思ったより早くかけたので投稿します。なんと8000字になってしまいました。
エデン条約の前半がいったん終わると思います。それでは、どうぞ!
「計画は順調です...あなたを害するものも、もういないはず。だからシンさん...」
誰かがドアをノックする音がする。
「紅茶ならもう結構です。」
しかし誰かは止まる事なく入ってくる
「ああ、可哀想に。眠れないのですね」
「!?」
そうして誰か...浦和ハナコは、ナギサの前に姿を現す。
「それも当然、正義実現委員会が傍にいない状態では心配にもなりますよね。」
「浦和ハナコさん、どうしてここに...!?」
「それはこのセーフハウスをどうして知っているのか、と言う意味ですか?それはもちろん、86個のセーフハウスの位置からローテーションまで、全て把握しているからですよ。無論、本当に不安な時はこの屋根裏部屋に来ることも」
「なっ...!」
ガチャッ。アサルトライフルを構える音がする。
「動くな」
ガスマスクをつけたアズサが愛銃を突きつける。
「ああ、警護の方々は全員片付けさえていただきましたよ。だからこそこうやって堂々と来ているのです」
「白洲アズサさん、浦和ハナコさん、まさか"裏切者"は二人...!?」
ナギサの顔が青ざめる。
「ふふっ、単純な思考回路ですねえ♡私もアズサちゃんも、指揮官の駒にすぎません」
「その指揮官というのは、だれですか...!」
「ああ、そのお話の前に。ナギサさん、ここまでやる必要、ありましたかね?」
ナギサは沈黙を貫く。
「補習授業部のことですよ。ナギサさんの心労もわかりますが、シャーレを動員してまでやる必要はなかったのでは?」
「それは...」
ナギサは虚を突かれる。
「もともと怪しかった私とアズサちゃんは分かります。ですが、ヒフミちゃんやコハルちゃんまでやる必要はありましたか?特にヒフミちゃんは、ナギサさんと仲が良かったではありませんか。そんな人を塵扱いとは」
「ヒフミちゃんが傷つくとは思わなかったのですか?」
「...そう、かもしれません、ですがすべては大義のため。彼女との関係だけでも守れればよかったのですが」
「...ふふっ」
ハナコは何か思いついたようだ。
「では、私たちの指揮官からナギサさんへのメッセージを伝えますね」
「『あはは...えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ』とのことです♡」
「まさか、ということは...!」
タタタタタタッ。アサルトライフルの音が聞こえる。
「目標確保。5.56を1弾倉分叩き込んだから、1時間は眠っているはず」
「ありがとうございます。ひとまずこれで"本当のトリニティの裏切り者"に情報が流れたはずです。続いて敵の誘導をお願いできますか?」
「了解。その仮説通りなら、アリウスは襲撃を早めるはずだ」
「個人的には本当の裏切り者は誰かほぼ確信しているのですが...」
「ところで、ハナコ。最後のセリフ、必要だった?」
「ああ、あれはヒフミちゃんの分少しショックを受けてもらおうかと」
ハナコは苦笑する。
「まあ、すべて終われば誤解は解けるでしょう。それよりアズサちゃん、アリウスの兵力は分かりますか?また、アリウス相手にどの程度持たせられますか?」
「詳細は分からない。だけど、この日のためにトラップや塹壕を作っておいた。ゲリラ戦で時間を稼いで見せる」
「お願いしますね?では、また後程合流地点で」
「チームⅥよりHQへ。突入許可求む」
「こちらHQ、突入を許可する...忘れるな、すべては虚しい」
「...忘れない。了解、チームⅣ突入開始する」
通信機の先から爆破音がする。
「セーフハウス発見。ターゲットは見当たらず」
「探せ、できるだけ静かに」
「了解」
「スパイはどこにいる。探せ」
「こちらチームⅣ、襲撃に遭遇!"スパイ"です!スパイが裏切りました!」
「アズサ...!」
通信機からはアサルトライフルと爆発音がする。
「裏切り。それ以上でも以下でもない。目標は私が先にもらった」
通信機の先からアズサの声がする。
「何のためにこんなことをした、アズサ...!」
「早く終わらせて、試験を受けないといけないから」
「...は?」
「ちなみにもう正義実現委員会に連絡は届いてる、逃げるなら今のうち」
そう言ってアズサは通信を切る。
「落ち着け、ブラフだ。情報が正しければ正義実現委員会は動けない。ゆっくり追い詰めて探せ」
「了解」
「チームⅣ、詳細を報告せよ」
「ターゲットを運びこの建物へ侵入するのを確認しました。」
「開け放たれている扉は罠だ、背後の扉から侵入せよ」
「クレイモアだと...!」
「このビニール袋...いや、IEDだ...!」
あちらこちらで爆発音がする。アリウスの戦力は少しずつ削られていく。
「てこずらせてくれたな、白洲アズサ...だが、この先は体育館しかない。ターゲットはどこだ?」
現地指揮官と思われる生徒がアズサにグレネードランチャーを向けながら問う。
「隠した。」
「早めに吐け、増援がこちらに向かっている。今にもこの建物は包囲されるだろう」
「..."スクワッド"は?」
「出るまでもない...と言いたいところだが。あれのたっての希望で、一人来ている...じきに顕現されるだろう」
「上原シンをここで出したか...まあ、4人が来ないなら問題ない」
アズサは体育館のほうへ走っていく。
「なに、この先にトラップはないはずだ!追うぞ!」
アリウス生たちは追っていく。そして体育館の中に入る。
そこには、4人のトリニティ生と一人の"大人"がいた。
「なるほど、逃走ではなく待ち伏せだったと。だが、たった5人で何ができる?私たちを何分足止めできる?」
「あうう...」
「私たちに退路はない。だが、お前たちにも退路はないだろう?」
「ふふっ、ひとまず仕上げと行きましょうか?」
「待ってたよ」
「...なるほど、貴様が先生か」
「ええ、補習授業部担当でありシャーレの顧問の先生です」
「殲滅戦を始める。先生、指揮を」
「うん、補習授業部、行こう!」
先生はシッテムの箱を起動する。敵の数は22、対する此方は前線に出る生徒が3人、後方支援が1人。だが、それで十分。
「コハル!アリウス生へ手榴弾を投げて!」
「わ、わかった!」
コハルはカバンから聖水入りの手榴弾を投げる。アリウス生たちは倒れる。
「ヒフミは敵の注意を引いてもらえるかな?」
「わかりました!これを...わあっ!?」
ヒフミはフライングディスクのようなものを投げる。着地するとペロロ様のホログラムが現れる。
「な、なんだこれは!?敵の機械か!?」
アリウス生たちはそちらへ射撃するが、ホログラムなので当たらない。
「今だ、アズサ!渾身の一撃をアリウス生たちに!」
「わかった...すべてを無に帰し、徒労であると知れ!」
アズサはアリウス製アサルトライフルで正確に頭を撃ち抜く。
「ハナコ、入ってくるアリウス生たちにグレネードを!」
「了解です...!」
ハナコはライフルグレネードを放つ。直撃したアリウス生たちは倒れる。
「ぐっ、うっ...」
現地指揮官は倒れる。
「よし、これで全部かな...?」
シッテムの箱にはまだ"2"と表示されている。
「か、勝ったの..?」
「全員戦闘不能。」
「あうう...先生の指揮があって、本当に助かりました。」
「はい、では次のフェーズに...」
『先生!増援が...大隊規模で来ています!』
アロナの声がする。
「なんだって?!」
「どうしましたか、先生?」
「アリウスの増援が来ているみたいだ...」
「ぞ、増援なんか来たって問題ないわ!ハスミ先輩には連絡しておいた、すぐ来るはず!」
「そうです。定期連絡などもあるでしょうし、今頃異常には気付いているはずです。すぐとは言わずとも私たちで十分時間を」
刹那、ヒールが床を叩く音と風の音がする。
「それはあり得ないよ」
「正義実現委員会が動くことは絶対にない」
竪琴のような声と、すでに死んだはずの者...いや。そう思われていた者の声がする。
「だって、この人たちはこの先、トリニティの公的な武力集団になるんだから」
「ミカ...まさか、"探すのはもういい"と言っていたのは、こういう...!」
「やっ、先生。もっと早く気付いたと思ってたよ?それから、正義実現委員会には私が改めて待機命令を出してきたから動かないよ。」
「今日は学園が静かだったよね?邪魔になりそうなものは、シン君に全部片付けてもらってたの。私の名で電報を出したり、従わなさそうな集団には武力で...ナギちゃんを襲うときに騒がれたら困るもんね。」
平然とミカはそう言い放つ。
「ティーパーティー、パテル分派の指導者、 聖園ミカさん...!」
「黒幕登場、って感じかな☆私が本当の"トリニティの裏切り者"。」
「...!?」
「やはり、ですか...」
「ってことで、ナギちゃんをどこに隠したか教えてくれる?あなたたち全員を消し飛ばしてからでもいいんだけど、私にも時間がなくってさ」
「ミカ、どうして...どうしてこんなことを?」
「あはっ、知りたい?しょうがないなあ。」
「それはね、ゲヘナが嫌いだからだよ」
無邪気な笑顔のままにそう答える。
「私は心の底からゲヘナが嫌い。」
「だから、エデン条約を取り消そうと...?」
「えっと、誰だっけ...名前覚えるの苦手でさ。」
ミカは少し思案する。
「ああ、思い出した。浦和ハナコじゃん。あの礼拝堂に水着を着てきて追い出された。あはは、懐かしいねえ?」
「...」
「まあ、一応答えてあげるとその通りかな。ナギちゃんがエデン条約なんて変なのを結ぼうとするから。だってゲヘナの角が生えたやつらなんかと仲良くできるわけ無いでしょ?隙を見せたら後ろから刺されるよ。身の毛がよだつ。そんなこと、止めなきゃじゃんね?」
「...今からでも遅くない、やめないかい?」
先生は説得を試みる。この状況はまずい。戦力からしても圧倒的に不利。ミカの戦闘方法は未知。おまけに何かされたと思われる上原シンがいる。
来るかわからない正義実現委員会をあてに、耐えるしかないのか..?
「あははっ、無理無理!だから、ナギちゃんを返してくれる?私たちがいるのは、創作の中野学園物語の世界じゃなくてドロドロした世界だってこと、そろそろわかってもらえたと思うんだ。」
「...それはできないよ。」
先生はミカを見据える。どこか狂気が混じっているように見える。
「もー、まだ分からないの?私にはアリウスがいるんだよ?現ホストの桐藤ナギサに正義実現委員会がいるなら、次期ホストの聖園ミカにはアリウスがいる。アリウスのゲヘナに対する憎しみはすごいんだよ?私よりも純度が高いかも。だから手を取り合ったの」
「じゃあ、アリウスは最初からクーデターの道具だった...?」
「クーデター?...ああ。うん。確かにこれはクーデターと言えるかもね。だって最終的には私がホストになって、ナギちゃんを失脚させるんだから。ああ、あなたのことは分かるよ、白洲アズサ。貴方には感謝してる。そしてあなたには、まだ仕事が残ってる。ナギちゃんを襲撃した犯人になってもらわないと。スケープゴートがいるから、みんな安心して眠れるんだよ。」
アズサは唖然とする。
アリウスと接触した初めのほうはもっと正常だったまずだ。ここまでの狂気は持っていなかった。
「いやー、にしてもびっくりしたよ。正体不明の謎の集団がナギちゃんを襲ったから計画が崩れたって思ったんだけど、まさかあなたたちだなんて。」
「...すべては、ティーパーティーのホストになるため?」
「うん、そうだよ。ああでも。権力が欲しいわけではないんだよね、ゲヘナを地図上から葬り去りたいだけだから。もっと丁寧にお話ししたいんだけど、とりあえずあなたたちを片付けてからにしよっか。行こう、シン君」
「はい、ミカ様」
シンは血にまみれた箱型弾倉を銃にセットし、コッキングレバーを引く。
「先生、気を付けて。見ただけでわかる、聖園ミカはかなり強い。上原シンも強いけど、聖園ミカには及ばない。」
「ふふっ、よくわかってるね?ああでも、一つ勘違いしないでほしいな。」
「シン君は決して弱くないよ?本気を出せば私と同格くらいにはなるんじゃないかな」
狂気がどんどん大きくなるのを感じる。
「ミカさん、一つ教えてください!セイアさんを殺害するよう命じたのはあなたなんですか!」
「うん、襲撃を命令したのは私だよ?ただ、病院送りにしてとは言ったけど、殺せとは言ってないよ。私は卒業するまで折に閉じ込めたほうがいいかなって。ねえ、白洲アズサ?」
「ッ...!」
「当事者たるあなたが説明してよ。誤解があるみたいだしあなたが説明したほうが早いでしょう?あんなことになっちゃったのが、ここまで事態を大きくした切っ掛けなんだから」
アズサは動揺する。
「アズサちゃん、それはいったい何のお話ですか...?」
「ち、違う、あれは...」
「んー、動けなくしてから離してもらったほうがよさそうだね。じゃあ、お願いね?」
アリウス生21名が補習授業部へ襲い掛かる。
「前線はアズサ、頼めるかな」
「...任せてほしい」
「コハルとハナコはグレネードでとにかく敵を倒して。ヒフミは敵の気を引いて」
「「「「了解」」」
「じゃあ、補習授業部...戦闘開始!」
「報告!トリニティ生集団がこちらへ向かってきています!」
「やっと来てくれましたか...!」
刹那、爆発音と大量の銃声がする。
巨大なハンドガンやアサルトライフルを持った修道女姿の生徒たちが現れる。
「シスターフッド...なんでここに!?」
「彼女らはトリニティの誰も命令できない独立的集団です」
「っ、浦和ハナコ...!」
「私と彼女らはちょっとした約束をしました。まあ、ミカさんが知るべきことではないですが」
煙の中から修道女たちが出てくる。
「けほっ、今日も皆さんに平和と安寧がありますように...」
「お、お邪魔します...」
「シスターフッド、慣習に反することではありますが...ティーパーティーの内紛に介入させていただきます。聖園ミカさん、あなたを他のティーパーティーメンバーの傷害教唆および傷害未遂で、身柄を確保させていたきます」
「これが、シスターフッド...」
誰かの口からその言葉が出る。
「あはっ、さすがにシスターフッドと戦うのは初めてかな?」
「お気を付けください、敵は未知数です」
「分かってるよ、ありがとね?どうせホストになったら大聖堂を一掃しようと考えてたしちょうどいい機会だと思事にするよ。じゃあ、やろっか?」
「まだ戦うおつもりですか、ミカさん。この状況での勝率がどの程度かわからないあなたではないでしょう?」
「うん、でもおとなしく"はい降参します"なんて言えないでしょ?私ももう後には引けないんだよ」
「どうやら戦うしかないようだね...シスターフッドの皆!援護をお願いしていいかな」
「お初にお目にかかります、シャーレの先生。自己紹介等したいところですが、あいにく時間がないものでして...もちろん援護させていただきます、よろしくお願いします」
リーダー格の生徒、サクラコがそう話す。
「よし、じゃあ...行こうか!」
「シン君、大丈夫?戦える?」
「僕はそのためにいるのです」
「うん、じゃあいこっか!」
そうしてアリウスと先生たちは激突する。
片やトリニティを正常に戻すため。
片や己の憎しみを、計画を果たすため。
先生はシッテムの箱を使いシスターフッドの生徒のデータを確認。最適解を探す。
「アリウス生が多い...ヒナタ!グレネードランチャーは使えるかい?」
「は、はい!お待ちください...これで!」
空からグレネードが大量に降り注ぐ。
「よし、残り18人!コハルとハナコは3秒後に同じタイミングでグレネードを!」
「わかった!」
「了解です!」
放たれたグレネードはキレイに命中。さらにアリウス生が吹き飛ぶ。
「よし、ヒフミ!敵を引き付けて。サクラコとアズサは引き付けられている相手に全力攻撃を!
「了解しました!」
「わかった」
一瞬でアリウス生が倒れる。
「...ここまでの実力だとは」
風が吹く。
「...
「...先生、まずい!あれはもう正気じゃない...アリウスのトップに操られてる!」
「なんだって...!?」
「...裏切者を処罰する」
シンはまずコハルを狙う。
「えっ、私...!?」
「落ち着いてください、コハルちゃん!隙は私が作るので、その際グレネードを!」
「わ、わかった...!」
ヒフミはフライングディスクを投げる。
「...なるほど」
シンは片手をヒフミのほうヘ向ける。風がヒフミのほうに吹く。
「えっ、ディスクが!」
「今よ...!」
好機と見たコハルがグレネードを投げる。
「...甘い」
これも風で返される。
「...風を操る能力。そのような生徒はアリウスに関する文献にもなかったはずです。先生、どうされますか?」
「さすがに弾丸は返せないはずなのと、彼はこちらへ攻撃してこない。サクラコ、アズサ。ひとまず射撃を続けて様子を見よう」
「わかりました」
「了解」
アズサとサクラコは射撃を続ける。間を縫うようにグレネードを投擲するが、返されるばかり。
「先生。あの生徒はどうやら弾丸に相当弱いのではないでしょうか。弾丸にあたってもいいなら風は使わなくともいいはずです。それなのに風をわざわざ射撃できなくしてまで使う意味はないと考えます。ならば風によって動く分を計算すれば命中させられるのではないでしょうか」」
「なるほど、じゃあお願いできるかな?」
「お任せください」
ハナコは計算をする。
「...よし、出ました。コハルちゃん!ホログラムの通りに射撃してください!」
「え、わ、わかった!」
先生はアロナにホログラムを出すよう頼む。
「ここにおいて、こっちに傾けて...」
「そう。そこです...」
「...神様!」
コハルは引き金を引く。
それは狙い通り風によってシンの足に命中する。
「あああああああああ!?」
血は流れない。だが、強烈な痛みを感じているようだ。
「コハルちゃん、ダムダム弾でも使いましたか...?」
「つ、使うわけないじゃないそんなの!それより、風が止まった!」
「...いまだ!気絶する程度でいい、集中射撃を!」
サクラコの、アズサの、マリーの銃が。コハルとハナコの手榴弾が。ヒナタのグレネードランチャーが。
大量の火器が音色を響かせる。
そして、あたりが煙で見えなくなる。
「シン君!?」
ミカはシンのもとへ駆け寄る。
シンのヘイローは不安定になっている。
「...大丈夫です」
「でも、痛そうに...」
「敵を油断させるための欺瞞です、問題ありません」
「そう...自分を大事にしてね?」
そうして立ち上がる。
煙幕の中から9mmが二挺分飛んでくる。
「...演技というわけですか」
ミカとシンは息を合わせて射撃。しかし、相手方に離脱者がいるように思える。
「...白洲アズサがいない?」
「動くな」
アズサはシンに向け銃を突きつける。
「アリウス生は全員倒した。
「...」
「...どこから間違えちゃったんだろうね。浦和ハナコが脅威だったから?それともアズサちゃんが裏切ったから?いや、違う...先生か。先生を呼んだのがすべての...ああ、そういうことだったんだ」
「ミカさん、セイアちゃんは」
「今の私が何を言っても疑われるだけだと思うけど。殺す気はなかったんだ。ちょっと病院送りにしてくれれば、、ってくらいだった。でも」
「セイアちゃんは無事です」
ハナコが割り込む。
「...え?」
「犯人が見つからなかったためトリニティ外で隠れてもらっていますが。救護騎士団団長が今は看病していると」
「...よかったあ。おめでとう、補習授業部、先生。貴方たちの価値、私は降参する」
ミカがその言葉を発した瞬間。
「反転」
シンのヘイローが灰色になる。十字は光を失い、ひびが入る。
「...立て、聖園ミカ。お前は降参してはならない」
刀を抜いて突きつける。
「...え?シン君..?」
「先生!あれは危ない...マダムに体をいじられたんだ、おそらくあれは聖園ミカより危険...!」
「なんだって...あれを倒すにはどうすればいい?」
「ありったけの弾丸をたたき込むしかない!」
アズサは神秘を弾丸に込める。
「すべてを無に帰し、徒労であると知れ!」
「みんな、彼にできるだけ攻撃を!」
先ほどと同様飽和攻撃がなされる。
「邪魔だ」
瞬間、シンがすべて攻撃をはじく。
ヘイローの9時の位置にひびが入る。
「っ...はい」
先生に向かって突撃する。
「させない!」
アズサが蹴り上げる。
「白洲アズサ...」
刀を振り下ろすがアズサの愛銃により止められる。
「なぜ、なぜ裏切ったのですか」
もはやシンの口調ですらない。
「気づいたからだ!抵抗するのをやめるべきではないと!皆、ヘイローへ攻撃してくれ!今のこいつは操られている!」
各員の銃がシンのヘイローにクリーンヒットする。
そうしてヘイローに絡みついた茨が切れる。
「あ...」
そうしてシンは倒れた。ヘイローの色は元に戻った後、消失した。
ご閲読いただきありがとうございました!
ひとまずこれで第一章的なものが終わりました。
次回の投稿予定は未定です。できたときに更新します。
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