異世界迷宮と斉奏を   作:或香

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183 堪能

 夏の下月4日。

 

 今日は『痛恨阻害』の検証も兼ねて、牛ロースの調達という名のボスタウルス周回の予定である。

 セナクロワの装飾品の希望も決まったそうなので、明日にはカルメリガへ足を運ぼうか。

 

 朝食を終えた後はリカヴィオラに家を任せ、シームの迷宮25階層へと向かうことにした。

 

 

 

 装備を整え、待機部屋に一番近い小部屋へとワープする。

 直接ボス前へ移動できないのが面倒だが、ダンジョンウォークの移動先に指定できない場所から出てくるわけにもいかない。

 

 ボス周回する上での一番の障害は他パーティーの戦闘の待ち時間なのだが、セナクロワによると、ミノやハチノスと違ってタウルスたちは致命の一撃があるので、狙って戦う者はそう多くないらしい。

 基本ドロップのロースの売却額がそこまで高くないのも、原因の一つだそうだ。

 

 だからといって迂闊にワープできないのは、昨日先行パーティーがいたように階層突破が目的のパーティーも少なからずいるからだ。

 

 

 道中で対峙したモロクタウルス相手にも、ボスタウルス相手にも、ミーラスカはどんどん積極的に向かってくれている。

 『痛恨阻害』のスキルのおかげか、5周ほどのボス周回と通路にスポーンした魔物の群れとの戦いで、今日はまだ一度も強打を引いていない。

 

 油断は困るが、慎重派のミーラスカにはそんな心配も少なく、強く出られる自信に繋がるのは頼もしくもあり、ありがたい。

 彼女がしっかり前に出ることでアコルトも動きやすいし、シャオクもセナクロワも目の前の敵に集中できる。

 まだ単純に確率の上振れを引いているだけで、強力な攻撃を受けていないのは運がいいだけ、という可能性もあるが。

 

 

 その後も周回を重ねたが、昼前までの戦闘でミーラスカが強打を受けることはなかった。

 シャオク、セナクロワの2人は、攻撃の受け流しや払い落とすような対処を迫られる場面が何度かあったにもかかわらず、である。

 これは本当にスキルの効果が出ているのでは?

 

 それはまた午後からの戦闘でも確かめよう。

 

 先にすべきは、ロースの味見だな。

 

 

 昨日は数がとれなかったから保留にしていた、肉の食べ比べをしてみようか。

 モロクタウルスのレアドロップの三角バラ、そしてボスタウルスの方はザブトンが少量だが確保してある。

 

 三角バラとはつまりカルビだ。

 赤身が濃いが脂もしっかり入っていて、レアドロップだけあって柔らかそうだな。

 

 ロースの方はそれなりの大きさもあるが、部位的にはこれの一部がサーロインに当たるんだったっけ?

 肉屋で切り分けられたものしか見たことがないが、たぶんサシのきれいな部分がそうだろう。

 ザブトンはどこの部位のことだったっけ……。

 見たところ一番霜降りが綺麗だから、厚切りでも柔らかいんだろうな。

 

 ……焼肉でいいか!

 白ご飯もほしいが、すぐに炊き始めることはできないから、給水させておいて夕食に間に合わせることにしよう。

 

 ドロップ品を拾い集める時にも、みんな肉に目が釘付けだったし、こういうのは勢いでガーッと食べたい。

 

 

 

 早めに昼食帰宅して、あれこれと指示を出して食事の準備をし始める。

 

 いつものようにリカヴィオラが作ってくれていたスープは、野菜を増し増しにして溶き卵を混ぜ入れた卵スープにし、火の付いた炭は外に焼台を用意して、そちらで網焼きの準備をしてみた。

 肉類の供給が多くなるのを見越して、バーベキュー用に買っておいたのだ。

 

 塊肉は部位ごとに若干厚めに切り分け、小さくなりすぎないようにある程度のブロックにしたものは、次々に串へと刺していく。

 野菜はスープで取るものとして、炭の上ではひたすら肉を焼けるようにしたのだ。

 そこに、コボルトソルト、ニンニクもどきのシュムを細かく刻んだもの、余っていて使い道に迷ったトウキビ粉、辛味のあるシェーマとハーブの粉末、魚醤に酸味のある果汁を混ぜたポン酢もどきなど、味付けを多種多様に揃えて臨む。

 

 肉を取り分けるトングで食べないようにと忠告しつつ、あとは任せてみたわけだが、台所の主と化しているリカヴィオラが見事に焼肉奉行となってしまった。

 といっても普段から家事の中心となるように任せているし、特に反感を買うようなやりとりもないので、自分も含め、みんな素直に美味しい肉を食べるために従っている。

 

 

 

 

 ───満腹だ。

 

 調子に乗って食べすぎた。

 余っても肉なら誰か食べるだろうという安易な考えで、肉串を大量に作ったのがよくなかった。

 結局残らず胃の中に消えたので無駄にはなっていないんだけども。

 

 たまにこうやって外で食べるのもいいな。

 形の残っている炭だけ火消し壺に回収して、残りは水魔法で鎮火するのも簡単だし。

 

 ミトラグたちなどの知り合いと食事する時には、今度は牛肉を振る舞っても喜ばれそうだ。

 

 

 動くのが苦にならない程度まで長めに休憩を取った後、体を起こして再び迷宮へと向かうことにする。

 

 

 

 

 昼前までと変わらず、小部屋にダンジョンウォークで移動して待機部屋まで移動、ボスを突破して小部屋に戻るの繰り返しだ。

 作業は単調だが、判断を求められる場面場面で気を張りつつ、動きも洗練されてきた。

 

 例えばパラレルジョブ。

 戦闘開始時には7thジョブまで取得して博徒を設定しているわけだが、魔物が全て石化、もしくはあと数手でケリがつく程度まで削っていれば、それ以降はなくたっていい。

 

 不要と判断したタイミングでパラレルジョブを6thまで下げ、替わりに獲得経験値を10倍から20倍にすれば、全員の取得が倍になるのだ。

 もちろん非選択となった博徒のジョブには経験値が入らなくなるので、ジョブレベルの上昇も鈍くなるが、結果としては1ジョブの経験値を対価にそれ以外のジョブに恩恵があるわけだから、大きくプラスだ。

 

 戦闘中のボーナスポイント操作は混乱するだろうから避けていたが、2項目のオンオフだけなら問題なくこなせる。

 これがジョブやスキルを付け替えたりするところまでいくと、焦ってミスを頻発しそうな気がしてならないからな。

 

 

 その甲斐あってか英雄のレベルも上がり、階層の数字未満だったセナクロワのジョブレベルも大きく上昇した。

 

 肝心の『痛恨阻害』スキルの影響はというと、驚くことに夕方の帰宅まで、今日はただの一度もミーラスカが強打を受けることはなかったのだ。

 単純に運がよかっただけの可能性も0ではないが、昨日より攻撃を防ぐ頻度が増えた上で、である。

 ()()に該当する攻撃の発生頻度を下げたのか、実は発生していても、その威力を通常攻撃並に落とせたのかは判断できないが、とにかくタウルス系の特性を無効に近い形にまで持っていけているらしい。

 

 魔物の種類が変われば保持スキルも変わるだろうし、似たような攻撃をしてくる魔物がいても、同様に防げるかは別問題となるが、この階層ではミーラスカはかなり優位に立ち回れるということだけ覚えておこう。

 

 セナクロワによると、このランク帯の魔物のブラックフロッグのボスであるフロックフロッグと、サイクロプス系統が似たような強撃をしてくるらしい。

 蛙のモンスターカードが『会心強化』のスキルということを考えれば、ボスがその特性を持っていてもおかしくはない。

 サイクロプスの方は『攻撃力上昇』のカードスキルだから、若干違う可能性があるが、気にしておいたほうがいいだろう。

 

 ともあれ、今日の成果としてはかなりの数の牛肉と、被膜に包まれた球状の酪が十数個、それに大量の経験値を手に入れた。

 シザーリザードのハサミの入手分もあるし、余分な食料を売ったばかりなのにまたリカヴィオラのアイテムボックスを圧迫しそうだ。

 

 今から売却に向かってもギルドはどこも混雑しているため、明日カルメリガに向かうついでに不用品を売り払ってしまうか。

 

 

 

 

 帰宅してからは夕食作りだ。

 

 精米済みのオーレズは研いで吸水をするように頼んでおいたので、すぐにでも炊き始められる。

 前回と同じように水量を計って、炭火の調整もしてもらい、鍋での炊飯を開始した。

 

 その間に牛のロースとザブトンをステーキサイズにカットする。

 昼に串焼きで食べたのと同じ肉でも、自分でナイフとフォークで食べる厚切りのステーキとでは心持ちも変わってくるだろう。

 カットを終えた肉にはハーブと塩コショウを両面に振っておいた。

 

 ほぼ同じ料理が続いたって、いつでも美味しく頂ける。

 そう、迷宮食材ならね。

 

 オーレズが炊けるまでは竈の片方を占拠されているので、ステーキは焼くのを待ってソース作りをしようか。

 刻んだタマネギとニンニクをオリーブオイルで炒め、ワインと魚醤を加えて煮詰める。

 

 いつものソースだが、今回はニンニク……シュムを多めに加えている。

 誰かに伝える時はちゃんとシュムだと言っているが、脳内のレシピではニンニク呼びしないとこんがらがるな。

 それもまぁだいたいはリカヴィオラを中心に内容覚えてくれているから、肉用のソースと言えば似たようなものをこれからも作ってくれるだろう。

 

 水分を飛ばしすぎずに味をみて完成させ、それぞれの小皿に移しておいた。

 そうしている間にオーレズの火入れ時間もほぼほぼ終わりだ。

 

 蒸らし時間のために火から鍋を外し、油を引いたフライパンでついに肉を焼いていく。

 ジュワァッと肉が熱され、響く脂の弾ける音は体に良い。

 

 火加減に注意して片面を焼き、ひっくり返してもう片面も焼き色を付ける。

 トングで持ち上げて脂身側が下になるように回して焼いてやる……のを人数分やっているだけでオーレズの方はもう食べられそうな頃合いだ。

 

 簡単な付け合せのサラダをのせた皿に、それぞれのステーキを配っていく。

 アコルトの皿の上の肉、自分の倍くらいの大きさがないか?

 ロースとザブトン、2つを合わせても半分行くかどうか……。

 

 というか当たり前だが自分の肉が一番小さいな。

 食べたい量をと決めたのだから当然か。

 

 

 スープも注いで料理も揃い、パンを食べたい人はパンを、オーレズも食べたければと希望制にして夕食を開始する。

 

 串焼きで油が落ちた肉も美味しかったが、厚いまま旨味が閉じ込められたステーキも並ぶほどに美味い。

 焼く前に見た綺麗にサシの入った霜降りの、熱で溶け出した脂と肉汁が、にんにくの利いたソースに負けておらず、噛んだ際の肉の弾力が充実感を与えてくれて自然に笑みが溢れた。

 

 またそこにライスが合う。

 粒のはっきりした白ご飯も、ソースの染みたご飯も、頬張る幸せとはこのことである。

 自分に倣ったリカヴィオラ以外はパンを選んでいたが、こちらの様子を見て皆オーレズも所望して、口に入れてからは納得の表情だ。

 

 本当はザブトンの方は、何かのお祝いの時に食べるのがよさそうなくらいの美味しさだったが、1日篭もれば人数分くらいは回収できたので気にせず食べたい時に食べればいいか。

 同じレアドロップといっても、確率は色々違うようだ。

 

 それにしたってモンスターカードはもっとドロップしてくれてもいいと思う。

 

 

 昼も夜も脂がすごかったので入念に歯磨きしつつ、明日はカルメリガに向かうことも含め、セナクロワを()()()()洗うようにアコルトたちに申し付けた。

 うちに来てからずっとお風呂に入っているので、そこそこの貴族よりよっぽど綺麗かとは思うが、ナルザさんたちに失礼のないようにしないとな。

 

 一緒に入浴すること自体には慣れてきたセナクロワも、自身がもみくちゃにされるとなれば、まるで辱めを受けたかのように元騎士かたなしの様子となって洗浄されていた。

 普段にこやかなミーラスカの口角がいつもより上がっていた気がするのは気のせいか?

 身長はセナクロワに届かないが種族補正で力は強いし、この家では自分のことは自分でこなす者が多いから、お世話心に火が付いたのかもしれない。

 

 ……セナクロワが上気した顔で泣き言のように助けを求めていたのが、可愛かったのは内緒である。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 翌日の朝食は匂いの強いものは避け、カジュアルな私服に着替えた。

 採寸が多くなるだろうセナクロワは動きやすく着脱もしやすいように、ズボンタイプのパンツスタイルだ。

 脚が長くスタイルが良い。

 

 自分とアコルトはインナーにメッシュウェアを装備できるので、その全体を覆うことができるようにと、こちらはワンピースである。

 装備としては、リカヴィオラには自分が以前身につけていた竜革装備を与えているが、こういうときにも着られるように同じものを買い与えてもよさそうだなぁ。

 残りのメンバーはフィジカル的にも大丈夫そうだが、この際、全員分を迷宮()装備として揃えておくというのもアリだよな。

 

 軽量のヘアバンドとか靴とか、身代わりのミサンガのアクセサリ枠に干渉しない、気軽に装備できる部位で、安全性を上げたい。

 だとしたら、『痛恨阻害』は必須だよなぁ。

 クリティカル関連や『防御緩和』武器に対処できそうなスキルは、身につけておいて悪いことはない。

 

 メインの装備と合わせてかなりの数の亀のモンスターカードが要りそうだ。

 エスラルグでの仲買人探しも本格的に始めないとな。

 

 

 

 家事の諸々を終えて、全員でカルメリガへとやってきた。

 まずは着いたばかりの冒険者ギルドで不用品の売却だ。

 手土産に肉、というのも変だしな。

 

 二手に分かれ、自分とシャオク、セナクロワはガゴレ親方の工房へと移動する。

 アコルトたち残りのメンバーは、先にブティックの方へ向かってもらって、ナルザさんへ話を通すついでに秋物を視野に入れた服や質の良い下着類を選ぶように伝えてある。

 シームやルテドーナの高級店でも買えるのだが、カルメリガのあの店の方がクオリティが高いように思えるんだよな。

 自分が下着の質感に拘る日がくるとは考えなかったが。

 

 

 

 

「おはようございまーす!」

 

 

 声を張り上げながら工房のドアを開ける。

 どうせ入ってこいといわれてから誰か確かめられるので、このスタイルが結局一番都合がいいのだ。

 ヤトロクスタイルは理に適っていたともいえる。

 

 

「はいはい、今いき…………あ」

 

 

 出てきたタルデクくんの顔が引き攣ったのが見える。

 まぁ、自分が依頼に来る度にガゴレからほぼ指名の激務をやらされているから、面倒くさいお得意さんが来た時の気持ち、分かるぞ。

 君に拒否権はないんだけどな。

 

 お待ちください、と以前よりスムーズな、おそらくブラヒム語で対応してくれた後、いつものようにガゴレ親方の部屋へと案内された。

 

 

 

「ひと月ぶりかのう、ミツキちゃん!」

 

 

 前回はリカヴィオラの依頼分だったから、夏の中月の前半くらいか。

 この呼ばれ方も久々である。

 

 あいさつとセナクロワの紹介もそこそこで、聞き慣れない呼称に一瞬眉をひそめてすぐ戻したセナクロワに、親方の視線が移る。

 

 

「今度はこの娘の分か?

 して、今回は何に付けるんじゃ」

「はっ!

 私の希望といたしましては、ブローチを所望するであります!

 可能でありましたら、その……勲章のような……」

 

 

 照れが入っている、かわいい。

 しかし勲章風か、なるほどセナクロワらしいチョイスだ。

 

 シャオクのアイテムボックスに入れてもらっていた、ダマスカスブレストプレートを出してもらい、装着場所の説明をしている。

 胸元はプレートに覆われているから、その少し上の、肩に近い場所か。

 腕の動きを邪魔しないように、色々考えていたそうだ。

 

 

「……ふむ、ちょっと待っておれ」

 

 

 ガゴレ親方が、机の隅にある試作品がゴチャゴチャと突っ込まれた箱から、コインのような丸い金属板と端切れの布を取り出して、簡単に組み合わせる。

 

 

「大きさとしてはこんなもんかの。

 この円の中心に、ミツキちゃんのモチーフがつく。

 後ろの板も形状違いを何枚か重ねたり、厚みのあるものを彫り込んだりできるぞ」

 

 

 複雑なデザインになれば日数や費用がかかると言われたが、そのへんはセナクロワが気に入ったようにしてもらえばいい。

 多少費用が嵩んだところで問題はない。

 

 

「この後ナルザちゃんのところにも行くんじゃろ?

 リボンについては、ドレスの色合いと相談してそっちで決めるといい。

 儂も話に行く用事が増えるしの!」

「は、はい」

 

 

 もはやそっちが目的なのではと思ったが、腕は保証されているのでそれぞれの過程は好きに進めてもらっていい。

 テンションが上がってくれる方が、出来が良くなるかもしれない。

 タルデクくんは工程が増えて大変かもしれないが。

 

 

 そこからはいつもの金属の切り出しと、装飾品の具体的な形状の相談だ。

 

 レベルが上がってボーナスポイントに余裕が出たのと、セナクロワの剣士ジョブの補正のおかげで、ポイントを器用に多めに振ることができたからか、あれから時間を空けての作業にもかかわらず、時間も早く済んだ。

 残りの作業を任せて支払いを済ませ、ブティックの方へと向かう。

 

 店に向かって歩いていると、アコルトたちがこちらへと近づいてきた。

 

 

「あれ、会えなかった?

 忙しかったのかな」

「いえ、ナルザ様にお会いすることはできましたが、もうそろそろお昼だからと持ち帰りで注文するようにお願いされました。

 手を離せない作業中ということで、その分の代金もお預かりしております」

 

 

 それは忙しいっていうんじゃ……。

 こちらも人数はいるし、差し入れ代わりに運んできてくれってことなのかな。

 

 

「昼食を食べてからでいいので肉串もよろしく、とも伺っております」

「あ、はい」

 

 

 

 

 持ち帰りを指定された飲食店に行く。

 先に食べていいとのことだったので、自分たちが食べる分を注文し、持ち帰り用に別途包むように依頼した。

 

 提供の早い料理をと確認すると、温め直しですぐに出せる煮込み料理をおすすめされたので、そちらをいただく。

 肉も野菜もとろけるように柔らかく、濃い味でパンにも合う。

 家での食事は迷宮食材ブーストが入って美味しいが、こういった飲食店でも作り慣れたプロの味ということで満足できる味だ。

 

 持ち帰りの方は作りたての肉野菜炒めなどだが、匂いが強いが大丈夫なのだろうか。

 気にしても仕方ないので、受け取った食事を届けるメンバーと、肉串の追加組に分かれることにした。

 肉串屋の方には、カルメリガに慣れているアコルトとシャオクに行ってもらおう。

 

 自分はとりあえず、食事を持って挨拶に向かおう。

 

 

 

 ブティックが近づいてくると、裏口に回る前に見覚えのある従業員が立っているのが分かった。

 

 

「あ!

 ……ミツキさん、こちらです!」

「こんにちは、買ってきましたよ!」

 

「しーっ!

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 

 この人数で、と頼まれたんじゃないのか?

 依頼を聞いたはずのミーラスカもリカヴィオラも、不思議そうに首を傾げている。

 

 

「(いいですか、これは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んです)

 (全て差し入れということにして、聞かないでください)」

「(……代金も頂いていますけど)」

 

 

 首を横に振った従業員が、まだいない人にも説明してから来てくださいとだけ言うと、さっさと行ってしまった。

 なんなんだ?

 

 アコルトたちの合流を待ったが、やっぱりそんな話は聞いていないらしい。

 急遽そういう理由付けが必要になったにしても、どうしてだろう。

 

 行ってみれば分かるか、と料理が冷めないうちに揃って店の裏口へと移動することにした。

 

 




スズシロ・ミツキ エルフ ♀ 18歳 魔法使いLv48
魔法使いLv48/英雄Lv44/探索者Lv47/剣士Lv30/遊び人Lv45/細工師Lv30/賞金稼ぎLv19
(村人5 農夫1 戦士30 僧侶30 巫女39 商人30 錬金術師29 薬草採取士30 森林保護官46 村長1 騎士7 暗殺者7 魔剣士7 武器商人1 防具商人1 奴隷商人1 料理人24 博徒33 盗賊30)

アコルト   兎人族 ♀ 16歳 狩人Lv36

シャオク  ドワーフ ♀ 19歳 鍛冶師Lv35

ミーラスカ  牛人族 ♀ 24歳 巫女Lv33

リカヴィオラ エルフ ♀ 15歳 探索者Lv31

セナクロワ  猫人族 ♀ 27歳 剣士Lv26



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次回は4/27更新の暫定予定です。


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