[ RANK 》20/D
ソフィー
AC//ミューソティス
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり
行方不明となった幼馴染を探すため
倉庫で埃を被っていたACに乗り込んだ彼女は
本人の意思と裏腹にAC操縦への高い適性を発揮
解放戦線の主力として戦場に駆り出され続け
幼馴染の捜索は滞ったままとなっている
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「…アクス?」
…ソフィーが機体の頭部を俺の方に向ける。まさか、
「生きててくれて良かった…!ずっと…見つからなくて…探しにも行けなくて…!」
…この状況は俺のせいか。俺が彼女の元から逃げ出したから、彼女はこうして戦場に立っている。
『勝手に居なくなってごめん、今度こそちゃんと話をさせて欲…
「…なんで避けるの?話がしたいんでしょ?」
そりゃチェーンソーが振り下ろされたら反射的に避けるでしょ…挽き肉と対話は出来ないぞ。
「また私の前から逃げちゃうんだ…だったら仕方ないよね。もう居なくならないように、まずは脚を潰さなきゃ」
正直最初から嫌な予感はしてたけども盛大に病んでるなコレは…アクスくんはよほど彼女に愛されていたらしい。
『もう逃げるつもりはない、頼むから一度冷静になってくれ!』
「冷静になるのはアクスの方だよ?貴方はアーキバスに洗脳されてるだけ」
思考が飛躍し過ぎだろ!?確かにアーキバス系列のパーツをふんだんに使った機体だけど…!
「ACに乗って歩くことも出来なかったのにそんな機体に乗せられて、強化手術まで受けさせられたんだよね?許せない…」
なるほど…根拠はあったのか。妙な所で理性的なのが逆に話が通じないことを突き付けてくる。ここは鎮圧するしかないか…!
幸いにもレーザーライフルによる引き撃ちを主体とするアンフォラM2と、近接戦闘に特化したソフィーの機体ならばこちらが圧倒的に優位だ。ナパームによる炎上フィールドは上昇して避けつつ、バーストハンドガンは射程外に逃げてやり過ごす。あの機体のブースターはキカクだから、AB突撃も大した脅威には…
「今度は間違えない。私が、貴方を救ってみせる…!」
ブレードキャンセル…!?それを習得しているなら一気に話が変わってくるぞ…!
ソフィーがブレードキャンセルを使ってくることの問題は引き撃ち狙いの俺に追い付かれることではない。ブレードキャンセルはアサルトブーストやクイックブースト以上の瞬間的な加速を誇る近接推力での移動を連発する為に、パイロットへの負担が極めて大きいのだ。
コーラルによって擬似的な強化人間化がされている俺ですら連発は躊躇うこの技をソフィーに連発なんてさせられない。ソフィーに俺を追いかけさせることになる引き撃ちなんて論外だ。スタンバトンのチャージで速攻無力化を狙う。
「私、貴方に謝らないといけないことが沢山ある…」
ブレードキャンセルの連発でEN切れを起こし落ちていくソフィーを追ってスタンバトンを構える。ジェネレータの容量は少ないようだな。恐らくJOSOか?
「記憶喪失で辛いはずの貴方に、アクスであることを押し付けてた…」
…駄目だ。チャージされたチェーンソーが盾になっている。あそこに自ら突っ込んでもスタンバトンが腕諸共ジャンクにされるだけだ。
「例え記憶を失ったとしても、アクスはアクスだったのに…」
『違うんだよ…ソフィー。俺はアクスになれない』
彼女を突き放すようだが、これだけは変えられないし変われない。俺はアクスくんの身体を乗っ取った憑依転生者。彼と同じ見た目の他人以上にはなれない。
「そんなこと言わないで…私に負い目なんて感じなくて良いから、一緒に帰ろう?」
チャージされた状態で大振りに突き出されたチェーンソーを容易く回避。キャンセル不可能なチャージ攻撃によって隙を晒すが、ターゲットアシストによってその凶刃は俺の方を睨み続ける。
『…ごめん、ソフィー』
チェーンソーのオーバーヒートを確認して、ソフィーの機体へスタンバトンのコアロッドを突き刺す。パイロットが意識を失ったのだろう、それきりACはその動作を中断した。
「お兄さん、こちらのジャガーノートは撃破しました。増援は必要ですか?」
増援としてやってきたジャガーノートを片付けた所で、エノメナから通信が入った。
『こっちも今終わったよ。少しやる事があるから先に戻って…』
「それなんですが、今日はレイヴンの所に泊まっていっても良いですか?」
初対面でお泊まりか…2人のどちらにとっても友人が出来るのは良いことだね。621の所ならウォルターもいるから安心だ。
『分かった、傭兵同士交友を深めると良いよ』
「ありがとうございます、お兄さん」
さて…コックピットを展開してソフィーの安否を確認。呼吸も脈も問題なさそうだ。話は…解放戦線を通して日を改めるべきか。とりあえず救援要請用の発煙筒を点火して照明弾を…
「アク…ス…おいて…いか…ないで…」
『………』
…もう少ししたらアーキバスが壁の完全制圧にやってくる。彼女がここでアーキバスに捕まるよりは、俺が責任持って解放戦線まで連れていくべきか。
「オルクスがまた女の子を連れ込んできた…」
『毎度ご迷惑おかけしてますレイヴン先輩…壁で幼馴染に遭遇してきたもので…』
とりあえず解放戦線には明日ソフィーを連れていくと連絡を入れておいた。独立傭兵が撃破したACの女パイロットを慰み者にするでもなくお返しするという状況には流石に困惑されたが。
ひとまずソフィーをベッドに寝かして、俺はその近くの椅子に腰掛ける。目覚めた時に誰かいないと困惑するだろうししばらく待機だな。
彼女の想いを戦闘中に聞かせて貰った以上、俺も今度は…
「ここは…?」
『起きたか、ソフィー。ここは俺の拠点だ』
目を覚ました彼女に状況を説明していく。
「そっか…ごめんアクス。私、気が動転してて…」
『それについて謝るべきは俺だ。まさか君が、ここまで追い詰められていたなんて思わなかった』
「良いよ、こうして再会出来たんだから。もう一度やり直…」
『…それについても、俺は謝らないといけない。俺はもう、アクスじゃないんだ』
…彼女にとっては辛い話になるが、今度こそは逃げずに全て説明しなくてはならない。
「どういう意味?記憶喪失だからってアクスは…」
『アクスの意識は井戸に落ちたあの日、コーラルに呑まれて消えた。今の俺は、オルクスとしてコーラルに散逸した意識のひとつがアクスの身体を借りているだけなんだよ』
「ぇ…」
『君の幼馴染の身体を奪っておいて、どんな顔して君と向き合えば良いのか分からなかった。だから、何の説明もせずに逃げ出したんだ』
「じゃあ…アクスはもう…」
『…本当に、すまない』
ソフィーが俺の手に触れる。何かを確かめるように。
「貴方の手は、冷たいね」
『………』
「寒い日はいつも、アクスを抱きしめて寝てたのに」
『そうだったのか…』
「…もう、アクスはどこにもいないんだね」
『…少なくとも、俺は君の思うアクスにはなれない』
ソフィーが俺の手を離し、顔に目を向ける。
「ごめんなさい、オルクス。私は貴方が目覚めた時、アクスであることを強要しようとした。今回も、貴方がアクスになるように望んでいた」
『大切な幼馴染が記憶を失ったんだ、君が悪いはずがない。悪いのは…』
「貴方だって巻き込まれたようなものでしょ?アクスが死んだのは悲しいけど…それは彼の不注意だから気に病まないで」
『…良いのか?』
「アクスの分まで生きてあげて」
俺はソフィーに現実を告げただけで、彼女の心を救うことは出来なかった。それなのに、苦しい生活を共に乗り越えてきた半身にも等しい幼馴染の存在も縋れる希望も奪った俺へ彼女は生きて良いのだと言った。
『…ありがとう。何か困ったことがあればなんでも頼ってくれ。俺に出来るのはそれぐらいだ』
「それなら、貴方が壊したACの代わりを用意してくれる?」
『まだ、戦うつもりなのか?』
それは意外な提案だった。彼女がAC乗りになったのはアクスを探す為だと思っていたから。
「アクスにはACを操縦出来る才能がなかったけれど、皆んなの為に戦う事を望んでいたから。私が、彼の夢の続きを代わりに見たいんだ」
彼女はアクスの事を吹っ切れた訳じゃない。割り切れない思いを抱えて彼の面影を追い続けながらも、確かに進んでいる。
『分かった、好きに選んでデータを送ってくれ。用意するよ』
「ありがとう、オルクス」
『応援するよ、ソフィー。俺も一緒に彼の夢を…』
「それはやめて。アクスと彼との思い出は私だけのものだから。貴方は貴方の夢を追いかけて欲しい」
『あっはい、分かりました』
…ずっと胸につっかえていた罪悪感が完全に精算された訳ではないけれど、憑依転生者の俺は生きて良いのだと許された。誰もが生きる為に戦って、その先にある答えを求めている。ならば俺も、いつまでも立ち尽くしたままではいられない。
…燻っていた思いに、火が点いた。
それは、いつか願った
◯オルクス
いぐにっしょん!
ルビコンわくわく傭兵ライフ12、18話での生存フラグを同時に回収
◯ソフィー
あくまでもアクスにヤンデレてるのでオルクスに矢印は向いていない
この子ループも強化手術もないのに肉体と精神のスペック高すぎでは?エノメナ以上のバグだろ…
[“2周目”からの差違を分析…
大き過ぎる…修正が必要です]
[やはりエノメナはグリッド077で
確実に“保護”すべきでした]
[計画の第3条件も発生は近い…
そちらも代案が必要です]
[…2名への依頼を発行します]
決戦投票
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マシブレレザキャプラミサ中2
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重マシARグレ散布ミサ重逆
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WランセツWニドミサ軽逆