売却されたアンフォラL2、M2の戦闘経験を統合し作り上げたオペレーション。そして幾多のミッションを果たしたオルクスの知識。そして、このKRSVを搭載した機体。このケイト・マークソンMk.2が負けるとは思えませんが…
何故お守りをさせられているのですか…!?
「………」
「………」
…どうしてこうなったんだろう?
目覚めた後、早い段階でお兄さんと接触する為に男性を雇った私はお兄さんの善性を利用して近づくことに成功した…のは良かったのだけれど…
「…初めまして、私の名はケイト・マークソン。貴方を助けた男性、オルクスの友人です」
「…エノメナです」
流石に強引過ぎたのかお兄さんに怪しまれて、お兄さんの友人を自称する独立傭兵ケイト・マークソンに押し付けられてしまった。
そもそもこの女性は何者?独立傭兵ケイト・マークソンという友人がいるなんてお兄さんの口から聞いたことがない。作り物のように整った顔に微笑を浮かべながら、ケイトは観察するように私を見ている。
「…ところで貴方、独立傭兵に興味はありませんか?」
…?まぁ…私の目的は独立傭兵にならないことには何も始まらないけど…
「貴方、見たところ金銭面に困っているのでしょう?私はオールマインドの広報部門所属にも所属しています」
人はそれを「独立」傭兵とは言わないと思う…
「現在オールマインドは新規登録傭兵が強化手術をお得に受けることの出来るプランを用意しています。特に第4世代強化手術を受けて頂いた方には全額キャッシュバック及び旧世代型強化人間との親和性が高いマインドγの供与を始めとした特典を………」
「遠慮しておきます」
「何故ですか!?このプランなら貴方も私と同じ最新の優れた傭兵に…!」
これは絶対関わったらいけないやつだ…!お兄さんの“後輩”も第4世代らしいから正直興味もあるし、強化人間の膂力なら非力なお兄さんを…とか夢が広がるけれど、焦って手術を受けた結果廃人になったら意味が無いし、いくらなんでも待遇が手厚過ぎる。
という訳でケイトの話を無視してシャワーを済まし、宿泊施設備え付けの服に着替えた私はベッドを占領した。もっと上手くやれていたら今頃お兄さんに「…怖いから一緒に寝て下さい」的な甘え方が出来ていたのかもしれないのに…!
「私は何処で眠れば…!?」
ソファー空いてるよ?少なくとも路地裏で寝るよりはマシでしょ。
「621、仕事だ。アーキバスグループからの依頼をオルクスが持ってきている」
…オルクスが依頼を?
ーーーーーーーーーー
やぁ後輩、唐突だがアーキバス系列企業
シュナイダーからの依頼を持ってきたんだ
作戦地点はベリウス西部ボナ・デア砂丘
内容はアーキバスのコーラル反応調査を妨害する
解放戦線の武装採掘艦、通称「ストライダー」の破壊
ストライダーは資源採掘のための移動拠点だったが
解放戦線により全面的な武装化を施されている
企業勢力に対抗するための軍事転用
その文字通り目玉って訳だ
狙うべきポイントはメインジェネレータに
直結された大型レーザー砲台「アイボール」
増設されたサブジェネレータにより
シールドを展開しているから
まずはそちらの破壊を優先すべきなんだが…
解放戦線は護衛の独立傭兵を豪勢に2人も雇ったらしい
という訳で独立傭兵2名と大型兵器の破壊に
付き合って貰えると助かるよ
ーーーーーーーーーー
「前回の取引といい、解放戦線の動きに変化が見られるというのは本当らしいな。もとよりストライダーはお前の名を売る為にも潰すつもりだった。オルクスと協働で作戦にあたれ」
なるほど…解放戦線に何が起きているのかは分からないが、そろそろオルクスとも会っておきたいと思っていたから丁度いい。早速出撃することにしよう。
メインシステム、戦闘モード起動。砂嵐の向こうにはうっすらとストライダーの姿が見える。
〔ミッション開始だ。まずは砂塵の先にいる武装採掘艦…ストライダーに接近しろ〕
『やあ後輩、協力に感謝するよ。早速だが、手筈通りに行こう』
「よろしく、オルクス」
『…あぁ、よろしく』
ここまではオルクスを誘うのが躊躇われるようなばら撒き依頼や、独立傭兵の介入出来ないレッドガンとの協働だったため会う機会が取れなかった彼にようやく会うことが出来た。
彼が生きているのは嬉しいけれど…1から関係を築き直すのは、少しだけ辛いな…
「所属不明のACだと…?企業の狗か。アイボール起動、焼き払え!」
「了解「コーラルよ ルビコンと共にあれ」」
「「ルビコンと共にあれ」」
アサルトブーストでオルクスと共に接近。アイボールが光を放ちながらこちらを睨む。
〔アイボールにエネルギー充填反応。回避しろ、消し炭になるぞ〕
大地を灼きながらこちらに照射されたレーザーをクイックブーストで回避。続いてこちらに向かって来るミサイルを切り抜けながら近づいて…
〔…待て、前半から機体反応…護衛のACだ〕
『お出ましのようだな、一体何が現れることや…ら!?』
な、何…あの機体…!?
「「ヒィヤッハァァァァァ!」」
現れたのは2機のAC。BASHOとTIAN-QIANGを足して2で割ったフレームには鮮やかな塗装が施されている。
『は、ハンドラー・ウォルター…あの独立傭兵は…?』
〔…アンストッパブル・パドック、ACインフィニティバレット及びバニシング・アルソン、ACインフェルノーヴァ。どちらもランク圏外だ〕
『…人選ミスじゃないかなぁ!?解放戦線!』
インフィニティバレットは両腕にベイラム製マシンガン、両肩にガトリングキャノン。インフェルノーヴァは右腕にナパーム弾ランチャー、左腕に火炎放射器を持ってこちらに突撃してくる。
「ヒャッハァーーー!!!撃ち始めたらもう誰も俺を止められねェ!アンストッパブルだぜェーーー!!!」
「ヒャッハァーーー!!!火を点けろ!目に付くもの全てに!バニシングだぜェーーー!!!」
『それどちらかと言えばバニシングじゃなくてバーニングだよね!?』
「燃やせば無くなるから誤差ァ!決して間違えて登録した訳じゃねェーーー!!!」
〔………排除しろ。621、オルクス〕
「アルソンはわたしがやる。オルクスはパドックをおねがい」
『あぁ…任せてくれ』
…わたしのハンドラーの言葉を汚したこと、後悔させてやる。
「ギャハハハッハァ!!!レーザーなどという軟弱な兵器の弾幕で俺の弾幕が止まるかよォ!!!」
「ギャハハハッハァ!!!その程度の火花、俺の
アルソンはナパームでこちらの足場を奪い、火炎放射器で炙り殺さんとわたしに迫る。ナパームを放つ度、火炎放射器がオーバーヒートする度に両腕の武装を入れ替えながら叫ぶ為、時々通信のノイズキャンセリングが作用している。
「あれ?リロード?オーバーヒート?動け!インフィニティバレット!面白くなるのはこれからだろォ!!!」
「俺の
しかし、わたしの機体は垂直跳躍力に優れるNACHTREIHER脚部を採用しているためナパームはそれほど脅威ではなく、ACS異常を引き起こせた所でACS負荷限界を狙える武装がブーストキックすら解放されていないようなので有効打に欠ける。完全にパドックとの協働を前提とした構成なのだろう。
ストライダーから放たれるミサイルにさえ気を付ければ敵は脅威にならない。
「その火は死線を潜り抜けた証拠だ…大事に育てておけ…」
ACS負荷限界に陥った所をレーザーダガーで斬り刻み、アサルトアーマーで決着。最期の最期にミシガン総長の言葉まで汚して…!
「止まるんじゃねぇぞ…」
…オルクスも射程外から一方的にレーザーライフルで仕留めたようだ。
『いろんな人がいるものだな…』
「うん…」
〔…まだ目標が残っている。作戦領域を離脱される前に取り付け〕
〔見ろ、621。ストライダーが自壊していく。破綻した設計の…妥当な末路だ〕
その後の事は前回とそう変わらない。脚部を潰してストライダーに乗り込み、手分けしてサブジェネレータを破壊。シールドの消失したアイボールを破壊した。崩れ落ちるストライダーを2人で眺める。
『お疲れ様、後輩。付き合ってくれてありがとう』
…久しぶりのオルクスとの仕事はこれで終わり。彼は既に帰投する準備を整えている。この先の仕事を考えると次に会うのはウォルターが野暮用に向かった後になる。
「………まって」
『…?何かあったか?』
「あなたの、かおがみたい」
〔…621?〕
『…顔?別に減るもんじゃないが…君のハンドラーは良いのか?』
〔…ここでは機体に砂塵が入る。ヘリに乗り込んでからにしておけ〕
ウォルターはため息を吐くと、わたしの望みを許可してくれた。
「ありがとう、ウォルター」
『あー…やっぱり、女の子だったんだな』
「うん」
彼にとっては初めての顔合わせだけれど、わたしにとっては見慣れた顔。動けないわたしの方に近づいてきた彼の手を取り、脈を測る。
『………?』
脈も、体温も確かに感じられる。お腹に穴も空いていない、良かった…彼は生きているんだ。
…なぜわたしが2脚の機体を選んだのか、ようやく分かった。背中を見守られるのも、車椅子を押されるのも、前に立って導かれるだけでも足りない。わたしは、彼らの隣を歩けるようになりたい。
これだけは、五感のように再手術を受けてどうにかなる問題ではないけれど。ちゃんと、自分の脚で立って歩けるように…頑張ってみよう。
………?????
おかしいな…顔を見たいと言われてコックピットから降りただけなのに…なんで俺は621にガン見されながら手をにぎにぎされたり腹をすりすりされたり、頬をつんつんされているんだ…?
いや、別に減るもんじゃないし美少女にそれをされる分には間違いなく役得なんだが…
にしても621、思ったより状態は悪くないな…不安になる細さではあるけれど、危惧していた生春巻きとか縫い目だらけじゃなくて本当に良かった。特に顔や髪が綺麗な状態だったのは恐らくウォルターの配慮だろう。
声とか五感も無事みたいで、少し安心した。
…とりあえずケイトとあの少女の様子も確認しておきたいから、そろそろ行かないと。
相変わらず621ににぎにぎされている手を離して貰って…貰って…もらっ…!力強いな!?その細腕のどこにそんな筋力が!?強化人間パワーか!?
『あーっと…そろそろ良いかな?俺、待ち合わせがあるからそろそろ行かないと…』
「ぁ…わかった、ありがとう…」
随分と名残惜しそうだったけれどなんとか離して貰えたか…アクスくんボディはそんなに触り心地が良いのかねぇ…自分じゃわからん。
欲望渦巻く夜の町、グリッド077の人波を避けながら目的の場所へ進んでいく。
グリッド077にある宿泊施設の一室へ踏み込んだ俺が目にしたのは…
『お待たせ、ストライダー破壊してきた…ぞ………?』
「良いではありませんか良いではありませんか…!やはりポテンシャルや秘めたる才能を感じる良い身体です…!強化手術を受ければ貴方も私のような…いえ、オルクスすら上回る優れた傭兵に…!」
「優れた傭兵は自分のことを優れた傭兵とは言いません…!」
ベッドの上でいちゃいちゃする2人の女の姿であった。
『………オジャマシマシター』
「まっ…たっ助けっ!」
…ガチの悲鳴だコレ!
『何やってんだケイトォ!』
少女に覆い被さるケイトを引っ剥がす。
「ひゃい!?」
ひゃいじゃないが。
『男に襲われて怯えてる少女にお前が襲いかかってどうする!』
「でも彼女、凄いんです!身体とッ…いだぁ!?」
…俺は無言でケイトの頭に拳骨を落とした。
『…すまない、男に怖い目に遭わされた君の側に俺がいるのは良くないと思ったんだが…まさかアレがあんな行動に出るとは…』
「だ、大丈夫です…」
後少し遅ければ彼女がナニカサレテしまうところだった…結局この娘は普通の少女だったし、俺が警戒し過ぎたせいで不要な被害に…
「…それで…図々しいとは思いますが…」
次はどうくるつもりだ…!?彼女への警戒心は消えたが、それはそれとして本当に図々しい要求がきた前科があるため身構える。
「…私を、傭兵にしてくれませんか?」
覚悟を決めたように、彼女が俺を見据える。決意は固いようだが…
「やっぱりその気じゃないですか!ここはオールマインドのお得な強化人間プラんっ!?…きゅう………」
「………」
『…理由を聞かせてくれるか?』
「このままこれまでの生活に戻った所で、私は飢えて死を待つだけ…それなら、私自身の力で現状を変えたいんです…!」
『…楽な仕事ばかりじゃない。死ぬリスクの方が多いぞ』
「分かっています。それでも…!」
『…分かった。君の事は、俺が面倒を見よう。まぁ…アレの下で学びたいなら止めはしないが…』
「嫌です」
「そ、そんな…こんなの寝盗られですよ…のうがこなごなになる…」
「寝てから言って下さい」
「貴方がベッド占領してたから寝れなかったのにー!うわーん!」
ベッド占領!?金払って貰っておいて図々しいなこの娘!?
◯バニシング・アルソン
AC//インフェルノーヴァ
【挿絵表示】
解放戦線に雇われたベイラム寄りランク圏外独立傭兵
故郷を焼いた炎に脳まで焼かれた結果火炎系武器に目覚めた
パドックよりも立ち回りはまともだが武器構成がアレ
ちなみにコーラルはキメてないので全部素面の言動
アホ2人にはまだ、彼らが姐さんと呼ぶ存在がいるらしい…
◯エノメナ
オルクスのことはえっちな目で見てる
◯621
オルクスとは健全な友人でありたいと思っている(身体をまさぐりながら)
◯オルクス
AMはどれだけ雑に扱っても良いと思っている
尚、ケイトはAMとは独立した自我を持っているのでとばっちり
◯ケイト
オルクスのデータが盛り込まれている為実質オルクスの娘
なんとヘリが8機墜とせる!つまり本来の2倍強い!
尚、ぽんこつ力も2倍
◯オールマインド
ケイトの更なる進歩の為にオルクスに足りない部分を補える彼女は最適…強化手術による最大スペックを引き出せなかったのは残念ですが、今は前回と同じくオルクスに面倒を見て貰いましょう
三周目オルクスとは関係ないかもしれないし結果は反映されないかもしれないアンケート
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マシンガンパルブレプラミサレザキャ中2
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W赤ネビュラWLRB重2
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WランセツWニドミサ軽逆
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重マシライフルグレ散布ミサ重逆
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W赤ネビュラW実弾オービット車椅子
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Wエツジンプラキャミサ中4