込んで底を返してみると、全体的におこげになっていた。

 火加減も強すぎたかもしれない。

 炭化しているわけではないので、ちょっと汁気のあるものと混ぜご飯にでもすれば、十分食べられるだろう。

 

 

 もう一つの鍋を竈に移す前に、少しだけ水を足すことにした。

 火加減も先程よりも控えめにして、こちらの炊飯も開始する。

 

 ある程度はリカヴィオラに任せつつ、沸騰や蒸気の出方など、見るべきポイントを説明していった。

 アルバイト先での先輩の受け売りを伝えているだけだが、やっぱり曖昧なニュアンスを覚えてもらうよりも時計が欲しい。

 ……そうだ、短時間の計測なら砂時計でいい。

 

 ガラスの容器の技術があるなら、探せば見つかるだろう。

 エテンネル方面へまた向かうのがよさそうだな。

 

 あー、違う。

 こういう思い込みの前に、何を求めているのか、皆にしっかり相談すべきと学んだじゃないか。

 実はここで買えました、なんて後から言われるのでは困る。

 

 そんな思考をぐるぐるしているうちに、リカヴィオラが炭を火消し壺へと移している。

 いつの間にか蒸らしの工程に移ったらしい。

 

 

 それを待つ間に自分はおこげご飯の利用法でも考えよう。

 考えてみればそのまま混ぜ込めるものはほとんどないし、基本的にこの世界のものは火を通したほうがいい。

 魚介なんかは炊き込みご飯にするほうがいいだろう。

 

 ……炒飯でいいか。

 加熱されるし、水分が足りなくてもなんとかなるし

 

 ご飯の鍋を五徳から調理台の方へと移動させ、壺から炭をまた出してもらう。

 火の調整をしてもらっているうちに、葉野菜を細かく刻み、ベーコンを角切りにした。

 

 中華鍋のような底の丸い鍋を火にかけ、オリーブオイルの玉を潰して馴染ませる。

 十分に温まったところで卵を割り入れ、弾ける油の中で固まる前におこげご飯を投入した。

 

 解すように混ぜ炒め、ご飯が油と卵を纏ってパラパラとしてきたくらいで、刻んだ野菜とベーコンを加える。

 全体が混ざり、ベーコンの焼ける香りがしてきたくらいで、鍋肌に魚醤を回し入れて香りが立ったら、ペッパーとコボルトソルトで味を調整し、鍋を数回あおってから皿へと盛り付けた。

 

 数カ月ぶりの米だ。

 さっき味見したけど、ちゃんと料理になっている米だ。

 

 皆を呼んでくるまでもなく、匂いにつられて集まってきている。

 

 

「これが本当にオーレズだったでありますか!?

 粒は確かにそのものではありますが、一回り大きく、柔らかくなっているであります」

「ちゃんと調理すればいけるって言ったでしょ。

 皆も食べてみて!」

 

 

 最初のインプットで家畜の餌だの、貧困層の食べ物だのと言われたのもなんのその、肉と卵と醤油の香りに屈さずにはいられまい。

 今は物珍しさが勝っているかもしれないが、主食足りうるポテンシャルのある食材だと、きっと分かってくれるに違いない。

 

 炒飯はできた。

 餃子というか小籠包っぽい肉包みは屋台でもあった。

 あとはラーメンか……?

 

 

「御主人様、こちらの鍋は……」

 

 

 おっと忘れていた。

 本命の白ご飯である。

 先ほどと違って焦げ臭さもなく、期待も膨らむ。

 

 

「じゃあ開けてみるね」

 

 

 そっと蓋を持ち上げると、閉じ込められていた蒸気とともに炊きたてのご飯の香りが広がる。

 粒も立っていて、ベタついた様子もなくツヤもいい。

 

 アコルトたちにとっては先程の炒飯より印象は落ちるだろうが、 自分にとっては感動すら覚える。

 こちらもヘラで底を返してみると、中央が少しだけ色がついた程度で焼け付いた様子もなく、固くなっているわけでももない。

 おこげ好きには惜しいかもしれないが、綺麗に炊けたことを喜びたい。

 

 またひと掬い食べてみれば、先程の米と違って、求めていたもちもちとした触感と味だ。

 現代の品種改良されたものよりは淡白なものの、今後丼飯やドリアのような料理も楽しめるのは幸せでしかない。

 ちょっと涙が出そう。

 

 誰かさんのせいで迷宮食材や豊富な香辛料に慣れてしまったうちの子たちには、白ご飯はシンプルすぎてピンときていないようだが、いいだろう。

 まずは親子丼から食べさせてやる。

 

 

 

 準備に時間のかかる炊飯だが、リカヴィオラはもうコツを掴んだのか、次の炊き上がりでは焼色が付くこともなく、真っ白の銀シャリが出来上がっていた。

 本当に家事の才能がありすぎるのは王家の血故なのか?

 そんなわけがないので彼女自身のポテンシャルか。

 

 タマネギに似た野菜も鶏肉も迷宮食材ではないのに、酒や魚醤、砂糖を使って作るつゆと溶き卵との組み合わせが、白米と調和して笑顔こぼれる味となる。

 帝都で手に入れたハーブの一種が、魚醤の臭みを消しながら一味のようなアクセントになって、料理の質を一段引き上げている気がする。

 

 出汁もほしかったところだが、これでも十分に米を堪能してもらえたと思う。

 ついでにと出した赤身の刺し身には、皆の手は伸びなかった。

 

 お造りに白ご飯、おいしいのになぁ。

 やっぱり生物(なまもの)は受け入れ難いようだ。

 

 迷宮食材はアイテムボックスに入る単一の物体として、寄生虫とかの心配がないかわりに高価なので、一般人は頻繁に入手できない。

 迷宮外の食材は加熱して食べなければ危険なものばかりだし、この世界の常識的な生活をしていれば生食厳禁なのは当然だよな。

 今の食事がだいたい迷宮食材になっている彼女らがまだ一般人かはさておいて、固定観念というやつはなかなかに崩れないだろう。

 うまそうに食べる自分を見て、チャレンジしてくれるのを待つべきだな。

 

 

 さて、食材としてのオーレズの価値はある程度示せたと思う。

 流石に今後パンに代わるほどというのは到底無理だろうが、一番の重労働である籾摺りと精米作業が購入時の選び方次第で軽減できるのなら、たまに1食程度は置き換えるくらいなら歓迎してくれそうな手応えだった。

 

 空調もないので、雨が長続きするようならすぐにカビたりしそうだし、大量在庫を抱えるのはリスクでしかない。

 収穫時期というのはあるものの、乾燥させる関係で産地に行けば比較的年中手に入るというのがありがたいな。

 

 購入時に籾殻の取れたものが手に入るようなら、まだ籾の付いたままの袋半分の残りは、近隣の動物を飼っている人に渡したっていい。

 病気で食が細くなった動物にも好まれるそうだから、悪いようにはならないはずだ。

 商店街への買い出しやなにやらで、顔が広くなってきたリカヴィオラやミーラスカにそのへんは任せよう。

 

 精米してある分を大事に使いつつ、今後は食べたい時に必要な分だけ購入するようにして、食生活を充実させようではないか。

 いつかカレーライスも食べたいし。

 

 

 

 労働に食事、入浴も済ませると、待望の米も手に入ったことで、ドッと睡魔に襲われる。

 セナクロワの加入、そしてその装備も揃えたし、一気に肩の荷が降りたという感じだ。

 

 戦闘メンバーとしては最終的にあと1人を加えたいところだが、まずはセナクロワを含めた編成で戦闘をしてみて、足りないところを考えてからだろう。

 彼女のジョブも本決定していないしな。

 

 装飾品の種類もドレスの色も決めかねているそうなので、明日は迷宮に向かうと皆に告げ、ベッドに入ることにした。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 今朝はスッキリと目が覚めた。

 その理由は、残っている課題が悩むのが楽しいものばかりだからだろうか。

 

 朝はパンの食事に慣れきってしまったので、無理にご飯は要求しない。

 昨日、炊飯器の偉大さに改めて気づいたからな。

 どちらかというと自動精米機の方が欲しい。

 

 

 片付けを終えて洗濯物をリカヴィオラにお願いし、その間に自分たちは装備を身に着けて、迷宮へと向かう準備をする。

 まずは、セナクロワの暗殺者ジョブ取得のための状態異常付与か。

 

 前はカルメリガの迷宮で、コラーゲンコーラル相手に試していたが、人数も増えたしMPの消費も考えると移動距離は短くしたい。

 大盾もいるし、動きがゆっくりで往なすのも容易な、シームの2階層のチープシープに白羽の矢が立った。

 1階層はグリーンキャタピラーなので、粘着糸の処理が面倒だしな。

 

 

スズシロ・ミツキ エルフ ♀ 18歳 魔法使いLv46

魔法使いLv46/英雄Lv43/探索者Lv46/森林保護官Lv45/遊び人Lv43/巫女Lv34

 キャラクター再設定    1 鑑定          1

 ワープ          1 詠唱省略        3

 6thジョブ       31 獲得経験値20倍   63

 必要経験値1/5    15 結晶化促進8倍     7

 MP回復速度5倍    15 パーティー項目解放   1

 パーティライゼーション  1 知力          5

                       (残0/144pt)

 

 

 数日ぶりの戦闘仕様のポイント割り振りに、これで合っていたのか頭を悩ませること10分、しびれを切らしたセナクロワに丁寧な口調で急かされてしまった。

 迷宮での戦いに彼女が加わるのは初めてだし、一応は得意分野だからだろうか。

 

 リカヴィオラに出発を告げてから、ワープゲートを設置した。

 

 

 

 シームの迷宮2階層途中の、魔物の出ない小部屋へと出てくる。

 芋虫は別として羊は倒しやすい相手だけに、入口あたりは混みそうだからだ。

 

 アコルトにチープシープのいる群れを探してもらい、運よく1体だけが袋小路の通路先にいるのを発見した。

 

 

「じゃあこれ、とりあえず一掴み渡すね」

 

 

 アイテムボックスから毒針を十数本取り出し、セナクロワに手渡した。

 やり方は説明してあったので、受け取った彼女は流れるように羊へと向かう。

 

 対面となったセナクロワは、簡単なフェイントに引っかかったチープシープの側面にするりと移動したかと思うと、2投に分けて毒針を命中させた。

 

 

「毒にしたであります!」

「早っ、……えーっと、そのまま攻撃せずに倒せるまで避け続けて!

 ミラの大盾で押さえてもらうのでもいいけど!」

 

「いえっ、このまま避けるであります!」

 

 

 元々受け流し型の前衛だった彼女なら、チープな羊の動作など余裕そうだ。

 自分だってちゃんと距離を取れば挙動を見て十分避けられる程度なので、セナクロワなら簡単なのだろう。

 その上『回避2倍』の装備もしているしな。

 

 こちらと会話しながら、軽々と立ち回っている。

 

 その中でセナクロワが懸念したのは、大盾に付いている『HP吸収』のスキルだ。

 装備が敵に命中した時、つまり敵を受け止めたり押し込んだりした時にも接触判定で発動するそれは、毒状態の魔物を押さえ込む際に触れたことで発動し、暗殺者ジョブの取得条件と思わしき()()()()()()()()()()()()()()()()の条件から逸脱してしまうのではないかと考えたそうだ。

 

 確かに()()()()()という観点なら、その可能性は大いにある。

 判定が厳しいのか、緩いのか分からないこの世界のシステムには、慎重なくらいがちょうど良いだろう。

 

 しばらくのんびりとした羊避けゲームが続いていたが、急にガクンッとチープシープの膝が折れたかのように見えると、そのまま煙となって羊毛へと姿を変えた。

 

 

セナクロワ 猫人族 ♀ 27歳 戦士Lv31

(村人6 農夫1 探索者1 剣士1 商人1 海女1 賞金稼ぎ1 騎士8 暗殺者1)

 

 

 ドロップアイテムを拾って戻ってくる彼女のジョブを確認すると、無事暗殺者がリストに増えている。

 

 

「お疲れ様、これでばっちり()()()()

「これでよかったのでありますか……?

 この程度ならいくらでも可能であります!」

 

 

 それなりに動いていたのに汗ひとつかいていないのは、日頃の運動量が違うんだろう。

 ステータスだけならジョブ補正やボーナスポイントで上げることは可能でも、代謝や心肺機能が丸ごと改善するわけじゃないしな。

 鍛えるということは、どうしたって必要になってくるのだ。

 

 

 

 さて、続いては現在自分たちが到達している階層での戦闘をしていこうか。

 装備も新調してジョブも、というのはいくらなんでも危険が過ぎるので、まずは戦士のまま様子を見てもらおう。

 

 迷宮の壁に向かってダンジョンウォークを発動し、24階層を選択した。

 

 

 ここの魔物はシザーリザードにタルタートル、極稀にブンブン飛んでいるのがグラスビーだ。

 魚に爬虫類に食虫植物のいる迷宮では、虫系の魔物は生態系として可哀想に思える。

 探索パーティーが全然来なかったら、食事になってしまうんだろうか。

 ゲーム中ではそんなことはないだろうが、実際に生きている場合はどうなるんだろう。

 

 まぁ魔物は迷宮内に自然発生するくらいだから、多少共食いしたところで変わらないんだろうけど。

 

 

 

 アコルトに索敵してもらい、近場の群れへと向かう。

 

 

シザーリザード Lv24

シザーリザード Lv24

タルタートル Lv24

 

 

 トカゲにカメが含まれた、出現率に順当な魔物たちが集まっている。

 皆に声を掛けてから、2連のサンドストームを発動した。

 

 そのエフェクト終わる前にセナクロワが近づく。

 逸っているのではなく、単純に鍛えられた動きの速さだ。

 

 長剣を使って2体のリザードを突くように攻撃を加えた後、足早に魔物の横を抜けて亀へと向かう。

 素早く近づいた後はそのままタルタートルの頭を斬りつけた。

 

 足元に浮かび始めていた魔法陣が霧散し、戦闘の初期対応がすんなりと終わった。

 その間に皆も距離を詰めて、魔物たちを相手取る。

 

 

 

 

「───へ?」

 

 

 6ターン目の土魔法が発動し、魔物の群れが煙に変わったことに、セナクロワが素っ頓狂な声を漏らした。

 

 

「土魔法がどっちにも刺さるから、この階層ではこんなもんかな。

 魔物の弱点属性を突けないと、もっと戦闘時間が延びていくんだけど」

「…………聞いてはおりましたが、これほどでありますか。

 詠唱が不要に加えて連続使用、複数のジョブ……、ううむ」

 

 

 騎士団にだって魔法使いはいただろうが、やはり火力と再発動まで時間や、MPの消費を念頭に置く必要なく使えることなどが違いすぎるらしい。

 2分とかからず終わる戦闘は、他人の前では隠しておくべき能力の1つだな。

 

 

「24階層までこの人数で進んでこられたのも納得でありますな。

 ミツキ様さえ十全に動くことができれば倍の時間がかかったとしても問題なく、加えてアコルト殿とシャオク殿の武器には詠唱中断が付いている……上に、麻痺や石化も狙えると」

 

 

 シャオク以外は戦闘の経験不足だったので、装備性能でカバーするための多重スキルだ。

 自分が魔法で仕留めるまでの時間を稼ぐ方針というのも、これで納得できただろう。

 一応迷宮ではミツキ様呼びしてくれているのか。

 

 

 アコルトたちがドロップアイテムを拾ってくるまで、なるほどなるほどとしきりに頷いていたセナクロワがこちらへと向き直った。

 

 

「では次からは、それぞれの魔物について私が足止めの方法を説明しながら戦うであります」

「足止め?」

 

「騎士団での魔物との戦い方でありますな。

 攻撃の手を後方のほぼミツキ様のみにお任せしていてこの戦闘時間でありますから、麻痺などの状態異常に頼らず、敵の行動を抑制することができれば、さらに危険は減るでしょう。

 魔物の種類ごとに対峙の仕方というものが考案され、引き継がれているのでありますよ」

 

 

 少し得意気な表情をしたセナクロワが、長剣を掲げながら不敵に笑った。

 

 




スズシロ・ミツキ エルフ ♀ 18歳 魔法使いLv46
魔法使いLv46/英雄Lv43/探索者Lv46/森林保護官Lv45/遊び人Lv43/巫女Lv34
(村人5 農夫1 戦士30 剣士30 僧侶30 商人30 錬金術師29 細工師30 薬草採取士30 賞金稼ぎ19 騎士7 暗殺者7 魔剣士7 武器商人1 防具商人1 奴隷商人1 料理人24 博徒30 盗賊30)

アコルト   兎人族 ♀ 16歳 狩人Lv34

シャオク  ドワーフ ♀ 19歳 鍛冶師Lv33

ミーラスカ  牛人族 ♀ 24歳 巫女Lv31

リカヴィオラ エルフ ♀ 15歳 探索者Lv29

セナクロワ  猫人族 ♀ 27歳 戦士Lv31



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次回は3/23更新の暫定予定です。


仕事も落ち着く未来が見えてきそうです。

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