ハージェネ所属の夢野飛翔真と言います。
普段はオリジナルライダーを書いているのですが、今回からオリライ×仮面ライダーを書いてみようと思います!
オリジナルライダーはあまり馴染み無い方もいるかも知れませんが、楽しんでいただけたらと思います。
事の始まりは、中国の軽慶市。発光する赤子が生まれたというニュースだった。そして以降、世界各地で『超常』が発生。原因も殆ど解らないまま、時間が過ぎていった。やがて、超常は日常に、空想は現実になった。
世界の総人口の8割が何らかの特異体質、『個性』をもった超人社会。個性を振りかざし、人々を襲う敵と、それを倒すヒーロー。そんなアメコミじみた事が、現実で起こる世界となった。
だが、ある日異質な存在がこの世界に現れ始めた。
「イー!イー!」
「追え!全員捕まえろ!」
数年前、ある都市伝説が囁かれるようになった。白い骨が描かれた黒いタイツの奇声を発する男達と、様々な動物や物、機械や現象などを模した怪人達が人々を襲い、攫っていると…
「なんだアイツら!」
「俺達はショッカー!偉大なる秘密結社だ!」
都市伝説が囁かれるには、何か要因がある。謎の怪人達が属する秘密結社ショッカー、彼らは密かに暗躍していた。密かに人々を襲っており、その様子を見てしまった人などから怪人の話は伝聞していった。
「逃げろ!」
夜の路地裏で怪人達から逃げ惑うのは、突然彼らに襲われてしまった3人の作業員達。走って逃げる彼らをナイフを持った戦闘員と毒トカゲの特性を備え、毒トカゲ男という怪人だ。
「ヒーロー!誰か来てくれ!」
この世界には個性を使い、人々を救うプロヒーロー達が多くいる。人々は自身が危機に瀕すれば彼らに救いを求める。実際プロヒーロー達であればある程度怪人達に対抗することはできるだろう。だが、ショッカー側もそのことは重々承知であり、大々的に動かずヒーロー達と接敵しないように行動していた。それ故に都市伝説レベルの知名度になっていると考えられる。
「見つけたぜ…!ショッカー!」
だが、今襲われている作業員達は運が良いと言えるだろう。
彼らを救う存在がその路地裏に現れる。
「逃げろテメエら…後は俺がやる。」
「お、おう!」
ショッカーから逃げる作業員達が走る方向と逆の、怪人達がいる方向に向けて歩くのはマスクで顔の下半分を覆う青い髪の男、いや少年だ。作用員達とすれ違い、怪人や戦闘員達の前に立つ。
青い髪の少年がショッカーの前に立ったことで、自分達は何とか逃げれると作業員達は彼からの逃げろという言葉に応えると夢中で走り出す。
「何者だ?お前は!」
毒トカゲ男が青い髪の少年に問いかける。彼は中高生ぐらいに見えるが、背は高く筋肉もしっかりしており同世代の者よりも体格が大きい印象だ。それで尚且つ目つきは釣り目で鋭く学ランも着崩しており"不良少年"という印象を受ける。
「俺か?俺はただの、仮面ライダーだ!」
『ベラトールドライバー!』
青い髪の少年は怪人達を前にし、黒色の物体を自身の腰に付ける。それは2つの何かを挿入するための穴と左側にはバイクのハンドルグリップの様なスロットルが付いている。
『クウガ!』
『ジュウガ!』
ベラトールドライバーと呼ばれる黒いベルトに、青い髪の少年はカプセルの様なものを挿入していく。
そのカプセルは培養カプセルを手のひらに収まるサイズにしたようなものであり、その中にはそれぞれ仮面ライダークウガと仮面ライダージュウガの姿があった。クローンカプセルと呼ばれるそれらをベラトールドライバーに装填すると同時に青い髪の少年の両隣にクウガとジュウガと同じ姿をしたクローンライダーが現れる。
「変身!」
そして青い髪の少年がベラトールドライバーの左側にあるベラトールスロットルを握って捻ると、2人のライダーの姿が青い少年と重なり合い、新たな装甲を作り出す。
『ライドクロス!クウガ!ジュウガ!20000クロス!』
青い髪の少年はクウガとジュウガの身体を組み合わせた様な姿で、黒いボディスーツの上には金色の無数の牙や翼を模した装甲を纏っており、頭部はクワガタの角を持つ戦士へと変身する。
その戦士の名は10の牙と2000の技を持つ戦士、仮面ライダーベラトール20000とでも呼ぶべきだろう。
ベラトールドライバーとクローンカプセルによって仮面ライダーベラトールという鎧が作り出されたのであった。
「さあ、とっとと狩るか…」
「イー!イー!」
ベラトール20000が身構えると、戦闘員達に向けて駆け出す。
戦闘員達もナイフを振るって、こちらに向かってくる敵を撃激しようと試みる。
「そんなんじゃ俺は切れねえぜ。」
ベラトールの装甲に付いている牙状のパーツを展開させれば、腕部分に展開した牙がモーフィングパワーによって刃となれば、切りつけてくるナイフをその刃で受け止める。
「オラァ!」
その体勢から両腕を振り上げるとナイフを弾き飛ばし、その後素手になってしまった戦闘員達を次々と殴り飛ばしていく。
「イー!イー!」
まだ残っている戦闘員達がベラトールに向けてナイフを振るいながら襲い掛かる。
「そんな短い武器じゃ、俺は殺せねえ…」
先程刃に変化させた牙がベラトールの身から抜け落ち、新たな牙が生成されて装甲となる。
そんな刃を1本引き抜くと、それがモーフィングパワーによって一本の剣へと変化する。
装甲と同様金色の剣を手に持ち、次々とショッカー戦闘員達を切り伏せていく。
「小癪な!この俺が貴様を潰してやろう!」
戦闘員達を失った毒トカゲ男は長いロッド状の武器をベラトールに向けて振り下ろし、叩き付ける。
「効かないぜ。」
ベラトールは手に持った剣で、自身に振り下ろされた棒を受け止めると、前蹴りを敵の腹部目掛けて撃ちこみ、蹴られた毒トカゲ男の身体が地面を転がる。
「ぶっ潰してやるぜ!」
倒れた毒トカゲ男の上に乗る、マウントポジションの状態になったベラトールは剣を毒トカゲ男に振り下ろして何度も切りつける。
「グ八ッ…!や、ヤメロッ…!」
起き上がろうとするたびに剣で切りつけられてしまう毒トカゲ男。だが彼にはまだ秘策があった。
「これでも喰らえ!」
自身の首にある襟巻を展開すると、そこからオレンジ色の光線を放って自身の上に乗るベラトールを吹き飛ばす。
「どうだ!」
「チッ…油断したな…」
ようやく立ち上がることができた毒トカゲ男に対し、吹き飛ばされたベラトールもすぐに起き上がって体についた土埃を払って再びファイティングポーズを構える。
「さあ、来やがれ!」
再びベラトールが毒トカゲ男に向けて駆け出す。再び襟巻から光線が放たれるが、ベラトールはそれを跳んで回避しながら壁を蹴って移動して敵との距離を詰めれば頭部目掛けてパンチを放つ。
「無駄だ!」
毒トカゲ男はその拳が自身に向かってくると分かると、横方向に攻撃を回避する。
「おっと、避けてくれて助かったぜ。」
だがここで、ベラトールがパンチを撃ち出した右腕の牙部分が展開してモーフィングパワーによって刃となり、振るわれた腕によってその刃と襟巻が接してしまい、毒トカゲ男の襟巻が切り裂かれてしまう。
「しまった!」
これで毒トカゲ男は遠距離攻撃の手段である襟巻からの光線ができなくなってしまい、近距離での戦闘となるとベラトール相手に不利になってしまう。
「このままぶっ潰してやるぜ!」
至近距離まで迫ってきたベラトールが、毒トカゲ男の腹部目掛けて何発も撃ちこんでいけば、更にい顔面部にも拳を撃ち込んで毒トカゲ男の身体を地面に転がす。
「さあ、トドメだ。」
『フルスロットル!』
ベラトールスロットルを再び握って、それを捻るとクローンカプセル内のエネルギーがベラトールドライバーを通じてベラトールの全身に伝わる。
「な、なんだ!」
起き上がった毒トカゲ男の目の前に、レックス、メガロドン、ライオンなどの10種の獣の姿をした光のエフェクトが現れる。
「いくぜ!」
すると獣たちが一斉に毒トカゲ男に突撃していき、身体にぶつかったり噛み付いたりしてダメージを与えていく。
『マイティゲノムフィニッシュ!』
獣たちによる急襲の後、足にエネルギーを纏うベラトールによるライダーキックが毒トカゲ男の胸部に突き刺さる。
「こ、こんなところで…!」
その蹴りを受けてしまった毒トカゲ男は、地面に倒れ伏すと共に爆散しその命を終える。
「今回はハズレか…」
地面に残った爆炎を見つめながら、ベラトールはその場から去るのであった。
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「ん、戻ったぜ、狩野さん。」
俺の名前は神崎一颯、今は中学に通いながら仮面ライダーベラトールとして日々ショッカーと戦っている。
「おかえり、一颯。今日も良い働きだったよ。」
今出てきた眼鏡のノッポな兄さんは俺の住んでいるレッドイーグル研究所の所長で狩野大雅って奴だ。俺が使ってるベラトールドライバーやらクローンライダーを開発した男だ。身寄りのなかった俺を数年前に引き取ってくれてずっと世話してくれてる。
「これ、新しいクローンカプセルが出来上がったので渡しておくよ。タイクーンに、剣斬だ。」
「新しいライダーのカプセルか。ありがとな…」
狩野さんに渡されたカプセルの中にはそれぞれ忍者みたいな緑色の剣士のライダーと、タヌキみてえな面のライダーがいる。こいつらは元々異世界の戦士で仮面ライダーって連中らしいけど、狩野さんがそいつらのデータとか俺が戦いで集めたモンでクローンライダーってのを作ってカプセルの中に入れてるらしい。つっても詳しいとこは俺にも分かんねえ…
「さて、話は変わるけどもうそろそろ進路を決める時期だね。」
変わりすぎだろッ!って思うけど俺ももう中3だ。学校でもそういう話はよく出てきやがる。
「関係ねえ、このまま研究所でライダーとして戦い続ける。学校も別に興味ねえ…」
つっても俺は周りの奴らと違って、高校とか行く気がねえ。
それに、昔っからワルなこといっぱいして今も学校終わればすぐに戦いに行くから喧嘩ばっかしてると思われてて内申もそんな良くねえ。まあ俺が高校なんて行けるわけがねえんだよな…
「興味がない…とは言え君の今のライダー活動ははっきり言って法令違反。正式なヒーロー活動ではない所謂ヴィジランテ活動だ。何かあれば君が捕まったり、我々が取り締まられたりするだろう。そこでだ、高校でヒーローの免許を取ってきてもらおうと思ってね。」
「んなもんいらねえ。捕まんないように戦えば良いだけだ。」
俺とショッカーとの戦いなんてのは世間で騒がれてるヒーロー達の戦いと違って正式なモンじゃねえ。だから、ヴィジランテ活動してる奴らと同じでいってしまえば違法だ。けど、捕まってねえヴィジランテなんざいくらでもいる。ヴィランになんなきゃそれでいい。
「今までは我々も見逃してきたが、本来違法な行為を容認し続けることはできないからね。もう数年で成人する君自身の責任にもなって来るからね。ということで行ってもらうよ。雄英高校。」
「雄英高校!?」
雄英高校っつたら国内最高峰のヒーロー科を抱える国立名門校じゃねえか!
尚更俺が行けるような場所じゃねえじゃねえか!
「学力の面では、私の教育のお陰で君の偏差値は既に雄英合格ラインに達している。実技試験もあるらしいが、ベラトールの力を使えば行けるだろう…」
確かに狩野さんと出会って色んなこと教えてもらって、勉強でも戦いでも俺は無双状態だ。実力面では問題ねえ…
「内申でも、まあそこまで厳しく見られるわけではないからね。」
「悪いけど興味ねえ。俺は人を救うとか、ヒーローとかそう言うのは興味ねえ。ヴィランとかショッカーをぶっ潰す!ただそれだけだ…!」
俺はヴィランが心底嫌いだ。アイツらは俺の両親を殺したクズ共だ。
ショッカーも同じだ!やってることはヴィランと変わんねえクズ野郎共だ。俺はあいつらさえ潰せればそれでいい!
「そうか…まあ返事はそう急かさないよ。ただしこれだけは言っておこう。今のままじゃ君は完璧な仮面ライダーになれない…」
今日の所は一旦退いてくれたが、完璧な仮面ライダーか…
関係ねえ…俺は、俺のやり方で戦うだけだ…
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(そろそろ進路決めないと…)
その頃、とある銀行に1人の少女が訪れていた。
少女の名は耳郎響香、辺須瓶中学校に通う普通の女子中学生だ。
彼女も現在中学3年生を迎えており、進路の岐路に立たされていた。
(ヒーローになるか、ミュージシャンになるか…)
彼女は2つの道で迷っていた。1つは彼女の両親と同じく音楽の道に進むか、彼女含め多くの少年少女が憧れるヒーローの道に行くか。そんなことを考えながら彼女はお遣いで銀行に訪れ、自身の番を待っていた。
「動くな!黙って手を上げろ!さもないと撃つぞ!」
その時だった。突如3人の覆面の男達が拳銃を片手に銀行の中に入って来る。
(強盗!?まさかここに!?)
ここに居る者の多くは自分が強盗事件の現場に遭遇するなどと考えることもなく生活していたが、実際に彼らに遭遇してしまうと自身の個性を活用する間もなく強盗達の指示に従い両手を上げる。
「銀行員はバックに金を詰めろ!客も全員人質だ!こっちに集まって座れ!」
銃を様々な方向に向けながら1人の強盗が指示すると、別の男が黒いバックを銀行員に投げつけてそこに金を入れるように言う。
人質となってしまった客たちは彼らの指示に従い、一か所に集まって腰を下ろす。拳銃を前に一言も発する余裕がなく耳郎含めた客達は強盗の言う通りにしていた。
『警察だ!君達は包囲されている!大人しく銃を捨て人質を解放して投降しなさい!』
「もう来やがったか!」
だが、強盗達が思っているよりも早く警察がこの場に駆け付け、銀行を包囲していた。恐らく銀行員の誰かがカウンターの下にある押せば警察に自分達の危機を知らせることのできる通報スイッチを押したのだろう。
「全員動くんじゃねえぞ!」
「ママ…怖いよ…」
殺気立つ強盗に対し、銀行にいた幼い少女が恐怖のあまり泣き出してしまう。
「大丈夫よ…きっとヒーローが…」
「黙れ!」
泣き出してしまった少女と、彼女を慰めようとする母親の足元に強盗が銃を撃てば、その弾丸は母親の右大腿部を貫き肉を引き裂き血の水溜まりを作ってしまう。
「ママ!」
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「んだよ、あれ…」
一方銀行の外では、銀行の周囲に警察が集まり騒ぎとなり、銀行を包囲する警官達を囲うように野次馬が集まってきていた。たまたま近くを通りかかった一颯も気になる様子でそちらに近付いていく。
(なんだ…?強盗か…)
野次馬達に紛れてその様子を見た一颯は、何が起きているか即座に把握することができた。
(強盗なんざ、プロヒーローの奴らが来てすぐに解決すんだろ…俺には関係ねえ…)
先程大雅とした話、言われた一言によって不機嫌な状態の一颯はこの事件に対して興味を抱くことができず、すぐにその場を去ろうとした…
(アイツら…!)
だが、彼は強盗達の行ったある行為を見逃さなかった。
それは、強盗が親子の足元に銃を撃った瞬間であった。
銃の乾いた音が店外にも伝わってきてしまい、母親が足から血を流す光景を見た野次馬達はパニックになり、その喧騒から逃れるように一颯はその場から抜け出して、近くの人家の無い路地裏に向かう。
「あんま人前で戦うのは良くねえとか言われてっけど仕方ねえ…俺はあーいうのが1番許せねえ…!」
『ライドクロス!剣斬!タイクーン!ハリケンニンジャクロス!』
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あれは何年前の話だったか覚えてねえ…
いや、思い出したくねえ。ヴィラン共が俺の両親を奪ったのは…
「コイツらなら行けんだろ…」
俺はヴィランが憎い、あんな連中にあのガキや親を殺させる気なんて1mmも起きねえ!なんならプロに任せて去ろうとした俺にも腹が立つ!
「狩野さんにバレりゃ何言われるかも分かんねえ。けど、俺みたいな思いは絶対にさせねえ!」
『剣斬!』
『タイクーン!』
あまり目立ったことはするなと言われてるし、人前で戦ったのがバレりゃ何言われるかも分かんねえ…けど、目の前で泣いてる奴見て放っておけるわけがねえ!傷付いてる奴も見捨てられねえ!さっき貰ったカプセルをベルトに装填して俺はあの言葉を言う。
「変身!」
これが俺の覚悟だ!
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「何してんだよ!アンタら!」
一方、銀行内では母親の足を銃で撃った強盗達に対して、1人の少女が糾弾していた。
「この子泣きそうじゃん!子供を怖がらせてお金取るなんて…アンタら最低ね!」
そう、現場に居合わせた耳郎響香である。
彼女もまた強盗犯の行動に怒りを覚え、声を上げた。
「黙れ!関係ないやつは引っ込んでろ!」
だが、その言葉が聞き入れられるはずもなく強盗が耳郎の腹部をければ、彼女は腹を抑えて蹲り、地面を転がる。
「てめえから殺してやろうか!ガキ!」
「おいやめろ!コイツはいい面してやがる…人質として連れ回しながら俺らの間で回そうぜ!」
1人の強盗が耳郎に銃を向け、引き金に指をかけるがもう1人の強盗が静止しつつ最低な提案をすればそれを聞き銃を持った強盗がニヤケながら彼女に近付く。
「どうせならド派手にいこうぜ!ここで脱げよ。脱がなかったら殺すぞ!」
自分達の欲を満たすため、大勢の前で最低最悪な行動に移ろうと銃を耳郎に突きつける。
「あ、アンタら…!」
銃を向けられた恐怖、これから自分の身に起こることへの恐怖、彼らへの嫌悪感、そして命令に従わなければ命を取られかねない状況への絶望からか彼女の目からは涙が零れ落ちる。
「さあ!さっさとしろ!」
と強盗が銃を突き出すが、その銃身は突如として地面に落ちる。
「銃が!」
強盗の持つ銃は何かによって2つに切られてしまい、片方は地面に落ち、残った持ち手部分を見て強盗は驚きの声を上げる。
「ようテメエら…多くは言わねえ。今からぶっ潰してやんよ!」
3人の強盗の背後に緑と黒のスマートなボディアーマーを纏う戦士が、日本刀状の武器を手に持ち立っている。その戦士の名は仮面ライダーベラトール・ハリケンニンジャである。
「何だテメエ!」
1人の強盗が銃をその戦士に向け、弾丸を放つがその弾丸は戦士の身体に達する前に真っ二つに切れてしまう。
「邪魔をするな!!」
先程耳郎に銃を向けていた強盗犯が素手で一颯が変身したベラトールに殴りかかるが、それを横薙ぎに避けながら日本刀型武器のニンジャトウハヤテを使って強盗を殴打する。ハヤテの峰部分で背中を殴られた強盗は意識を飛ばして床に倒れ伏す。
「貴様ァ!」
もう1人の強盗が、右手を翳すとその掌に空いている穴から鉄串の様なものが射出される。
「効かねえよ…」
仮面ライダー剣斬とタイクーンの力を併せ持つハリケンニンジャにはある特殊な能力がある。それは風刃を生成して操ることのできる能力だ。掌の上で手裏剣状に作り出したいくつかの風刃を放てば、飛んでくる鉄串が切られて地面に落ちる。
「なッ…!なんだとッ…!」
強盗は何発も鉄串を掌から射出するが全てベラトールが生成した風刃で切られて封じられてしまう。
「しばらく寝てろ!」
ベラトールが地面を勢い良く蹴って強盗の眼前まで迫れば、膝蹴りを腹部に打ち込んで強盗の意識を奪う。
「俺の仲間達をよくも!」
残った男も個性を発動すれば、一瞬で身体が2mを超えるほどの大きさになり服を破り毛皮に包まれる。まさに熊の獣人のような姿に変化した男が、爪の付いた腕をベラトールに向けて振るう。
「パワーはあるな…けどなあ、俺には勝てねえよ!」
振るわれる腕をハヤテを使って受け止めると、生成した風刃で敵の身体を次々と切りつけていく。毛皮と厚い筋肉に守られる熊の獣人の身体だが、一部の部分は深く切られ血が流れ、その痛みが身体の様々な部位に走ったことでその男は意識を手放しそうになって体勢を崩す。
「これで終わりだ!」
ベラトールが振り上げた拳が強盗の顎を撃ち抜き意識を刈り取ってしまう。
プロヒーロー達が駆け付ける前に、ベラトールによって3人の強盗は見事に全滅してしまった。
「さて、行くか…」
僅か1分で事件を解決したベラトールは、警察やプロヒーローに絡まれる前にこの場から去ろうとしたがその時だった。
「あ、あのッ…!」
人質の少女、耳郎響香が彼のことを呼び止める。
「ありがとうッ…!アンタが居なかったらウチ…」
ベラトールによる早期の強盗撃退。それは人質の中の負傷者を増やす可能性も、強盗等の欲によって耳郎が恥辱を味わうことになる可能性も、人質から死者を出す可能性も全て潰した。
そのことから、耳郎は彼に感謝の言葉を述べる。
「勘違いすんな、俺はヴィランが嫌いなだけだ。」
ベラトールはニンジャ刀ハヤテを背中の鞘に納めながら応えると、この場を去ろうと歩みを進める。
「あ、アンタ!名前は…?」
「俺か?おれはただの…いや、なんでもねえ。覚えなくていい…」
名前を聞かれるが、普段の名乗り口上を人々の前で口にすれば身元の特定に繋がりかねない。
そう思い口を噤むと警官が来る前に窓を蹴破りそこからベラトールは去っていくのだった。
主人公
神崎一颯(CV豊永利行)
15歳
出身校:士江舵中学校(静岡県)
誕生日:4月29日
身長:177㎝
体重:75kg
血液型:A型
出身地:静岡県
好きなもの:肉料理
性格:不良気質でクールなロンリーウルフ系だが、意外と熱い
頭脳面:大雅に教えてもらってるのでまあまあ頭が良い。
人物
見た目も中身もれっきとした不良少年。青色の髪をツーブロックにしていて、顔は釣り目が特徴的な整った顔立ち。身長は高校生の中でも高い方で筋肉質な肉体をしている。
幼少期に自身が無個性でありいじめを受けたことや、無個性故に両親がヴィランに巻き込まれて死亡し、無個性故に親族に捨てられてしまった事で施設に入れられる。心が荒れてしまい非行に走って喧嘩の日々を送る。だがある日、レッドイーグル研究所の狩野大雅博士に出会い見出されて仮面ライダーベラトールとなる。それ以降は大雅の下で生活をしている。
喧嘩や戦いに明け暮れる日々の中で、大雅から今後合法的に戦うためにヒーロー免許を取得するために雄英高校に行くように提案され、雄英高校での日々を過ごすことになる。
仮面ライダーベラトール
一颯がベラトールドライバーを使って変身する仮面ライダー。ベラトールはラテン語で「戦士」という意味。クローンカプセルとベラトールドライバーを用いて2つの仮面ライダーの力を組み合わせて変身する仮面ライダー。相性の良い2つのカプセルの組み合わせによってライドクロス(フォームチェンジ)をする。
カプセルは100種類あるため組み合わせは50種類である。
ライドクロスは2本のカプセルのライダーを組み合わせたような姿になる。
アイテム
クローンカプセル
デザインは透明なカプセルで、その中に対応する仮面ライダーの姿を象ったフィギュアが立っている。
カプセルの中にはクローンライダーが封じられており、使用者に仮面ライダーの力を与える。
クローンライダー
並行世界の仮面ライダーのデータや、力、アイテムなどから作り出された仮面ライダーのクローン。
ベラトールドライバー
クローンライダーシステムの根幹を担うベルト。
大雅が個性によって開発したもので、左右それぞれにクローンカプセルを挿入するためのライドスロットがある。また、ベルトの右側にはハンドル状のベラトールスロットルが付いており、これを捻ることでクローンカプセルの力をさらに活性化させることができる。
フォームチェンジ
基本フォーム
仮面ライダーベラトール・20000
クウガ×ジュウガ
10の獣の力と2000の技を持つ戦士。
ベラトールの基本フォームであり黒いボディスーツの上には金色の無数の牙や翼を模した装甲を纏っており、頭部はクワガタの角の様になっている。
基本は徒手空拳で戦闘をするが、モーフィングパワーで自身の装甲にある牙をいくつか変形させて武器を作って戦うことができる。
必殺技
マイティゲノムフィニッシュ
10種の獣のエフェクトと共に敵に突撃し蹴りやパンチを放つ。