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前回載せ忘れたオルクスのARMORED COFFIN
LRBはアンバーオックスから、エツジンは脱出用のデイブレイクから載せたあり合わせなのでパルスシールドと噛み合わず、L2に載せていたオセルスもAMに売却しちゃったので無し…
「ぇ…?」
オルクスからの通信が、轟音と共に途絶えた。
「オル…クス…?」
返事はない。さっきまで開かれていたはずの回線から聞くに堪えないノイズだけがわたしの元に届く。
オルクスが…死んだ?
『───うわぁ!?フロイトが跡形もなく消し飛んでる!?』
「え…?」
ノイズの落ち着いた通信から、場違いなほど間の抜けた彼の声が響いた。
「そんなもんじゃないんだろう!?オルクス!お前の本気を見せてくれ!」
アーキバス要撃艦隊をラスティに代わって引き受けた俺は今、空気を読まずに現れたV.Iフロイトの迎撃を余儀なくされている。ラスティ生存ルートの可能性を切り拓けたのは良いが…バタフライエフェクトにもほどがあるだろ…!
まぁ…ここまで本編から乖離した展開になるならエノメナは先に送り出しておいて正解だったな。前回は彼女も守り切れたが、今回はあちらも本気で来ている。
レーザーブレードをチャージしようと構えた所にブーストキック。攻撃を強制的に中断させられて怯んだフロイトへバーストマシンガンを撃ち込んだ。
「やっぱり変わったな、お前…!躊躇いを捨てたか…!」
『しつこいぞ!もう時間がないってのに…!』
621の回線からスネイルの悲鳴が聞こえてくる。
『そっちは終わったようだな…後輩…!こっちはまだだが…俺だけでもなんとかなりそうだ。君は早くラムジェットエンジンを…!?』
ACS負荷限界に陥ったロックスミスへ追撃を仕掛ける為に双身レーザーライフルを構えた瞬間、強烈な悪寒に襲われて追撃を中断。クイックブーストでその場を飛び退く。
その直後、強烈な紅色がコックピットのモニターを塗り潰した。ACのカメラが描写しきれないほどの光によって白く染まり、悲鳴のような音の奔流で621との通信が途絶える。
「オルクス…そうか…621は…選択したか…」
『ッ…来たか…ウォルター…!』
時間切れか…!ここから先はフロイトとウォルターを同時に…いや、これほどのACが相手ならフロイトと共闘…も………?
『うわぁ!?フロイトが跡形もなく消し飛んでる!?』
コーラル属性による攻撃はACのあらゆる防御性能を貫通してAPを削り取る性質を持つ。万全の状態でも即死しかねないコーラル照射攻撃がACS負荷限界で直撃したとなればパイロットの技量が挟まる余地もない。
流石にパーツの一欠片も残らず焼き払われるほどの出力があるのは想定外だったからクッソ情けない声出ちゃったわ。621との通信飛んでて良かっ…
「オルクスッ!?ぶじッ!?」
…良くなかった!慌てて先輩モードに切り替えて621へ応答する。
『通信が復旧したか…俺は大丈夫だ、フロイトは見るに堪えないを通り越して見るところがない状態だけど』
「いますぐたすけに…!」
『落ち着いてくれ、後輩。もう制動回避限界ラインまで猶予がない。俺が時間を稼ぐ、君は今のうちにラムジェットエンジンを頼んだ!』
「…わかった」
よし、なんとか先輩らしく取り繕えたな。後は…
「企業の命令を…いや…友人たちの使命…障害を…排除する…」
「…悪いがやらせて貰うぞ、ウォルター!」
621が追いつく前にウォルターを退けるのが理想だな。厳しいが…やっぱり親殺しはさせたくない。やれるところまでやってみよう。
…オルクスは無事だった。何も出来なかった前回とは違う。今ならまだ間に合う。
「まだ終わりではないようだな、戦友。最後まで戦えなくてすまない」
「だいじょうぶ、いってくる」
《ザイレムの撃墜とオルクスの救援を…急ぎましょう》
スネイルがばら撒いた残留プラズマのせいでラスティの装甲は灼けるほどのダメージを受けて戦闘続行は不可能な状態になってしまったけれど、彼がわたしの盾になって道を開いてくれたお陰でローダー44の損傷はごく軽微だ。オルクスを襲撃してV.Iフロイトを消し飛ばした敵が何であれ、この程度ならなんとか補給シェルパで誤魔化せる。
そもそも、ザイレムが既に落下軌道に入った以上ラムジェットエンジンさえ破壊してしまえば交戦の必要すら無い。
《終わらせましょう、レイヴン。そして帰りましょう。オルクス達と共に守った…ルビコンへと》
「うん………!」
《レイヴン、あれがザイレムのラムジェットエンジンです。目標の破壊を…お願いします》
この船のどこかでオルクスが交戦しているとは思えないほどの沈黙が支配するザイレム上層街区まで戻ってきた。アサルトブーストで目標まで接近し、ショットガンを撃ち込んで破壊する。
《左舷チャンバー、機能停止》
爆発し、煙を上げている目標を離れて最後の破壊目標へ向かう。これが終わったら大気圏突入にも備えないと。オルクスが敵機との戦闘から離脱するのを援護して、ザイレムを脱出する。
《右舷チャンバー、機能停止しました》
ラムジェットエンジンから離れて街区を覆う屋根に降り立ち、オルクスの居場所を確認する。
《ザイレムが…落下軌道に入りました。これでコーラルも…ルビコンも守られます。後は…》
飛来してきた物体を反射的に回避。飛来物…VE-66LRBは勢いのままにわたしの後方へ転がって跳ねた後、青白い光と共に爆ぜた。
《あれは…オルクスの…!?》
次にこちらへ飛んできたのは白いAC…アンフォラM2だった。アンフォラは地面を数回転がった後受け身を取り、右手のマニピュレーターを突き立てて火花を散らしながら停止する。
『間に合わなかったか…来るぞ…後輩。気を…しっかり持ってくれ…!』
息も絶え絶えな様子のオルクスがそう言い終わるや否や、轟音と共に紅い光線がザイレムの屋根を灼きながらこちらに迫る。わたしとオルクス左右二手に別れてクイックブーストでそれを回避した。
尋常ではない射程と出力…そしてこの特徴的な紅色はC兵器から放たれたものだろう。スネイルが言い遺した最後のプラン…あれ?アーキバスの最後のプランが、フロイトを消し飛ばすのだろうか…?
「………621」
わたしの名が聞き慣れた声で呼ばれる。
「そこにいるのは…お前なのか…?」
右舷チャンバーの上に立っていた真紅のACが、わたしたちの前に降り立つ。ブーストの色からして、コーラルが動力に使われたC兵器であることは明らかだ。
「俺は…621…お前を…」
真紅のACの右腕に握られた巨大なライフルが、展開状態から待機状態へ変形する。先程爆散したオルクスのレーザーライフルよりもさらに大きい。
「…消さなければならない」
頭部カメラが開かれる。カメラアイの中では真紅の波形…コーラルが蠢いていた。
《ウォルター…!?このACは…機体からコーラル反応…危険です!》
…わたしの主人は、死んでなどいなかった。
「企業の命令を…いや…友人たちの使命…障害を…排除する…」
考えうる最悪の形で生きて…いや、生かされていた。
『後輩っ…!』
大型のライフルからアラートと共に放たれた光線に反応出来ないまま立ち尽くすわたしを、パルスシールドを展開したオルクスが庇う。これまでの戦いでパルスシールドにも限界が来ていたのだろう。その一撃を相殺したことでイニシャルガードに失敗したシールドは弾け飛ぶ。
《………やらなければ…あなたが危ない…応戦を!レイヴン…!》
「でも…」
現実を受け入れることが出来ない。
「声が見える…621…お前の隣にいるのは…そうか…見つけたぞ…火種を」
「ウォルター…エアのこえが…!?」
《レイヴン…!ルビコンの大気圏内に突入します…!時間が…動いてください…!》
なんとか重い機体を動かして、攻撃を回避することはできた。でも、引き金なんて引けない。ウォルターを…殺すことなんて出来ない。
潤沢なEN容量があるのだろう。滞空しながらクイックブーストを繰り返して背後に回り込むウォルターに対応しながらオルクスはバーストマシンガンとプラズマミサイルで牽制。
『レイヴン、君の気持ちには察しがつく。けれど…君はウォルターの意志に背いてまで友人を選択したんだろう?』
ACS負荷限界に陥ったウォルターへ右の拳を振るいながら、オルクスが窘めるようにわたしへ語りかける。
彼の言う通りだった。ウォルターがアーキバスに何かをされていようがいまいが、生きていようがいまいが関係なく今のわたしは彼の使命を阻む敵なのだ。今ウォルターが無事だったとしても…きっとこうしてわたしの前に立ちはだかっただろう。
「いくよ…ウォルター…!」
いつまでも悩んでいる訳にはいかない。もはやザイレムの墜落は確定しているとしても…苦しむウォルターをアーキバスから解放することは、無意味ではない。戦わなければ。
オルクスに向けて薙ぎ払われるコーラル照射を飛び越えて、ウォルターの真上からショットガンを斉射。そのままオルクスの隣に並び立つ。
『無理させてごめん…後輩。本当なら俺が全部やるべきだった』
「だいじょうぶ、ありがとう」
吹き飛ばされてから姿勢を立て直すため地面に突き立てていたこともあり、先程ウォルターを殴った時に右腕は使い物にならなくなってしまったようだ。彼も限界は近い。
あのまま立ち尽くしていれば、またわたしのせいで彼が死んでしまう。彼には帰るべき場所があるのだから、今度こそわたしが守り抜いてみせる。
先程までふらふらも飛び回っていたウォルターはENが尽きたのが地に足をつけてこちらを見据える。コーラルを用いたジェネレーター限界まで燃焼することで急激に回復するためどうしても隙がうまれる。攻めるなら今が好機だ。
追尾性の高いミサイルを振り切ってウォルターに接近。プラズマミサイルで牽制し、シールド展開の合間を縫ってショットガンを命中させていく。ACS負荷限界。レーザーダガーで追撃を仕掛ける。
「一度生まれたものは…そう簡単には死なない…火種から消さなければ…!」
追撃を防ぐため展開されたアサルトアーマーに対してわたしもアサルトアーマーを展開することで掻き消し、オルクスのバーストマシンガンで再びACS負荷限界に陥ったウォルターへレーザーダガーを振るった。
姿勢制御システムを復旧させたウォルターが再びふらふらと飛び始め、クイックブーストでわたしの背後に回り込む。コーラル射撃を回避しながらショットガンを斉射するが、イニシャルガードで受け止められた上でブーストキックによる反撃を受ける。
蹴り飛ばされて怯んだ所にチャージされたコーラル射撃が直撃しACS負荷限界に陥ったわたしの隣を、ウォルターがブレードを展開しながら通り過ぎていく。
『…あっ、こっちなんだ』
フロイトからの連戦で限界だったのだろう。想定外の攻撃にオルクスは反応が間に合わない。
後方にクイックブーストすることでコックピットへの直撃は避けているが、損傷の激しい彼の機体では姿勢を保てずACS負荷限界に陥った。
『ッ…油断したなぁ…情けない』
「オルクス…!」
エアと戦った時と真逆の状況だというのに、わたしでは弱音を吐いているオルクスを庇ってウォルターとの間に割り込むことが出来ない。既にウォルターの持つ大型ライフルのチャージは完了していて、オルクスに突きつけられている。
「やめて…ウォルター!」
『最後までは付き合えなさそうだな…約束、守れなくて───
紅い奔流が、彼の機体を呑み込む。
『ッ…ぅ…ごめ…こうはい………えあ…』
《…!?オルクス!?私の交信が…!?》
…エアの疑問に答える者はもう居ない。コアの抉り取られたACが崩れ落ち、沈黙する。
オルクスが死んだ。
また守れなかった。今度はわたしが助けなきゃいけなかったのに、何も出来なかった。ウォルターとオルクス。守りたかった人の手で、守りたかった人の命が奪われてしまった。
…でも、ここで折れている場合ではない。わたしの選択をやり遂げなければ…カーラ達の死も無意味なものになってしまう。
「コーラルを焼けば…俺たちの仕事は終わる…」
ウォルターの機体も限界は近いはずだ。もう終わりにしよう。
ブレードもライフルも冷却中でミサイルもリロード中のウォルターへ接近してショットガンの斉射とブーストキックを繰り返して反撃の余地を与えない。
「お前が稼いだ金だ…再手術をして…普通の人生を…」
敵機ACS負荷限界。ウォルターの言葉で僅かに攻撃の手が緩んだが、下唇を噛んで堪える。解放戦線が求めているのは自由意志の表象たるレイヴンだから、この戦いが終わってもわたしは彼に望まれた普通の人生は手に入らないだろう。
「さよなら、ハンドラー」
最期の願いには応えられそうにないことを申し訳なく思いながら、レーザーダガーを突き立てた。
「62…1………」
ウォルターの機体は空中で爆発を繰り返し、一際大きい爆発を起こした後に甲板へ墜落していく。
「使命を…友人たちの…遺志…を…」
煙を上げ、膝を折って尚崩れ落ちることなく立ち続けウォルターはわたしに右腕の武装を向ける。
「そうか…621…」
しかし、その銃口からコーラルが照射されることはない。何かに気づいたかのように腕を下ろす。
「お前にも…友人が…いや…俺は…」
ウォルターが、アンフォラM2の残骸を一瞥して呟いた。
「すまない…せめて、お前たちだけでも…仲良く…」
ウォルターが言い終わると同時に、ザイレムの各部が爆ぜていく。ウォルターの機体が今度こそ崩れ落ち、その目が閉じられた。
《ウォルター…!………行きましょう、レイヴン!》
最後まで彼はわたしを案じ、わたしの未来を願ってくれていた。その存在から感じた暖かさは星を焼く使命の炎というよりも父の情のようだ。
「…ありがとう、ウォルター」
…エノメナから見たオルクスも、そんな存在だったのだろうか。
「…ごめんなさい、オルクス」
炎に呑まれていくふたりに別れを告げて、アサルトブーストでザイレムから飛び立った。
「あなたは…人とコーラルがともに生きる未来を…その可能性を守ってくれた」
燃え盛るザイレムが、アーレア海に向かって墜ちていく。
「ウォルターが恐れた「破綻」…それを回避する方法も、きっと見つかる」
まるで流星群のように降り注ぐ残骸を、わたしはエアと2人で眺めていた。
「レイヴン。あなたと私ならば、きっと…」
ACfAの操作に慣れすぎてロケハンが大変でした
3回負けた!
三周目オルクスとは関係ないかもしれないし結果は反映されないかもしれないアンケート
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マシンガンパルブレプラミサレザキャ中2
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W赤ネビュラWLRB重2
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WランセツWニドミサ軽逆
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重マシライフルグレ散布ミサ重逆
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W赤ネビュラW実弾オービット車椅子
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Wエツジンプラキャミサ中4