偶然と奇跡の終着点へ   作:烈風一一

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皆さんこんにちは、烈風一一でございます。
今回はシンとセイアの襲撃事件のその後、といった感じです。
次回からゲーム本編での話に沿ってやっていく感じになります。
その前に一度気休め程度のサイドストーリーあるいはifを書いていこうと思いますので、投票欄から投票よろしくお願いします!では本編どうぞ!


後悔と狂う羅針盤

「モモカは交通手段の使用を確認、防衛室長はヴァルキューレへ連絡、調整を頼みます」

「貴女らしくないわね、代行...まああの子がいなくなる、それも他人に助けを求めるレベルのものなら相当おかしいことは理解しているけど、これは一人の生徒のために権力を使う...独断専行にならないかしら?」

「...財務室長。危険な状態にある生徒に手を差し伸べ、事件の可能性があることを解決しにかかる。これの何が問題なのですか?」

リンとアオイが向かい合う。

「私はまずヴァルキューレなりSRTなり、然るべき学園に通達しそちらに任せればいいのでは?と言っているの。連邦生徒会の力を使えるだけ使う、これは流石に問題よ」

「...ですが、これは重大な事件の可能性があるのです。百合園セイア、セーフハウス、と彼は言っていました。救援を求める連絡が私に入ったのです。彼を助ける義務が私たちにはあるのではないでしょうか?」

「後悔しても知らないわよ」

「そのために先生をお呼びしたのです」

「先生、ね...かかわった生徒からは軒並み高評価だけど、それ以外からは良く思われてないのも事実よ」

二人は向かい合う。

「あの人の代行をするというならもっとそういうところに気を付けてほしいものだわ」

 

「やあ、リンちゃん。久しぶりだね。そちらの人は?」

爽やかな雰囲気をまとった短髪長身の男性が現れる。

「誰がリンちゃんですか...こちらは財務室長の扇喜アオイです。アオイ、こちらはシャーレの先生です」

「初めまして、扇喜アオイよ。どうぞよろしく」

「うん、よろしくね。それでリンちゃん、私を呼んだ理由を教えてくれるかな?」

先生はソファに座る。

「実はトリニティ総合学園で事件が起こった可能性がありまして。アビドスやミレニアムの件も解決されたのでしょう?」

「うん、一応はね。まだミレニアムの会長には会えてないけど、そのうち会おうかな」

先生は笑顔を浮かべる。

「それでですが...先生は上原シンという生徒をご存じですか?」

「上原シン...ごめん、わからないや」

先生は顔を少し落とす。

「連邦生徒会に所属していたこの生徒なのですが、現在失踪しています」

リンは連邦生徒会全員の集合写真を見せる。中央に会長、左右にリンとアオイが。その他メンバーもいる。その中で白いジャケットを着た男子生徒がいる。

「この生徒が上原シンなのですが、彼が今朝早くに電話をかけてきまして」

リンは携帯を出し録音を再生する。

『りん、せんぱい...たすけて...とりにてぃ、せいあさま、の...せーふはうすに...』

「このような内容なのです」

「...位置情報は分かる?」

「いえ、逆探知できませんでした...恐らく携帯は破壊されたものかと」

苦々しい表情を見せる。

「リンちゃんたちは彼が何らかの事件に巻き込まれたと、そう思ってるんだよね?」

「ええ、彼はおそらく現在危険な状態にあると」

「なら、そのことは私に任せてもらえないかな?」

先生は決意を固める。

「生徒が苦しんでいるなら大人がその責任を負わないといけないからね。ひとまずトリニティへ向かってみるよ」

 

「シンが、失踪...?」

「大量の血と戦闘の跡が残されていました、おそらくアリウスに...白洲アズサの指示ではなく、元締めの指示かと」

「クソっ!私の能力に副作用がなければ...あの時、ミネ、君を...」

セイアは机をたたく。

「悔やんでも仕方がありません、セイア様。貴方は何も悪くありません。耳が聞こえにくくなっていたのですから...」

「こんな能力...こんな副作用が来るまでは予知できなかったよ...はは」

自虐的な笑いを吐き出す。

「場所はわかるかい...?」

「残念ながら。アリウス自治区で確実ではありますが、場所自体わかっていません」

「なんて言うことだ...!」

 

「え、うそ...シン君が...?セイアちゃんも...?」

パリン。ミカはカップを落とす。甲高い音が鳴り響く。

「...もー、冗談きついよ?ナギちゃん、もうちょっとマシな嘘つかないとじゃんね☆」

「...セイアさんのセーフハウス前に大量の血液、9mmパラベラム弾の薬莢、そして連邦生徒会への連絡...シンさんは、もう生きていないかもしれません」

「私だって嘘と信じたいです」

「これを見ていただければ分かるかと」

現場の写真を見せる。

地面に染みた血液、大量の薬莢。惨劇が繰り広げられたことを示すには十分な一枚。

「こんなのって...こんなのって嘘だよ!ありえない!」

「ミカさん、私はこの狼藉を働いた連中を確実に殺します」

「タダでは殺しません」

「真綿で首を絞めるように、緩やかに、長く苦しませてやります」

「...だよね」

「シン君を奪った分あいつらからも奪わないと不公平だよね」

 

「そうか、あいつは逝ったか...誤情報だろう」

「ツルギ、残念ながら...」

「大量の血、流れたことはあるのだろう、なあ、イチカ...」

「...あるっすよ」

「攫われたな」

ツルギは静かにそう語る。

「体が残っていないなら、実験体か何かとして回収された可能性もある。それに、まだ確定ではない。憶測だけで物事を語れば、絶望に陥る...」

「...失礼しました、ツルギ。私たちができることは捜索のみです、全うしましょう」

ハスミは冷静になる。

「私は納得いかないっす」

イチカは机を叩く。

「絶対に後悔させてやります」

「彼が生きていて許したとしても復讐してやります」

「正義を間違えるな、イチカ」

 

「お疲れ様、ヒフミ。トリニティの生徒会長さんに会ってみたいんだけど、できるかな」

先生は携帯を取り出し自称普通の生徒へ連絡を送る。数分もたたずに返信が返ってくる。

「お疲れ様です、先生!現在トリニティは大混乱に陥っていまして...一応取り次げばできると思います」

「そのことで私も話したくてね。お願いできるかな?」

「わかりました!やってみますね。」

 

「サオリ!サオリはいる!」

ミカは大声で叫ぶ。

「大きな声を出さなくともいる」

「どういうこと!シン君を殺したって...セイアちゃんも...!」

「あの男子生徒か...お前がこの計画に関わっていることを教えたら協力する気になった、そうだ」

サオリと呼ばれた生徒はそう話す。

「...生きてるんだよね?」

「無論だ」

「...よかった...本当によかった...」

ミカは安堵したような表情を見せる。

「肉体の治癒がまだ終わっていないから会わせることはできないが。完治したら会わせてやろう」

「...でも、セイアちゃんは殺したんだよね?」

ミカは不穏な表情となる。

「ああ、殺した。思ったより体が弱かったようだ」

「そう...もう後戻りできないってわけだね」

「元よりそのつもりなのだろう」

ミカは決意を固める。




ご閲読いただきありがとうございました!
シン君は死んでいません。一応生きてます。でもアリウスに身柄を確保されてます。どうされるんだろう。
気まぐれでifやサイドストーリーを描くつもりなのでよければ投票お願いします!
コメント、評価、お気に入り登録等もぜひお願いします!
次回は水曜に投稿しようと思います!よろしくお願いします!

残酷な描写(血や暴力表現など)、どう思う?

  • もっとやれ
  • 残酷すぎる
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