転生独立傭兵のわくわく3周クッキング   作:おーるどあっくす

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ウォッチポイント襲撃/Contact With You

〔621、準備はいいか〕

 

 指導者サム・ドルマヤンを始めとした捕虜の救出とBAWS第2工廠のステルス機体撃破という解放戦線からの仕事を2つ終えたわたしは友人…エアとの再会に向けて、ウォッチポイントへの襲撃を仕掛けようとしていた。

 

〔独立傭兵が単騎で仕掛けてくるとは封鎖機構も想定していない。行ってこい、仕事の時間だ〕

 

 輸送ヘリのハンガーからわたしの機体が切り離され降下。

 

〔証拠は残すな 目撃者は 全て消していけ〕

 

「りょうかい」

 

 ウォッチポイントに配備されているのはSG部隊と砲台だけだ。今更わたしの脅威にはなり得ない。

 

「コード15 侵入者を…!?」

「敵は…AC単機だと?一体どこの…ッ」

 

 軽量機としての機動力を活かし砲撃を切り抜け、近場のSGからショットガンで撃破していく。

 

〔敵部隊の殲滅を確認した。次のエリアに進め〕

 

 コード78を要請する間もなく、わたしひとりに一つ目のエリアは殲滅された。次のエリアの敵へ奇襲を仕掛ける為、アサルトブーストで建造物の上を目指す。

 

 

 この機体残骸は…ステルス機?情報ログを抜き取ってみると暗号化が既に解除されている。この機体を撃破した封鎖機構がやったのだろうか?内容は…変異波形の観測データ…トリガー…老兵…計画の第3条件?

 変異波形はエア、老兵はスッラのことだろうか。つまり…「計画」とやらの為にエアを求めてあの場にスッラを送り込んだ者が居る?

 

〔…621?何か見つけたのか?〕

 

「…なんでもない」

 

 …気になることは多いが、今は仕事に戻ろう。スッラがエアを取り込むことは避けたい。

 

 

 

〔マーカー情報を更新する 指定する方向へ向かえ〕

 

 建造物から強襲して砲台を潰し、先程同様に2つ目のエリアを殲滅。指定された地点に向かう為に高台を越え、連絡橋の先にある施設を見下ろす。

 

〔見えるか、あれがウォッチポイントの制御センターだ。目標はその内部にある、侵入しろ〕

 

 連絡橋の上をアサルトブーストで突っ切って制御センター前に到達。敵影を捕捉してEN回復の為に足を止めた。

 

 

 

「ウォッチポイントを襲撃するとは…相変わらずだな、ハンドラー・ウォルター」

 

 制御センターの上に立つACから通信が入った。無線越しに聞こえる声からは気怠げな老人といった印象を受ける。

 

「また犬を飼ったようだが、何度でも殺してやろう」

 

 そう言うと、ACはプラズマミサイルと共にこちらへ飛び掛かってきた。

 

〔貴様は…スッラか!?〕

 

「そこの犬…お前には同情するぞ。飼い主が違えば、もう少し長生きできたろうに」

 

 ウォルターの言葉を無視して、スッラはわたしを憐れむように語りかける。

 

〔「C1-249 独立傭兵スッラ」第1世代強化人間の生き残りだ…やれ、621。さもなくばお前が死ぬことになる〕

 

 スッラ。特殊な武装の数々を使いこなして前回のわたしを苦しめた老兵にして、ウォルターの猟犬を狩る因縁の相手。

 

 銃剣の取り付けられたバズーカをクイックブーストで回避してから敵機に肉薄。左腕のショットガンで回避を誘発し、右腕のショットガンを全弾命中させる。

 

「619と20はどうした、死んだか?私が殺ったのは何番だったか…」

 

〔…奴の言葉に構うな、集中しろ〕

 

 …今なら、この感情を理解できる。わたしはこいつのことが嫌いだ。こいつにもわざわざウォルターの猟犬を狙う理由があるのかもしれないが、そんなことはわたしに関係ない。ウォルターを愚弄し、エアを狙うこいつは、ここで確実に殺す。

 

「この感じは第4世代か。上手く育てれば優れた猟犬になる…不憫なことだ、ここで死んでしまうとは」

 

 お前からの同情など不要だ。アサルトアーマーでACS負荷限界に陥ったエンタングルへ、レーザーダガーによる3連撃からブーストキックで…!?

 

 アラート音に反応してその場を飛び退く。先程までわたしがいた場所を、紫電が貫いた。

 

「何をしているのです、スッラ。計画に無い行動は慎んで下さい」

 

 バトルログの報酬となっているオールマインドの開発したフレームで全身を固めたACの右腕に装備された大型のライフルからは放熱が行われている。AC一機から放たれたとは思えない出力のレーザーだ…直撃すればひとたまりもないだろう。

 

〔そこの女傭兵…何者だ?〕

 

「初めまして、独立傭兵レイヴン。私の名はケイト・マークソン」

 

 ウォルターからの問いに対して、女傭兵はあっさりと名を明かした。ケイト・マークソン…前回では聞かなかった名前だ。アリーナにもいた覚えがない。

 

「木偶人形が狩りの邪魔を…」

 

「貴方の協力なくして我々の計画は成り立ちません。独断での行動は控えるようにお願いします」

 

 どうやら、スッラをここに送り込んだのがケイトらしい。余り良好な関係では無さそうだが…

 

「独立傭兵レイヴン、貴方は計画における異物なのです。危険因子はここで排除します」

 

 …どうやら2人がかりで来るつもりらしいが、やる事は同じだ。こんな奴らにエアを渡す訳にはいかない。まずは計画の核を担っているスッラを殺す。

 

 

「獲物の横取りとは関心しないな…木偶人形」

 

「その獲物に返り討ちにされかけたのが貴方でしょう?ここは優れた傭兵である私にお任せ下さい」

 

 スッラにケイトの話を聞くつもりは無さそうだ。ミサイルでこちらの動きを制限し、パルス弾を撒き散らしながら突撃してくる。

 

「あーもうなんで分かってくれないんですかぁ!?」

 

 一方ケイトは未だに大型ライフルがオーバーヒートしているのか右肩の自律兵器からレーザーを放ちつつ、レーザーダガーを使用する為に接近。

 

 今のケイトの装備では脅威になり得ない、無視で良いだろう。スッラの特殊ミサイルを振り切り、バズーカを躱して両手のショットガンを撃ち込む。

 

〔ケイトとかいう傭兵…アリーナにも登録がない。ランク圏外かあるいは…警戒は怠るなよ、621〕

 

「ふっふっふ…この優れた傭兵であるケイト・マークソンから目を離したのは失策でしたね、独立傭兵レイヴン!KRSV出力最大、これで…終わらせます。塵芥となりなさい!」

 

 アラートに合わせてクイックブースト。なぜわざわざオープン回線で発射宣言を…?

 

「そんな…!動かれたら当たりません!」

 

 再びケイトの大型ライフルはただの錘になった。スッラに集中しよう。

 

 

「なるほど。お前…危険だな。臭いで分かるぞ、死んでもらうのが上策のようだ」

 

 これまでとは違う、濃厚な殺意。どうやらスッラはこれまでのお遊びとは違い、本気でわたしを脅威として狩りにきたらしい。だが、お前の事情など関係ない。

 敵機の対近接装備はパルスガンのみ。ならばひたすら張り付いてショットガンを浴びせ続ける。

 

「3度目の正直です!今度こそ…外しはしません!」

 

 2度あることは3度ある。ケイトからの射撃を対処してからスッラにショットガンを斉射。ACS負荷限界に追い込まれたスッラへ、レーザーダガーを振るう。

 

「ハンドラー・ウォルター…その猟犬は…やめて…おけ…」

 

「駄目ですスッラ…!脱出を…!?」

 

〔…敵ACの撃破を確認した。621、あとはケイトを撃破しろ〕

 

「あわあわあわわ…!こ、ここは一旦退いてあげます。命拾いしましたね、独立傭兵レイブっ…レイヴン!ですが、これで終わりではありません!次の機会はまだあります…!」

 

 命拾いしたのはケイトとやらの方だと思うが…それに、スッラの協力なくして計画は成り立たないとさっき…

 

〔621、奴らのことはこちらで調べておく。言われたことは気にするな…だが、よくやった…仕事に戻るぞ。センター内部に侵入し、目標を破壊しろ〕

 

 

 

 補給シェルパで機体を修復し目標へ向かう…彼女との再会は目前だと考えると気が逸るが、この後も戦闘がある。冷静さを保たなければ。

 

 

〔それだ、中央にあるデバイスを壊せ〕

 

 デバイスにレーザーダガーを振るう。デバイスは火花を散らしながら爆発を引き起こし…煙を上げて沈黙した。

 

 

 

〔…621、よくやった。仕事は終わりだ、帰投しろ〕

 

 ハンドラーからの労いの言葉を聞きつつ、衝撃に備える。

 

〔これは…!?〕

 

 足元から紅い光が溢れる。

 

〔…まずい、退避しろ!621!〕

 

 地下から逆流した紅き極光の奔流がわたしを呑み込み…わたしの意識は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……………暗転した視界の中に紅い光の波が見える。

 

《あなたは…?》

 

 …………紅い波形から音がする。

 

《第4世代 旧型の強化人間…》

 

 ………紅い波形の声が見える。

 

《あなたには私の「交信」が届いているのですね》

 

 ……紅い波形が、わたしに話しかけている。

 

《私は…ルビコニアンのエア》

 

 …エア。実体を持たぬルビコニアン。前回わたしが裏切った、わたしの友人。

 

《目覚めてください》

 

《あなたの自己意識が…》

 

《コーラルの流れに散逸する、その前に》

 

 ようやく…会えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  [強化人間C4-621 生体反応を確認]

 

 ノイズ混じりのCOMを聞き、雨の降り注ぐ制御センターの屋上で目が覚める。

 

  [オートパイロットを解除 ]

  [ハンドラーへの通信を接…]

 

 

《レイヴン 敵性機体の接近を確認しました》

 

 私の目の前にパルス防壁を持つ機体…バルテウスが飛来する。

 

 

《あなたの脳波と同期し…「交信」でサポートします》

 

「うん、よろしく」

 

 初対面の時は警戒していたが、今の私にとっては何よりも頼もしい言葉だ。

 

《メインシステム 戦闘モード 再起動》

 

 …今回は、彼女を裏切りたくない。そのためにも…今は、目の前の脅威を退ける。

 

 

《大量の熱源反応…レイヴン 、回避を》

 

 敵機はガシャンと音を鳴らしながら背面の武装を展開。戦闘開始と同時に上半分を囲むような武装から全方位に大量のミサイルが放たれた。

 アサルトブーストで敵機に接近しショットガンを斉射。ミサイルを引きつけてからアサルトアーマーを展開してパルスアーマー諸共掻き消す。

 

《敵機について調べました。惑星封鎖機構の無人機体、バルテウス。ダメージを与えるには展開しているパルスアーマーを剥がす必要があります》

 

 エアからの情報は既に聞いたことのあるものだが、だからといってやるべきことが変わるわけではない。エアの指示に従おう。

 

《パルスアーマー消失。今です、レイヴン》

 

 ひたすらショットガンを撃ち続けてパルスアーマー突破。レーザーダガーで本体を切り裂き、ブーストキックとショットガンで更なる追撃を加える。

 

《通信回線は一時的に切断しています。あなたは致死量に近いコーラルを浴びた直後、今は戦うことだけに集中してください》

 

 ショットガンをひたすら撃ち込み、レーザーダガーのチャージでACS負荷限界。ショットガンを斉射し、冷却の完了したレーザーダガーを振るう。

 

《この波形は…!?危険です、距離を!》

 

 敵機がアサルトアーマーの予備動作を見せたため、後方にクイックブーストを繰り返して回避。敵機パルスアーマーを貼り直したことで仕切り直しだ。

 

 離脱してから放たれるグレネードを回避し、アサルトブーストで追跡。ミサイルやショットガン、火炎放射を凌ぎながら合間合間にショットガンで反撃していく。

 

 パルスアーマー消失。レーザーダガーの冷却の早さを活かして切り刻み、敵機が動き出す隙を与えずにダメージ限界まで追い込む。

 ジェネレータの爆発に巻き込まれないように後方へクイックブーストして…バルテウスは撃墜された。

 

 

《敵機システムダウン、完全停止です》

 

 

 

《…レイヴン あなたには 休息が必要です》

 

 エアの言う通りだ。今のわたしはスッラ、バルテウスとの連戦に加えてコーラルを浴びたことで酷く疲弊している。例え2度目で戦闘を一方的に進めることができたとしても、厳しいものは厳しい。

 

 

 

 

 

《それから》

 

 突如、目の前に激しい光が映る。北西ベイエリアで爆発が起こった。

 

 

《あなたが巻き込まれたコーラルの逆流》

 

 振り続けていた雨が止む。

 

 

《あれは…予兆に過ぎません》

 

 爆発の余波か突風が吹き、先程までの雨雲が吹き飛ばされたらしい。

 

 

《ルビコンを焼き払う…この炎と嵐の》

 

 雨雲の去った空は、黄昏のように紅く染まっていた。




祝!リリース計画破綻!
これでケイトはエノメナに付きまとう怪しい女傭兵からエノメナに付きまとうKRSVを3回外したポンコツにランクアップ!

三周目オルクスとは関係ないかもしれないし結果は反映されないかもしれないアンケート

  • マシンガンパルブレプラミサレザキャ中2
  • W赤ネビュラWLRB重2
  • WランセツWニドミサ軽逆
  • 重マシライフルグレ散布ミサ重逆
  • W赤ネビュラW実弾オービット車椅子
  • Wエツジンプラキャミサ中4
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