今はブレードオブミケラァさんにボコられてます
後見返したらHCは准尉でも乗ってる人がいたのでオルクスの階級を落としました
さてさて、既に前途多難な気配を漂わせていた惑星封鎖機構の執行尉官ライフだったが、結果から言えばなんとか上手くやれているように思える。
え?621・エノメナコンビにぶち当たっただろって?お互いまだ生きてる、ノーカウントだノーカウント!
執行尉官ライフの話に戻るが、出撃後には一休みできる時間もあるし、ご飯も美味しいし、特に使い潰されるような指示を受けたこともないし…
まぁ、この空飛ぶ棺桶みたいなHCを扱えるのが俺だけだから替えの効かないパーツとしてそれなりに大事にしているだけかもしれないが。
「貴様…いや、オリト准尉か」
封鎖システムの奇行について考えを巡らせながらもそもそと夕食のカレーを頬張っていた俺の隣の席に着いた男性の尉官…ジャンカーコヨーテスまでブルートゥとの交渉に来ていた人が声をかけてきた。
『えっと…』
「あぁ、あの時は名乗っていなかったか…私はフランク、特務少尉としてエクドロモイのパイロットをシステムに任されている」
『よろしくお願いします、フランク少尉』
特務尉官だったのか。正直違いは分かってないけど執行尉官よりちょっと上なイメージ…更にエクドロモイのパイロットってことは相当のエリートだろう。恐らく相方も居るのかな?
「封鎖機構の食事は口に合っているようで何よりだ」
『はい、失礼ながらもっと手早く食べられて味気ないものかとばかり…自分は部外者の身ですから尚更…』
「それでは士気に影響が出る、システムはそう判断したとのことだ。それに准尉の任務での実績を聞いた以上、私としても君の扱いに異論は無い」
『…ありがとうございます』
封鎖機構あったけぇ…!でも
「少尉、ここに居たのですねって、貴様は外様の…」
「やめないか、1級士長。例え臨時だとしても准尉が封鎖機構の一員であることは間違いない」
「…申し訳ありません、オリト准尉」
普通に謝れるんだ…封鎖機構あったけぇ…!でも
それにしても、エクドロモイに特務少尉と特務1級士長の組み合わせってどこかで…
「彼はクリス、私と同じくエクドロモイを駆る特務1級士長なんだが…恥ずかしながら、2人揃って独立傭兵レイヴンと独立傭兵オルクスに墜されてしまってな」
「ッ…エクドロモイがあんな寄せ集めに追いつけないはずが…独立傭兵オルクス…次こそは…!」
ああ、燃料基地のエクドロモイコンビだったのか。というか1級士長って俺が2度目の出撃で煽り散らかした彼じゃない?気まずい…
まぁ621とエノメナのコンビ相手に2人揃って無事だったとはツイて…あれ?ヒアルマー採掘場にいた時のエノメナって、イアが照合してくれた時は独立傭兵エノメナ名義じゃなかったか…?
いや、あの時点でイアもIA-ナントカの戦闘ログより独立傭兵オルクスと機体構成が一致しましたー的な話だったしシステムが断定してるだけか。俺のせいで余計な因縁ができて申し訳…でもエノメナが俺のライセンス使ってたことでこっちもややこしくなったからお互い様ってことで…いや、やっぱり戻ったらちゃんと謝ろう。
…何はともあれ、封鎖機構の人々だって話が通じないわけじゃないはずだし、システムもある程度人のことを考えられるようだ。俺が上手くやれさえすれば、説得の余地は十分あるだろう。
[緊急ですが出撃の用意を、オリト准尉]
翌日、軽く朝食を済ませてからHCに乗り込み動作を確認していた所で出撃指令が入った。どこかの基地が襲撃でも受けたか?
『…内容は?』
[先程、無人洋上都市ザイレムへ侵入するAC3機が確認されました]
…621案件じゃねぇか。これはまた面倒なことになりそうだ。
いや、AC3機だとまだストークスのおばかトリオがまだ残ってる可能性もあるのか。中央氷原でいい値がつきそうなジャンクを拾い終えたらさっさと帰るって言ってたはずだけど…まぁあっちなら機体も中身も無事なままにしつつボコれる範囲だし問題ないな。
[都市全体にECMフォグが展開されており、内部の状況は不明です。内部に突入し、可能な範囲でACを排除してください]
『了解、イア』
[私に識別名は必要ありません]
うーん冷たい。戦闘面での相性は悪くないんだけどな…どうすれば仲良くなれるのやら、やっぱり名付けがイアでは適当過ぎたのかと考えつつ基地からザイレムまでHCでかっ飛ばしていく。ACが作戦地点までヘリ使ってること考えると破格の燃費と速度だよなぁ…戦闘面以前に土俵が違う感じだわ。
[これは…霧が既に晴れている…侵入者達が干渉したようですね。ですがこれならレーダーが使用できます]
イアが索敵を開始しているが、霧が晴れているならば恐らく制御タワーの前だろう。もう帰ってたりしない?
[進行方向にAC反応を多数感知、数は…7機です]
『…随分と多いな』
いや、多くない?対人戦よりも多いとかどういう状況…?AC4系列みたいなノリで配置されてんじゃん。いくらHCが強くともネクスト程のスペックはないんだが。
[
やっぱりストークスのおばかトリオだったか。既に軽くやられているようだが…
[残り4機は独立傭兵エノメナ、レイヴン、ケイト・マークソン、オルクスです]
『………は?』
なんで…
…偽者?オールマインドが俺に似せたスパイ?そもそも俺が自分をオルクスだと思い込んでいる一般ドーザーの可能性?
[…オリト准尉?]
いや、間違いなく俺の記憶は憑依転生者の折戸久でルビコニアンのアクスでブランチのオルクスでストークスのシンシアで封鎖機構のオリト准尉として連続しているはずだ。
『…すまないイア、取り乱した』
[ケイト・マークソンについては特に情報はありませんが他は執行対象です、排除して下さい。それと私に識別名は必要ありません]
『了解した、イア』
[私に識別名は…]
少し脳が破壊されかけたが、自分で自分を信じずに何を信用すれば良いのかって話だな。あの偽物が何を企んでいるのかは知らないが、621やエノメナのような子供を利用して害を為すつもりなら容赦はしない。
《これは…急速に接近する機体反応…恐らくあのHCです!》
流石エア、気付くのが早いな…こちらでは傍受出来ないが、恐らくウォルターからも通信が届いているのだろう。
とりあえず問答無用で敵と見て良いだろうケイトに向かってブレードを振りかざし、推力全開で突貫する。
[なっ!?私を誰だと思って…ちょっ待っ…!?]
必殺、ぶった斬り。まぁパルスブレードでは無いんだが細かい所は良いだろう。速度を乗せて振り下ろしたブレードでケイトの機体…トランスクライバーで良いのかコレ?を胴体から斬り捨てる。
『これは…聞いていた以上の性能だな。ストークスの3人は退いてくれ、あれは君たちに対処できる相手じゃない』
「わ、分かったでやんす…!」
…俺って外から見るとあんなスカした感じなの?知らず知らずのうちにめちゃくちゃラスティにキャラ寄せてたんだな…ドッペルゲンガーと鉢合わせると死ぬってのは恥ずか死ぬって意味だったのかもしれない。
『少なくともこちらには数の利がある。囲んで叩くぞ、2人共』
「はい、お兄さん」
「りょうかい」
強制羞恥プレイやめて貰えるか?
『指揮機から仕留める方針で良いか、イア?』
[だから私に識別名は…はぁ…抗議は戦闘後にしましょう。その判断に異議はありません]
621達が皆射撃武器を装備している以上、前回のように遠距離から回避重視で一方的な射撃戦とはいかないだろう。一気に切り込んで器用貧乏な偽オルクスから崩す。
マシンガンによる連射をパルスシールドで受け流して急接近。迎撃の拡散レザキャはイニシャルガードで対処する。俺はあんまり盾の扱いは得意じゃなかったんだが、受ける角度をイアが調整してくれるおかげで盾受けしているのに衝撃値が全く蓄積していない。あちらの俺としてはたまったものじゃないだろう。
『硬いな…ならまずは盾をっ…!?』
だからこそ読みやすい。PA干渉に賭けて強引にパルスブレードを展開しようとした予備動作をシールドバッシュで潰し、即座に肩部パルスキャノンで強行策を牽制する。
盾持ちにはブレードを意識しろ、ウォルターからの教えだもんな。俺だってこの状況ならそうする。
さて…勉強させて貰おうか。圧倒的なスペック差を前にした時、