転生独立傭兵のわくわく3周クッキング   作:おーるどあっくす

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秋学期には全休を作れたので家電量販店や中古ゲーム販売店を自転車で巡ってACVを探して来ました
どすこいエアちゃん号も見つけたけど自分の財布にはしんどいお値段なので見送らざるを得ない…

何はともあれこれでようやくACV未プレイのクセに…という負い目を感じずにV系列(特に主任)のネタが使えます


頼れる仲間はみんなガバチャー

 オールマインドに狙われている少女を助けたらその子は初AC戦でレイヴン先輩にアサルトアーマーを使わせるほどの腕前でした!

 …うん。流石の俺でも分かるわ。それはもう地雷の上でジャンプしてるくらいの暴挙だ。いや、不発弾を発見したから市役所まで持っていったくらいの暴挙と言った方が正しいかもしれない。

 

 エノメナ。ルビコン解放戦線のAC乗りである両親の元、一般的なルビコニアンとして生まれ育った少女。信じられないことに、ACの操縦については争いとは無縁に生きて欲しいという娘への両親の良心で仕込まれていないらしい。

 

「両親の良心…ふふっ」

「レイヴン…?」

「…なんでもない、続けよう」

 

 先輩って案外愉快な性格してたんだなぁ…

 まぁそれは一旦脇に置いておくとし、エノメナを寝室まで案内した後にオペ子さんが爆速で調べあげた彼女の経歴を引き続き確認する。

 

 ある日、アーキバスによる襲撃を受けて彼女の暮らしていた集落は壊滅。防衛の為に出撃した両親は戦死し、生き残った集落の人々は再教育センター送りという訳だ。それ以降はエノメナについての情報が無いから解放戦線は彼女を死んだか、再教育センター送りとして扱っていることになる。

 その後について彼女自身の言葉を信じるなら両親に逃がされた後グリッド077にある店の廃棄された残飯で食い繋ぎながら身売りをしていたというが…

 

「彼女の姿…そういう目的にはまだ若過ぎる身体で買い手がつかないから残飯で食い繋いできた、というには健康状態が良過ぎるわ」

 

 オペ子さんの言う通りなんだよなぁ…彼女の語る「設定」はグリッド077では当たり前にあることだが、彼女の姿なら同年代のルビコニアン一般少女と比べてもかなり良い生活をしているはずだ。

 

 アーキバスの裏にオールマインドがいることを考えるとアーキバスによる集落襲撃そのものが仕組まれたもので、どさくさに紛れてオールマインドは彼女を確保。リリース計画の為の戦力としてなんやかんやした所で脱走されて俺に遭遇…とか?でも、これだと彼女の戦闘能力の高さが説明つかないんだよな。オールマインドに何かされたと考えるのが自然だが強化手術の痕跡はないし…

 

「…あの子は多分、全力じゃなかった」

『なっ…!?』

「経験と思考に操縦が追いついてないから、全力が出せないんだと思う」

「レイヴン、つまりそれは…」

「…そして彼女の動きにある癖は、僅かだがオルクス…君に似ている」

『…!?』

 

 つまり彼女の身体に俺のデータ…恐らくインテグレーションプログラムのものが上書きされているということになるのだろうか?となると、オールマインドが俺に彼女を預けたのは逃げられた結果ではなくてなんらかの罠という可能性もあるのか。でもなぁ…

 

『怪しい点を挙げればキリがないけれど…彼女自身に悪意は感じられないんですよね』

「…同感だ」

「ええ、あれほどのレイヴン力を持ちながら何者かの走狗になるとは考えられないわ」

「『…?』」

 

 オペ子さんの理論は理解出来ないが、言いたいことはきっと俺と同じ感覚的な部分だ。隠し事は少なからずあるのだろう。けれど彼女自身は普通の感覚を持った少女でしかないように思える。

 …特にオペ子さんの意味不明マシンガントークにドン引きしてる姿とかね。

 

「彼女については要観察としましょう、キングとシャルトルーズにも話を通して情報を集めてみます」

「しばらく私はこのガレージに留まろう。拠点防衛は任せてくれ」

『ありがとうございます』

 

 ハクティビスト集団であるブランチが情報収集に動いてくれるのは頼もしい。レイヴン先輩は621が居る以上表立っては動けないから、そういう意味でも都合の良い状況だ。彼女がオールマインドの被害者でも手先でも先輩なら対応出来るだろう。

 

 ふぅ…随分と遅くまで話し込んでしまったな。今日はもう寝る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます、お兄さん」

『ぅんー…?』

 

 …俺は朝が弱いタイプであると自負している。クソ寒いルビコンならば布団から出たくないから尚更だ。しかし…

 

『に゛ゃーーー!?!?!?』

 

 起きた瞬間目の前に女の子の顔があれば流石の俺でも跳ね起きるわ!

 

「ごめんなさい、ずっとひとりだったので人肌が恋しくて来ちゃいました。お兄さんって意外と体温低いんですね、手が冷たかったです」

 

 異性が寝てる所に潜り込んだ上にレビュー始めるの中々に図太いな…それと体温は仕方ないだろ。こちとらコーラル漬けになったアクスくんの死体が動いてるようなもんだぞ。柔軟運動とかも全然ダメだし。まぁ死体云々は言い訳でただの冷え性だが。手が冷たい人は心が温かいとか言うじゃん?そういうことにしておこう。

 

『はぁ…君は女の子で、俺は成人男性だ。今度から寂しいならレイヴン先輩とか…いや、寝てる先輩に近づいたら反射的に迎撃されそうだな…』

 

 レイヴン先輩は我流の護身術を習得している。オペ子さんの言葉をどこまで鵜呑みにして良いのか分からないが、無意識でも最適な技を繰り出せるんだそうな…

 一応俺も教わったけれど、当時無口だったレイヴン先輩は必然的に身体で覚えろスタイルだったから散々締められたものだ。その甲斐あって流石に無意識でとはいかないが俺もそれなりにやれると自負している。

 

『まぁいいや、次があるならせめて事前に教えてくれ…心臓が止まるかと思った』

「分かりました!」

 

 ほんとに分かってる…?まぁ…彼女の経歴を考えれば人の温もりが欲しくなるのも無理はないし、あんまり強くは言えないよなぁ…そういう所はやはり年相応というか。

 

 この件はこれくらいにしておこう。とりあえずいつも通り朝食として味気ないレーションを泥のようなフィーカで流し込みながらメールの確認をしていく。

 お、アーシルから通信だ。621に雇われた僚機である俺にまで謝罪と忠告を入れるなんて誠実だね。ウォルターがよく言われるけど君も大概アーマードコアの世界に向いてないよ…

 後は…また621から僚機申請のメール?こんな短期間で?とりあえず目を通してみるか。

 

 

 

 …なるほど?要約すると…多重ダム襲撃の時にレッドガンを裏切ってイグアスとヴォルタをボコボコにした結果ベイラムは壁越えを見送らざるを得ない状況になり、事前に攻撃を受けていない万全の壁にラスティと2人で襲撃かけることになっちゃった!流石にやばいから力を貸して!とのことらしい。

 

「貴方が見出したレイヴンは中々見所(レイヴン力)があるようね、オルクス」

「…自由過ぎない?」

 

 もうオペ子さんの話は聞き流すとして、レイヴン先輩がそれを言うのか…

 

 いくら621がイレギュラーだとしても、壁からの砲撃を凌ぎつつ4脚MT最大15機を相手するとなればヴォルタと同じ末路を辿ることになるだろう。壁越えの傭兵という肩書きを実績として重要視しているウォルターも、流石に僚機申請を許さざるを得なかったか。ここで621が戦死すれば原作が成り立たなくなるし行くしか…

 

「この依頼、私も参加して良いですか?」

『…はい?いや、これは俺に届いた依頼で…』

「これ、お兄さんでも厳しい依頼ですよね?」

 

 …まぁ、図星だ。ヴォルタとベイラムMT部隊で望んで全滅した街区の制圧をたったのAC2機でやれと言うのはキツ過ぎる。

 

『いや、これはシミュレータでしかACに乗ったことのない君の初陣とするには厳し過ぎるだろう。君の機体が届くのは今日だから実機で慣らす期間が…』

「足手纏いにはなりません、私はやれます」

 

 …実際、3機目として参加すればやれてしまいそうな説得力が彼女にはある。だがいくらなんでも…

 

「…連れていくべきだ」

『なっ…レイヴン先輩!?』

「君だけでは厳しいと分かっているのなら、彼女の選択と宣言を信じても良いだろう。彼女にはそれだけの力がある」

「お願いします、お兄さん。私はもう…何も出来ないのは嫌なんです」

 

 何も出来ないのは嫌…それが、彼女の強くならなければならないと言った理由なのだろうか。常識的に考えれば、新米を激戦区に放り込みたくないという俺の考えは間違っていないはずなんだが…

 

『………分かった。後輩にもう1人呼んでも良いかは確認してみるよ。許可が出たら…よろしく頼む』

「ありがとうございます…!」

 

 ここまで言うのならレイヴン先輩の経験と、エノメナの意志を信じてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 621は僚機の追加を渡りに船と快諾。そして案の定と言うべきか、たった1日にも満たない時間でエノメナは自分のACを乗りこなしてみせた。

 俺もアンフォラM2の武装をより対多数に特化した軽レーザーと弾数が無制限で敵機の無力化に優れるスタンバトンに換装。それに合わせて腕パーツもエノメナと同じVP-46Dにしている。

 出来る限りの下準備は済ませた、これ以上は望めないだろう。後はゆっくり休んで英気を養うとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お布団暖めておきましたよ、お兄さん」

『に゛ゃーーー!?!?!?』

 

 事前に教えてくれってのは直前に教えれば良いって意味じゃないが!?

 

 …この後めちゃくちゃ爆睡した。




 壁越え書くつもりだったのに導入で終わっちゃった…

◯オルクス
体温が低くて身体が硬くてついでに目が死んでるという新情報
まぁ死体がコーラルツゴウノイイパワーで動いているようなもんだからね

◯真レイヴン
いい感じに先輩らしくキマッたのでは?(ドヤ顔)
尚、オルクスに護身術を教えたことについては「自然にボディタッチができる都合の良い建前だったから教えた(満面の笑み)」などと供述しており…

◯621
これまでのように受け身ではなく、自分からやれることは全部やってみることでウォルター達の生存√を模索中…とりあえず暴力によってヴォルタ生存√を開拓したらそのツケが自分に回ってきた

◯エノメナ
同衾するとお兄さんがびっくりして目が覚めちゃうせいで寝起きのふにゃふにゃな姿が見られなくなっちゃう…まぁこの状況が当たり前になればお兄さんもその内慣れるでしょ

 …2人ともやり方が脳筋過ぎない?



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◯アンケート決戦投票
①マシブレレザキャプラミサ中2

【挿絵表示】

オルクスの機体は尖りがちなので一周回ってシンプルな構成に…
と思って組んだらほぼロックスミスだったので開き直って寄せに行くことにした

②重マシARグレ散布ミサ重逆

【挿絵表示】

装甲で耐えながら中距離を維持する射撃機体
没になったオーバーシアー√からの刺客

③WランセツWニドミサ軽逆

【挿絵表示】

エノメナとお揃いの軽逆引き撃ち機体
エルカノの伝家の宝刀ニドミサ持ち出すとか頭ブランチかよ

決戦投票

  • マシブレレザキャプラミサ中2
  • 重マシARグレ散布ミサ重逆
  • WランセツWニドミサ軽逆
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