みんなもアーマードコアの小説を投稿して学生生活に差をつけましょう!
「……………」
「……………」
冷や汗が止まらない様子のケイトとそんな彼女を睨むウォルターさんに挟まれながら輸送ヘリに揺られている私は今、非常に居心地が悪い。
2人がどういう関係かは分からないけれど、どうにかして空気を変えなきゃ…
「えっと…独立傭兵オルクスの弟子をしております、独立傭兵のエノメナです…」
「ハンドラー・ウォルターだ…独立傭兵レイヴンの代理人をしている」
「どどど独立傭兵のケイト・マイn…マークソン!ケイト・マークソンです!」
かつてないほど動揺しているけど、ケイトとウォルターさんの間に何が…?再び居心地の悪い沈黙がヘリに広がる中、ついにウォルターさんが口を開いた。
「…ケイト・マークソン、お前の計画とはなんだ?」
「はい!コーラル集積地点の絞り込みです!私とスッラはウォッチポイントからその情報を得るためオールマインドに雇われました!」
「傭兵支援システムまでコーラルを…何が目的だ?」
「オールマインドはこれまで各種勢力の機体データをサンプルにその技術や設計思想を取り込んできました!今回は更なる技術進歩の為にコーラルの獲得を目指しています!」
「…次は何をするつもりだ?」
「次の計画はありません!」
「…?どういう意味だ?」
「ウォッチポイントが破壊されたことで我々の求めていたものは消失しました!企業がコーラルの所在地を絞りこんだ以上オールマインドにもう出来ることはありません!」
「…ケイト、サブプランは用意しなかったの?計画は二重三重に用意しておくべきってお兄さんも…」
「…まだ機会はある、とのことだったが?」
「それは強がりです!私が失敗するはずないと思ってました!まさかスッラが独断でレイヴンと交戦して返り討ちに遭うことになるなんてこのケイトの完成された頭脳でも…」
「「……………」」
「…この度は私の監督不行き届きでそちらの猟犬である独立傭兵レイヴンに大変ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません!ハンドラー・ウォルター様!」
「…お前の発言が信じられると思うか?そこに居るエノメナとその師であるというオルクスも協力者…」
「それは誓って違います!彼女達は私の個人的な友人であってこの件とは全くの無関係です!私が信じられないのは仕方ありませんが、エノメナ達のことは信じてください…!」
ケイトは自分が疑われている状況にも関わらず私達を庇っているらしい。彼女の事情については知らないけれど…お兄さんは本当に彼女の計画と無関係なのかな?
「………今後もお前について警戒を怠るつもりはない。だが…今回の件は良いだろう」
「ありがとうございます…!」
再び、ヘリを沈黙が支配する。そのまま誰も口を開くことはなく、私は肩身の狭い思いをしながら中央氷原へ辿りつくことになった。
…野暮用を済ませて中央氷原に到着したウォルターと621の再会を見届けた後、俺はオールマインドに手配して貰ったガレージへ向かう。アーキバスとベイラムも中央氷原に到着して調査の準備を開始しているようだから、Chapter3の開始も近いだろう。
ひとまず封鎖機構が動き出すまで俺は様子見かな…と考えながらガレージに機体を格納して居住スペースに入った瞬間…
「クソボケが!ぶっ殺してやります!」
『えっ』
何故か部屋にいたケイトがクイックブーストのようなステップでこちらの眼前に肉薄すると、慣性を乗せたボディブローで俺を薙ぎ倒す。
唐突な襲撃を受け止める用意など当然出来ていなかった俺は宙に吹き飛ばされながら一回転。そのまま受け身を取れずに頭部を強打し、意識が薄れていく。
「………死んでない…よね?」
「こんな楽には死なせませんよ」
…なんでエノメナまでここに?そんな疑問を口にすることも出来ないまま、俺の意識は途絶えた。
『知らない天井だ…』
痛む頭を抑えてお約束の台詞と共にベッドから身体を起こすと、心配そうにこちらを覗き込むエノメナと目が合った。
「…お、おはようございます、お兄…お姉さん。その…私も来ちゃいました」
『…なんで?』
中央氷原における仕事の大半は惑星封鎖機構絡み。過去作においては最強兵器扱いを受けていたらしいACを寄せ集め呼ばわり出来るLCやHCの存在を考えると、どうしてもエノメナには厳しいものがある。
そう思ってベリウス地方に残って貰うつもりだったんだが…
「それはケイトが…」
「起きたようですね!クソボケオルクス!」
『急に出て来てくんなケイト!今エノメナが喋ってる所だろ!』
言葉を遮って大声で現れるとかミシガンかよ。
「はぁ…乙女心の分からないオルクスには教訓を得る必要がありますね」
だからそういう言動はミシガンが頭を過ぎるんだよ。
「ところで貴方、自分の姿は確認しましたか?」
………?
『くぁwせdrftgyふじこlp!?』
…何故か俺は、スカートやらの可愛いらしい服を着せられていた。
『髪めっちゃ伸びてる!?なんで女装!?』
「お似合いですよ、オルクスちゃん?」
『男がスカートとか履いても見苦し…うわ!?足とか脇が脱毛されてる!?』
「オールマインドは女性の傭兵向けのサービスも充実させています。全身脱毛を施しておきました」
『何やってんのオールマインド!?』
「…お姉さん、顔は可愛い系ですよね。その格好でも全く違和感がなくて驚きました…」
『お姉さん呼ばわり…!?エノメナのその順応能力なんなんだよ!?』
なんでこうなった!?
「と、いう訳で美少女独立傭兵集団として今からベイラムを殴りに行きますよ。オル…オルクスって名前、可愛くないですね…今から貴方はルクスちゃんです!」
『は、え?なんで?』
「あ、パイロットスーツはこれですよ」
『ハイレグパイスー!?正気か!?』
「女装向けの股間が目立たないタイプですよ」
『多様性!!!』
流石惑星間航行が普通のAC6時空だ…LGBTQ辺りの配慮も進歩してるな!…もっと優先すべきものあるだろ!人権とか倫理観とか!
「と、いう訳でやってきましたヨルゲン燃料基地!イェーイ!」
「い、いえーい?」
『…無理してケイトのノリに付き合わなくて良いと思うぞ、エノメナ』
「…目標は最奥にあるエネルギー精製プラントです!」
まだ惑星封鎖機構は動き出していないから純粋にベイラムがコーラル調査拠点としている燃料基地か。要するにアーキバスとベイラムの足の引っ張りあいだな。ちょうど621も観測データ奪取に取り掛かっている頃合いだろうし。
「さぁ美少女独立傭兵集団の初陣と行きますよエノメナ、ルクスちゃん!」
「了解!」
『はいはい…』
今回乗ってきたのはアンフォラL2。正直雑魚狩りには弱いのでMTや汎用兵器の相手はエノメナとケイトに任せて4脚MTを重点的に狙っていこう。
3連プラミサ載せたいんだが三台ナハトコアに高負荷なパーツのせいでENがね…有り合わせで組んだにしては悪くないけど物足りない部分も多いな。
「なっ…侵入者!?」
「AC3機…独立傭兵か!」
「その通り!我々は美少女独立傭兵集団です!」
「…?お、大方アーキバスの差し金だろう、迎撃しろ!」
ニードルガンとエツジンで4脚MTをスタッガーさせてチェーンソーで解体。腕を射撃優先にしても高火力が出せるチェーンソーはやっぱり頼もしい。
「その機体…独立傭兵オルクスは女だったのか!?」
っ…!それが話題になるのはマズイ!
『私は独立傭兵ルクス、アーキバス経済圏から来たオルクスの妹です!この機体は借りてきました!』
「なるほど、あいつの妹か…あいつに似て強いな…」
訳知り顔で俺を語るお前は誰なんだよ!?
「お姉さん…そんな声も出せるんですね…」
「やっぱり女の子の才能あるんじゃないですか?」
あのさぁ…!とりあえずさっさとエネルギー精製プラントを解体して帰投を…
「おやおや…これはこれは近頃アーキバスの走狗として活躍なさっている独立傭兵ケイト・マークソンではありませんか…」
その話し方はG3五花海か。まぁ獲得したばかりの観測拠点を攻撃されてベイラムが黙っている訳もないだろう。MTも大勢引き連れてきたようだな。
「私に言わせればアーキバスの方が私の走狗ですけどね!」
ムキになって「間接支援」の存在をバラすなよ…そもそも計画は破綻してる癖に。
「ほう…アーキバスを手玉に取っていると豪語するとは…とはいえ、貴方には随分とベイラムも被害を受けています。ここで消えて頂きましょう!」
…なんでだろう。
『…五花海はお…私が引き受けよう。エノメナとケイトは取り巻きを頼んだ』
「…お姉さん?」
…アサルトブーストでミサイルと共に五花海へ肉薄し、ニードルガンとエツジンを斉射。
当然五花海はパルスシールドを展開するが、4脚である以上カバーしきれない部分はある。ガードの甘い部分を狙って弾丸を命中させていく。
スタッガー。予め展開しておいたチェーンソーを振り被って…迎撃の為に展開されたアサルトアーマーをこちらもアサルトアーマーで打ち消してから再びチェーンソーを叩きつける。
まぁ、ここで五花海を潰しておくメリットはとくにない。ギリギリ踏みとどまって脚部を切り落とすだけにとどめておこう。
「この強さ…貴方…何者ですか?」
『独立傭兵オルクス………の、妹のルクスです。ここでベイラムを敵にするつもりはありません、脱出を』
「ほう…妹…ですか…」
あーなんかここで殺しといた方が身の為のような気がして来たぞ…落ち着け俺…!流石に考え過ぎだ…!
…エノメナももう4脚MT程度なら一方的にやれるみたいだな。どうやら俺が過保護過ぎたらしい。
彼女に俺の助けは必要無さそうだ。今のうちに精製プラントを破壊しておこう。
と、いう訳で精製プラントを破壊した俺たちは問題なく帰投。さも当然のように俺のガレージヘリにケイトまで寝泊まりすることになった。
深夜、俺はケイトからガレージに呼び出される。
「どうです?オルクス。エノメナは貴方が思っている以上に強い子なんです」
『…そうだな。彼女のことも、もう少し信じてやるべきだったかもしれない』
「でも、心はそうじゃありません。ちゃんと貴方が寄り添ってあげないと駄目ですよ」
『苦手なんだよな…そういうの。自分から傭兵やりたいとか言うくらいには覚悟の決まってる子だと思ってた』
「誰にでも好意的に接しているようで一線は越えないし、越えさせない。貴方のその癖、止めた方が良いですよ」
『まさか、AIに人間性を説かれる日が来るとはな…頑張ってはみることにするよ』
「…そうですね。私は所詮、オールマインドに最適化されたAIでしかありません」
『…悪い、デリカシーに欠けた発言だった』
「そんな私にも無遠慮に接してくれる貴方と、友人として付き合ってくれるエノメナの存在が嬉しいんです」
『………』
「貴方は…いずれ、この惑星を出るつもりなんですよね?」
『…そうだな』
「もしその日が来たら…今日みたいに、なんのしがらみもなく3人で傭兵稼業が出来たら良いですね」
『えっ、ついてくるの?』
「ええ、失敗作の私はもう…オールマインドの元には戻れませんから」
『そうか…ならまぁ、考えておいてやらんでもない。でも、美少女独立傭兵集団は勘弁してくれ』
「やっぱり、ツンデレさんですね…ありがとうございます」
まぁ、オールマインドが絡まないなら彼女のこともいい加減信用しても良いか。星外に出た後のことは正直考えてなかったし、頭の片隅くらいには置いておいてやろう。
『…にしてもこのやりとり、死亡フラグっぽくないか?』
「この雰囲気で縁起でもないこと言わないで下さいよ!?そもそも死亡フラグは当事者が触れたら折れるんですよ!」
◯オルクス
621はループの際に機能の回復手術を引き継いでいる
つまり彼の全身脱毛も…?
◯ウォルター
ケイトについてミシガンに尋ねたら自称美少女独立傭兵集団を率いて基地に襲撃してきたとか言われて頭抱えてそう
三周目オルクスとは関係ないかもしれないし結果は反映されないかもしれないアンケート
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