聖園ミカVS補習授業部VSまたしても何も知らない陸八魔アル(16)VSダークライ   作:オレモカクー

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便利屋68もナギちゃんも大好きです。


壱話「悪夢の始まり。或いはデカい仕事。」

「今日はデカい仕事だったね社長。」

 

「まったくよ、一体なんでキノコとタケノコの二択で美食研究会にトリニティの生徒たち*1、挙句の果てにヴァルキューレまで出てくる大騒ぎになるのよ。」

 

「アル様はどちらの方がお好みですか?」

 

「私はトッポ派よ。」

 

私たちが依頼を終え、雑談をしている新月の夜、事務所に突如として電話が鳴り響く。

 

「アルちゃん対応しないの?」

 

「アルちゃんじゃなくて社長!」

 

ムツキのからかいにそう答えながら電話を手に取る。

 

「はい、金さえ支払われれば何でもします。便利屋68陸八魔です。」

 

「依頼を頼んでもよろしいでしょうか?」

 

「依頼内容と価格にもよりますが。」

 

「一週間後の9時までに、トリニティにある別校舎で合宿を行っている補習授業部4名、この方々の内、一人でもいいので期限まで行動できない状態にしていただきたいのです。受けていただけるのなら料金に糸目は付けません。」

 

「はい、わかりました。では成功次第料金を請求いたします。その他の契約書と詳細に関して詰めるのは明日で構わないでしょうか?。」

 

「構いません。明日の朝伺います。」

 

電話を切る。

 

「社長、どんな内容だったの?」

 

「襲撃依頼よ、内容は明日の朝、依頼人が来て詳しく話すらしいわ。襲撃先はトリニティらしいけど、別に構わないわよね。」

 

「はい。アル様がおっしゃるのなら。」

 

「ん~、アルちゃんその依頼怪しくない?」

 

「わかっているわよ。でもこの依頼はアウトローの感じがするわ。」

 

「まぁ、依頼人から聞かないと何もわからないね、とりあえず今日は寝ようか。」

 

「えぇ、そうね今日はいったん寝るわよ。」

 

私たちは布団を引いて寝始める。

 

「ちょっとムツキ、暑いんだから引っ付かないで頂戴。」

 

「ん~でも、布団2枚しかないんだからしたかがなくない?」

 

「私が邪魔ですよね、すみません。退きましょうか、死にましょうか、死にます!。」

 

「ハルカ、別にいいから早く寝たほうがいい、明日から忙しいくなりそうし。」

 

私たちはわいのきゃいのと騒ぎながら眠りについた。

 


 

明日の朝、食パンを四人で分け合いながら依頼人を待つ。そしてご飯も食べて少しした頃ノックの音が聞こえた。

 

「ようこそ便利屋68へ、開いているから入ってきていいわよ。」

 

「お邪魔いたします。」

 

そういいながら入ってきた人の姿を見る。腰には白い羽、髪は銀色の長髪、気品のある服を着た恐らくトリニティであろう生徒が入ってきた。

 

「依頼人、椅子に掛けて頂戴。コーヒーでも飲むかしら?」

 

そういいながら、高級品のコーヒーを勧める。別に好きではないが、ハードボイルドなアウトローといえばコーヒーを嗜む物だからと、買った高級品だ。

 

「いえ、お構いなく。では、依頼を説明いたしますね。」

 

「ねぇカヨコっち、あの人って多分トリニティの」

 

「多分そうだろうね、まぁ別にいいんじゃない。私たちは別に依頼人によって受けるかどうか変えるわけじゃないんだし、少なくと金払いはいいと思うよ。」

 

二人が小声で何かを話しているが聞き取れない。それよりも、と向き直りながら依頼内容に耳を傾ける。

 

「6日後の9時、トリニティ総合学園において補習のテストが行われます。これの参加者は補習授業部に所属している4名。この方々の内、一人でも構わないので、テストを受けるのを阻止してほしいのです。」

 

「一体どうしてかしら?」

 

「すみません、それは説明できません。」

 

「なら、構わないわ。その生徒たちに関する情報はあるかしら?」

 

「はい、一人目は浦和ハナコさん。ピンク髪で4人の中で最も身長が高くてとても賢い方です。

 

「二人目は白洲アズサさん、白髪で腰から羽が生えていて、小さめの方で、暴力行為を複数回起こし、正義実現委員会とも抗争をした危険人物です。

 

「三人目は下江コハルさん、ピンク髪で頭に羽が生えていて、小さめの方で正義実現委員会の一員でもあります。

 

「四人目は阿慈谷ヒフミさん、クリーム色の髪色で身長は高めで、善良な方です。それぞれの方々の写真はこちらに。」

 

「何か気を付けるべきことはあるかしら?」

 

「行動を起こした後は、正義実現委員会に見つからないようお願いします。行動を起こすまでは、私の客人として招かれた、少なくともゲヘナではない生徒として振舞ってください。必要なら衣服から爆弾まで無償で提供いたします。それと、補習授業部には先生がついておられます。必要であれば一度ぐらいなら補習授業部から引き離すことも可能ですのでおっしゃって下さい。」

 

「分かったわ!その依頼受けさせて頂戴!」

 

「はい、ありがとうございます。前金は・・・」

 

「前金は要らないわ。それがウチのモットーだもの!終わったら振り込んで頂戴。」

 

「そうなのですか?ではモモトークで連絡を取りましょう。」

 

そう言って依頼人とモモトークを好感した後依頼人は出ていく。相談せずに決めたけどいいのだろうか?振り返りカヨコたちの顔を見る。

 

ムツキが滅茶苦茶笑っていた。カヨコが呆れていた。ハルカがおどおどしていた。

 

「どうしたのムツキ室長?」

 

「アルちゃん、あの人、ティーパーティーの一人『桐藤ナギサ』、つまりトリニティの生徒会長だよ。」

 

「なななな、なっ、なんですってーーーーーー!!!???」

 

「やっぱり気づいてなかったか。何か陰謀に巻き込まれてる気もするけど。社長いいの?」

 

「えーと、えーと、そうね、それは問題はないわ。私たちはアウトローだもの。」

 

「でも先生がついてらっしゃるんですよね?襲撃しても大丈夫なんでしょうか?」

 

「それも問題ないわ。人生往々にしてそんな日も在るものだし、そもそも先生を撃とうってわけじゃないわ、先生と敵対することだって前にも合ったことだし別に構わないわよ。」

 

「じゃあ、狙う相手は誰するの?」

 

私は、頭の中で思考をする。依頼内容からして襲撃相手は戦闘に慣れていない方が好ましい。それでいて増援が出てこなさそうな方がいいだろう。だが、知恵が回る者は厄介かもしれない。となれば……

 

「阿慈谷ヒフミ、彼女にするわよ。」

 

私はそういって、一人の少女の写真を指差した。

 

「じゃあ、いつから潜入するの?早いうちに襲っても助けられそうだけど~?」

 

「当然テストの日の前夜よ。」

 

「寝るときは集まってると思うけど?」

 

「ええ、だから昼に爆弾を設置、爆破して混乱中に攫うわ。先生は深夜に呼び出してもらう。その為に、爆弾を設置できるようにあらかじめ客人として関わって信用を稼ぎましょう。」

 

「じゃあ、明日からトリニティに潜入ってことですよね。アル様。」

 

「ええ、インディア・コロニー技術高校*2の制服も借りてしまいましょう。」

 

そう言って私たちは、制服が必要なことをモモトークで伝え、トリニティに行くための準備を整え始めた。

 

*1
放課後スイーツ部

*2
オリジナル高校、トリニティの姉妹高、山海経高級中学校に萬年参を密輸出している。




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